QP(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『QP』とは髙橋ヒロシによる不良漫画で「キューピー」と呼ばれ恐れられた不良“石田小鳥”が更生の道を進み「死神」と呼ばれ恐れられた“我妻涼”は裏社会の道に進んでいくという物語。漫画は石田小鳥、ドラマは我妻涼が主役。連載は『ヤングキング』で1998年~2000年連載で単行本は全8巻。日本テレビ系(内容はQP外伝全1巻)では2011年10月5日~12月28日までにドラマ化され主演“斎藤工”で林遣都、金子ノブアキ、渡部豪太など豪華キャストが出演した。

『QP』の概要

少年院帰りの伝説の不良「キューピー」こと”石田小鳥”が生まれ故郷に戻り更生しようと努力する物語。小鳥は出所後ガソリンスタンドのバイトを始めスタンド仲間と打ち解け更生の道に進むが、親友の”我妻涼”がヤクザとつるんでいることを知り、正しい道に戻そうと小鳥は奮闘する。しかし涼に悪の道に呼び戻されそうになるが旧友やスタンド仲間が支えになり正しい道を少しずつ歩んでいく物語。

『QP』のあらすじ・ストーリー

漫画版

中学校編

左から奈良岡常吉、石田小鳥、我妻涼、鈴本幸三。
桃花中学校で最初に撮った記念写真。

石田小鳥と我妻涼は、桃花中学校入学と同時に二年生を制覇してしまうほど強い不良だった。ある日、小鳥が学校のトイレで用を足していると奈良岡常吉という男が現れ、小鳥にタイマンを挑んでくるも、小鳥が圧勝する。それ以来、常吉は何度となく小鳥に挑み続けたが、ある日を境にぱったりと姿を見せなくなってしまう。小鳥と涼がクラスメイトに常吉の居所を尋ねると、交通事故にあって入院しているという。心配になった小鳥と涼は常吉の入院している病院へお見舞いに出かけた。それがきっかけとなり、小鳥、涼、常吉の3人でつるむようになった。
小鳥が涼と常吉を連れ立って下校していると、見知らぬ男がフェンスにもたれかかって3人を待っている姿が、常吉はその男を「鈴本幸三」だと小鳥たちに紹介し、「俺が喧嘩を売ったらビビッて逃げやがったんだぜ」と馬鹿にするが、幸三は「お前みたいなアホは相手にしない主義」と言って常吉をあしらう。幸三はこの先に2年の奴らが武器を持って待ち伏せしていることを小鳥たちに教え、続けて幸三は「うるせー2年共なんか相手にしねーで、トップになる気はねーか?」と提案、3年の頭”宇田川友信”を倒すことを小鳥に勧める。
宇田川は電車内で百田和彦と待ち合わせをしていた。百田は先輩の”キュウさん”をボロクソに倒した相手が小鳥だと宇田川に話し、宇田川に忠告する「だからなめてかからない方がいい、秀虎会の幹部がしくじればその後始末はおれに回ってくるんだから。頼んだぜー」と言いその場を去った。
幸三の考案で宇田川といつもつるんで行動している”川崎”を呼び出して小鳥は川崎をボコボコにして宇田川からの呼び出しを待った。案の定、宇田川から小鳥たち4人は空き地に呼び出される事になる。百田たちは空き地の隅で隠れて小鳥たちが来るのを待っていたが、宇田川は人数を集め過ぎていた。百田は後輩に話す、「自分はビビッてますよっていってるよーなもんじゃねーか。あの数で待ち構えてるとこにノコノコやってくるバカがいるかよ!」と言い帰る事にするが、後ろから物凄いスピードでトラックが走り抜けて行く。まさかと思い空き地に戻ってみると、トラックの荷台から飛び出した小鳥が”必殺の牛乳瓶”を宇田川の脳天目がけ振り下ろしていた。その一撃で勝負が決まり焦った百田は空き地から逃走した。

