スーパードンキーコング(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スーパードンキーコング』とはレア社が開発し、任天堂から発売されたスーパーファミコン専用の横スクロール型アクションゲームである。当時としてはリアルなCGで実現されたグラフィックや美しい音楽、よく練られたゲームバランスで人気を博した。その後シリーズ化し、『2』と『3』も発売。今作で舞台となるのはドンキーコングカントリー。ゴリラのドンキーコングが盗まれた大切なバナナを取り戻すため、キングクルール率いるクレムリン軍団を追う冒険を描く。

『スーパードンキーコング』の概要

『スーパードンキーコング』とは、1994年にレア社で開発され、任天堂から発売されたスーパーファミコン専用の横スクロール型アクションゲームである。日本国内では1997年にゲームソフトの書き換え販売サービスである任天堂パワー対応ソフトとしても発売された他、2000年にはリメイクされてゲームボーイカラー用ソフト『ドンキーコング2001』として発売、2003年にはゲームボーイアドバンスに移植された。さらに2006年にはWiiで、2014年にはWii Uで、2016年にはNewニンテンドー3DSで、それぞれバーチャルコンソールとして配信された。

『スーパードンキーコング』は任天堂のアーケードゲーム『ドンキーコング』をもとにレア社が独自に開発したゲームで、『ドンキーコング』では敵役であった初代ドンキーコングの孫が2代目ドンキーコングとして主人公となっている。

スーパーファミコン屈指の美麗なグラフィックと良質な音楽が魅力であり、国内で300万本、全世界規模で800万本もの売り上げを記録した。

ある朝、家で寝ていたゴリラのドンキーコングは祖父のクランキーコングの声で起こされる。木の上にある家から降りてクランキーの言葉に従ってバナナ倉庫に行ってみると、そこにあったはずの大量のバナナと倉庫番をしていたチンパンジーのディディーコングの姿がなかった。ドンキーはそれがキングクルール率いるクレムリン軍団の仕業であることを見抜き、バナナとディディーを取り戻すため、ジャングルへ飛び出していった。

『スーパードンキーコング』のあらすじ・ストーリー

空になったバナナ倉庫を見て落ち込むドンキー。

恐ろしいほど風の強い嵐の夜のこと、ディディーコングはドンキーコングの頼みで大量のバナナが保管されたバナナ倉庫の倉庫番を務めていた。そこに忍び寄るのはクレムリン軍団の大群。以前からドンキーのバナナを狙っていたクレムリン軍団は、この嵐の夜にバナナ泥棒を実行に移したのだ。現れたクレムリン軍団にディディーは必死に抵抗するも、ついには捕まってタルに閉じ込められ、ジャングルの茂みに放り込まれてしまった。

翌朝、ドンキーが祖父のクランキーコングの声を聞いてバナナ倉庫に駆けつけると、黄金色に輝くバナナの山とディディーが忽然と姿を消していた。地面に残る足跡を見てクレムリン軍団の仕業に違いないと思ったドンキーはジャングルに飛び出した。

キングクルールの船に乗り込むドンキーとディディー。奥に見える島は今作の舞台であるドンキーコングカントリー。

ジャングルのただ中、地面に転がるタルから声が聞こえた。ドンキーがタルを破壊すると中から捕まっていたディディーが飛び出した。ドンキーはディディーと共に力を合わせ、数々の難関ステージを突破し、クルール配下の強力なボスたちを打ち倒していく。やがて2人はドンキーコングカントリーの傍に停泊する船を発見する。乗り込むとそこにはクルールが待ち構えていた。クルールの種類に富んだ攻撃を凌いで何度も踏みつけるとついにクルールがダウン。一度は起き上がって戦いが続くも、ドンキーたちがさらに攻撃を加えるとようやくクルールを倒すことに成功、無事にバナナを取り戻すことができたのであった。

『スーパードンキーコング』のゲームシステム

基本は横スクロール型のアクションゲームで、敵を倒したり避けたりしつつ、ステージの最後にあるゴールを目指す。ステージ内にはタルやタイヤ、トロッコといったギミックもあり、一筋縄ではいかないような作りになっている。一度クリアしたステージには、初回クリア時の操作キャラクターの顔のマークがつく。再度訪れることもでき、その際はステージを途中で抜け出すことができる。

操作するのはドンキーコングとディディーコング。操作中ではないキャラクターは、控えとして操作キャラクターに影のように追随する。非操作キャラクターがアイテムに触れてもアイテムは獲得できない。能動的に操作するキャラクターを変更できる他、操作キャラクターが敵にやられると自動的に控えが操作キャラクターに切り替わる。穴などに落下したり、1人の時に敵にぶつかったりするとミスとなって残機が1つ減る。残機がすべてなくなるとゲームオーバー。

ステージをクリアしたり、ボーナスステージに入ったりするとセーブ画面などで見られる達成率を示すパーセンテージが上昇する。このパーセンテージが101%になれば、すべての要素をコンプリートしたということになる。

ゲームモード

1人用(One player)

1人プレイのモード。ドンキーとディディーを1人で操り、クリアを目指す。

2人対戦(Two player contest)

2人プレイのモード。画面に赤いネクタイのドンキーと黄色いネクタイのドンキーが現れて、赤チーム、黄チームとしてそれぞれゴールを目指す。交互にプレイしていき、どちらが先にクリアするかを競う。セーブも別々に行われる。

2人協力(Two player team)

2人プレイのモード。プレイヤー1がドンキーを、プレイヤー2がディディーを操作し、協力してゴールを目指す。

アクション

ジャンプ

今作では敵を踏みつけて攻撃することが基本となる。そのためジャンプは基本アクションでありながら重要なアクションでもある。ディディーの方がドンキーよりも身軽でジャンプもやや高く跳べるが、クランプやクラッシャといったディディーの踏みつけでは倒せない敵も存在する。

ローリングアタック

ドンキーは前転、ディディーは側転で横方向へ攻撃する。踏みつけでは倒せない敵をローリングアタックで倒せることもあれば、逆にローリングアタックでは倒せないこともある。

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