ボーン・スプレマシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・スプレマシー』とは『ボーンシリーズ』の2作目で、2004年に公開されたサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンの2年後を描く。インドでマリーと暮らしていたボーンの元に暗殺者が現れ代わりにマリーが殺されてしまう。自分を追う理由を知るため動き出したボーンだが、ある事件の容疑者に仕立てられる。CIAの追跡をかわしながら自分を巡る陰謀の真相を探るボーン。トンネルの中のカーチェイスなど前作以上にスピード感あるスリリングなシーンの連続で観る者を魅了する。

『ボーン・スプレマシー』の概要

『ボーン・スプレマシー』とは、『ボーンシリーズ』の2作目で、2004年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの小説のシリーズ2作目『殺戮のオデッセイ』だが内容は小説とは異なっている。映画の『ボーンシリーズ』は全5作で、1作目は『ボーン・アイデンティティー』、2作目が今作、3作目以降は公開順に『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・レガシー』『ジェイソン・ボーン』。シリーズのうち『ボーン・レガシー』のみ主人公が異なり、時系列で『ボーン・スプレマシー』と『ボーン・アルティメイタム』の間のスピンオフ的作品となっている。
監督は前作のダグ・リーマンから替わり、ポール・グリーングラスを新たに迎えた。グリーングラスは1972年の北アイルランドで起きた「血の日曜日」事件を描いた社会派ドラマ『ブラディ・サンデー』で、2002年ベルリン国際映画祭金熊賞の受賞歴がある。主人公ジェイソン・ボーンを『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『オデッセイ』、『フォードvsフェラーリ』などのマット・デイモン、ボーンの恋人マリーを『ラン・ローラ・ラン』のフランカ・ポテンテが続投。新たに『ザ・コンテンダー』のジョアン・アレン、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』のカール・アーバンなどが出演。
今作では手持ちカメラを用いた撮影を行い、沢山の短いカットを繋ぐ編集をしており、前作以上にキレとスピード感、臨場感のあるシーンが満載。モスクワの町でのカーチェイスは大迫力でスリリングな展開の連続で観る者を引き込んでいく。マット・デイモンは前作に引き続き、カリやボクシングなどのトレーニングを受けて食事にも気を遣い、さらに鍛えた肉体でアクションシーンに挑んでいる。また、デイモンは今作では追われるだけでなく、追う者へと立場を変え、自らCIAに近づき陰謀の真相に迫っていく主人公ボーンを好演。タイトルの『スプレマシー』(supremacy)は、至高、至上、主権などを意味する。

CIAの元トップ工作員だったボーンは任務失敗が原因で記憶を失い、CIAに追われる身となった。ボーンを追っていたCIAの責任者コンクリンに「自分を追ったら殺す」と最後通牒を突きつけてから2年後、ボーンは恋人マリーと共にインドのゴアで生活していた。ボーンの記憶は完全には戻っておらず、断片的なシーンを夢に見るだけだったが、その記憶の欠片をノートに書きとめ、過去の新聞などから情報を集め続け、自分が何者かを知ろうとしていた。ある日、暗殺者がやってきたことに気づいたボーンはマリーと車で逃げるが、車内でマリーが射殺されてしまった。自分たちの痕跡をすべて消し、ボーンはなぜ自分を狙うのか知るため、CIAの情報を探ろうとする。
CIAではある事件の捜査を進めており、犯人が残したと思われる指紋がボーンのものと一致した。捜査責任者のパメラ・ランディはボーンを追う途中で、CIA幹部のワード・アボットの様子がおかしいことに気づく。ボーンもCIAの職員ニッキーからの情報で、アボットが自分に暗殺者を差し向けた人物だと探り当てる。アボットがCIAの金を石油王に横流しして自分も利益を得ていたこと、その罪をボーンに被せ、口封じとしてボーンを殺そうとしていたことがわかり、ボーンはアボットとの会話の録音テープをパメラに残した。パメラがアボットを問い詰めるため訪れた時、アボットは自殺。ボーンは最初の任務で、ロシアの政治家ネスキーとその妻を暗殺し、ネスキーを妻が殺し妻は自殺したように工作していたのだ。最初の任務の記憶を思い出したボーンはネスキーの娘の元へ行くためロシアに向かった。ロシアでは彼が生きていることを知った暗殺者やCIAから連絡を受けたロシア警察に追われるが振り切り、ボーンはネスキーの娘の家に行き、真実を話し、去っていった。