秀虎会にボコボコにされて、たまたま通りかかった通行人から服を奪い帰路につく様子。

3年生の宇田川友信を倒した次の日、桃花中学校は石田小鳥の前にひれ伏した。
街中の不良の噂で「桃花中3年生の宇田川友信はキューピー達とのケンカで当たり所が悪く即死、宇田川の死体は公園の桜の木の下に埋められた。」と広まっていた。その頃、神社に集まる秀虎会四天王(桃花中学校”宇田川友信”、西沢4中”百田和彦”、東森中学校”中塚誠幸”、倉井中学校”児玉敏”)と秀虎会のメンバーは宇田川友信の仕返しに誰が行くか揉めていた。中塚が主張する「オレにまかせろ。そのクソガキは、オレがやったる!!」と言うと児玉も続いて言う「中塚!てめーはこの前、高山たちの一件でいい運動したろーが、今度はオレだろ!!」と誰が小鳥を襲うか話し合いをするが、百田が二人に言う「無理だな。どっちが行っても勝てねーよ。いや二人揃って行っても、『桜の木の下に、死体が二つ増えた』って噂が流れるだけだろーよ。ここだけの話にしてほしーんだけどよ。ヒデちゃんがやったとしても、勝てねーよーな気がするぜ。」と正直な感想を全員に伝えた。
小鳥は公園のベンチで休んでいるとパチンコに負けた憂さ晴らしにからんできた社会人2人を椅子に座ったままボコボコにしてしまう。すると小鳥は背後から話しかけられる「おまえムチャクチャだな。」と”上田秀虎”に声を掛けられた。秀虎は小鳥に尋ねる「有名人に質問がある。」といくつか質問をする、秀虎は小鳥を睨みながら言う「いずれオレはおまえとサシで勝負しなくちゃいけねーんだ。たとえ勝てない喧嘩でも、喧嘩しなくちゃいけない理由がたくさんある。」と伝えた。小鳥は公園であった出来事を幸三に伝え、秀虎のことを調べると、凄いことが分かり、幸三は小鳥、涼、常吉に伝える「上田秀虎、杉田南中学校。こいつはなかなかの男だぜ高校にもずいぶん顔がきくし、族関係からも一目置かれてる。一声で百や二百、簡単に集めることができる男だぜ…」と報告すると小鳥以外の3人は「集団で襲われる前に上田秀虎を狙って奇襲をかける」ことを小鳥に相談するが、小鳥は三人に言う「あの男(上田秀虎)は必ず一人でやってくる。」と言い切る。
その日の学校からの帰り道、小鳥たち4人は駅の構内で”青い珊瑚礁”を爆音で流している男たちに囲まれるのである。その男たちの正体は宇田川を除いた”秀虎会四天王”だった。小鳥たちは、河川敷に連れていかれ4対大勢で喧嘩になる。小鳥たちは袋叩き状態にあい、靴もシャツもズボンまで川に投げられ、常吉に至ってはスッポンポンの全裸だ。涼はこれほどまでの屈辱的な事は今までなかったので、泣きながら悔しがる涼の姿を見て、小鳥は元気づけるつもりで「暴力でのし上がろう。」と話すと、涼は小鳥に一言だけ「ケンカってーのはやっぱ数だよな…」とつぶやくのである。

