ベイブ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ベイブ』とは、ユニバーサル・ピクチャー製作のもと、1995年にアメリカで公開された子豚が主人公のファミリー向け映画。のどかな農村を舞台に、主人公ベイブが農場の動物たちと絆を作りながら、牧羊犬ならぬ牧羊豚を目指すストーリー。奮闘する子豚の愛くるしい姿に思わず心が揺さぶられる癒し度マックスのこの作品は、動物達が演じる俳優顔負けの熱のこもった表情や、コミカルな動きなどを撮影した技術が評価され、第68回アカデミー視覚効果賞ほか、第53回ゴールデングローブ賞では作品賞を受賞している。

CV:ミリアム・フリン
高齢の羊。足を悪くしていて、風邪気味。病気療養のため、一匹隔離されたていたところをベイブと出会う。レックスら牧羊犬等を“狼たち”と呼び嫌悪している。ベイブがはじめて牧羊犬の仕事を任された際に、「ちゃんとお願いすれば動くのよ」とベイブを諭し導く。ベイブのことを気にかけていて、彼にとっておばあちゃんのような存在。

フェルディナンド

CV:ダニー・マン
雄鶏もどきのアヒル。何の役割も持っていない動物として食べられないように、毎朝雄叫びを挙げて、ホゲット夫妻らを起こすことを自分の仕事としている。ホゲット夫人が買った目覚まし時計を敵対視しており、盗み出す作戦をベイブに持ち掛け、失敗する。おしゃべりで、農場の動物たちからは敬遠されている。

ダッチェス

CV:ルーシー・テイラー
屋内で飼われている猫。ベイブとフェルディナンドが、目覚まし時計を盗みに家に入ってきた際に、ひと悶着を起こす。意地悪な性格で、コンテスト前に家にあがったベイブの存在に不満を抱いて引っ搔いたところをホゲットに見つかり、家の外に出されてしまう。それをきっかけにベイブに恨みを抱き、「ブタは食べられるための生き物」とベイブに入れ知恵をする。

ホゲット一家

アーサー・ホゲット

アーサー・ホゲット(演:ジェームズ・クロムウェル)
小さな農場を営む男性。牧羊犬のブリーダーでもある。ベイブのことは食用のために飼育をしていたが、クリスマスシーズンになり、ベイブをディナーにというホゲット夫人の案に渋るなど、徐々に愛着を持ち始める。その後、ベイブに牧羊犬としての素質を見出し、妻に黙ったままコンテストへ出場するなど、思い立ったら静かに実行する性格。普段は無口で、表情もあまり変わらない。

エズメ・ホゲット

エズメ・ホゲット(演:マグダ・ズバンスキー)
アーサーの妻。無口な旦那と対照的で、ころころと変化する表情などが明るく陽気な性格をしており、社交的。町の婦人会で副会長を務めていて、ジャム作りが得意。

『ベイブ』の用語

牧羊犬

牧場で放牧中の羊の見張りをするように訓練された犬。本作に登場するフライやレックスのようなボーダー・コリーをはじめ、シェットランド・シープドッグやウェルシュ・コーギーなど牧羊犬向きとされる様々な犬種がいる。

牧羊犬コンテスト

制限時間内に、羊達を誘導し指定されたゲートの中に入らせて、その出来高で優勝を競うコンテスト。100点が満点方式で、牧羊犬が噛みついたり、羊が群列を乱して更新したりすると減点される。

アヒルのオレンジ焼き

ホゲット家のクリスマスの食卓を飾った料理。オレンジやハーブを中に詰めて焼き上げるオーブン料理で、お祝いの時などに作られる。

『ベイブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ベイブ「バー・ラム・ユー バー・ラム・ユー 群れと仲間たちに変わらぬ忠誠を 裏切るなかれ」

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