『ボーン・スプレマシー』のあらすじ・ストーリー

前作までのあらすじ

銃に撃たれ、マルセイユ沖を漂っていたところを漁船に助けられた男。記憶を失っていたその男の皮下に埋め込まれたマイクロカプセルにはスイスの銀行口座が示されていた。自分を知る唯一の手掛かりとなる銀行の貸金庫の中には、パリ在住のジェイソン・ボーン名義のアメリカのパスポートや、彼の写真が貼られた複数のパスポート、大量の札束、拳銃などが入っていた。一方、CIAのコンクリンの元に、マルセイユ沖での暗殺任務に失敗した工作員ジェイソン・ボーンが生きていると連絡が入る。暗殺指令を隠蔽するためにコンクリンは直ちにボーン抹殺指令を下す。アメリカ領事館に向かったボーンは、居合わせた女性マリーにお金を払って、彼女の車に乗せてもらい、自分の住所であるパリに向かう。彼はマリーに自分が記憶喪失であることを説明し、自分が何者なのかを調べようとするが行く先々で警察やCIAに追われ、さらに暗殺者に狙われる。行動を共にするうちに2人は惹かれ合うがマリーまでもがCIAに手配され、マリーを危険から遠ざけようと彼女と別れたボーンはコンクリンの元へ向かう。自分は何者でなぜ殺そうとするのかコンクリンに問い質したボーンは、コンクリンの話を聞き、アフリカ某国の元独裁者であるウォンボシの暗殺任務を自分が失敗した時の記憶を取り戻す。コンクリンに自分を追ってきたら殺すと告げて去っていくボーン。数か月後、自分の店を持ったマリーを捜し当てたボーンは店を訪れ、2人は再会を果たしたのだった。

マリーを殺されたボーンと陰謀の幕開け

出典: 2525mn.blog.jp

悪夢を見て目が覚めたボーン(画像左)を心配するマリー(画像右)

車中でコンクリンから「訓練は終わった。これは本物の任務だ」と言われ、645号室に行ったボーンは、女性の悲鳴と銃声を聞いたところで目が覚めた。ここはインドのゴア。ボーンはマリーと共にここで暮らしていた。ベッドから起き上がり頭痛薬を探しているとボーンが起きたことに気づいたマリーがやってくる。心配するマリーに大丈夫と答え、ボーンは外に出た。「同じ夢?」と訊くマリーに「そうだ」と答え、夢の断片のシーンは任務だったと話すボーン。夢をノートに書くことを薦めるマリーに、「この2年、悪い夢ばかりを書き留めている」と嘆くボーン。マリーは「やがていいことを思い出すわ」とボーンを慰める。「いいことは忘れない。君とのことは」と言うボーンをマリーは優しい笑みを浮かべて抱き締める。

その頃ドイツのベルリンでは、パメラ・ランディが指揮するCIAの作戦が進行中だった。CIAの内部スパイの情報を買い取る作戦で、高額な予算を使う。ベルリンの指揮所にCIA本部のマーシャル次官から電話が入り、大金を使うことから作戦決行を渋られるが、パメラは容疑者が絞れるだけでも価値があると許可を求める。マーシャルが許可し作戦は決行に移った。そこに密かに現れた男が彼らの取引場所に爆弾を2つしかけ、1つに用意していた指紋をつけ、1つを爆発させてブレーカーを落とした。暗闇の中、男は買い手の情報員と売り手の両方を射殺し、大金と情報を記載したファイルを奪って立ち去った。
男は、ホテルにいたロシアのペコス石油のCEOグレツコフの元に赴き、奪ったファイルと大金を渡し、約束の金の一部を受け取った。「残りは仕事の後だ」というグレツコフに、男はボーンがインドのゴアにいるという情報は確かなのか確認する。

