元炎柱・煉獄槇寿郎(鬼滅の刃)の徹底解説まとめ

煉獄槇寿郎(れんごく しんじゅろう)とは、『鬼滅の刃』の登場人物で、かつて鬼殺隊の最高戦力の一人・炎柱として力を振るった剣士。
現炎柱の煉獄杏寿郎、その弟の千寿郎の父であり、見た目は二人によく似ている。優れた剣士だったが、ある時を境にすっかり気力を失い、現在は酒浸りの日々を送る。原因は一族に伝わる古文書に記されていた、鬼殺隊の根幹にも関わるとある剣士の存在にあり、その謎を追う主人公・竈門炭治郎とも関わっていく。
現役時代の活躍で、作中の重要人物を含む多くの者の運命を転変させている。

『鬼滅の刃』の概要

『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画、およびそれを原作としたアニメ・小説などのメディアミックス作品である。2016年から少年ジャンプで連載が始まり、2019年にはアニメ化となった。
愛憎入り混じった悲しくも美しいストーリーが人気となり、ジャンプの代表漫画となった。ufotableが手掛けた2019年のアニメが映画と思えるほど素晴らしい出来だったこともあり、国内外問わずに一大ブームとなった。

家が炭焼きを生業としている竈門炭治郎は、町に炭を売りにいくために山を降りた。翌日、炭を売って家に帰った炭治郎が見たのは、血だらけになった家族の姿だった。家族は鬼舞辻無惨という男によって殺害されていた。炭治郎は唯一まだ息があった妹の禰󠄀豆子を連れて山を降りる。すると道中、禰󠄀豆子が暴れ出した。禰󠄀豆子は鬼になっており、炭治郎に襲いかかった。炭治郎は必死に禰󠄀豆子に正気を取り戻すように呼びかけると、禰󠄀豆子は炭治郎に襲いかかりながらも涙を流した。
その時、刀を持った一人の青年が禰󠄀豆子に斬りかかった。青年は鬼を滅する『鬼殺隊』という組織の一員である冨岡義勇だった。義勇は鬼となった禰󠄀豆子を殺そうとし、炭治郎はそれを止めるために義勇に立ち向かう。しかし、義勇は強く、炭治郎が敵うはずがなかった。その時、義勇の一瞬の隙をついて倒れた炭治郎のもとに禰󠄀豆子が駆け寄る。義勇は炭治郎が禰󠄀豆子に喰われてしまうと思ったが、禰󠄀豆子は炭治郎を守るように義勇の方を向いて立ち塞がった。炭治郎のように鬼を庇って喰われた人間を何人も見てきた義勇は、この二人は何かが違うと思い、禰󠄀豆子を生かした。
それから炭治郎は『鬼殺隊』に入り、鬼を滅ぼしながら、鬼となった禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探す。

煉獄槇寿郎のプロフィール・人物像

所属:鬼殺隊(引退済み)
使用する呼吸:炎の呼吸
日輪刀の色:赤
肩書き:先代炎柱
家族:瑠火(妻)、煉獄杏寿郎(長男)、煉獄千寿郎(次男)

CV:小山力也

煉󠄁獄槇寿郎(れんごく しんじゅろう)は、『鬼滅の刃』の登場人物で、かつて鬼殺隊の最高戦力の一人・炎柱として力を振るった剣士。
現炎柱の煉獄杏寿郎、その弟の千寿郎の父であり、見た目は息子たちとよく似ている。煉獄家は代々鬼殺隊の剣士として活躍し、歴代の炎柱を輩出してきた。当人もその出自にふさわしい優れた剣士だったが、妻の瑠火を亡くした頃からすっかり覇気を失い、現在は屋敷に引きこもって酒浸りの日々を送る。自分を案じる息子たちにも侮蔑的な言葉を投げかけるなど完全にやさぐれており、主人公・竈門炭治郎が訪ねていった際は殴り合いのケンカを繰り広げている。

前述の通りかつては炎柱として人々のために刃を振るい、離島にまで出向いて鬼を討伐することもあった。後進の指導にも熱心で、特に息子たちには自ら剣の手解きをしている。覇気を失った頃からは任務に酒瓶を持ち込むようになり、鬼を取り逃がすことさえ見られるようになった。運が良かったか、周囲の配慮か、その上でなお剣腕自体は鈍らなかったか、あるいはそれら全てが要因となったか、鬼との熾烈極まる戦いを繰り返しながらも五体満足のまま引退する。

槇寿郎が覇気を失ったのは、煉獄家に伝わる古文書を読んだことが発端となっている。そこに記されていた“始まりの呼吸の剣士”こと継国縁壱の存在とその計り知れない実力を知り、自ら及び当代の鬼殺隊の剣士たちとの差を痛感。どうあっても縁壱ほどの剣士にはなれず、彼ですら討ち果たせなかった鬼の頭領・鬼舞辻無惨を自分たちに倒せるわけがないと絶望し、鬼殺隊の剣士として戦う意義を見失う。この頃に妻の瑠火を病で亡くしたことも重なり、ついには使命も任務も放棄して酒に逃げることとなった。
炭治郎の口から長男・杏寿郎の死と、「体を労わってほしい」という彼の遺言を聞かされ、遅まきながらもようやく自らを省みる。その後は引退した身ではあるが元柱として鬼殺隊に協力し、産屋敷輝利哉の護衛などをこなしている。

