ドンキーコング64(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドンキーコング64』はレア社が開発したNINTENDO64専用の3Dアクションゲームである。『ドンキーコングシリーズ』初の3Dアクションであり、同社の『バンジョーとカズーイの大冒険』のシステムが基となっている。シリーズ伝統の高度なグラフィックと『バンジョーとカズーイの大冒険』を手掛けた作曲家が作る音楽は評価が高い一方、ゲーム内のゲームが難しくクリアまで至らなかった人も多い。シリーズの顔であるドンキーコングを含む個性豊かな5人のコングを駆使し、仇敵キングクルールから住処のDKアイランドを守る。

『ドンキーコング64』の概要

『ドンキーコング64』とはレア社が開発したNINTENDO64専用の3Dアクションゲームである。1999年12月に任天堂より発売され、2015年にはWii Uのバーチャルコンソールとして配信された。NINTENDO64版ではソフトに同梱されるメモリー拡張パックが必要となる。

本作は『ドンキーコングシリーズ』初の3Dアクションゲームとなっており、『スーパードンキーコング』から続く高度なグラフィックを受け継ぎつつ、ゲームのシステムは同じくレア社が開発する『バンジョーとカズーイの大冒険』を踏襲している。高水準なグラフィックや音楽に加え、オープニングの各コングたちをラップで紹介する「モンキーラップ」をはじめとした、3Dグラフィックで表現されるコングたちの可愛らしい動きや、敵方であるクレムリン軍団のコミカルな言動が物語に深みを出している。

一方でポップとは言い難い面もあり、「とある遺跡に入ってキーアイテムを獲得した後、急に野太い声で『Get out!』と言われて画面に照準が出てきて狙われる」といったおどろおどろしい演出や、マリオを操作して姫を助ける初代『ドンキーコング』をプレイする「DKアーケード」やワニになって敵を小さな穴に落とす「ノーティおとし!」といった異常なほど難易度が高いミニゲームは多くのプレイヤーの心をへし折った。

舞台となるのはコングたちの住むDKアイランド。ドンキーコングへの復讐に燃えるクレムリン軍団のボス、キングクルールは新兵器「ブラストマティック」を用いてDKアイランドを丸ごと吹き飛ばそうとするが、手下の操縦ミスで巨大な移動要塞がDKアイランドと衝突し、ブラストマティックが故障してしまう。

キングクルールはその修理が終わるまでの時間稼ぎとしてドンキーコングの仲間たちを誘拐し、コングたちが大切にしているゴールデンバナナを盗んで色々な場所に隠した。仲間が攫われたことに気づいたドンキーコングは、仲間を探し出してキングクルールを倒すべく冒険に出た。

『ドンキーコング64』のあらすじ・ストーリー

キングクルールの部下が巨大な移動する船のような要塞を動かしている場面。

今まで何度も宿敵であるドンキーコングたちにやられてきたクレムリン軍団のボス、キングクルールは巨大な移動要塞でDKアイランドへ向かっていた。要塞には「ブラストマティック」という新兵器を搭載しており、キングクルールはこれでDKアイランドごとドンキーコングたちを吹き飛ばすつもりだった。しかし部下が要塞の操舵をミスしたことによりDKアイランドと接触し、ブラストマティックが故障してしまう。

どうしていつもこうなるのだと泣くキングクルールに、部下の1人がこう献策する。「ご心配なく、キングクルール様。私にいい考えがあります。私がコングの連中を捕まえてご覧に入れましょう」。部下は続けて「コングたちの大切にしているゴールデンバナナも盗んで色んな場所に隠してしまい、コングたちがゴールデンバナナを探し回っている隙にブラストマティックを修理しましょう」と言った。単純なキングクルールはその案を笑って受け入れて、早速部下たちに命じて行動に移した。

DKアイランドにあるドンキーの自宅(左)。

一方の自宅で筋力トレーニングに励んでいたドンキーは、オウムのスコークスの知らせにより、ゴールデンバナナと仲間たちがいなくなったことに気づく。DKアイランドの外周に出たドンキーは島に接触するクルールの要塞を発見した。要塞に連なる小島にはクランジーという大きなワニがおり、クルールの「島を破壊しろ」という命令に逆らったせいで牢に閉じ込められていた。ドンキーがクランジーを助けることを約束すると、クランジーは喜びのあまり飛び跳ね、その地響きでDKアイランドの壁の一部が崩れてステージへの入り口が現れた。

1つ目のステージは「ジャングルガーデン」。そこではドンキーの弟分であるディディーコングが囚われていた。ディディーを救出したドンキーはディディーと力を合わせて「ジャングルガーデン」に散らばるゴールデンバナナを集め、ステージのボスであるアーミィ・ジローを打ち倒してクランジーの牢のカギの1つを入手する。そのカギを使って8つある錠の1つを外してやると、クランジーは喜び、彼が飛び跳ねた影響で2つ目のステージ「アステカウインド」の入り口が開いた。

第2ステージではひょうきん者のランキーコングとキュートな女の子タイニーコングが捕まっており、解放してあげると仲間になる。ボスを倒して再びカギを入手し、また1つクランジーを閉じ込める檻の錠を外すと今度はクルールの要塞に登れるようになり、第3のステージ「マッドファクトリー」への道ができた。そのステージに囚われていたのは、力持ちで臆病なチャンキーコングだった。彼を救い出したドンキーたちはステージボスを倒してクランジーの牢のカギを手に入れた。

