CHVRCHES(チャーチズ)とは【徹底解説まとめ】

CHVRCHESとは2011年にイギリスのスコットランドで結成されたエレクトロ・ポップバンド。2013年にアメリカ合衆国のグラスノート・レコードと契約し、同年9月25日に1stアルバム『The Bones of What You Belive』でデビュー。以降、世界各国でツアーを行うなどグローバルな活躍を見せている。日本での人気も高く単独公演を何度も行っており、2018年のフジロックフェスティバルではホワイトステージのヘッドライナーを務めた。シンセサイザーを用いた楽曲を制作している点が特徴。

CHVRCHESの概要

CHVRCHES(チャーチズ)とは2011年にイギリスのスコットランドで結成された、ローレン・メイベリー(Lauren Mayberry)、イアン・クック(Iain Cook)、マーティン・ドハーティ(Martin Doherty)の3人で構成されているエレクトロ・ポップバンド。
バンド名は響きの良さから「Churches」にしたが最終的にuを除いて代わりにvを加えた「Chvrches」に決定。
彼らの音楽はロビン、ケイト・ブッシュ、デペッシュ・モード、コクトー・ツインズ、シンディ・ローパー、ホイットニー・ヒューストン、エリオット・スミス、プリンスといったアーティストたちに影響を受けている。

2013年にアメリカ合衆国のレコードレーベルであるグラスノート・レコードと契約し、同年9月25日に1stアルバム『The Bones of What You Belive』でデビューを果たして以降、世界各国でツアーを行うなどグローバルな活躍を見せている。日本での人気も高く単独公演を何度も行っており、2018年のフジロックフェスティバルではホワイトステージのヘッドライナーを務めた。

チャーチズの魅力として挙げられるのが"ローレン・メイベリーの歌声"と"EDMとは違うノスタルジックなテクノサウンド"である。
キュートなルックスが注目されがちだがアマチュア時代はドラマーとしても活動する等、高い音楽スキルを持つローレン・メイベリーのキュートでどこか切ない抒情的な歌声はバンドの"核"になっている。
しかしローレン中心のバンドであるかと言えば決してそうではなく、卓越したシンセシストであるイアン・クック、マーティン・ドハーティの二人が奏でる80’sのエレクトロニック・ポップを彷彿させる懐かしいテクノサウンドはEDMのような煽動的でない自然な高揚感をもたらしてくれる。
ローレン・メイベリーの歌声とノスタルジックな電子サウンドが互いに最大限の出力を発揮し唯一無二のサウンドを生み出し続けるチャーチズに高い注目が集まっている。

CHVRCHESの活動経歴

2012年
5月 ネオン・ゴールド・レコーズのブログから楽曲「Lies」を初発表して無料のみで配信する。この楽曲は、イギリスの音楽誌『NME』による2012年ベスト・トラックで第28位にランクイン。
7月 スコットランドにて初めてのライブを行う。秋頃には公式デビューシングル「The Mother We Share」を発表。
12月 英国のBBCによる、有望な新人が選出される『サウンド・オブ・2013』で第5位を獲得。

2013年
1月 アメリカ合衆国のレコードレーベルであるグラスノート・レコードと契約。
2月 セカンドシングル「Recover」を発売
3月 リミックスなど5曲を追加したCD『Recover EP』でデビュー。このCDはイギリス・アメリカでリリースされる。
アメリカテキサス州オースティンで行なわれた世界最大の音楽コンベンションSXSWでは、会場に詰めかけたオーディエンスと音楽関係者で超満員となった。
6月 アメリカ・NBCの深夜トーク番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』に出演。
7月 日本独自企画盤『EP』で日本デビュー
8月 日本で開催される大規模フェス「SUMMER SONIC」に初来日をする。
9月 デビューアルバム『The Bones of What You Believe』をリリース。
イギリスチャート初登場9位・アメリカチャート12位(インディース1位)を記録し、注目新人を選ぶBBCサウンド・オブ・2013で5位を獲得。
レーベル契約前からネットを中心に人気が爆発することとなった。

2014年
2月 新木場STUDIO COASTで行われたイベント「Hostess Club Weekender」に加え東京と大阪で単独公演を行う。

2015年
9月 セカンドアルバム『Every Open Eye』を発表。

2016年
2月 一夜限りの東京公演で再来日。

2018年
2月 ニューシングル「Get Out」を公開。
5月 アデルやベックを手がけたグレッグ・カースティン(Greg Kurstin)とタッグを組み、ニューアルバム『Love Is Dead』をリリース。
7月 新潟県・苗場で開催される「FUJI ROCK FESTIVAL」でホワイトステージのヘッドライナーを務めた。