石田小鳥と上田秀虎の壮絶なタイマンのシーン。唯一、石田小鳥に敗北感を与え、脱暴力に進み始めるきっかけになるケンカ。

秀虎会四天王に袋叩きにあった次の日、小鳥は一日寝てようかと思ったが、あいつらにやられて休んだと思われるのがシャクで、骨がギシギシいっている体を引きずって学校に行くと、幸三と常吉も登校しており同じ気持ちだと知る。その頃、涼は一人で秀虎会四天王の、中塚に仕返しをしていたのである。涼は警棒で中塚を殴り倒すと「珊瑚礁ヤローと、もう一人にも伝えとけ…この我妻涼が必ず殺しに行くとな…」と言うが中塚はすでに気絶していた。次の日、登校途中の秀虎会四天王の児玉が、駅の便所で血祭りにあげられた。この時から、アブなさではキューピー以上の死神として涼の名前も街中に広がった。
涼は秀虎会に袋叩きにあって以来、自分たちの暴力軍団を作ろうと企んだ。そこで藤野中一年の”黒谷信”を幸三と常吉に紹介するが、黒谷と幸三は小学校の時の同級生で犬猿の仲だった。幸三と黒谷はすぐに口喧嘩を始めお互い掴み合いに発展すると、涼が黒谷を止めて幸三に詫びを入れた。しかし涼は2人に話す「幸三のいうよーにあいつは悪知恵が働く。だから藤野中でもそこそこの地位につく。今のうちあのヤローを手なずけときゃー藤野中は俺らの物になるぜ。」と言うと、幸三の答えは「あんな奴と仲間になるぐらいなら4人のままでいい。」と断るが、涼は「それじゃー戦争にはかてねーぜ。暴力集団作りは俺に任せてくれ。」と意気込む。
小鳥と常吉は帰宅途中に、雨が降り出し雨宿りをしていた。常吉が小鳥に頼みごとをする「涼の暴走を止めてくれ。」なぜなら小鳥の言うことなら涼も聞く耳をもつと思ったからだ。雨の中、小鳥の家の前で傘をさして小鳥の帰りを待っている秀虎の姿があり、小鳥は「ちーとまっとれ!」と秀虎に言うと晩御飯のおにぎりを12個も食べて、秀虎とタイマンを張りに大雨が降るなか公園に向かった。壮絶なタイマンの末、決着は小鳥の勝ちだったが秀虎は立ったまま気絶していて小鳥が立っていられたのは体格差があったからだ。初めて小鳥は敗北感を味わったが、悔しさを感じるより、世の中にはすごい奴がいるもんだなと納得する。

高校編

煙幕の中、突然現れた石田小鳥に驚く梅津兄弟。この後、必殺の牛乳瓶で二人とも倒れる。

桃花中学校から石田小鳥、我妻涼、鈴本幸三、奈良岡常吉のイカれた4人が梵天高校に入学すると分かり、梵天高校で情報通のチャチャ丸は校内を走り「大変チャ!大変チャ!大変チャ!」と叫びながら教室に入ってきた。クラスメイト達はチャチャ丸に言う「てめーの大変は聞きあきてんだよ!」とチャチャ丸は大変の意味を説明する「あのキューピーがこの春、梵天(うち)に入学するんだっチャよ!!しかも我妻も!奈良岡も!鈴本も!あのイカレたガキども四人そろってうちにくるっチャよ!!」この情報が梵天高校を駆け巡り校内はハチの巣をつついたような大騒ぎになる。梵天高校には元秀虎会の百田も在籍しており、百田はめまいを起こす。梵天高校の新しい頭は梅津金之助、梅津銀之助の双子で打倒秀虎(青道高校)に燃えており、小鳥たち4人を甘くみていたが百田は梅津兄弟に忠告する「なめていると、ケツの毛が焦げるほど逆にヤキ入れられて、終いには病院のベットで悪い夢にうなされるハメになるんだよ。知らねーぞ、兄弟そろって金メッキ銀メッキが剥げ落ちるなんて事になってもよ。」と話す。
入学式当日、百田の忠告もあり梅津兄弟と上級生は校門で小鳥たちを待つのである。すると大きな三角頭巾をかぶり大きなマントを羽織った男が現れ、その男の背中には大きく”マヨネーズ”と書かれていた。梅津金之助がマントの男に言う「おもいっきりなめたマネしてくれるじゃねーか」と激怒、梅津銀之助が三角頭巾をむしり取ると中身は石田小鳥ではなく”新入生の久保”という男だった。久保は震えながら説明「登校途中に何者かに脅されこの格好をする事になった。」と言う。すると常吉が少し離れた場所から梅津兄弟に言う「今日から世話になるぜ!挨拶がわりだ受け取ってくれや!」と梅津兄弟に向けて大量の花火を発射する。それに合わせて幸三と涼が発煙筒を投げ、周りを煙幕で覆うと突然煙幕から小鳥が現れ梅津兄弟めがけ必殺の牛乳瓶を脳天に一発ずつくらわせ、梅津兄弟は破れてしまう。小鳥たち4人はこの”梵天校煙幕乱闘事件”により登校初日にもかかわらず、1週間の停学処分になる。
梵天高校煙幕乱闘事件から1週間後、梵天高校の渡り廊下で幸三はチャチャ丸に言う「そっちがオレらを潰そうと待ち構えてたから攻撃しただけで梵天高校のトップになりたいわけじゃない。トップは梅津兄弟のままでいい、先輩としてあいさつぐらいはしますよ。でも梅津兄弟の下につくわけじゃない。オレらはオレらですよ治外法権ってやつです。」といいその場から離れるのである。この頃から涼以外の3人は喧嘩小僧から変わり始めていた幸三は大工になろうと決めてたしケンカより女性と遊ぶ方が楽しかった。常吉はR&R(ロックンロール)とライブにハマり、小鳥は上田秀虎とのタイマン後から暴力大魔王から脱皮しようとしていたが、涼だけは仲間である幸三もゾッとするような目つきで変わらずにいた。

