マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

結婚披露宴会場に向かう高山たちの所に女装した男性が現れたシーン

翌日、渡辺と高山の結婚式が行われる日、能勢刑事は松岡を調べるために名古屋にいた。松岡の友人の証言から松岡が約1年前にホテル・コルテシア東京に宿泊していたことを突き止める。能勢刑事から得た情報を元に、新田刑事は山岸に松岡が約1年前にホテルに宿泊した正確な日付を調べてもらう。ウエディングドレスに着替えた高山は数人の刑事たちと一緒にホテル内にある教会に向かう。再び能勢刑事から連絡が入り、松岡は学生時代は名古屋で劇団員をしていて、当時の芝居仲間に聞き込みをしている最中だと報告がある。ふたりの結婚式が無事に終わり、高山は結婚披露宴会場に新郎の渡辺と結婚式の出席者を装った本宮刑事たちと一緒に向かう。山岸は新田刑事にホテルに来た不審な人物を教える。ホテルのロビーに現れた若い男性を不審に思った山岸が注意して見ていると、紙袋を持った若い男性はトイレに入った後に女装した姿で出てきていた。その女装した男性がこれから結婚披露宴を行う会場に向かったのを見た新田刑事は、高山と一緒に行動をしている本宮刑事に連絡をし、怪しい女装した男性がそっちに向かったことを知らせる。ホテルに潜入している刑事たちが警戒していると女装した男性が現れて、高山に何かを渡そうとした。

逃げ出した女装の男性を刑事たちが捕まえているシーン

高山が悲鳴を上げ、本宮刑事が声をかけると女装した男性は走って逃げ出した。ホテルに潜入していた刑事たちが女装した男性を追いかけて捕まえる。実は女装した男性はただのバイトで、ネットで知らない人物から高山に手紙を渡すように頼まれただけだった。女装をしていたのはただのサプライズで、ワインについては何も知らなかった。バイトの男性が頼まれて持ってきた手紙には、3件の殺人事件の殺害現場に残されていたものと同じ、緯度と経度の数字の暗号が印刷されていた。

名古屋にいる能勢刑事から新田刑事に、松岡が学生時代に所属していた劇団のポスターの画像が送られてくる。画像を見ていた新田刑事は老婆役の女性に見覚えがあることに気づく。同時刻、以前にホテル・コルテシア東京に宿泊した、視覚障害者の妻の片桐が再びホテルに宿泊するためにチェックインしていた。片桐は前回ホテルを訪れた時に対応が良かった山岸を指名する。客室まで案内する山岸に片桐は「急用で来られなくなった夫の代わりに自分が来た」と説明した。新田刑事は能勢刑事に連絡し、「老婆役の女性について調べてほしい」と頼む。山岸がフロントにいなかったため、新田刑事は通りかかったホテル従業員に居場所を聞く。以前にホテル・コルテシア東京に宿泊した片桐が再びホテルに宿泊するために来ていて、指名された山岸が現在対応中とのことだった。

ホテルの危機を救った刑事の活躍と事件の全真相

老婆の片桐に扮していた長倉が山岸に自分の正体を明かすシーン

宿泊する部屋に着き山岸と片桐は中に入った。「後ろを向いて目を閉じてほしい」と片桐に言われ、山岸は変なお願いだと思いながらその指示に従う。いきなり片桐に両手を拘束バンドで縛られ、続いて両足も同じように縛られる。新田刑事に能勢刑事から連絡が入り、老婆役の女性の名前は長倉麻希で、老婆を演じるのが得意だとわかる。それだけでなく、長倉が薬学部を卒業していることが判明する。片桐と名乗り老婆に変装していた長倉はウイッグとサングラスを外し、拘束した山岸に「私のこと、覚えてる?」と聞いた。山岸には見覚えのない顔だった。山岸が危険だと思った新田刑事は、慌てて長倉が宿泊する客室に向かおうとした。しかし、長倉はホテル内に部屋を5つ予約していたため、現在どの部屋に山岸たちがいるのかわからなかった。仕方なく、新田刑事は5つの部屋をひとつひとつ確認していくことにする。長倉は1年前に山岸がストーカー女だと判断して、ホテル・コルテシア東京から追い返した女性だった。松岡と恋人同士だった長倉は子供ができた責任を取らせるために、名古屋から上京した彼を追いかけてホテル・コルテシア東京に来た。長倉は松岡が宿泊しているホテルの部屋に乗り込もうとしたが山岸にホテルから追い返され、雨が降る寒い中を仕方なく、ホテルの前で一晩中彼が出てくるのを待っていた。朝になり松岡がホテルから出てくるのを見つけた長倉は彼に声をかけようとしたが、突然の腹痛で動けなくなる。松岡は長倉がいることに気づいたがそのまま行ってしまった。その後、長倉は子供を流産。松岡と山岸のせいで子供が流産したと恨みを持った長倉は、強盗殺人事件に見せかけて松岡を殺害し、山岸を予告連続殺人の被害者のひとりとして殺害する計画を立てた。長倉が闇サイトのメールに登場した4人目で黒幕でもあり、3件すべての殺害現場に暗号を残し、高山を狙うストーカーを仕立て上げた犯人だった。それだけでなく、長倉は山岸と似た体格を利用し、同じような髪型や服装をすることによって、殺害後に山岸になりすましてホテルから脱出しようと計画していた。チェックインした時に宿泊票に書いた住所や名前はデタラメで、白い手袋をしていたのは警察に捕まらないために自分の指紋がどこにも残らないようにするためだった。

