愛の不時着(ドラマ)のネタバレ解説まとめ

『愛の不時着』とは、日本で2020年2月にNetflixで配信されるとTOP10入りをキープし続け、第4次韓流ブームとも呼ばれる今、絶大な人気を誇っている韓国ドラマである。不慮の事故により北朝鮮に不時着した女性とそこで出逢ったエリート軍人が、命を狙われ守り合いながら愛し合う。韓国・北朝鮮・スイスを舞台に、敵同士の国に住む人々との友情、陰謀や復讐など、複雑に絡み合うストーリーにハマり、見終わると”『愛の不時着』ロス”続出と、今もなお日本中にその魅力を広げ続けている注目の作品だ。

『愛の不時着』の概要

『愛の不時着』とは、韓国のケーブルテレビ局tvNで放送され、最終回視聴率が全国で21.7%を記録し、同局で最高視聴率20.5%を誇る『トッケビ〜君がくれた愛しい日々』を超えた大ヒット作品である。
脚本は、『星から来たあなた』『青い海の伝説』のパク・ジウン。ロマンティックコメディが得意な女性脚本家の新作で、本作では敵対する国同士の緊迫した情勢を背景に、切ない恋模様はもちろん北朝鮮での生活やその地で懸命に生きる村人たちとの温かい触れ合い、国境を越えた友情、陰謀や復讐と、笑いも涙もあり過ぎるほどの見どころ満載のストーリーとなっている。
制作は、第92回アカデミー賞で作品賞ほか計4冠を制覇した『パラサイト 半地下の家族』の出資配給会社CJ ENMを親会社に持ち、多くの人気作品を輩出している韓国トップクラスのスタジオドラゴン。
主演は、『私の名前はキム・サムスン』『シークレット・ガーデン』で絶大な人気を博し、2011年には訓練が最も厳しいとされる海兵隊に志願しての入隊が話題となったヒョンビンと、日本で韓国映画の興行成績トップとなった作品『私の頭の中の消しゴム』『四月の雪』に出演したソン・イェジン。
二人は2018年公開の映画『ザ・ネゴシエーション』以来、本作で二度目の共演を果たしており、二度にわたり浮上した熱愛説については否定していたが、2021年1月1日、「本作終了後に恋愛に発展した」と双方の事務所が交際を認めた。
祝福されている二人とともに、ますます目が離せない話題作である。

