ACCA13区監察課(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ACCA13区監察課(オノ・ナツメ作)』とは『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス刊)にて2013年~2016年まで連載された漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。ACCA本部監察課副課長のジーン・オータスの過ごしていた平和な日常が少しずつ世界の陰謀に巻き込まれていく。その軸となるのは巨大統一組織「ACCA」と「タバコ」を巡る男たちの’’粋’’様だ。食えないキャラクターたちが勢ぞろいする大人な雰囲気の作品となっている。

出典: acca-anime.com

海の囲まれており漁業が盛んな区。鳥の尻尾の部分にあたる。

フラワウ区

出典: acca-anime.com

リーリウム長官の出身地で、花の香りに包まれておりドーワー王国の資源を支えている財政豊かな区。鳥のお腹部分にあたる。

『ACCA13区監察課』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ニーノ「監察課が監察されてるのか」

第2話。ライターを無くしレイルから取り戻すのに一役買ったニーノ。そんなニーノに「最近見張られてる気がする」というジーンに対してニーノが言ったセリフ。テレビアニメの予告編でもこのセリフが多用されており、監察課にいる立場のジーンが誰かから監察されているということに皮肉を込めて言っている。

ファルコ「13の個性と尊重、それがこの国の良さだ」

第9話。視察に向かうのに右回りで行くか左回りで行くかをコインで決めた際に、ジーンに「染まってるね」と言われロマンと夢を追う勝負師がいるヤッカラ区に染まっているファルコが言ったセリフ。13の区で制服や土地柄はすべて違い統一感がないと言われる中、それぞれに個性があってもいい、それが良さなのだからと意味が込められている。

モーヴ「我々は王子に未来をゆだねます」

第12話。クーデターを画策していたリーリウムの前で見事な演説を披露したモーヴ本部長がシュバーンに対して言ったセリフ。今後のACCAや国のすべてをシュバーンに託し明るい未来を見据えたモーヴの意思が感じられるセリフだ。

『ACCA13区監察課』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

大人なイメージの作品

去る12月21日、東京・新宿ピカデリーにてTVアニメ『ACCA13区監察課』最速先行上映会が開催されました。

ついにTVアニメ本編が初披露となるこの日、第1話・第2話の連続上映後には、ゲストとしてジーン・オータス役の下野紘さんと、ニーノ役の津田健次郎さんが登場! シックな装いの二人の胸には「ACCAワッペンブローチ」が付けられていました。

トークコーナーは、それぞれが演じるキャラクターについての話題からスタート。オーディションを受けた時のことにも触れられ、普段は元気なキャラクターを演じることが多い下野さんは、大人なイメージのジーン役は自分には無理ではないかと感じたとのこと。後日、音響監督からジーン役に決まったことが告げられた時は、意外すぎて逆に緊張感を味わったとか。感情表現と言葉数の少ないジーンに対して、挑む気持ちで取り組んでいると語りました。

出典: acca-anime.com

オノ・ナツメ先生の緻密な絵が織りなす大人な雰囲気の作品であるテレビアニメ『ACCA13区監察課』の最速先行上映会で登場した下野紘と津田健次郎。下野紘は今まで演じたキャラクターとは一味違うジーンの表情の変化や感情表現が少ない部分を演じるのは緊張した、と語っている。ファンの方がイメージする下野紘が演じるキャラクター像を覆すほどの大抜擢だったといえる。オーディションを実施したがジーンとニーノ、この二人の関係性がメインになるためニーノを演じる津田健次郎とのバランスを考えて、ジーンの声は下野紘、とスムーズに決まったとのこと。

オノ・ナツメ先生の原作の印象

2020年1月25日、東京・新宿ピカデリーにてTVアニメ『ACCA13区監察課』全12話オールナイト上映会が開催され、上映前にトークショーが行われた。登壇者は夏目真悟監督、脚本・シリーズ構成の鈴木智尋さん、ジーン・オータス役の下野紘さん。『ACCA』のイベントで、スタッフとキャストが一緒にファンの前に立つのは今回が初めてのこと。やや緊張気味なスタッフコンビの隣で下野さんも「僕も緊張してきました」と苦笑いしつつ、早速トークコーナーが始まった。

まず振り返ったのは、TVアニメの制作がスタートした当時のこと。オノ・ナツメ先生の原作の印象について、夏目監督は「エンターテイメント要素があり、映像向きな作品だなと感じました」、鈴木さんは「会話劇としてセリフが印象的で、洒脱で好きな作品だなと思いました」と語る。

出典: acca-anime.com

『ACCA13区監察課』全12話オールナイト上映会の際に、アニメ制作が始まった当初の印象として監督の夏目真悟はエンターテインメント性も持っているが、オノ・ナツメ先生の緻密な絵は映像化向きだと語っている。脚本担当の鈴木智尋は全体的にセリフが印象的で原作を読んでいるとキャラクター同士の関係性や世界観が洗練されていて無駄がない、と語っている。