浅ヶ沼高校体育館殴り込み事件で停学中の石田小鳥に我妻涼が「おまえは超がつく大物なんだ!」と言い俺に任せろと熱弁する。

小鳥が校内を歩いていると百田と偶然出会う。小鳥に気づき逃げようとする百田に小鳥は言う「秀虎…秀虎さんは元気か!?」と百田を引き留める。その後、屋上で2人は小鳥と秀虎のタイマン後の話をした。秀虎は百田に話す「俺の完璧負けだ。あいつはすげーや」と笑っていたこと、小鳥にタイマンで負けたあと秀虎会は解散したと聞くのである。そして小鳥は百田に言う「石田小鳥がよろしくいってたと伝えてくれ。」と秀虎へ言付けを頼んだ。
数日後、常吉はライブで知り合った仲間とゲームセンターで遊んでいると、浅ヶ沼高校の頭”津川”と乱闘になり常吉は頭に大けがを負ってしまう。これを知った小鳥は激怒し単身、浅ヶ沼高校に乗り込み常吉に大けがを負わせた津川を体育の授業中に襲撃しクラスごと倒すのである。
この事件がのちに浅高体育館殴り込み事件として知れ渡る。この事件で小鳥は2度目の停学処分になる。
停学中に小鳥は公園で運動をしていると涼がやって来て小鳥に言う「この程度のことでお前が動くことねぇ。おまえや幸三や常吉に上等きってくる奴は俺に任せろ。」と話していると公園の隅から「リョウさんそろそろ時間ですよー。」と涼を呼ぶ声が、小鳥は涼に尋ねる「おい…なんだあいつら?」しかし涼は何も答えずに立ち去った。
次の日、浅ヶ沼高校2年の藤村武が3年の津川がやられたので小鳥に復讐を企てるが、赤信号の横断歩道に飛び出し大怪我を負うのである。
浅ヶ沼高校は頭の津川がやられて、2年の藤村は事故で大怪我を負いまとまりを失いかけていたが、1年生の”国見竜次”がこのピンチをしのぐべく立ち上がる。その国見の前に数人の男たちの姿が、道を塞ぎ足止めするその中心には黒谷が居て国見に言う「藤村が誰にやられたか知りたかったらついて来い。」と言われた国見は真相を知るため黒谷たちに付いて行く。ついた先は廃ビルで、廃ビルの周りや中には各中学の不良や名の知れた不良が数名いたのである。この光景に国見は動揺するが軍団の頭と会う為に扉を開けるとそこには”我妻涼”の姿があった。涼は全貌を国見に話す「藤村だけじゃなく他の高校の邪魔になる2、3年生も始末した。配下には中学が6校に高校が4校、浅ヶ沼高校が入れば500を超える軍団になる。そうすればすぐにでもトップに立てる。」黙って聞いていた国見は「オレもこの拳ひとつでここまでのし上がってきたんだ!!自分より弱い男の下にはつかない。」と立ち上がり涼とタイマンを張ることにする。
タイマンの結果、涼が勝利し倒れている国見を見下ろしながら「石田小鳥はもっともっと強えーぞ!」と叫んだ。

