RX-78-2 ガンダム（機動戦士ガンダム）とは【徹底解説・考察まとめ】

グフのパイロットは歴戦のジオン軍パイロット、青い巨星こと「ランバ・ラル」。この時点での操縦技術はアムロよりも、圧倒的にラル優位にあり、グフのヒートロッドによる電撃を受けてピンチに陥るも、RX-78-2 ガンダムの高い出力を活かし、空中戦に移行。空からガンダムシールドを投げつけるトリッキーな攻撃を用いながら、ビームサーベルでグフの腕を両断、撃破した。

対黒い三連星戦：ドム撃破

相手は、黒い三連星ことジオン軍パイロット「ガイア」に「マッシュ」と「オルテガ」の3人。彼らは3機のドムによる同時攻撃「ジェットストリームアタック」を得意としていた。
RX-78-2 ガンダム1機対ドム3機という不利な戦いだったが、この頃よりアムロの操縦技術は大きく向上しはじめており、ジェットストリームアタックを仕掛けてくるガイアのドムを踏み台にし、マッシュのドムを撃破。ガイアとオルテガを撤退させた。

最終決戦：ラストシューティング

宇宙要塞ア・バオア・クーの戦闘宙域にて、宿敵のシャア駆るモビルルーツ「ジオング」を相手に、RX-78-2 ガンダムは一進一退の攻防を繰り広げる。この頃には、もはやモビルスーツ操縦マシンと化していたアムロの正確な射撃により、じわじわとジオングを追い詰めるも、RX-78-2 ガンダムもジオングのビーム砲で頭部を破壊される。
しかし、アムロは「メインカメラをやられただけだ」と、少しも怖じ気づかない。
やがてア・バオア・クー内に後退しはじめるジオングを追いかける、RX-78-2 ガンダム。その最中、不気味なまでの静寂が訪れる瞬間があった。この時、アムロはジオングが天井の死角で待ち伏せしている事を直感で見抜く。

一計を案じたアムロは、RX-78-2 ガンダムを自動操縦モードに切り替え、自らはコクピットから降りる。自動操縦のプログラムは、ジオングの待ち伏せている死角に到達したと同時にビームライフルの一撃を加えるというものだった。
果たして、アムロの作戦は成功。無人のRX-78-2 ガンダムは、ジオングの待ち伏せする区画に辿り着くと、一気に腕を振り上げると同時にビームライフル発射。ジオングの放ったビーム砲と相打ちになり、その場に崩れ落ちるのだった。

だが、それでも本機のコア・ブロック・システムは生きていた。
陥落するア・バオア・クーを尻目に、アムロはコア・ファイターをRX-78-2 ガンダム本体から分離させて脱出していく。こうして、本機はその最期までアムロの力となった。

RX-78-2 ガンダムの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

デザインモデルは鎧武者

RX-78-2 ガンダムのデザインは、日本の戦国時代に甲冑をまとって戦った武士の姿がモデルである。
これは『機動戦士ガンダム』が『無敵超人ザンボット3』および『無敵鋼人ダイターン3』から続く、日本サンライズ三番目のロボットアニメだった事により、過去作からのデザインの影響を受けた事による。
『機動戦士ガンダム』はリアル志向の世界観だったため、前述の二つの過去作のロボットデザインに比べればRX-78-2 ガンダムのデザインは煌びやかさやを抑えたものになったが、そのシンプルさがむしろ戦闘シーンでは躍動感に繋がっており、特にビームサーベルを用いての剣劇は、SFドラマにして時代劇さながらの「間」を意識した、緊張感漂うシーンを描く事に成功した。

ガンダム没デザイン＝ガンキャノン

『機動戦士ガンダム』は、ロバート・A・ハイラインによる小説『宇宙の戦士』を、作品そのもののモデルのひとつとしている。
そのため『機動戦士ガンダム』企画当初は「ガンダム」のデザインも『宇宙の戦士』のメカニックデザインに参考にしたものだったが、企画段階で不評のため却下となり、その後に「白くて、二本の角が生えたガンダム」が決定稿となった。

そして、哀れ没とされた当初のデザインだが、これは闇に葬られてしまう事はなく、作中でRX-78-2 ガンダムの僚機となる「ガンキャノン」のデザインとして流用されている。すなわち「ガンダム」最初の姿は「ガンキャノン」だったのである。

『レディ・プレイヤー1』に登場

RX-78-2 ガンダムはハリウッド映画『レディ・プレイヤー1』にも登場している。
予算を大量にかけた高品質CGで再現された「ガンダム」は短い登場シーンながらも動きまくって、観客を魅了してくれる。

キティちゃんとコラボ

2019年4月「ガンダム&ハローキティプロジェクト」が開始。
ガンダムシリーズに関わる、創通常務取締役の田村烈によれば「お互い節目の年ということで、創通・サンリオの両者で"お互い何かできたらいいね"というところから企画がスタートした」との事であり、それほど深い理由はなくコラボレーションする事になった。

宇宙空間で相まみえるRX-78-2 ガンダムとキティちゃんという、お互いの世界観をほぼ無視した構図には、多くの「ガンダム&サンリオ」関係者およびファンが度肝を抜かれた。

プロ野球とコラボ

2019年「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として、プロ野球の12球団とのコラボレーションを実施。
2019年シーズン中は、12の各球団それぞれのカラーリングをあつらえたプラモデルの販売や、それぞれの球団が本拠地とする各球場でコラボデーが開催されるなどの企画が実施され、ガンダムファンを中心に大いに盛り上がった。

バットを振るう本機のイラスト（画像のもの）まで描かれており、その姿は「ガンダム」が人型メカである事の面目躍如たるものを感じると、ガンダムファンから評価を受けた。