宇宙戦争(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦争』とは、アメリカ合衆国で2005年6月に公開されたSFアクション映画である。
H・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』を原作としたスティーヴン・スピルバーグ監督作品。
主人公レイは、離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、妻に引き取られ、自分を軽蔑する子供達ロビーとレイチェルを預かった。そんなある日、奇妙な稲妻が町に落ち、地中から巨大な何かが現れて人々を攻撃、街を破壊していく。今まで家族をかえりみなかった父親だったが、必死に子供達を守っていく中で家族を守る父親へと変わっていく。

『宇宙戦争』の概要

『宇宙戦争』とは、H・G・ウェルズが1898年に発表したSF小説『宇宙戦争』を原作としたスティーヴン・スピルバーグ監督の作品。妻に離婚され、子供達からは軽んじられるダメ親父が主人公で、巨大なマシンを操り地球を侵略する宇宙人に対して、必死の抵抗を試みる人々を描くアメリカ合衆国のSFパニック映画である。H・G・ウェルズの『宇宙戦争』は1938年にラジオドラマ、1953年にバイロン・ハスキンが監督をして映画化もしている。そして2005年6月29日に『E.T.』など人類と宇宙人の友好的な交流を扱った作品を手掛けてきたスティーブン・スピルバーグ監督によって再度映画化され、2000年代の代表作のひとつとされている。作中には墜落したジャンボ旅客機、掲示板に貼られた無数の人探しの張り紙などが登場するが、これらは2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件で受けたアメリカに住む人々の衝撃・思いを反映させるため、あえて描いたものである。原作では火星人の侵略という展開だが、現代の科学では火星についても多少は解明されているので、スピルバーグ監督の作品では謎の宇宙人という展開に変更されている。主演はトム・クルーズで、スピルバーグ監督とは2002年の映画『マイノリティ・リポート』以来のタッグとなる。また、トム・クルーズは映画・テレビドラマ・ホームビデオなどの優秀なサイエンスフィクション・ファンタジー・ホラー作品に送られるサターン賞で「主演男優賞」を、子役のダコタ・ファニングは「若手俳優賞」を受賞している。他にもサターン賞では「SF映画賞」「監督賞」「脚本賞」「音楽賞」「特殊技術賞」にノミネートされ 、アカデミー賞では「視覚効果賞」「音響賞(編集)」「音響賞(調整)」の3部門にノミネートされている。

『宇宙戦争』のあらすじ・ストーリー

子供たちとの再会

主人公レイ・フェリエは貨物港でクレーンのオペレーターを勤めている。メリー・アン・フェリエと結婚して2人の子供を授かったが、レイが家庭を顧みない性格だったため離婚し、子供たちはメリーに引き取られた。今はニュージャージー州のベイヨンで一人暮らし。

元妻であるメリーがボストンの実家を訪ねる間、妻が引き取った子供たち、長男のロビーと妹のレイチェルを預かったのだが、彼らと良好な関係を築けずにいた。2人が昔過ごしていた子供部屋は残っているものの、昔のまま2人で1つの部屋を共有している状態だった。その状況にメリーは「思春期を迎えているロビーにはいかがなものか」とレイに注意する。

出発する彼女を見送った後、レイはテレビを見ていたロビーをキャッチボールに誘いコミュニケーションを取ろうとするが途中でムキになり失敗。レイチェルに適当に出前を取るよう言ってレイは夜勤があるため自室のベッドで一眠りする。

外から来た侵略者

その後起き出したレイはレイチェルの出前を食べつつ、ロビーがレイの車で勝手に出かけたことを聞かされる。外に出てみると車はなく唖然としていたレイだったが、町のみんなが空を見上げていたため、嵐がきていることに気づく。家の裏に回って様子を確認しに行くが、嵐の中心に向かって吸い込まれるように風が吹いていることに違和感を感じていた。風が止んだその直後、稲光がして奇妙な雷が町の各所に数十回も落ちる光景に異変を感じる。雷は全て同じ場所に落ちていた。すぐに稲妻が止んだが、家の中にあるすべての電子機器、腕時計までもが機能しなくなっていた。

レイが家の外へ出てみると町中の車が動かなくなってしまっていた。勝手にレイの車で出かけていたロビーが車が動かなくなってしまったため戻ってくる。そしてレイはロビーにレイチェルの側にいるよう指示する。

