Wish(CLAMP)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Wish』とはCLAMPの漫画であり、『月刊ミステリーDX』で連載されていた。連載期間は1995年~1998年まで。全4巻。病院で外科医をしている栩堂琇一郎(くどうしゅういちろう)が帰宅途中、琥珀(こはく)という名の天使をカラスにいじめられているところから助け出す。その御礼に琥珀は何でも願いを叶えると言い出し、そのまま琇一郎の家に居候することに。そこから多種多様の天使・悪魔達も交わり慌ただしく過ぎていく毎日だが、2人には衝撃的な運命が待ち構えていた。人間と天使のラブファンタジー漫画。

天使長たちが人間界へ降りてきたのは琥珀と翡翠を探すためであった。そこで翡翠が、自ら姿を見せる。そして二人に罰が与えられる。

伝言として伝えられた翡翠への罰は「天使長の位を剥奪、二度と天界へ戻ることは許されない」この二つだった。そして琥珀には「全ての法願を剥奪。これから100年ずっとその姿でいるように」と告げられ、途端に琥珀の身体はみるみる小さくなってしまった。

琥珀にだけ明らかに重い罰が下されたことに対し、伝言を持ってきた天使長達も含め、一同納得がいかない。そこで地界に戻っていた紅榴が、黒耀の元へ現れた。

以前から黒耀に頼まれていた本を差し出す。その本を見る黒耀。彼は小さくなって伏せってしまった琥珀に、琇一郎のことを好きなままでいれば、もっと泣くことになると意味深な忠告をした。

仕事から帰宅した琇一郎が琥珀の元へ駆けつける。話があるといい、公園に連れ出した。琥珀は小さいままで、願いを叶えるどころか足手まといになってしまうと申し訳なさそうにうつむいた。
琇一郎は、ずっと側にいてほしい、特別な力など要らないと告げる。晴れて両思いとなった二人。だが琥珀は心の中で、黒耀の忠告を反芻していた。

夜道を歩きながら帰路につく二人。とても上機嫌な琥珀は、いつも行く煙草屋の真珠にこれからもよろしくねと声をかける。いつもは琥珀以外には凶暴な真珠だが、このときばかりは琇一郎にも優しく寄り添った。
しかし、琇一郎は道ばたで倒れこんでしまう。急いで琇一郎の様子を確認するが、すでに琇一郎は息をしていなかった。

ずっと一緒に

琇一郎の葬儀に信一郎が駆けつけていた。祖父より先に死ぬところまで父親譲りだな、と弱々しく微笑む。

黒耀は、泣いてどうしようもない琥珀に、琇一郎の正体を明かす。
それは、琇一郎がもうすぐ死ぬ人間だったということ。こうなることが神にも分かっていたから、琥珀が悲しむ前に急いで天界に帰らせようとしていた。悪魔は魂の気配に反応する。なので紅榴と使い魔たちは、琇一郎の出かかっていた魂に反応して気持ちがよくなっていたと話す。

黒耀が手にしている本は、人間の寿命が書かれていたものだった。そして天使は1度好きになった者のことを一生忘れることが出来ない、その辛い気持ちのまま生きることになる。
黒耀が暗示していたしゃれにならない事態とはこのことを示していた。

その時、天からうしゃぎさんが降りてきた。紅榴はこれ以上琥珀に罰を与えるつもりなのか、と激情に駆られ捕まえようとするが、するっとかわされてしまう。
琥珀は自ら手を差し出し、琇一郎さんがいなくなったより悪いことなんてないと伝言を受けとり読んだ。

その伝言には「これから100年その姿で眠り続けなさい 100年後、栩堂琇一郎の生まれ変わりがこの人間界に現れる その日が罰が終わる日です」と書かれていた。これが神から琥珀への温情が詰まった最後の伝言だった。翡翠と黒耀にも伝言が渡される。それは琥珀が眠っている間、番をしてほしいとのこと。翡翠は笑顔で、黒耀は呆れながらも承諾した。そして信一郎から家を相続され、琥珀は藤の木の下で眠りについた。