新田刑事に藤木総支配人が山岸を助けたお礼を言う様子

長倉と山岸がいる部屋に新田刑事が入ってくる。その時、長倉は山岸の首に注射器の針を当ててバスルームに隠れていた。新田刑事はそれに気付かない様子で、室内に誰もいないことを確認して部屋を出ていく。客室のドアが閉まる音が聞こえて新田刑事がいなくなったことがわかると、長倉は山岸に何かの薬物が入っている注射を打とうとした。その瞬間、新田刑事がバスルームに現れて長倉を取り押さえる。新田刑事は部屋に入った時に文鎮に刻印されている「H」が「エ」になっていることに気づき、ふたりが部屋にいることがわかり、ドアをわざと閉めていなくなったと見せかけて長倉を油断させたのだった。黒幕の長倉が逮捕され、ホテル・コルテシア東京内に設置された対策本部は解散になり、刑事たちはホテルから撤収を始めた。山岸は藤木総支配人に、ホテル・コルテシア東京で殺人事件がすぐにも起きそうなことを知りつつ、宿泊客に公表しなかったことを謝罪する。しかし、藤木総支配人は「もし、公表したとしても、警察はホテルの警備を続けなければならない、犯人が捕まらなければ本当の意味でお客様の安全は得られない」と言った。それだけでなく、藤木総支配人は事前に警察から何かの殺人事件の捜査でホテルに潜入することを聞いていたが、宿泊客には公表しないと決めて、ホテル従業員たちにも知らせなかった。藤木総支配人は新田刑事に山岸を助けてくれたお礼を言う。新田刑事は「機会があればホテル・コルテシア東京に宿泊したい」と言った。ホテルの外に出た新田刑事はホテル・コルテシア東京に向かって一礼をする。ホテル・コルテシア東京に日常が戻り、たくさんの人たちがホテルに宿泊するためにホテルを訪れる。

藤木総支配人にホテル・コルテシア東京のレストランに招待された、新田刑事、能勢刑事、山岸の様子

長倉は殺人と殺人未遂で逮捕され、以前に動物病院で働いていたことから、山岸に注射器で打とうとしていたのが筋萎縮剤だとわかる。2件目の殺人事件は夫が保険金目当てで妻の野口史子を殺害したことがわかり、3件目の殺人事件の犯人は殺害された英語教師の畑中が勤務する学校の生徒だと判明した。対策本部は1件目と2件目、3件目の殺人犯、4件目の殺人未遂犯の4人の逮捕に成功した。女装したバイトの男性が持ってきた手紙に書いてあった緯度と経度の数字の暗号を解読すると、1件目の殺害現場の場所を指し示しており、予告連続殺人が終わったと思わせる暗号になっていた。後日、藤木総支配人が事件解決のお礼として、ホテル・コルテシア東京の最上階にあるフレンチレストランに新田刑事と能勢刑事、山岸を招待する。藤木総支配人は自分が来るとみんなが気を使うという理由で食事会に来なかった。新田刑事、能勢刑事、山岸がテーブル席に座っていると、ワインが席に運ばれてきて、お店の従業員がグラスにワインを注ぐ。能勢刑事のスマートフォンに電話が入り、「娘が彼氏を連れてきた」と言ってふたりきりにするために家に帰る。残された新田刑事と山岸はワインで乾杯をした。

『マスカレード・ホテル』の登場人物・キャラクター

刑事

新田浩介(にった こうすけ / 演:木村拓哉)

警視庁捜査一課のエリート刑事で物語の主人公。4件目の予告連続殺人を未然に防ぐために、ホテル・コルテシア東京にホテルマンとして潜入した刑事のひとり。英語を話せる帰国子女ということで、ホテルのフロントスタッフとして潜入する。破天荒な性格で人を見抜く天才である。

稲垣(いながき / 演:渡部篤郎)

警視庁捜査一課係長で新田刑事の上司。ホテル・コルテシア東京内に設置した予告連続殺人の捜査本部で、刑事たちに事件捜査の指示を出す。

能勢(のせ / 演:小日向文世)

品川警察署の刑事で新田刑事の元相棒。予告連続殺人を独自に捜査し、新田刑事に事件のいろいろな情報を伝える。

尾崎(おざき / 演:篠井英介)

画像中央右側:尾崎

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