上田秀虎と再会をはたした石田小鳥は脱暴力大魔王の第一歩のでかい男を目指すきっかけのシーン。

小鳥は停学中の暇を持て余し、秀虎を訪ねて”青道高校”を訪れていた。するとタイミングよく宇田川が校門から出てきて、小鳥に気づき宇田川は校舎に向かって「殴り込みだ!梵天のキューピーが殴り込みに来たぞーーー!」と大声で叫ぶが小鳥は宇田川に拳骨をして黙らせる。小鳥は宇田川に説明する「秀虎さんは何してるかなー。なんて思ってなんとなく見にきただけだよ。」と言うと宇田川は秀虎に「小鳥が会いに来ている。」事を伝え、3人は河川敷で話をする。秀虎は浅高体育館殴り込み事件の話を例に挙げ小鳥に言う「小さいことに動じない大きな男になれ。敵ばっかり増える強い奴より、仲間が増えるでっかい奴の方が似合ってる。」と聞いた小鳥は次の日から心を入れ替えすぐに怒らない様に務めるが秀虎に喧嘩を売りに来た奴が現れ限界まで溜め込んだストレスを発散するように相手全員を殴り倒した。その光景を見て秀虎は「めちゃくちゃだな。」と笑いながら小鳥に言った。
珍しく涼が登校すると学校には幸三と小鳥が来ておらず、涼は常吉に言う「小鳥と幸三はどーしたんだ?」常吉はたばこを吸いながら言う「幸三は二、三日前親父さんが倒れてよ。家の仕事忙しいから手伝ってんだよ。」話を聞いた涼は「親父さんそんなに悪ぃーのか…」と言い続けて常吉に「で小鳥は?」と聞くと常吉は「ペットで飼っていたニワトリのトレイシーがトラックに撥ねられて死んだんだよ。あいつショックで寝こんでんだと…」話を聞いた涼は「じゃーあとでなんか持って顔出しに行くか…」と言い涼はその場を去ろうとすると常吉に引き留められ「おまえ、オレたちに会いにぐらい学校来いよな。今日みたいに仲間が誰もいねー学校に来んのはつまんねーからよ。」と言われて。涼は「ああわかった…」と答えた。
涼は花を持って小鳥の家を訪ねトレイシーの墓に供えてくれた。その行為に小鳥はモーレツに感動していたが、涼に急用の電話が入りその場を足早に後にするのであった。
小鳥は秀虎のもとを通ううちに元秀虎会の四天王だった宇田川、中塚、児玉とも仲良くなっていた。しかし青道高校1年生の”木場好晃”は小鳥にライバル心を抱く、なぜなら木場は小学三年生の時に小鳥に喧嘩で負けて、公園の砂場に二時間も埋められた過去があるからだ。木場は百田に尋ねる「秀虎のアニキは、この木場よりあのよそ者のキューピーの方に眼をかけてるんすか?オレはそんなに、頼りにならんすか?」と詰め寄ると百田は「木場がいるから青道高は大丈夫だっていってるし…」と答えた。そして、木場は小鳥に尋ねる「お、お前オレの事覚えているか?」と言われた小鳥は「キバヨシアキだっけ?…あっ!ゲロまみれの修学旅行って作文のせた…ありゃーキダマサアキか…」と間違った返答をすると。木場は「あん時のうらみだ!」と小鳥をぶん殴る小鳥は「なにさらすんじゃーわれぃ!!」と激怒し木場と殴り合いになるのである。
涼は青道高校の木場も壱年連合に取り入れようと動いていたが、いつも通り木場を廃ビルに連れて行こうとするといきなり壱年連合の連中を石で殴り連れ出しに失敗する。木場にやられて戻ってきた連中から涼が話を聞いていると国見が話に割って入る「あそこは一筋縄ではいかない、決して怒らせてはいけない男”上田秀虎”がいるからだ。」と涼に助言をする。壱年連合が天下をとるのにもっとも邪魔な男が現れたことにより、壱年連合が本腰をあげることになる。大きくなった壱年連合は各中学・高校で600を超える大組織に成長、最初の敵は”青道高校上田秀虎”を狙うのである。