暗殺者に追われ車で逃げるボーン(画像左)とマリー(画像右)

インドのゴアではボーンがトレーニングのため海辺を走っていた。家ではマリーがボーンの夢や記憶の断片を書き留めたノートを見て、ノートに「自分は誰だ?」と書きなぐり苦しんでいるボーンを心配し心を痛めていた。トレーニング後、町に行き飲み物を飲んでいたボーンは、町にそぐわない高級車を見かけて警戒する。その車から降りてきた男を前にも見た男だと瞬時に把握し、暗殺者だと感じたボーンはその場から走り去った。車から降りた男はベルリンのCIAの取引現場でファイルを奪った男であり、グレツコフから仕事を請けた男であった。男は店に入り、ボーンの写真を店主に見せ「彼の友人だ。家族に不幸があって捜している」と嘘を言う。ボーンは停めていた車に急いで戻り、買出しに来ていたマリーを捜す。海辺で飲み物を飲もうとしていたマリーを見つけたボーンはクラクションを鳴らしマリーを呼んで、見つかったことを伝え、急いで車に乗せる。海辺にボーンを捜しに来ていた男がそのクラクションの音で振り向いた瞬間、ボーンは男と目を合わせてしまう。車で逃げるボーンはマリーに男を二度町で見たこと、服も車も町にそぐわないことを話し、自分を追って来た暗殺者だと話すが、マリーは「なんでもない」とボーンを落ち着かせようとする。すぐに男の乗った車が追いかけてきたため、ボーンは銃を取り出そうとマリーに運転を任せる。男はボーンの進路を先読みし、ライフルを設置し、橋の上を車が通るのを待っていた。ボーンは橋の向こうで男を仕留めると言うが、マリーは「暗殺者でなかったら?」と言い、ボーンが男を殺すことをやめさせようとする。その会話の直後、運転をしていたマリーが狙撃され、車が川に落ちた。男が見た時は運転手はボーンだったため、運転席の人物を狙ったのだった。必死に車の中からマリーを出し、水中で人工呼吸したボーンだが、マリーは撃たれた瞬間に息絶えていた。悲痛な思いで諦めたボーンはその場を離れていった。暗殺者の男は車が沈み誰も浮かび上がってこないことを確認し、立ち去って行った。その後、暗殺者は依頼人のグレツコフにボーン暗殺成功の報告をして残りの金を受け取っていた。

その頃、ベルリンの取引を指揮していたパメラは、現場に残されていた爆発物から採取した指紋が最高機密の「トレッドストーン」の関係者に登録されていたことを知る。しかしアクセスが拒否された彼女はアクセスの許可をもらい「トレッドストーン」を調べるため、アメリカのCIA本部に戻ることを決めた。

インドのゴアでは、川から車が引き上げられる様子をボーンが涙をためながら見ていた。ボーンは2人の痕跡を消すため家に戻り、2人で撮ったたった1枚の写真以外のマリーとの思い出をすべて焼き、荷物をまとめ、家を出て行き、イタリアのナポリに向かった。

