乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』とは、乙女ゲームの世界に転生した主人公が、自分の破滅フラグを回避すべく奮闘する異世界転生系小説であり、それを原作としたアニメである。作者は山口悟。小説投稿サイト『小説家になろう』にて本編が連載され、後に一迅社文庫アイリスよりライトノベルとして出版される。ライトノベルの2巻までが『小説家になろう』の本編に相当し、3巻以降は文庫版の書き下ろしである。2020年にテレビアニメ化され、略称「はめふら」で親しまれる。2021年に第2期が放送。

カタリナ「緑の手を持っているメアリは、特別で素晴らしい存在だわ!」

メアリ(左)は緑の手を持つ特別な存在だと言って褒めるカタリナ(右)

カタリナの野菜畑を復活させたメアリにカタリナがかけた言葉。
メアリの植物を育てる才能に気づいたカタリナ、メアリをクラエス家に招待して自分の畑の野菜を見てもらう。どんなにカタリナが世話をしても、カタリナの畑の野菜は萎れて育たないからだ。クラエス邸を訪問したメアリ、カタリナの畑を見て解決策を思いつき、カタリナと一緒になって畑を作り直して野菜を元気に育てあげる。大喜びのカタリナ、メアリは緑の手の持ち主だと言って褒め称える。緑の手とは植物を育てる才能がある人の特別な手のこと。
「緑の手を持っているメアリは、特別で素晴らしい存在だわ!」
この言葉がきっかけでメアリ、自信を持つことになり社交界の華と呼ばれるまでに成長する。

カタリナ「向き不向きの問題だと思うんだけどなぁ」

アラン(左)に、それは向き不向きの問題だと話すカタリナ(右)

ジオルドに対するコンプレックスを語るアランにカタリナが告げた言葉。
メアリをめぐる件でカタリナと言い争いになり、木登りで決着をつけることになったアラン。これまで王子として育てられて木登りなどしたことがなかった上に、前世で「野猿」と呼ばれるほど木登りが得意なカタリナに勝てるわけがない。めげることなく何度もカタリナに勝負を挑むアランであったが、いつしかカタリナと打ち解けていく。いつものようにカタリナに勝負を挑みにやって来たアラン、訪問中の双子の兄ジオルドにいい加減諦めたらどうかと言われて意地になる。その場をなんとか取り繕うために、カタリナが勝負の方法を木登りからピアノに変更することを提案し、その勝負でアランが素晴らしいピアノを演奏する。感動したカタリナやジオルドがアランを褒めるが、それを素直に受け取れないアランは部屋を飛び出してしまう。心配してアランのもとにやって来たカタリナ、アランからジオルドに対する劣等感を打ち明けられる。
「向き不向きの問題だと思うんだけどなぁ」
つぶやくカタリナに、どういうことだとアラン。ジオルドにはジオルドの得意なものや苦手なものがあって、アランにも同じように得意なものや苦手なものがある。だから向き不向きがあって当然だとカタリナは語る。
この言葉がきっかけとなり、アラン、ジオルドに対するコンプレックスを解消し、ジオルドと対等に話せるようになる。

カタリナ「私はソフィア様の絹のように白い髪も、ルビーみたいにキラキラした赤い瞳も、とってもきれいだと思います」

ソフィア(左)の白い髪も赤い瞳もきれいだと告げるカタリナ(右)

自分の見た目が気味悪くないのかと尋ねるソフィアにカタリナが返した言葉。
ロマンス小説に夢中のカタリナ、ジオルドとアラン主催のお茶会に招待されることになり、そこでロマンス小説仲間を探すことを決意する。お茶会に出席したカタリナはアスカルト伯爵令嬢ソフィアと出会い、同じロマンス小説仲間であることを知って大喜び。ソフィアをクラエス邸に招待し、ソフィアとロマンス小説を語りあって楽しい時間を過ごす。帰る時間がやって来て立ち上がるソフィアの真っ白な髪が、カタリナの目の前でふわりと広がる。それを見たカタリナが髪に触ってもいいかと思わず聞いてしまい、ソフィアとニコルから驚かれてしまう。自分の見た目が気味悪くないのかと悲しげなソフィアにカタリナは明るく答える。
「私はソフィア様の絹のように白い髪も、ルビーみたいにキラキラした赤い瞳も、とってもきれいだと思います」
予想外の言葉に呆然とするソフィアの手を取ったカタリナ、友達になってほしいと真っ直ぐにソフィアを見つめる。これまで、気味が悪い呪われていると言われ続けて周りの目を気にして萎縮していたソフィア、この言葉がきっかけで周りの目を気にすることなく堂々と生きられるようになる。

カタリナ「努力家で何でも一生懸命のマリアちゃんが好きだから一緒にいるのよ」

努力家のマリア(左)が好きだから一緒にいると令嬢たちに話すカタリナ(右)