CHVRCHES結成、スター発掘番組『サウンド・オブ・2013』にて5位を獲得し注目を集める

結成初期のメンバーら

2011年、それぞれ別バンドで活動していたイアン・クックとマーティン・ドハーティは新しいプロジェクトを開始し、当時ブルー・スカイ・アーカイブズに所属していたローレン・メイベリーにシンガーとして参加を依頼する。3人でスタジオに籠り楽曲制作やセッションを重ねる内に正式にバンドとして活動していくことになり「CHVRCHES」が結成される。
英国のBBCによる注目新人を選ぶ『サウンド・オブ・2013』にて5位を獲得し、ネットを中心に人気に火が付く。
その勢いのまま2013年1月にアメリカ合衆国のレコード会社「グラスノート・レコード」と契約しイギリス、米国でEP『Recover』をリリースする。

1stアルバム『The Bones of What You』リリース、夏フェス「SUMMER SONIC」にて日本初ライブ

「SUMMER SONIC」でのライブ

2013年9月に1stアルバム『The Bones of What You』をリリース。アメリカの有名音楽批評サイト『ピッチフォーク』で10点満点中8.5点という高評価を獲得した。
同年の8月には彼らの日本での初ライブとなる「SUMMER SONIC」の10日の東京公演、11日の大阪公演に出演。
日本独自の規格版EPもリリースされているなど、デビュー当初から日本で高い人気を誇ったチャーチズの「SUMMER SONIC」でのライブは日本のファン達にとって思い出深いものとなった。

名盤『Every Open Eye』誕生、エレクトロニック・ポップバンドとしての地位を確立

「赤坂BLITZ」でのワンマンライブ

デビュー以降、約2年で364回のライブを行い世界中を駆け回っていたチャーチズは、2014年に地元スコットランド・グラスゴーでニューアルバムの制作を開始。約5ヵ月間の製作期間を経て同年9月25日に2ndアルバム『Every Open Eye』をリリースする。
2016年2月には東京「赤坂BLITZ」にて一夜限りのスペシャル公演を開催。
2ndアルバムに収録の「Leave A Trace」「Clearest Blue」「Bury It」など人気曲が生まれたことにより、エレクトロニック・ポップバンドとしての地位を確立させていく。

超ポップアルバム『Love Is Dead』完成、ワールドツアーやタイアップ等でさらにグローバルなバンドに進化

2018年の「フジロックフェスティバル」

2018年5月3rdアルバム『Love Is Dead』をリリース。
同アルバムに収録の「Graves」はNetflixで配信されている恋愛リアリティ番組『テラスハウス』のオープニングテーマとして起用され日本内でも大きな話題を呼ぶ。
2019年にはジャパンツアーを行い、同公演には楽曲「Out Of My Head」でフィーチャリングした水曜日のカンパネラがスペシャルサポートアクトとして出演した。

コロナ禍により音楽活動がSTOP、知恵と工夫を凝らしながら音楽を届ける

「FOREVER"Separate But Together"ver」のリモートレコーディングの様子

新型コロナウイルスの影響で従来のような音楽活動ができない状況にある中、チャーチズは3rdアルバム『Love Is Dead』に収録の「FOEVER」のミュージックビデオを2020年4月に公開した。"Separate But Together"(別々に過ごしているけれど共にある)ヴァージョンと題されたMVは、各メンバーが自身のホームスタジオで演奏する様子をシンクロさせたものとなっている。コロナ禍により音楽活動に制約がある中で「何か面白いことができないか」と試行錯誤しながら作成されたMVは"新型コロナウイルスに屈しない"という彼等の強い意志を感じ取ることができる。

CHVRCHESのメンバー

ローレン・メイベリー(Lauren Mayberry)

1987年10月7日生まれ。
リードヴォーカル担当。
シンセサイザーやサンプラーを担当することもある。
スコットランド・グラスゴー出身。
キュートなルックスと美しい歌声の持ち主。
頭脳明晰で大学で法学の学士号、大学院でジャーナリズムの修士号を取得している。
芯が強く自身の意見をハッキリと述べる性格であり、フェミニズムについても度々メディアで発言している。

イアン・クック(Iain Cook)

5mkoekiku
5mkoekiku
@5mkoekiku

目次 - Contents