濡れ衣を着せられたボーンはCIAの情報を探る

出典: www.naoraou.com

会議で事件の概要と容疑者について説明するパメラ

CIA本部に戻ったパメラは作戦失敗を上司のマーシャル次官から責められていた。しかし彼女は指紋の持ち主が判れば手掛かりが得られることを伝え、「トレッドストーン」とは何なのかを尋ねる。マーシャルは、詳細な報告と引き換えに最高機密である「トレッドストーン」にアクセスすることを許可した。
パメラは指紋が「トレッドストーン」の工作員、ジェイソン・ボーンのものであることを掴む。「トレッドストーン」の資料を読み関係者すべてについて目を通したパメラは関係者の一人であるアボットと会い、「トレッドストーン」について話を聞く。「トレッドストーン」とは何かを問うパメラにアボットは「暗殺集団。闇の部隊。2年前に終わった。もう触れたくない」と話す。アボットは、任務を放棄して消えたジェイソン・ボーンの事態を収拾できなかったコンクリンを処分した事をパメラに仄めかす。パメラはベルリンの事件でボーンが犯人だとアボットに告げた。

一方、ボーンはジェイソン・ボーン名義のパスポートを用いてイタリアのナポリに入国しようとしていた。CIAはすぐにボーンがナポリに現れた事を掴む。

パメラは会議で、7年前、CIAの2000万ドルがモスクワ経由の送金途中で消失した事件について報告していた。ロシアの政治家ネスキーから犯人はCIA内部のスパイだと電話があったが、直接会って話を聞く前にネスキーは彼の妻に殺されたのだ。今から1か月前に、ネスキー殺しに関するファイルをベルリンで渡すと情報提供があったが、その情報提供者を殺したのがジェイソン・ボーンだとパメラは話した。「トレッドストーン」の資料を調べるなかで、コンクリンの個人のパソコンに他部署の情報が沢山あり、スイスの銀行口座も見つかったことをパメラは話す。口座には76万ドルもあり、何か裏があるはずだとパメラは睨んだのだ。コンクリンを疑うパメラに対し、アボットはコンクリンをかばう。しかし、パメラはコンクリンが以前ボーンと組んでおり、情報漏洩を恐れたボーンがベルリンで2人を殺したのではないかと考えていた。そこにナポリでボーンを拘束したという報告が来た。CIA本部はボーンを尋問していた領事館職員兼CIA調査官のネビンスに電話し、どんなことをしてでも彼を勾留しておくように命令する。

イタリアのナポリで、CIA本部からの電話を切ったネビンスが銃を取り出すと、ボーンはあっという間にネビンスと見張りの警官を倒し、ネビンスの銃を奪った。ボーンは彼らが気を失っている間に、ネビンスの携帯電話の情報をコピーし、別の携帯電話で通話の内容を聞けるように細工をした。奪った車のナンバープレートを変え、逃げたボーンはネビンスにかかってきたパメラからの電話を盗聴し、パメラ・ランディという名前や自分が先週ベルリンで2名殺害した危険人物になっている事を知る。

ベルリンに戻ると言うパメラに「どういうつもりだ?」と問うアボット。パメラは「あなたが送った者は皆殺されたか逃げられた」と言うがアボットは「君はボーンのプロか?」と言い返す。マーシャルはこれ以上かき回されるのは許さないと言い2人で行くよう命令する。ボーンもベルリンに向かおうとするが、その時、「これは訓練ではない」と言うコンクリンの声や女性の悲鳴を聞く夢が脳裏をよぎるのだった。

「トレッドストーン」担当のニッキー

出典: note.com

オランダにニッキー(画像左)を迎えに来たアボット(画像右)

パメラはベルリンに向かう前にオランダのアムステルダムに寄り、「トレッドストーン」を3年間担当していたニッキーに話を聞いた。ニッキーの当時の任務は戦略の管理と工作員の健康チェックだった。工作員全員が抑鬱、怒り、強迫観念など精神に問題を抱えており、身体的症状としては頭痛、光の過敏などがあり、健康チェックが欠かせなかったのだ。パメラは、コンクリンが死んだ夜、そこにいたニッキーもベルリンに一緒に来るように言う。