ドンキーたちとクルールの最終決戦。特設会場で観客にアピールするクルール。

一行はドンキーの祖父のクランキーコング、ドンキーたちの友達のファンキーコング、ドンキーのガールフレンドのキャンディーコング、クランキーの妻のリンクリーコングの協力のもと、ステージのボスを倒してカギを入手、そのカギでクランジーの牢の錠を開けて新たなステージを解放する、といったことを繰り返していき、ついにはクルールの要塞の奥で最後のカギを発見した。

8つすべてが解錠され、完全な自由を手に入れたクランジーは、ブラストマティックの発射をすんでのところで阻止されて飛行機で逃亡を図ったクルールを叩き落とした。ドンキーたちが墜落した飛行機の中に乗り込むといよいよクルールとの最後の決戦が始まった。

グローブを身に着けたクルールとボクシングのリングのような場所でまずはドンキーが戦い、バレルを利用した突撃でダメージを与える。次にディディーがクルールの頭に照明を落としてクルールの視界を塞いだ。3番手のランキーは視界を奪われたクルールをうまく誘導して転ばせた。4番手を任されたタイニーは小さくなってクルールの靴の中に入り、クルールの足の指を攻撃する。最後のチャンキーは大きくなって正面からクルールを殴り、見事クルールをKOさせた。諦めの悪いクルールは騙し討ちをかけようとするが、やってきたファンキーのバズーカに遠くに吹き飛ばされ、DKアイランドには平和が訪れた。

『ドンキーコング64』のゲームシステム

レア社が開発した3Dアクションゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険』が下地となっている本作は、システムも『バンジョーとカズーイの大冒険』に共通したものが多い。『バンジョーとカズーイの大冒険』では「複数ある箱庭タイプのステージを攻略していき、ボスのもとを目指す」というものだったが、本作では冒険のメインとなるDKアイランドの中に箱庭タイプのステージがあり、そこで囚われている仲間のコングを救出したり、アイテムを集めたりしながらキングクルールのいる要塞の奥を目指していく。

その他にも共通項は多くあり、「次のステージに進むには重要アイテムが一定数必要」「謎を解いてアイテムを獲得する」「移動を助けるワープ装置の存在」「パッドを使用したアクションがある」「しゃがんだ状態でジャンプするとより大きくジャンプできる」といった点が共通している。

『バンジョーとカズーイの大冒険』と大きく違う点は、各ステージにはそれぞれボスがいること。今作は「ボスを倒すことで手に入るボスキーでクランジーの檻を開けるとクランジーが飛び跳ねて喜び、その振動で次のステージへの道が開ける」という仕組みになっている。そしてステージの入り口には門番がいて、一定数のゴールデンバナナを見せなければ入れない。ゴールデンバナナの収集にはクランキーやファンキー、キャンディーから教わるアクションが重要となる。

最終的に5人のコングを操作していくことになるが、同時に複数のコングを操作することはできない。操作できるのは1人までで、仲間の絵が描かれたタッグバレルに飛び込むことで操作するコングを変更することができる。ゴールデンバナナや普通のバナナなどはそれぞれ獲得できるコングが決まっており、別のコングで取ろうとしても透けて触れられない仕様となっている。

クランキー・ラボ

各ステージなどにあるクランキーのラボでは、コングたちが新しいアクションを覚えることができる。習得にはバナナコインと呼ばれるコインが必要となる他、ゲームの進行具合によっては新しいアクションを教えてもらえない場合もある。

クランキーから教わるアクションは「コングスラム」を除けば、コングの顔が描かれたパッドの上で行うパッドアクション、コングの顔が描かれたバレルに入ることで使用できるばれるバレルアクション、そして各コング特有のアクションの3つに大別される。

共通アクション(コングスラム)

誰か1人でも教われば全員が使用できるようになる共通アクション。真下に急降下攻撃をするアクションで、スイッチを押すことも可能である。物語が進めばクランキーに強化してもらうことができ、「スーパーコングスラム」「ウルトラコングスラム」と2段階に渡って強くなる。またコングスラムの際に発生する衝撃波の色も強化されるにつれて緑→青→赤と変化する。

ドンキーコングのアクション

ゴリラハンド

「マッドファクトリー」に入ったことがあれば教えてもらえるアクション。重たいレバーを引くことができるようになる。レバーを引くことで起こる現象はものによって様々で、ミニゲームが始まったりギミックが作動したりする。使いどころがそう多くはないうえに地味な技。

バレルブラスト

「ジャングルガーデン」に入ったことがあれば教えてもらえるパッドアクション。ドンキーの顔が描かれたコングパッドの上で使用すると樽から樽に飛び移ってゴールを目指すバズーカバレルコースに飛ばされる。どのステージにあるコングパッドでもすべてバズーカバレルコースに飛ばされるが、コース自体はそれぞれ異なるものとなっている。

ストロングDK

「アステカウインド」に入ったことがあれば教えてもらえるバレルアクション。ドンキーの顔が描かれたバレルに入ると無敵になれる。この状態だと宝石のようなアイテム「クリスタルココナッツ」を消費し続け、クリスタルココナッツがゼロになると強制的に解除される。能動的に解除することも可能。

無敵状態と聞くと非常に強そうではあるのだが、使用される場面は専ら流砂や溶岩などのダメージ床を突破する時のみである。

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