009ノ1(石ノ森章太郎)のネタバレ解説・考察まとめ

『009ノ1』(ゼロゼロナイン・ワン、ゼロゼロクノイチ)とは、1967年8月より1974年11月まで週刊漫画アクションで連載された石ノ森章太郎のSFスパイ・アクション作品。原作は漫画で、それを元にした映像作品が制作されている。サイボーグの女性を主人公として、当時の国際情勢のまま東西冷戦が続いていたと仮定している未来が舞台となっている。

『009ノ1』の概要

『009ノ1』とは、1967年8月より1974年11月まで『週刊漫画アクション』で連載された石ノ森章太郎のマンガ。及びそれを元にした映像作品である。1969年のテレビドラマ、2004年にテレビアニメ、2013年に実写映画と3作品が制作されている。
1967年当時は米ソによる東西冷戦時代であったが、この作品の舞台も冷戦状態が続いたままの未来となっている。世界はイーストブロックとウエストブロックに別れて対立しており、主人公の009ノ1(本名はミレーヌ・ホフマン。以下「ミレーヌ」と呼称)はウエストブロックの女スパイとして、イーストブロックなどの敵対勢力を排除するため、暗闘する姿を描く。
石ノ森章太郎の『サイボーグ009』のアダルト向け作品となっており、ミレーヌも乳首から弾丸が発射されるなど、サイボーグに改造されている。ただし『サイボーグ009』との直接的なつながりは無い。石ノ森章太郎は手塚治虫の影響を受けて、複数の作品に同じキャラクターを登場させることが多いが、この作品ではそれもほとんど見られない。
非情なスパイの世界を扱った作品らしく、登場人物はミレーヌと直接の上司であるナンバー0以外は、敵味方とも各話ごとにほとんど全員が死ぬストーリーとなっている。わずかに生き残った人物に対しても、暗い未来を暗示する終わり方になっている。

『009ノ1』のあらすじ・ストーリー

この作品では「第1話」「第2話」を「指令No.1」「指令No.2」のように呼び習わしている。

指令No.1 「頭脳を探せ!」

指令を受ける009ノ1ことミレーヌ・ホフマン

「ウエストブロックの頭脳」とも呼ばれるR.A.クライン博士が行方不明となった。捜索の指令を受けたミレーヌは、クライン博士の助手のナカヤマに接近する。ミレーヌがナカヤマに疑いの目を向けた直後、クライン博士の死体が見つかる。しかし博士の死体に脳は無かった。ミレーヌは、博士の実験動物たちを売り払うナカヤマと、イーストブロックのスパイが接触する現場に遭遇する。撃ち合いになり二人を倒したミレーヌは、死の間際のナカヤマから、博士の脳のありかを聞き出す。博士の脳は実験動物に移植されていた。

指令No.2 「Dr. Xを連行せよ!」

イーストブロックに捕まったミレーヌ

ミレーヌはイーストブロックの研究者・Dr. Xと共にウエストブロックに脱出しようとして失敗、仲間とはぐれてしまう。ウエストブロックの軍人はミレーヌがDr. Xの研究をマイクロフィルムにして持ち出していることに気づき、捕らえて過酷な拷問にかける。自白剤の効かないミレーヌを本部に連行する途中、ミレーヌは胸のバストガン(乳房銃)で車内を制圧。そのまま車で脱出する。Dr. Xの研究はミレーヌの人工頭脳の中に記憶して持ち出していた。

指令No.3 「超能力者をわがポケットに」

超能力者ミスター・ビックラスとミレーヌ

チベットの奥深くに住むという謎の超能力者。彼を手に入れるべくミレーヌは、ウエストブロックの超能力者ミスター・ビックラスを伴いチベットへと向かう。チベット奥地の寺院・聖者の城はイーストブロックの軍が制圧していたが、ミレーヌ自慢のバストガンで全員をせん滅、寺院を解放する。ビックラスのテレパシーで謎の超能力者が未だ胎児であることが判明。ウエストブロックとイーストブロックどちらの陣営にも与しないという彼の意思を聞いて、二人はチベットを立ち去る。

指令No.4 「U・F・Oを確認せよ!」

ジム・ダンディから情報を得るため誘惑するミレーヌ

イーストブロックとの国境近くにあるR村に墜落した謎の飛行物体。村に潜入して調査するミレーヌは猟師のジム・ダンディと出会う。その後ホテルの情報収集でダンディが謎の飛行物体のことを隠していると知ったミレーヌ。情報を得るためにダンディと接触したミレーヌだが、イーストブロックの集団に襲われる。ミレーヌがホテルでの情報収集をしたことで感づいたらしい。ミレーヌが彼らを撃退したところで、謎の飛行物体は飛び上がり、宇宙へ消えていく。謎は解明されないままミレーヌの任務が終わった。

指令No.5 「モンスターを殺せ!」

謎のモンスターと戦うミレーヌ

突如現れた謎のモンスターに襲われて殉職した009ノ7。彼女に代わって任務を請け負ったミレーヌは、ホフマン研究所で事件の謎を追う。ミレーヌは事件の被害者だった研究員ミスター・レイに接触し、研究所で物質転送装置を作っていることを聞き出す。009ノ7を襲ったモンスターは、盗まれた物質転送装置の影響で姿を現した異次元の存在だった。ミレーヌは物質転送装置を盗んだ犯人がレイであることを突き止め、装置を破壊して事件を解決する。

指令No.6 「ジャンプせよ!時空果つるまで」

タイムマシンで時空移動するミレーヌ

タイムマシンの実験中に消えたエディスン・ナイト博士と婚約者サン・ディ。ミレーヌは2人を追って紀元前二百万年へ飛ぶ。過去の世界で猿人たちに捕まっていた二人だが、ミレーヌに助けられてタイムマシンに戻る。ミレーヌはタイムマシンの中でサン・ディの口からエディスンの計画を知らされる。黒人であるエディスンは未来の差別撤廃のため、1968年の黒人解放運動の指導者に未来の兵器の設計書を与えようとしていた。ミレーヌが改変の修正に動く中、エディスンは反抗するも、ミレーヌによって射殺。元の世界にはミレーヌとサン・ディだけが戻った。

指令No.7 「古城よりの招待状」

リヴェンジ城に集められたスパイたち

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