ベルリン支部に着いたパメラ達はナポリに来たボーンの防犯カメラ映像を見る。するとボーンは隠れることなく防犯カメラをあえて見ていた。ナポリに来たのは「思いつきかも」という声や、「カメラに気づかないドジめ」という声があがるなか、ニッキーは「彼らはドジをしないし、思いつきもない。常に狙いがある」と話す。パメラが「狙いを与えているのは今は誰?」と訊くと、ニッキーは「彼自身」だと答えた。

記憶を辿って自分を追う理由を探るボーン

男(画像左)と格闘するボーン(画像右)

その頃、ドイツのミュンヘンのある家に男が帰って来た。家に入った男は警報装置を触り、キッチンに行き冷蔵庫を開けようとする。そこに侵入していたボーンが銃口を向けると男も冷蔵庫から銃を取り出してボーンに銃口を向けた。「弾は抜いた」というボーンは男に自分の手を自分で拘束するよう拘束具を渡す。「記憶をなくしたそうだな」という男に「ここは覚えていた」というボーン。ボーンはコンクリンを捜すためにここに来たのだが、男はコンクリンが死んで「トレッドストーン」は終わったこと、残ったのは自分たちだけだということを伝える。終わったのになぜ自分を追うのか男に訊くボーンだが、男は「俺は知らない」と言う。ボーンが自分を殺しに来たわけではないことを知り、男は「すまなかった」と既に通報していたことを伝える。男は室内に入った瞬間、誰かが侵入したことに気づき警報装置を作動させていたのだ。その後、男はボーンの隙を見て襲い掛かる。男はキッチンのナイフを使いボーンを襲うがボーンは近くにあった雑誌を丸めて武器にして対抗する。男が家にあったケーブルでボーンを絞め殺そうとするが、ボーンはそのケーブルを奪い、止むを得ず男を絞め殺してしまった。すぐにボーンはガス管をひねり、トースターに雑誌を入れタイマーをセットして外に出る。CIA職員が駆け付けてきたが、その時トースターで焼かれて火が付いた雑誌にガスが引火し、爆発が起き、ボーンはその間に逃走した。

CIAの指揮官パメラに接触し、ニッキーを寄越すよう連絡するボーン

出典: www.givetake.com

向かいのビルからライフルの照準器でベルリンの指揮所を覗くボーン

ベルリンに着いたボーンは、オスト駅構内のコインロッカーに荷物をしまい、公衆電話でベルリンにあるホテルに目星をつけて電話をかけ、パメラの宿泊先をウェスティン・グランドホテルだと突き止める。ホテルに行ったボーンは、フロントに行く。その場でホテルに電話をかけパメラにつないでもらった状況で、フロントでパメラを呼び内線電話を繋いでもらうところを見て、彼女の部屋番号を確認する。ボーンは彼女を見張り、尾行して、パメラがベルリンの指揮所に入るのを見届けると、指揮所の窓が見える向かいのビルの屋上に出て、ライフルで彼女を捉え様子を見ながらパメラの携帯電話に電話をした。ボーンはトレッドストーンのことと、なぜ自分を追うのかを訊く。パメラがベルリンの事件のことを覚えていないのかボーンに訊くと、ボーンの脳裏にベルリンの標識やネスキーという声が浮かび上がった。

ボーンがライフルの照準器を通して見たベルリンの指揮所内にいるパメラ(画像中央)とニッキー(画像左)、アボット(画像右)

その時、指揮所の中にニッキーの姿を見たボーンは、「出頭したい」と言う。「どうやって?」と言うパメラに「知り合いを呼べ」と言うボーン。パメラが誰のことか訊くと、ボーンは「パリで仲間だった管理をしていた女性」と言う。「アレクサンダー通り。世界時計の下。一人で来させろ」と続けるボーンに「彼女を捜さないと」とパメラは言うが、ボーンは「簡単だ。君の横にいる」と言って電話を切った。パメラやニッキーたちは自分たちを今見ているのかと驚いて窓の外を見る。
パメラたちは指揮所でニッキーの警護計画を練った。アボットはベルリン支部にも出動要請を出し、スナイパーも配置するよう主張する。しかし、スナイパーを配置すればボーンが逃げてしまうとパメラは拒否する。パメラはネスキーの件をボーンに聞くためにニッキーを行かせ、ボーンを生け捕りにしようと考えていたため、ボーンが死んでは元も子もないと主張する。アボットは危険があれば片付けるべきだとパメラを説得し、彼女は部下にスナイパーの配置を指示した。