『ACCA13区監察課』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ONE Ⅲ NOTES『Shadow and Truth』(第1話 - 第11話)

Penguin_Office
Penguin_Office
@Penguin_Office

Related Articles関連記事

さらい屋 五葉(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

さらい屋 五葉(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『さらい屋 五葉』とは『月刊IKKI』(小学館刊)で連載されていた時代劇漫画、およびそれを原作としたテレビアニメである。時は江戸時代、藩主から暇を出され江戸にやってきた侍・秋津政之助は、誘拐組織「五葉」の頭である弥一の用心棒をすることになった。渋々、弥一の仕事を手伝う政之助だったが、この出会いをきっかけに人として成長していくのである。『ふたがしら』や『ACCA13区監察課』など人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、かどわかしを生業にした個性豊かな登場人物たちの時代劇エンターテインメントだ。

Read Article

レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

レディ&オールドマン(LADY and OLDMAN)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『レディ&オールドマン』とはオノ・ナツメが『ウルトラジャンプ』で連載していた男女バディ・エンタテインメント漫画作品。連載時期は2015年~2019年までで全8巻で完結。オノ・ナツメ原作の『ACCA13区監察課』や『BADON』とはまた違ったかなりハードボイルドな内容だ。舞台は1963年のロサンゼルス郊外。父親譲りのおせっかいな性格のシェリー・ブライトと100年間刑務所に入っていたというロバート・ウィンツ。この二人の出会いが全ての始まりだった。

Read Article

僕らが恋をしたのは(オノ・ナツメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕らが恋をしたのは(オノ・ナツメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕らが恋をしたのは』とは、2021年より『Kiss』にて連載された、オノ・ナツメによる恋愛マンガである。平均年齢70歳の男女が織りなす山奥での悠々自適な暮らしと、穏やかでしっとりした大人の恋愛模様をリアルに描いている。ある日山奥の田舎で暮らす四人の老齢の男たちの元へ一人の女性「お嬢」がやってきたことにより、恋という久々のスパイスを得た男たちの日常は少しずつ移ろいで行くのであった。

Read Article

ふたがしら(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ふたがしら(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ふたがしら』とは、『月刊IKKI』(小学館刊)また増刊『ヒバナ』(小学館刊)で連載されていた時代劇漫画、およびそれを原作とした連続テレビドラマである。時は江戸時代。盗賊「赤目一味」の頭目だった辰五郎が死去。その際に、手下である弁蔵と宗次二人に一味のことを託したことからすべては始まった。『ACCA13区監察課』や『レディ&オールドマン』数々の人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、巧妙な駆け引きと巧みな騙しあいが織りなす時代劇盗賊エンターテインメントだ。

Read Article

リストランテ・パラディーゾ(GENTE〜リストランテの人々〜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リストランテ・パラディーゾ(GENTE〜リストランテの人々〜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リストランテ・パラディーゾ(GENTE〜リストランテの人々〜)』とは、『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)で連載されていたオノ・ナツメによる、老紳士たちが織り成すハートフル漫画である。幼くして両親が離婚し祖父母に預けられたニコレッタは、母親の再婚相手を一目見るためローマにあるリストランテにやってきた。そこで働き始めたニコレッタは、従業員全員が老眼鏡着用必須のリストランテであることを知ったのである。数々の人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、老眼鏡紳士たちによるおもてなし漫画だ。

Read Article

つらつらわらじ(備前熊田家参勤絵巻)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

つらつらわらじ(備前熊田家参勤絵巻)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『つらつらわらじ』とは『月刊モーニングtwo』(講談社)で連載されていたオノ・ナツメによる時代劇漫画である。時は寛政、備前岡山藩主の熊田治隆は参勤交代のために江戸に向かうことになった。そして、隠居して江戸で暮らす計画を立てているため、江戸までの旅を楽しもうと考えていたのだ。しかし、江戸までの道のりは波乱の連続だった。『ACCA13区監察課』や『レディ&オールドマン』など人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、2年に1度の参勤交代エンターテインメントだ。

Read Article

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハヴ・ア・グレイト・サンデー(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』とは『月刊モーニングtwo』(講談社)で連載されていたオノ・ナツメによる、ある男たちの日曜日の出来事を描いたハートフル漫画である。初老の作家・楽々居輪治は、長くニューヨークで暮らしていたが、ある事情を抱え単身東京に戻ってきた。そして、一人暮らしを謳歌しようと思っていた輪治のもとに、息子のマックスと娘婿のヤスがやってきたのだった。『ACCA13区監察課』や『レディ&オールドマン』など人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、男だけの週末エンターテインメントだ。

Read Article

目次 - Contents