orange(漫画・アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『orange』(オレンジ)は、『別冊マーガレット』(集英社)と『月刊アクション』(双葉社)で連載された高野苺のSF恋愛ファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ、映画である。高校2年の始業式、高宮菜穂の元に10年後の自分から手紙が届いた。手紙には「転校生の成瀬翔を救ってほしい」と書かれていた。願いを叶えるため奮闘する菜穂と仲間達。友情と恋心が交差する中、5人は翔を救うことが出来るのだろうか。

茅野貴子(ちの たかこ)

CV:衣川里佳、演:山崎紘菜
落ち着いた雰囲気があり、姉御肌で頼れる存在。菜穂が翔の元カノである上田先輩に言いがかりをつけられている時には、間に入り追い払った。控えめで、大人しい菜穂にとって心強い友達と言える。
須和が菜穂に想いを寄せていることに気付いたあずさが菜穂の味方だから応援できないというのに対し、貴子は須和が応援してほしいなら応援すると言った。クールに見えて友達想いで優しい一面を持つ。

萩田朔(はぎた さく)

CV:興津和幸、演:桜田通
眼鏡をかけていて目立たないキャラに見えるが、体育祭で腹筋を書いたり、おいしいからとミスターコンテストに出て最下位を狙ったりとお笑いキャラな一面を持つ。
掴みどころのない性格だが、空気を読まない発言から場を和ますことが多いサブカル男子で運動オンチ。あずさとは10年後に付き合う。

上田莉緒(うえだ りお)

CV:佐倉綾音、演:真野恵里菜
菜穂達の1つ年上で学校のマドンナ的存在。学園祭のミス・コンテストで優勝するほどの美貌の持ち主で転校してきたばかりの翔に告白する。一度は付き合うが、その後振られて別れることになった。翔のそばにいる菜穂のことを疎ましく思っており、別れた後も嫌がらせを行うが、貴子が「アンタがどんな奴か学校中に言いふらす「学校のミスが後輩イジメてる」って言ってあげる」と牽制すると菜穂に絡むのを止めた。

翔の母

CV:能登麻美子、演:森口瑤子
翔が幼い頃に離婚し、シングルマザーになった。精神的に不安定で病院に通っていた。翔の始業式の日に自殺し、帰らぬ人となった。
翔は母のことを人の話を聞かず、何でも勝手に決める人だと思っていたが、後に発見した携帯の未送信メールを見るといつも翔のことを1番に気にかけていたことが分かった。

翔の祖母

CV:成瀬初乃、演:草村礼子
翔の母が死んだ後、翔を引き取り一緒に暮らす。翔が自殺未遂をした際にはカウンセリングなどを進めるが、心を閉ざした翔には響かなかった。
10年後の世界では、翔の事故の詳細について菜穂達に伝えた。

『orange』の用語

パラレルワールド

高校の授業で教えてもらったタイムスリップによって今ある未来が変わることはなく、違う次元の未来が出来上がるという考え方。
手紙を送ってくれた10年後の未来の翔を助けることは出来ないが、自分たちの行動で翔が生きる未来も作ることが出来ると考えることが出来た。

自転車

事故にあった日翔は自転車に乗っていたと手紙に書いてあったが、実際には歩いてトラックの前に飛び出そうとした。あずさにどうして自転車に乗らなかったのかと聞かれた翔は「乗ろうと思ったら壊れてたから」と答える。きっと壊したのは萩田だろう。しかし、自転車だったら止まろうと思っても止まれなかったかもしれない。自転車を壊した萩田の判断はきっとよかったのだろう。

長野県松本市

菜穂達が通う学校名は公開されていないが、お話の舞台になったのは原作者の高野苺が住んでいる長野県松本市だそう。
映画化が決まった時には、松本市と双葉社が協力して聖地巡礼ロードマップも作られている。

『orange』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

好きな気持ちを素直に伝えて翔の自殺未遂を防いだ菜穂と須和

勇気を振り絞り、想いを伝える菜穂

10年後の自分からの手紙には翔が東京の友達と会って自殺未遂をすることが書かれていた。勇気を出して気持ちを伝えた菜穂の説得で、翔は東京の友達とは会わず自殺未遂も食い止めることが出来た。自殺未遂の後、翔の心はより荒んでいくので自殺未遂を止めた事は大きな転換点の1つだと言える。

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