国見竜次が人垣をかき分けながら現れ、児玉敏が上田秀虎を護衛していても、相手の数が多すぎて袋叩きにあい大怪我をしてしまう。

青道高校御用達で尚且つ憩いの場でもある駄菓子屋で因縁をつけて暴れている男を元秀虎会の宇田川、児玉、中塚が連れ出し説教をしていると、その男が3人に向かって言う「これァ青道高が…上田秀虎がオレ達壱年連合に喧嘩売ったと思っていいんだな…」と、その言葉を気味悪がった宇田川、児玉、中塚の3人は情報を聞き出すためその男に執拗にヤキを入れた。男は何も吐かなかった為、念のため児玉が秀虎に付き他のメンバーは壱年連合について調べることにした。
小鳥は秀虎への信頼と尊敬が大きくなっていて、仲の悪かった木場とも秀虎の家でお泊り会をして、一晩で親友になるほどだ。
秀虎に護衛をつけて数日が立った満月の夜、児玉と秀虎の前に駄菓子屋で因縁をつけていた男が現れる。すると周りから武器を持った数十人の男たちが現れ囲まれてしまう。その人垣をかき分け現れたのが”国見竜次”だ。国見は秀虎に言う「はじめまして、青道高校の上田秀虎さんですよね…オレは壱年連合の国見っていいます。うちのボンクラがそちらの方々に、ボコボコにされましてね。喧嘩売られたっていって、帰ってきたんですよ。そんならありがたく、買わせてもらおーって事になりましてね…って事になりゃ。手始めに…青道の頭からぶっ潰してやろーって、話になりましてね。こーしてやってきたんですわ!」秀虎と児玉は武器を持った大勢に袋叩きにあってしまう。
秀虎と児玉は病院に運ばれていた。容態は酷く秀虎は肋骨を3本も骨折していて耳は半分ちぎれていた。児玉も酷いやられようで話せる状態ではない。
秀虎と児玉が病院送りになったのを聞きつけ元秀虎会のメンバーや梵天高校の梅津兄弟も病院近くの公園に集まっていた。銀之助が百田に尋ねる「で、やったのはどこのどいつなんだ?」聞かれた百田は「わかんねーよ。壱年連合と名乗る、やつらの仕業だとは思うんだけどよ。そいつらが、どんなやつらか何人いるのか、さっぱりわかんねーんだよ。」と苛立ちながら言う。仕返しをしようにも相手の情報が分からずイライラが募るばかりだった。そこに百田の携帯が鳴り電話に出ると男が話す「壱年連合のモンですよ。とりあえずオレらのプレゼント受け取ってもらえましたか…」それに対して百田は「ぶっ殺す!お前ら必ず全員ぶっ殺すからな!」と電話口に叫んだ。相手は少しバカにした感じで「いいですよ。キッチリとケリつけましょう。三日後なんてーのはどうですかね。こっちも全員で行きますんで、そちらもできるだけ兵隊集めていらしてくださいよ!いっときますけど百や二百の兵隊じゃー勝てませんよ。ハッハハハ。」と高笑いをしながら電話を切られた。百田は頭に血が上り梅津兄弟や元秀虎会に人数集めを指示するが木場は百田に冷静に話す「こんな時だからこそ、なおさら落ち着いてくれよ。百田さん…秀虎のアニキがいってたじゃないっスか…大事な時こそ、頭の中は氷のように、クールにしろって…今が、まさにその時ですよ。そうしなきゃー。この戦争、勝てるわけがねー!!」そう言われると百田は落ち着きを取り戻した。木場は全員に向かって話す「俺が必ず壱年連合の正体を調べるから、みんなはおもてに出ないでください。」と頼んだ。小鳥は秀虎が入院した事にショックを受け病院で暴れたり、大声を出すので公園の木に縛られていたが木場は小鳥を真っ直ぐ見て話す「向こうの正体がわかんねーかわりに向こうも、こっちにはキューピーがいるって事、知らねーハズだ。秀虎のアニキの敵を討つにはおまえの力が必要なんだ!だからここはオレのいうとおりにしてくれ!いいな小鳥!」と頼むと小鳥は「勝手にはじけたりしねー!約束する。」と言うのである。