財閥令嬢で実業家のユン・セリは、ユン家の後継者に任命された翌日、不慮の事故によりパラグライダーで北朝鮮に不時着する。まさか北朝鮮にいるとは思わず、偶然出会った軍人リ・ジョンヒョクにスパイだと疑われ逃げ回わるうち鉄線を越え韓国に戻れなくなってしまう。ジョンヒョクは、通報して取り調べを受けることになるセリの身を案じ、このままかくまい秘密裏に南へ帰国させようとする。
一方、軍人の立場を利用し無数の悪事を働いていたチョ・チョルガンは、上官に対しても毅然とした態度のジョンヒョクが気に入らず目をつけていた。ジョンヒョクが友人であり邪魔者だったリ・ムヒョクの弟だと知ると、リ家を失墜させるためジョンヒョクの周りの人間を巻き込みながら執拗に陥れようとする。
ロシアから一時帰国していたソ・ダンは10年来の婚約者ジョンヒョクに会いに行き、セリと鉢合わせしてしまう。同志だと言うジョンヒョクのセリを見る眼差しに違和感を感じ、セリに敵意を持つ。
父の復讐をするためユン家に近づいた詐欺師のク・スンジュンは、本性を見抜ぬかれセリとの見合いが破談、セリの兄ユン・セヒョンから大金を騙し取り中国経由で北朝鮮に逃げ、偶然出会ったダンと親しくなっていく。
セリは北での生活に馴染み始め、ジョンヒョクの部下であるピョ・チス、パク・グァンボム、キム・ジュモク、クム・ウンドンと一緒に過ごすうちにどんどん親しくなり、セリを疎ましく思っていた村の女性たちとも次第に仲良くなっていた。ジョンヒョクは7年前の兄の事故死の真相を調べながら、セリの帰還に手を尽くしていた。
そんな中、チョルガンは帰国しようとしていたセリの車を追突して殺そうとし、ジョンヒョクはセリを守ろうと阻止するも銃弾に倒れてしまう。セリはジョンヒョクの命を助けるため帰国を断念し、病院へと急いだ。セリの輸血で命が助かったジョンヒョク。二人は互いに相手への想いを伝え合う。
韓国では、セリが北朝鮮で生きていることを知ったセヒョンが、後継者になるためにセリの帰国を妨害しようと画策していた。セヒョンに命を狙われたスンジュンも、自分の身を守るためセヒョンに協力しようとし、ジョンヒョクとの結婚を急ぐダンに手を組もうと話を持ち掛けていた。チョルガンがジョンヒョクのいる病院へ押しかけた時、セリから連絡をもらったスンジュンは病院へ行きセリを連れ出す。セリの存在がジョンヒョクにとって安全ではないと説得し、セリもスンジュンのプロポーズを受け入れ偽装結婚して出国することがジョンヒョクのためだと思い、ジョンヒョクから離れようとする。ジョンヒョクはセリのそんな気持ちを受け止めようとしたが、突然別れの言葉を残し姿を消したセリが危険にさらされていると知り必死に探すも、チョルガンの策略により収容所に入れられてしまう。ジョンヒョクはダンが父リ・チュンリョルに頼みセリを拐ったことに気づく。高官の息子である立場を利用して収容所から釈放されるよう仕向けたジョンヒョクは、その足で実家へ向かいチュンリョルに向かってセリを守れなければ自分の人生は地獄になると声を荒げ訴える。ジョンヒョクに迷惑はかけられないとかばい続けるセリとジョンヒョクの強い気持ちに心打たれた母キム・ユニは二人を会わせる。ジョンヒョクは涙を流しながらセリの無事に安堵した。その夜、ジョンヒョクの部屋にあったピアノでセリはある曲を弾いた。それを聴いたジョンヒョクは、自分が兄へ贈った曲だったことに驚き、二人はスイスで同じ時に同じ場所にいたことを知る。そして、ジョンヒョクはセリを安全に南へ戻すため、スンジュンに協力を頼み隊員たちと前哨地の勤務へ戻り、セリを無事に韓国へ帰すことに成功する。
セリと別れ落ち込んでいたジョンヒョクだったが、兄の死の真相を知りムヒョクが残したチョルガンの悪事の証拠を手に入れた。裁判にかけられ重い判決を下されたチョルガンは、自分が乗った輸送車を襲撃させ死亡したものと欺き北から脱出、セリを狙い韓国へ侵入していた。ジョンヒョクはセリを守りチョルガンを捕らえるため一人後を追う。隊員たちもジョンヒョク救出のため南に向かった。
セリはジョンヒョクを想い眠れない夜を過ごしていた。チョルガンに狙われる中、やっとセリを見つけたジョンヒョク。セリも驚き立ち尽くす。隊員たちもジョンヒョクとセリの情報を掴むことに苦戦していたが、ついに会うことができた。皆で抱き合い涙ながらに再会を喜び、韓国で一緒に過ごす時間を楽しんだ。北でのお礼にと買い物をし、セリの誕生日をみんなで祝い、出来るときにやろうと別れの挨拶を何度もした。ある日、ジョンヒョクは偶然セリのデスクでボイスレコーダーを見つけ、それがスイスで録音された遺言だったことを知る。そして、留学していたスイスの橋の上で何かを呟いていた女性に写真撮影を頼んだことを思い出し、その女性がセリだったと確信する。そのことを聞かされたセリは橋の上でのやり取りが蘇り、あの時ジョンヒョクの隣にいたのがダンだったことを知る。セリは驚きながらも、ジョンヒョクと出逢えた幸せを噛み締めた。
しかし、ジョンヒョクはついにチョルガンの居場所を突き止め応戦となり、セリがジョンヒョクを守ろうとチョルガンの撃った銃弾で重症を負い昏睡状態となる。病院の外から見守ることしかできないジョンヒョクと隊員たちは、セリが目を覚ますとすぐさま病室に駆け込み泣きながら喜んだ。ジョンヒョクはやっとセリに愛してると伝えることができた。
セリを排除しようと動いていたセヒョンの妻コ・サンアの密告でジョンヒョクの正体が明るみになり、国家情報院の捜査官に追われながらもジョンヒョクはチョルガンの隠れ家に向かっていた。捜査官に包囲されチョルガンは射殺、ジョンヒョクは連行される。セリと病院にいた隊員たちも連行され、セリは泣きなが見ていることしかできなかった。その後、尋問での証言が食い違うジョンヒョクとの対面調査に出向いたセリだったが、セリを守るため嘘をつき続けるジョンヒョクを説得することができず、無理をして病院を出たこととショックが重なり敗血症で危篤状態となる。セリの前でも冷たい態度を貫いていたジョンヒョクだったが、容態を知り病院へと駆けつける。セリの母ハン・ジョンヨンは、ジョンヒョクの存在がセリにとって大事だからセリのそばに居させて欲しいと捜査官に懇願する。
北では、家族にセリ妨害がバレてしまったセヒョンが保身のためスンジュンを捕らえようと送った男たちがダンを拉致していた。セヒョンの追手から逃れるためヨーロッパに発とうとしていたスンジュンは、ダンを助けるため一人で男たちと戦い銃弾に倒れる。搬送される救急車の中、すでにスンジュンに惹かれていたダンはスンジュンが迎えに来るまで待つつもりだったと伝え、ダンを愛するようになっていたスンジュンも、ずっと気になっていたダンの言葉の真意を聞くとそのまま息絶えてしまう。
許可が下りたジョンヒョクは集中治療室でセリを見守り続け、心肺停止したセリがどうにか一命を取り止めると静かに病院を去った。北への送還の日、ジョンヒョクを追いかけ軍事境界線まで来たセリは、涙ながらにジョンヒョクと隊員たちを見送った。
スンジュンを失い寝込んでいたダンは復讐を誓い、スンジュンを逃したチョン社長の協力を得てセヒョンの犯罪の証拠をセリに届け、セヒョンは逮捕される。ジョンヒョクとは正式に破談となり、ダンは自由に生きていくことを決意する。
ジョンヒョクが去った後、ジョンヒョクからメッセージが届くようになったセリは、彼の願い通りこれまでよりも幸せに楽しく過ごすよう努めた。そして1年後のセリの誕生日、贈ったエーデルワイスの花が咲く国で会おうというメッセージが届く。その頃、ジョンヒョクは軍を除隊し、国立交響楽団で演奏をすることになっていた。セリもクラシック音楽を支援する奨学財団を設立し、年に1度スイスでコンサートを開催してジョンヒョクが気づくよう努力していた。
セリは何度かスイスに行ったが、ジョンヒョクは一度も現れなかった。それでも諦めず、必ず自分を見つけてくれると信じ、またスイスを訪れた。
パラグライダーの着地に失敗したセリが嘆きながら体にまとわりついた翼を払いのけると、目の前にジョンヒョクが立っていた。驚きながらもジョンヒョクに抱きつくセリ。ついに再会を果たした二人は、スイスの広大で美しい大自然の中、穏やかに幸せに一瞬一瞬を大切にしながら時を共に過ごした。