町が不気味な雲に覆われる下、レイが多くの野次馬たちとともに落雷した場所の様子を見にいくと、雷が落ちた箇所には穴が空いており、その周辺の破片は熱くなく、氷のように冷たくなっていた。その後建物が倒壊するほどの地割れが起き、道路が陥没。そして地響きと共に陥没した地中から巨大な三脚歩行機械「トライポッド」が出現した。トライポッドは光線兵器で次々に人々を殺害し、町を破壊してゆく。

侵略者による破壊

なんとか逃げ延びたレイは、家へ戻りロビーとレイチェルのもとへ帰ってきた。街から逃げ出すため急いで荷造りをし、盗んだ車でレイチェルとロビーと共に町を出た。一旦はロビーとレイチェルがメリーとその再婚相手と暮らしている家へ行くが、家には誰もおらず、レイたちは家の地下で一夜を過ごす。しかし、すでにトライポッドは世界各地で出現しており、侵略を開始していた。深夜、トライポッドに攻撃された旅客機が泊まっていた家の近くに墜落、翌朝には大破した飛行機の残骸のみ残っていた。飛行機の食料を漁りにきた軍隊を取材していたクルー達にトライポッドを操縦しているヤツらは雷と共にやってきたことを知らされる。人類は軍隊を動員して抵抗するもなすすべなく撃破されていき、逃げ場はなくなっていた。レイたちはメリーがいるであろうボストンへ向かうため車を走らせていたが、途中群集に車を奪われてしまう。レイたちはハドソン川を渡るフェリー船に乗ることができたが、船は水中から襲って来たトライポッドに転覆させられてしまう。トライポッドは川に落ちた人たちを捕獲しトライポッドについている箱へと入れていく。なんとか対岸に泳ぎ着いた三人は、トライポッドがいまや人間を殺すだけではなく、捕獲していることを知る。

レイチェルを守るために

人類の兵器や軍隊は「侵略者」に手も足も出ず、 軍隊と一緒に戦おうとしたロビーも、トライポッドが放った攻撃の中で行方不明となる。レイとレイチェルは空き家の地下室に逃げ込み、先に避難していた救急車の運転士ハーラン・オグルビーと一緒になる。オグルビーがレイに対して挑発している時トライポッドから偵察用の触手が伸びてきた。見つからないように回避し難を逃れた三人は、その後にトライポッドから降りて地下室内の様子をうかがう3本足の侵略者たちの姿を目撃する。そして侵略者が持ち込んだ赤い植物が、地表に広がり始めた。屋外の様子をうかがったレイは、トライポッドが捕らえた人間の血液を吸い取り、赤い植物の肥料として散布する光景を目撃する。外に出られない状況下でオグルビーは次第に錯乱し、人間が吸血されている光景を見て大声を出し始め、我が子の身の危険を感じたレイはやむを得ず彼を殺害する。

その後疲労のため眠り込んでいた二人は侵略者たちに見つかってしまい、レイチェルが捕らえられてしまう。捕らえられたレイチェルを追ってレイは自ら捕まりに行った。レイは偶然入手した手榴弾をトライポッド内で爆発させ、トライポッドを撃破することに成功する。それまでレイチェルにとって父親は軽蔑の対象でしかなかったが、この行動をしたレイに対してもう軽蔑していなかった。

家族との再会

やがて活動を停止するトライポッドが発生し始めた。ボストンにたどり着いたレイとレイチェルは、赤い植物が枯れ、まだ動いているトライポッドがシールドを張れなくなっていることに気付く。そのことを指摘された軍隊が対戦車ロケットや無反動砲で攻撃を仕掛けると、直撃を受けたトライポッドは簡単に撃破されていく。転倒したトライポッドの搭乗口の扉が開くと、無傷だが弱り切った宇宙人が出てきて、人々の目の前で息絶えた。彼らは地球に一般に存在するバクテリアに対する耐性がなく、感染して死に至ったのであった。

そしてレイとレイチェルは、メリーと彼女の再婚相手、彼女の両親の元へと辿り着いた。そして生還していたロビーとの再会を果たし、レイとロビーは抱き合いお互いの無事を喜んだ。

『宇宙戦争』の登場人物・キャラクター

レイ・フェリエ(演:トム・クルーズ)

吹き替え:森川智之

レイ・フェリエは、ニューヨークの港湾でクレーン・オペレーターの仕事をしている。元妻であるメリー・アンとの間にロビーとレイチェルの2人の子どもがいるが、子ども達との関係は良くない。侵略者から子ども達を守るために父親として奮闘する。

レイチェル・フェリエ / ダコタ・ファニング(三村ゆうな)

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