100年後、一人の青年が栩堂家に現れる。そこで藤の木が光り輝く。すると、光りと共に姿を見せたのは、眠りから覚めた琥珀だった。
「琇一郎さん?」と呼びかけると、なぜ俺の名前を知っているんだと不思議がる青年。青年の反応に琥珀は大喜びで、100年経ったことを直感した。すぐに青年に願いを聞き出そうとする琥珀。でもその前に琥珀の願いを聞いてほしいと青年に寄り添い、「今度こそずっと側にいさせてください」と一人では叶えられない願いを託したのだった。

それから

琇一郎の生まれ変わりは宗一郎(しゅういちろう)といい、17歳の学生だった。
琥珀は申し出た願い通り宗一郎の傍にいる。翡翠も黒耀も栩堂家に居住しており、この家と琥珀を100年見守ってきたのだった。紅榴や珊瑚も同じ町に居た。

宗一郎は前世の記憶を持っておらず、ただ生まれた時から琥珀のイヤリングを持っていた。自分が本当に琇一郎の生まれ変わりなのか自信の持てない宗一郎に対し、琥珀は琇一郎の優しく綺麗な心を持っていたのですぐにわかったと笑う。

琥珀の願いは宗一郎の側にずっといることだが、肝心の宗一郎が願いを言ってくれないことに不安を感じていた。
すると宗一郎は、「俺の願いも同じだから」と言って初めて琥珀、と名を呼んだ。100年もの永い月日を愛だけで超えてきた琥珀。
これからはずっと幸せに導かれていく、優しい光に包まれた2人の姿があった。

『Wish』の登場人物・キャラクター

主要人物

琥珀(こはく)

天使。日の光を原動力としている。普段は天界に身を置くが、天使長である翡翠を探しに人間界へきた。琇一郎に、「一人では叶えられない願い」が出来るまで、側にいたいと頼み込む。地上では、日が暮れると法願力が足りず体が小さくなってしまう。だが、天界での力は相当高いようで、それは四天使長の次ぐ程。天界を取りまとめている神からも気にかけられている存在。琥珀の心は天界一美しいと言われており、その心を持った者の歌声でしかできない「天使の卵」を孵すという重大な役目を任せられている。性格は、紅榴の使い魔達から「ほえほえ」と呼称されているように、天然でとてもおっとりしている。紅榴の嘘もよく信じてしまう。頭はいい方なのだが、役に立ちたいという思いから庭の水撒きを法願で手伝った際、琇一郎まで水浸ししてしまうという少し抜けている部分もある。攻撃法願が苦手である。一緒にいるうちに、琇一郎の優しさに徐々に心惹かれていくようになる。途中、水天使・透輝が神の依頼によって琥珀を迎えに来る。戸惑いながらも承諾し、天界に帰ろうとするが、別れ際に泣いてしまう。その涙に気づいた琇一郎が伸ばした手の中には、琥珀がいつも身につけていたイヤリングが残っていた。その後の天界では、役目を全うするなか、琇一郎への想いを抑えきれず、いけないことだとは分かっていながらも法願を使い、栩堂家の様子を伺っていた。そうすることで琇一郎への想いを自覚することとなり、神に断りを入れる間もなく人間界へと再び降りたってしまう。如何なる時も謙虚で、礼儀正しい琥珀。そのうえ主眼を置いてくれている神を裏切るような行為をしてきたことは、周囲からも驚きの事態になった。琇一郎の死後は、神からの罰が与えられる。それは法願を奪われ、小さい姿のまま100年を過ごせというもの。それだけ聞くとなんとも過酷な罰だが、実は100年後の琇一郎の生まれ変わりと出逢わせてやるための厚意であった。そして天使長達や黒耀、紅榴、翡翠は、共同で法願を発動させ、琥珀は100年間藤の木の下で眠りについた。

栩堂 琇一郎(くどう しゅういちろう)