平民であるマリアに嫌がらせを仕掛ける令嬢たちにカタリナが放った言葉。
学力テストで上位の成績を収めたジオルドとアランが生徒会に入り、その関係で生徒会に出入りするようになったカタリナ。同じくトップの成績を収めて生徒会員となったマリアと少しずつ接点が生まれ、毎回のように笑顔でお菓子を出してくれるマリアをすっかり好きになってしまう。カタリナと気兼ねなく話すマリアであったが、それは生徒会室だけのことで、生徒会室を出るとマリアの態度はよそよそしい。上位貴族のカタリナに平民である自分が接するのを遠慮しているからだが、マリアともっと仲良くしたいカタリナとしては少し寂しい気持ちであった。しかも平民のマリアは他の貴族の令嬢たちから嫌がらせを受けている様子。そんなマリアを令嬢たちから守り、もっと仲良くなるためにできるだけマリアと一緒にいようと決めたカタリナ、さっそくマリアを探して校内を歩いていると令嬢たちから嫌がらせを受けているマリアを発見する。「生徒会に選ばれたからといって、いい気になるな」「仕方なく相手をさせられている生徒会の人たちが可愛そう」「学力テストもマリアが光の魔力の持ち主だから贔屓されたに違いない」など令嬢らはマリアに言いたい放題だ。1人の令嬢が火の魔力を発動し手に生じた炎をマリアに近づけたとき、一部始終を見届けたカタリナがマリアをかばって令嬢たちに立ちはだかる。そして毅然とした態度で「この学園は完璧な実力主義であり贔屓なんて存在しない」と言い切る。マリアは努力家であり、テストは努力の結果なのだ。それに生徒会のみんなも自分もマリアが光の魔力を持っているから一緒にいるんじゃない。
「努力家で何でも一生懸命のマリアちゃんが好きだから一緒にいるのよ」
平民でありながら光の魔力を持っているがゆえに生まれ故郷でみんなから避けられてきたマリア。誰でもいいから自分を見てほしいと努力を続けてきたマリアにとって、カタリナのこの言葉は心から願っていたものであった。カタリナは自分のことを理解してくれている。この言葉をきっかけにマリアはカタリナを信頼し、生徒会の内外を問わずカタリナを慕うようになる。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

カタリナの意外な特技はピアノ

貴族にあるまじき行動をするカタリナであるが、意外にもピアノが弾ける。
カタリナが転生した世界の貴族の間では楽器を弾けることが大切であり、カタリナもピアノやバイオリンを習わされている。そのため前世ではリコーダとピアニカしか弾けなかったカタリナだが、この世界ではピアノを少しだけ弾ける。アニメでは曲の最後だけが披露されたが、流暢に演奏を終えて周りで聞いていたジオルドやアランの召使いたちから拍手を受け称賛される。ちなみにバイオリンの方はカタリナに向いてなかったようで演奏できないらしい。

メアリの隠された企みはカタリナと2人っきりでの移住

カタリナが大好きなメアリは、アランとの婚約を破棄してカタリナ2人きりで移住する計画を企てている。
クラエス邸に遊びにやって来たメアリがアラン王子との婚約の件で、自分に王子の后という大役は務まらないとカタリナに不安を打ち明けた際、その企てが発覚。同じくジオルド王子の婚約者であるカタリナが「私にはもっと無理だわ」とこぶすやいなや、メアリ、ここぞとばかりに地図を取り出しカタリナに移住の計画を持ちかける。海の近くがいいと言うカタリナに、メアリは1日3便、街への船が出る島への移住を提案、2人でその話題で大いに盛り上がる。もちろんカタリナはメアリの冗談として想像の世界を楽しんでいるのだが、メアリは真剣である。しかし鈍すぎるカタリナには、そんなメアリの本気が伝わっていない様子。

対ジオルド用の蛇のおもちゃ、商品化されて大人気

カタリナが、ジオルドルートでバッドエンドを迎えるときに備えて用意した蛇のおもちゃ、結局使われなかったのだが後に商品化されて街で大人気となる。
蛇のおもちゃの製作者はクラエス家の庭師トムさんとカタリナ。ある日、木材で作った器や籠などを扱う店を経営している店主がクラエス邸に品物を届けに行った際、棚の上に飾ってある蛇のおもちゃを見かけて、その精巧な作りを褒めたのが始まり。店主の言葉を聞いた使用人、それならと店主に蛇のおもちゃを譲る。使用人によると屋敷内に蛇のおもちゃの在庫がたくさんあり、その処分に困っていたらしい。店主が店先のテーブルに蛇のおもちゃを置いていたのを街の商人の顔役が目にして、これは売れると判断。商品化されて街で大評判となった。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):angela『乙女のルートはひとつじゃない!』

angelaによる第1期オープニングテーマ。
作詞はatsuko、編曲はKATSU、作曲は両者の共同による。
サビの直前に、ベートーヴェンの交響曲第5番のフレーズを用いている。

ED(エンディング):蒼井翔太『BAD END』

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