同級生(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『同級生』とは2006年より中村明日美子が『OPERA』(茜新社)で連載していたBL漫画、およびアニメ映画。「まじめにゆっくり恋をしよう。」をコンセプトに描かれた高校生のピュアな純愛ボーイズラブ作品。性格も見た目も真逆な佐条と草壁は高校2年生の時に同じクラスになり、合唱祭を通じて恋愛が始まる。ジャンルの違う者同士、男同士で付き合うこと、進路や受験などに日々迷いながらも、まじめにゆっくり恋愛していく。この漫画からBLにハマる人が続出するなど、青春BL漫画の不朽の名作と言われている。

空乃が中学時代に失恋した相手。
キリッとした目に坊主の熱血野球少年。中学から野球バカで高校は野球強豪校へ進学した。
仲が良かった空乃とは同じクラスになったことがなく、空乃が休み時間の度にフジノのところに通っていた。

佐条久美(さじょうくみ)

佐条の母親。
父親が単身赴任しているため、佐条と2人で暮らしていた。
優しげで柔らかい印象の女性。意外にも若いころはギターを嗜んでおり、音楽好き。
佐条が高校3年の時に腫瘍が見つかり入院。その際に息子の柔らかい笑い方から大事な人ができたんだと察し、草壁を紹介される。内心びっくりしたものの、息子を変えてくれた草壁に心から感謝する。
その後、佐条が京大在学中にガンが再発し、亡くなる。

佐条の父

海外に単身赴任しており、日本にはほとんどいない。
佐条と同じく京都大学出身。厳格で古い考え方をするタイプ。
母親の死に目には間に合わず、亡くなった後に病院に着く。

『同級生』の用語

東府第一高等学校

東一高の外観

佐条・草壁・原・空乃の母校の男子校。
名前が書ければ受かると言われているバカ高。
略して「東一高」と呼ばれている。

ズゴック

ズゴックのバンドメンバー

草壁・谷が高校3年まで組んでいたバンド。
中学の同級生と4人で活動しており、草壁はギター、谷はベースを担当。
結構人気があり、特に草壁の女子人気が高かった。
ボーカルの受験を期に解散した。

京都大学薬学部

様々な進路が選べる薬学部

大学受験で佐条が受けた学部。
薬学部には4年制と6年制に分かれており、6年制は薬剤師になる人が多く、4年制は研究職就く人が多いとされている。さらに大学院に進む人も多く、修士に2年、博士に3年かかる。佐条は4年制に通っている。『blanc』の時点でその後の進路は決まっていなかった。

『同級生』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

草壁「どーいうふうに生きても後悔するときはあるし、逆に得るものもあると思ってんだよね。でも今んとこ佐条と別れるっていう選択肢はないんだ」

模試会場へ向かう道中の会話

『同級生』にて。
免許取りたての草壁が佐条を乗せ模試試験場へ向かう道中での一言。
京大への進学を理由にケンカしていた2人だが、この道中で草壁は「俺一人置いていかれた気分になってすねて卑屈んなって」いたことを謝り自分も前に進もうと思ったことを話す。そして「どーいうふうに生きても後悔するときはあるし、逆に得るものもあると思ってんだよね。でも今んとこ佐条と別れるっていう選択肢はないんだ」と、自分の素直な気持ちを伝える。草壁の前向きな生き方が現れており、基本ネガティブ思考の佐条の心の支えとなる言葉だったことから名セリフとして有名。

草壁「俺はそのときどきで1番ベストの選択をしてるつもりだし、それで幸せになる自信あるし、それで幸せにする自身もあるよ」

まっすぐ自分の想いを伝える草壁

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@kou_maria8786p2

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