石田小鳥は壱年連合の複数名のメンバーと幹部全員を倒して、我妻涼を探しに行こうとして通報を受けてきた警察官と、もみ合いになり木場好晃が止めに入ったシーン。

次の日、木場は秀虎たちを襲撃した壱年連合の中に”国見竜次”が居るところまでたどり着くが組織の頭が誰か全くわからず木場は情報通の舎弟に呟く「残された手はひとつだな…」と、そして秀虎を襲った張本人の国見に直接会いに行き壮絶なタイマンの末、木場は見事勝利し壱年連合の頭の名前を聞き出すことに成功するが名前を聞いた木場は驚くのである。
その日の夜、木場は小鳥に会って壱年連合について話す「浅高の国見をはじめかかわっている高校は6校…中学は8校以上…それにプー太郎軍団まで加わって、数にしたら600人以上…」小鳥は人数に驚きながらも木場に尋ねる「誰だそのヤローは!?」木場は答える「小鳥…根性すえて聞けよ…秀虎のアニキをやりやがった壱年連合のクソ頭はな…おまえの親友”我妻涼”だぜ…」それを聞くと小鳥は木場の胸ぐらを強く掴みながら「デタラメいってんじゃねー!!殺すぞてめー!!ウソだっていえ!今のはデタラメだっていえ!コノヤロー!!」と吠えるが、木場は声を張り上げ「そんな、つまらねー冗談言うために、わざわざこんなとこまで来るわけねーだろーが!!いいか小鳥、耳の穴かっぽじってよーく聞け!壱年連合の頭はな我妻涼なんだよ!!」と真実を告げ小鳥は愕然とする。
木場と小鳥は国見に教えてもらった壱年連合の拠点である廃ビルを確認するために向かうが、小鳥は木場をだまし討ちで気絶させ一人で廃ビルに乗り込んだ。
小鳥はカギのかかった扉を蹴破るとそこには数人の中学生が居て小鳥に向かって「な、なんだてめー!?」と叫ぶが、小鳥は冷静に中学生に尋ねた「涼はどこだ?」と聞いても答えない中学生を全員倒す。その物音は3階の幹部室にも聞こえていて中学生同士の小競り合いだと思い黒谷は中学生に注意しようと扉を開けると、そこには小鳥の姿が黒谷は小鳥に言う「な、なんでここに…」小鳥は何も言わずに黒谷の指をへし折り窓に向かって投げ飛ばし止まる事が出来ずに窓を突き破り落下した。一瞬の出来事に幹部連中は固まっていると小鳥は全員に聞こえる様に「リョウはどこだ!」と聞いた。突然現れた小鳥に襲撃されるが幹部連中は小鳥を倒そうと襲い掛かるが幹部連中は次から次と倒されていき幹部の一人がナイフで小鳥に襲い掛かるが小鳥にナイフを取られ耳を刺され黒谷同様に窓を突き破り落下していく。
その頃、廃ビルに電気が付いている事を不審に思っていた住人がたまたまビルから落下していく人影を目撃して警察に通報していた。
気絶していた木場は意識を取り戻し小鳥の後を追って急いで廃ビルに入ると壱年連合メンバーは全員倒れ小鳥だけが立っていた。小鳥は木場に言う「これから涼の家に向かう。」しかし小鳥はナイフで切られたケガもあり木場は病院に行くことを勧める。だが小鳥は木場に話す「壱年連合の事は、明日中には街中にひろまるぜ。そーなってからじゃおせーんだよ。今夜中に、どーしてもリョウに会わなくちゃいけねーんだ。」と言い木場を置いて小鳥は階段を降りていると通報を受けた警察官が到着し、小鳥に職務質問している間に違う警察官が上の階を見に行くと、何人もの人が倒れている姿を発見する。小鳥と木場は警察官に取り囲まれるが小鳥は「涼に会いたい一心」で道をふさぐ警察官に対して怒鳴る「どけェコラァ!!オレはリョウに会うんだ邪魔すんなコノヤロー。」と暴れる。警察官に暴力を振るった小鳥に警察官は警棒を構え、小鳥をとり囲んだが小鳥は次々と警察官も倒していき最悪な状況だったが木場が飛び出し小鳥を抑えながら言う「こんなこと知ったら秀虎のアニキは悲しむぜ。」と話し小鳥は落ち着きを取り戻し警察官に取り押さえられる。小鳥の罪状は建造物侵入・器物破損・暴行障害・公務執行妨害に問われ、高校生活は終わりを告げ少年院に入ることになるのである。その後は百田、宇田川をはじめとする三年連合の逆襲にあい壱年連合は消滅するが最後まで涼の姿は見つからなかった。
こうして短くて太い高校生活は終わりを迎える。

社会人編

少年院出所後、始めたガソリンスタンドのバイト風景。

nanohana
nanohana
@nanohana

目次 - Contents