StoryMaker
StoryMaker
@StoryMaker

Related Articles関連記事

ボーン・アイデンティティー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・アイデンティティー』とは、『ボーンシリーズ』の1作目で、2002年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。記憶を失くした男が、皮下に埋め込まれたマイクロカプセルを手掛かりにわかった名前はジェイソン・ボーン。自分が何者かを辿るなか、行く先々で警察やCIAに追われるが、知力と体に染みついた高い戦闘スキルで追跡をかわし、襲ってくる暗殺者を倒し、窮地を脱する。偶然知り合ったマリーと逃げる間に見せる人間らしさや生身の体で対決する迫力の格闘シーンも必見。

Read Article

ボーン・アルティメイタム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・アルティメイタム』とは『ボーンシリーズ』の3作目で、2007年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンは、CIAの極秘計画の暴露記事を書こうとする記者と接触したことで存在が見つかり、またもやCIAに狙われる。その一方、CIA内部の人間と協力し、極秘計画に絡んだ組織の陰謀を暴き、とうとう記憶を取り戻す。その場にいるかのような臨場感溢れる映像やスピーディなストーリー展開、スリリングな逃走劇など息もつかせぬシーンの連続で観る者を引き込む最高傑作。

Read Article

ジェイソン・ボーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジェイソン・ボーン』とは『ボーンシリーズ』の5作目で、2016年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンが、CIAの極秘計画を暴いてから9年後。地下格闘技で生計を立てていたボーンの元に、彼の過去に関する新たな事実や極秘作戦を探り当てたかつての協力者ニッキーが現れる。情報の暴露を恐れたCIAに襲われる2人。一方CIAの女性捜査官ヘザーは愛国心のあるボーンを復帰させようとする。スリリングな展開、ラスベガスでのシリーズ屈指の激しいカーチェイスは必見。

Read Article

ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。

Read Article

イコライザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『イコライザー』とは2014年に製作されたアメリカ映画で、1980年代にアメリカで放送されたテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の初の劇場版である。普段はホームセンターで働く主人公のロバート・マッコールは元CIAのエージェントで、偶然知り合った娼婦を救うためにロシアン・マフィアと戦いを挑むサスペンスアクション。監督はアントワン・フークアが務め、主人公をデンゼル・ワシントンが演じ、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツらが共演した。

Read Article

オデッセイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『オデッセイ』は、2015年にリドリー・スコットが監督を務めたアメリカ映画。原作は2011年に出版されたアンデイ・ウィアーのヒット小説『火星の人』。 過酷な状況に置かれながらも人間性を失わず、生存の危機に立ち向かう宇宙飛行士。そして、彼を助けようと奮闘する人々を描いた。NASAが全面的に協力し、惑星科学部門の責任者、ジェームズ・グリーンが科学技術面のアドバイザーとして雇用されている。

Read Article

スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)のネタバレ解説・考察まとめ

世界的人気を誇るジーン・ロッデンベリーのオリジナル『スター・トレック』を元に、2009年にJ・J・エイブラムズによってリブートされた作品。本作はシリーズ3部作の最後を飾る。 ジャスティン・リン監督(『ワイルド・スピード』シリーズ)が指揮。 エイリアンの襲撃を受け、エンタープライズ号を脱出したクルー達。降り立った未知の惑星でクルー達の絆が試される。

Read Article

インターステラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。

Read Article

フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。

Read Article

目次 - Contents