Evil Nun(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Evil Nun』とは、スペインのゲームメーカーKeplerians(ケプレリアン)社によって開発・配信されている、基本無料の一人称視点3Dホラー・アドベンチャーゲームである。
サマーキャンプに訪れた主人公の少年は、老修道女によって連れ去られ、小学校に幽閉されてしまう。。校内には主人公を幽閉した老修道女が凶器を持ってうろついており、脱出しなければならない。プレイヤーは主人公を操作し、老修道女の追跡をかいくぐりながら小学校を抜け出す手だてを探索していく。対応機種はAndroid・iOS。

『Evil Nun』の概要

『Evil Nun』とは、スペインのゲームメーカーKeplerians(ケプレリアン)社によって開発・配信されている、基本無料の一人称視点の(いわゆるFPS。ただし、本ゲームにシューティング要素は少ない)3Dホラー・アドベンチャーゲームである。
なお、Keplerians社の前身は旧 Etorki Games(エトルキ・ゲームス)社。

なお『Evil Nun』は直訳で「邪悪な修道女」となり、本ゲームの看板かつ、敵キャラクターである老修道女を指した言葉となる。

スマートフォン用のゲームであり、対応機種はAndroid・iOSとなっている。
ジャンルはホラーゲームであるという事に加えて、プレイヤーに敵と戦う手段がほとんど付与されておらず、追跡者から逃げまどう事を主軸にした「逃げゲー」である。

本ゲームの特長は、少人数によって開発された非常にシンプルな3D探索ホラーゲームである事だ。
タッチパネルしかないスマートフォンに最適化された簡素な操作方法と、重厚長大な演出の排除によってスタートからゴールまでスピーディーに展開する。これによって「操作を楽しむ」というゲームの本来性に立ち返りつつ、閉鎖空間で化け物から逃げるホラーゲームのエッセンスを楽しめるパッケージとなっている。

登場人物も少なく、幽閉された主人公と邪悪な老修道女、過去に誘拐された子ども達数名、修道院に洗濯物を取りにくる女性が一人といった程度で、複雑な人間関係や組織などの設定もない。
しかし、化け物役たる老修道女の造形や動き、老修道女がプレイヤー(主人公)と相対した時の演出などが十分に不気味で恐ろしく表現されており、それから逃げるだけでもハラハラ・ドキドキする感覚を味わえるようになっている。

また、課金要素はあるが、いわゆる「ガチャ」は採用されておらず、あるのはアイテム課金のみ。
そのアイテムも種類が膨大ではなく、かつ、その内容がゲームプレイを少し有利にするか、あるいはユニークにするものの程度であるため、射幸心をあおりにくい。そのためプレイヤーが未成年でも金銭問題を引き起こしにくい設計となっている。

スペイン産のゲームという事もあり、日本国内ではマイナーな部類(美少年・美少女や育成などの、日本人好みの要素が皆無のため)だが、外国、主にヨーロッパ圏において、おおむね好意的に受け止められており、続編『Evil Nun 2 : Stealth Scary Escape Game Adventure』も登場した。

『Evil Nun』 のあらすじ・ストーリー

ある日、イーグル小学校から一家に手紙が届いた。

「コングラチュレーション! あなたのお子様は当校主催のサマーキャンプに、無料参加者として選ばれました。あなたのお子様は忘れられない夏を過ごす事になるでしょう。S.M.」

という内容だった。
一家は疑いもせず、このゲームの主人公である子どもをサマーキャンプにやってしまうが、辿り着いた主人公を待っていたのは、異様な老修道女だった。彼女は巨大なハンマーを持ち、肩で息をして、血走った眼でこちらを見ている。明らかに正常ではない。
主人公はあわてて逃げようとするものの、自身を乗せてきた車は去ってしまう。逃げ道のなくなった主人公に老修道女が迫り、無慈悲にハンマーが振り下ろされた。

気を失った主人公は、彼女によってどこかへ連れ去られる。
やがて目覚めた時、主人公の視界に入ってきたのは古ぼけた木造の、不気味な部屋だった。どうやらイーグル小学校の内部であるらしいが、あちこちのドアやシャッターが施錠されており、簡単に逃げ出せる様子ではない。
その上、自身に襲いかかってきた、あの老修道女がハンマーを持ったままうろついているではないか。