琥珀を助けた青年。28歳。病院で外科医として働いている。見た目は無愛想で口数も少ない。何を考えているのかわからないように見えることが多く、誤解を生みやすい。非現実的なことを嫌っており、天使や悪魔といった類いを琥珀達に出会う前は信じたことがなかった。だが、その根は優しく温情がある。そのためか、入院中の子ども達からはとても人気が高い。身内はおらず、琥珀達が居候する前は一人で暮らしていた。琇一郎の母であった人は、藤の木の精であって血の繋がりもなく、出生自体謎である。助けてくれたお礼として琇一郎の願いを叶えたいと懇願してきた琥珀に、願いは自分で叶えるものだと断りを入れた。けれども、琥珀の傍にいるうちに「一人では叶えられない願い」に気づくようになり、同時に琥珀に心を寄せるようになる。黒耀が琇一郎を特別であることと言っていたわけとは、琇一郎がもうすぐ死ぬという意味合いであった。バイクが好き。

紅榴(こうりゅう)

紅榴

悪魔であり、魔王の甥っ子。琥珀をいじめるのが生きがいであり、趣味でもあり、大好き。月の光を原動力としているため、人間界では日が高いうちは小さい姿となり、使える魔力も微々たるものになる。1回きりしか使用できない天使を小さくする薬も、「琥珀が泣くなら使う」と躊躇なく言い張ったりするなど、いじめることに関しては一切手を抜かない。瑠璃(るり)と玻璃(はり)という猫の姿をした使い魔がいつも傍にいる。瑠璃と玻璃曰く、紅榴が琥珀をいじめることは、いわゆる「好きな子ほどいじめたくなる」心理だと言うが、本人は否定している。だが、琥珀と琇一郎が一緒にいるところを見て、落ち着けない態度が出ているあたり、その認識は間違っていない様子である。100年後も、琥珀にちょっかいを出しによく現れるが、琥珀が100年間眠っている間はもの凄く悄然としていた。

翡翠(ひすい)

翡翠

四天使長の1人で、風使いである。突然天界から姿を消し、琥珀が人間界へ降り立った直接のきっかけを作った天使。なお、失踪の理由としては悪魔の黒耀と駆け落ちするため。左耳には、黒耀から契りとして交わされた証としてのピアスが飾られている。一見すると、穏やかで物腰が柔らかく優美な印象を与える翡翠であるが、内に秘め隠している激情は相当のものだと思われる。黒耀とは、天界と地界を結ぶ橋の泉で出会った。一目惚れされると同時に、黒耀に頭のてっぺんから足の先まで食べられてしまい、天使ではなくなってしまった。これにより、人間と同じものを食べても問題はなく、料理もこなせる上、その腕前はかなり高い様子。栩堂家に来てからは、翡翠が料理担当となる。後に、神から天使長の位を剥奪され、天界に戻ることも禁じられた。翡翠からすれば黒耀と人間界で暮らすことが願いであり、幸せそのものなので、神は琥珀同様に翡翠にも温情を示したと見てとれる。

黒耀(こくよう)

地界を治めている魔王の息子。地界で1番の攻撃法願使い。「爆炎の黒耀」という異名を取る。橋の泉で翡翠に一目惚れし、一緒に人間界へと降りたつことを決める。その際に翡翠には、自分の魔力の半分として左目を預けている。(地界王室の一族は生涯を共にする相手に左目を預けるという仕来りがある)そのため、左目は縁を残して白くなっている。翡翠を何よりも大切にしている。駆け落ちしたことで天界と地界が大戦争を起こしても、翡翠以外どうなろうとどうでもいいと簡単に言って退けるほどの溺愛ぶりである。翡翠との約束事は「生き物の魂ではなく、人間と同じものを食べる」というもので、きちんと食事をとっているシーンも多く描かれており、約束を守っている様子がわかる。琇一郎の周囲をまとう度に反応する瑠璃と玻璃を見て、直感が動き、紅榴に「人間の寿命が書かれた本」を地界より密かに持って来させる。そこには琇一郎の死期が記されており、琥珀に教えた。今まで手をつけた天使は両手では足りず、紅榴もその中に入っているくらいだが、翡翠と出逢ってからはずっと一筋である。

瑠璃・玻璃(るり・はり)

瑠璃 玻璃

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