Wish(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『Wish』とはCLAMPの漫画であり、『月刊ミステリーDX』で連載されていた。連載期間は1995年~1998年まで。全4巻。病院で外科医をしている栩堂琇一郎(くどうしゅういちろう)が帰宅途中、琥珀(こはく)という名の天使をカラスにいじめられているところから助け出す。その御礼に琥珀は何でも願いを叶えると言い出し、そのまま琇一郎の家に居候することに。そこから多種多様の天使・悪魔達も交わり慌ただしく過ぎていく毎日だが、2人には衝撃的な運命が待ち構えていた。人間と天使のラブファンタジー漫画。

栩堂 琇一郎(くどう しゅういちろう)

琥珀を助けた青年。28歳。病院で外科医として働いている。見た目は無愛想で口数も少ない。何を考えているのかわからないように見えることが多く、誤解を生みやすい。非現実的なことを嫌っており、天使や悪魔といった類いを琥珀達に出会う前は信じたことがなかった。だが、その根は優しく温情がある。そのためか、入院中の子ども達からはとても人気が高い。身内はおらず、琥珀達が居候する前は一人で暮らしていた。琇一郎の母であった人は、藤の木の精であって血の繋がりもなく、出生自体謎である。助けてくれたお礼として琇一郎の願いを叶えたいと懇願してきた琥珀に、願いは自分で叶えるものだと断りを入れた。けれども、琥珀の傍にいるうちに「一人では叶えられない願い」に気づくようになり、同時に琥珀に心を寄せるようになる。黒耀が琇一郎を特別であることと言っていたわけとは、琇一郎がもうすぐ死ぬという意味合いであった。バイクが好き。

紅榴(こうりゅう)

紅榴

悪魔であり、魔王の甥っ子。琥珀をいじめるのが生きがいであり、趣味でもあり、大好き。月の光を原動力としているため、人間界では日が高いうちは小さい姿となり、使える魔力も微々たるものになる。1回きりしか使用できない天使を小さくする薬も、「琥珀が泣くなら使う」と躊躇なく言い張ったりするなど、いじめることに関しては一切手を抜かない。瑠璃(るり)と玻璃(はり)という猫の姿をした使い魔がいつも傍にいる。瑠璃と玻璃曰く、紅榴が琥珀をいじめることは、いわゆる「好きな子ほどいじめたくなる」心理だと言うが、本人は否定している。だが、琥珀と琇一郎が一緒にいるところを見て、落ち着けない態度が出ているあたり、その認識は間違っていない様子である。100年後も、琥珀にちょっかいを出しによく現れるが、琥珀が100年間眠っている間はもの凄く悄然としていた。

翡翠(ひすい)

翡翠

四天使長の1人で、風使いである。突然天界から姿を消し、琥珀が人間界へ降り立った直接のきっかけを作った天使。なお、失踪の理由としては悪魔の黒耀と駆け落ちするため。左耳には、黒耀から契りとして交わされた証としてのピアスが飾られている。一見すると、穏やかで物腰が柔らかく優美な印象を与える翡翠であるが、内に秘め隠している激情は相当のものだと思われる。黒耀とは、天界と地界を結ぶ橋の泉で出会った。一目惚れされると同時に、黒耀に頭のてっぺんから足の先まで食べられてしまい、天使ではなくなってしまった。これにより、人間と同じものを食べても問題はなく、料理もこなせる上、その腕前はかなり高い様子。栩堂家に来てからは、翡翠が料理担当となる。後に、神から天使長の位を剥奪され、天界に戻ることも禁じられた。翡翠からすれば黒耀と人間界で暮らすことが願いであり、幸せそのものなので、神は琥珀同様に翡翠にも温情を示したと見てとれる。

黒耀(こくよう)

地界を治めている魔王の息子。地界で1番の攻撃法願使い。「爆炎の黒耀」という異名を取る。橋の泉で翡翠に一目惚れし、一緒に人間界へと降りたつことを決める。その際に翡翠には、自分の魔力の半分として左目を預けている。(地界王室の一族は生涯を共にする相手に左目を預けるという仕来りがある)そのため、左目は縁を残して白くなっている。翡翠を何よりも大切にしている。駆け落ちしたことで天界と地界が大戦争を起こしても、翡翠以外どうなろうとどうでもいいと簡単に言って退けるほどの溺愛ぶりである。翡翠との約束事は「生き物の魂ではなく、人間と同じものを食べる」というもので、きちんと食事をとっているシーンも多く描かれており、約束を守っている様子がわかる。琇一郎の周囲をまとう度に反応する瑠璃と玻璃を見て、直感が動き、紅榴に「人間の寿命が書かれた本」を地界より密かに持って来させる。そこには琇一郎の死期が記されており、琥珀に教えた。今まで手をつけた天使は両手では足りず、紅榴もその中に入っているくらいだが、翡翠と出逢ってからはずっと一筋である。

瑠璃・玻璃(るり・はり)

瑠璃 玻璃

紅榴の使い魔。時に愛人と名乗ることもある。普段は黒猫の姿をしているが、夜になると双子の少女の姿になる。見た目はまるっきり同じだが、彼女達のアクセサリーで見分けることができる。瑠璃は丸い玉、玻璃は長石の飾りがついている。ピアスも同様のものをつけている。カラー版では目の色が互いに違う。(瑠璃は青で玻璃は灰色)猫の姿になると、飾りが耳と尻尾につくのでそれによって見分けられる。話口調は関西弁。紅榴に忠実でどんな命令でも従うのだが、情報収集が不得手。

栩堂 宗一郎(くどう しゅういちろう)

琇一郎の生まれ変わり。100年後、琥珀の罰が終わる日に栩堂家に姿を現せ、琥珀と無事に再会する。生まれ変わる前の記憶はない。見た目は17歳の学生だが、黒耀に生まれ変わっても無愛想は同じだと言われている。生まれた時、琥珀のイヤリングを持っていた。

四天使長

透輝(とうき)

透輝

水を制す水天使。気難しいことで有名。態度には出さないが琥珀を気にかけており、琥珀が元気かどうか知りたくて迎えに行く役を率先して引き受けた。しつこいのは嫌いと自分では言っているが、地天使の藍晶に何度も好きだと言われ続けられており、それに関しては悪く思っていない。見かけによらず意外と押しに弱い。四天使長の中では1番小柄。

藍晶(らんしょう)

藍晶

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