別人のように落ちぶれていく様を間近で目の当たりにしながらも、息子の杏寿郎からは最後まで「偉大な父親」、「尊敬すべき先達」として敬意を向けられていた。「何が父上を変えてしまったのか」、「どうしてそれを教えてくれないのか」と歯痒い想いを抱く一方で、幼い頃の自分に熱心に稽古をつけてくれた父を「いつかきっと立ち直ってくれる」と信じ続けた。死に瀕してなお自分を案じる彼の遺言が奮起するきっかけになったことからして、何もかも放り出しながら家族への愛情だけは槇寿郎も捨て切れなかったのだと思われる。

現在の柱の一員である伊黒小芭内は、槇寿郎がかつて離島まで出向いて鬼を退治した際に救出した人物である。このことから伊黒は煉獄家の面々と交流があり、杏寿郎の戦死を知った時には言葉少なに強い反応を見せている。現在の槇寿郎のことをどう思っているのかは不明である。

柱として現役の頃、後の下弦の弐・佩狼を退けている。しかし実態は「酒瓶片手に任務に赴き、いつでもトドメを刺せる状態まで追い込みながら延々といたぶり、隙を突かれて逃げられる」といったもので、鬼殺隊の剣士としては大変な失態だった。佩狼はこの時のことを忘れ得ぬ屈辱として復讐を誓い、実力をつけて下弦の弐にまで上り詰め、杏寿郎を槇寿郎と誤認して彼と刃を交えることとなる。

煉獄槇寿郎の能力・呼吸・装備

全集中・炎の呼吸(ぜんしゅうちゅう ほのおのこきゅう)

鬼殺隊の剣士が必ず修得している、身体能力を劇的に上昇させる特殊な呼吸法。五つの基本系統とそこから派生する亜種の技法が存在し、炎の呼吸は基本系統の一つである。
全集中の呼吸を極め、一定の戦果を挙げた者は、鬼殺隊の剣士として最高位である「柱」という地位を得る。この時、その呼吸法を取って「〇柱」と呼称するのが通例で、作中での描写こそ無いものの、かつて炎柱だった槇寿郎は炎の呼吸を使っていたと思われる。

日輪刀(にちりんとう)

日光以外で唯一鬼に致命傷を与えられる特殊な日本刀。「陽光山」という山で採れる猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石から打ち出されたもの。
鬼殺隊の剣士に支給される装備で、持ち主の“全集中の呼吸との適性”によって刀身の色が変わる性質を持つ。赤く変われば「炎の呼吸との相性がいい」ということであり、槇寿郎のものも赤かったと思われる。

renote.jp

酒瓶(さかびん)

継国縁壱という規格外の存在を知り、さらに妻を病で失ったことで鬼殺隊の剣士としての気力をすっかり無くした槇寿郎が任務にまで持ち込むようになったもの。
腕の一振りで人を殺傷する鬼を相手に、なんとしてもこれを討ち果たそうという気迫も覚悟も無く刃を振るうも、結果として大きな怪我を負うことも無く引退するまで戦い抜いた。これは槇寿郎の剣士としての実力と、そんな彼をも絶望させた継国縁壱の怪物的な力量を物語る材料ともなっている。

煉獄槇寿郎の来歴・活躍

鬼殺隊剣士の名門・煉獄家に生まれる

煉獄家の男子として生まれ、歴代の者たちと同様に鬼殺隊の剣士を志す。煉獄家の女性は、妊娠中に篝火を見続けるという独特の儀式を行う風習があり、大正時代の日本にはごく珍しい炎のような色合いの髪はこれによって変化したもの。
恐らくは自分の先代に当たるだろう父に鍛えられ、苛烈な最終選別をも突破。鬼殺隊の剣士として、鬼から人々を守るためにその剣腕を振るう。

炎柱として活躍

後の蛇柱・伊黒を救う槇寿郎。

鬼殺隊の剣士として鬼を討ち続け、炎柱へと昇格。任務とあらばどのような場所にも赴き、八丈島まで鬼を討伐しに向かった際には後の蛇柱である伊黒を救出している。結婚し、妻・瑠火との間に杏寿郎と千寿郎の二子を設け、手が空いている時には息子らの剣術の稽古に付き合い、まさに人生の絶頂期にあった。
しかしこの頃、先祖のことに興味を持ったか、剣士としてさらなる高みを目指そうとしたのか、歴代の炎柱が書き残した煉獄家に伝わる古文書を読みふける。結果、そこに記されていた継国縁壱の恐るべき実力に戦慄。自分がどう足掻いてもその域に達することができないことを痛感し、かつそんな縁壱ですら鬼たちの頭領・鬼舞辻無惨を倒すことができなかったことに絶望。鬼殺隊がどれほど命を懸けて戦い、努力を重ねたところで、鬼を根絶やしにすることはできないとの結論に至り、計り知れないほどの精神的な衝撃を受ける。

剣士としての零落と引退

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