「ここを脱出しなければならない」

主人公一人の脱出劇がはじまる。
イーグル小学校は、地下一階、地上二階建ての本館、体育館、そしてなぜか墓地のある校庭で構成されている。
老修道女は、その全領域をうろついていおり、なにか物音を聞きつけるともの凄い勢いで走ってくる。主人公は物音を立てないよう、細心の注意を払って校内を探索していき、ドアを開けるための鍵を探し、同じく閉じられたシャッターの電源を入れ、やがて地下へ辿り着く。

そこでは主人公と同じく、幽閉されたであろう子ども達が、なぜか顔を隠すマスクを付けられたまま、洗濯業務に酷使されている姿があった。
だが、老修道女の目的は子ども達を奴隷にする事ではないようだ。どうやら彼女は、子ども達を悪魔召還の儀式に使うつもりであったようだった。その証拠に、校内にはどう見ても学校の道具ではない、炎が燃えさかり続ける謎の祭壇のようなものが置かれた部屋があった。

主人公は地上へ戻り、脱出の道を確保し校庭の門へ辿りついた。そして、一目散に逃げ出していった。
後日、主人公一家の通報により警察が動き老修道女を逮捕。幽閉されていた他の子ども達も解放されるが、結局、あの老修道女がなぜ子ども達を幽閉し、悪魔召還の儀式を行っていたのか、解らずじまいだった。

また、エンディングが分岐しており、定期的に洗濯物を取りに来る車の荷物に紛れ込み学校を脱出していくエンディング、校庭の小屋にいる謎の男と出会い、彼の指示によって気球をつくり、それで小屋をぶら下げて幽閉されていた子ども達と全員で脱出していくエンディングと、合計三つのエンディングがある。

しかし、そのいずれの場合においても、老修道女も、男の正体も判明しない。

『Evil Nun』のゲームシステム

基本の流れ

ゲームの目的はイーグル小学校からの脱出となる。
出発地点となる、自分が閉じこめられていた部屋の出入り口には鍵がかかっていないが、脱出経路はことごとく施錠されているため、学校中に散らばった鍵やシャッター等の解除機能を作動させる必要がある。

校内には邪悪な老修道女がうろついている。捕まるとワンミスとなり、出発地点の部屋からやり直しとなる。3回捕まるとゲームオーバー。

操作方法

スマートフォンの持ち方:横持ち、両手操作。

移動:画面左下の仮想ジョイスティックで行う。
向きの変更:画面上のアイコンがない部分ならどこでも良いので、タップ・ホールドしたまま指を滑らせると、その方向へ変えられる。

しゃがむ・立つ:仮想ジョイスティックの上にある、人型のアイコンをタップするとしゃがむ。もう一度タップすると立つ。
調べる:怪しいと思った場所をタップする。なにかあれば反応が返ってくる。

撃つ:アイテム「ガムガン」「火炎放射器」を入手すると、画面右下に銃は「SHOOT」火炎放射器は「炎のマーク」が表示される。タップすると発射。

隠れる

イーグル小学校には、老修道女から隠れられる場所がある。
大きなロッカーや、ベッドの下、チェストの中など。
隠れられるモノに近づくと画面右上に「隠す」と表示されるので、タップで隠れられる。もう一度タップすると出る。

隠れている限り、老修道女に見つかる事はない。
ただし、彼女の視界に入っている状態で隠れると、こじ開けられてゲームオーバーになる。

コイン

ゲーム内通貨。
アイテムの購入に必要となる。入手方法は以下の四つ。

・ゲーム中、イーグル小学校内に落ちているものを拾う
・広告動画視聴
・ログインボーナス
・課金

『Evil Nun』のアイテム

アイテムは、クリアに必要でゲーム内入手可能な通常アイテムと、
クリアには不要だが、有利だったりユニークだったりする課金アイテムに分かれる。

また、通常アイテムは拾って入手するが、落ちている場所はプレイ回毎にランダムで変わる。

通常アイテム

黄色い鍵

画像右下の鍵。

対になるドア(近づくと黄色い鍵が必要だと表示されるドア)を開けられる鍵。それ以外には使えない。

ケーブル

画像中央の機械から出ているものがケーブル。

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@tagawa1221k3

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