『愛の不時着』のあらすじ・ストーリー

第1話 竜巻と降臨

高い木の上に絡まったパラグライダーから慌てて降りようとし、ジョンヒョクの上に落ちてしまうセリ。

自身の恋愛ゴシップで世間を騒がせ、それをネタに売上と株価上昇を画策するファッション・コスメ系企業の敏腕経営者であるユン・セリ。自己中心的で部下に慕われておらず、家族とも不仲で財閥である実家にはもう何年も戻っていなかった。父であるユン会長は、経済犯罪で逮捕され執行猶予で9ヶ月ぶりに釈放、経営の一線から退くと発表し世間の注目を集めていた。ユン会長は家族を集め、全員の前でセリをクイーンズ・グループの後継者にすると宣言。驚きショックを隠しきれないセリだったが、長男夫婦、次男夫婦、義母たちの無言の反対をもろともせず、後継者の座を受け入れる。
翌日、自社セリズ・チョイスがスポーツ部門で事業拡大するため、新商品であるパラグライダーのテスト飛行が行われた。セリは以前スイスに旅行に行った時にパラグライダーの資格を取っていた。快晴の下飛び立ったセリ。テスト飛行は順調に進んでいると思われた矢先、地上で突風が吹き始め目の前には巨大な竜巻が現れる。自転車や動物が竜巻に吸い込まれ凄い勢いで飛び、セリも竜巻に飲み込まれグルグルと回転しながら悲鳴を上げ続けた。
一方、北方限界線から1キロの非武装地帯。勤務中だったリ・ジョンヒョクと隊員たちは、突然銃声が聞こえ現場へと向かう。そこには韓国軍に銃を向けられている北朝鮮人がひざまづいていた。北朝鮮人は保衛司令部の許可で狩りに来たが竜巻に遭い道を見失ったと主張し、韓国軍は彼らが南方限界線を越え文化財を盗掘していたと、熱感知カメラで撮影された画像をジョンヒョクに見せた。北と南の軍人が銃を向け合う緊迫した状況の中、ジョンヒョクは祖国の名誉を賭けこの3人を調査すると誓う。
逮捕した盗掘者の身柄引き受けに来た保衛指導員のチョ・チョルガンは、何らかの勘違いで南方限界線を越えたのだから融通を利かせろとジョンヒョクに迫る。しかし、脅しをかけられながらも南との約束を守りたいと譲らないジョンヒョクは、3人を取り調べのため平壌へ送ることにした。
セリはフクロウが鳴く森の中で、木の枝にぶら下がったまま気を失っていた。夜が明け鳥たちがさえずり始め目が覚める。身体中の痛みに耐えながらトランシーバーで呼びかけるが全く通じない。あまりにも高い木の枝にひっかかっていたことに驚くセリは助けを求めて叫んだ。
その頃、見回りをしていたジョンヒョクは、木の上でうな垂れているセリを発見し銃を向ける。セリは、ジョンヒョクが自分の捜索に動員された軍人だと思い安心するが、本気で銃を向けられていると分かり慌ててベルトを外すとバランスが崩れジョンヒョクの真上に落ちてしまう。ジョンヒョクの軍服を見て北朝鮮のエリートスパイだと勘違いするセリだったが、自分が北朝鮮にいることを知り衝撃を受ける。竜巻による事故だったと必死に言い訳するもジョンヒョクにスパイだと疑われ、逃げようと地雷原の川に足を踏み入れてしまう。しかし、地雷を踏んだのは追って来たジョンヒョクだった。セリはジョンヒョクを見捨てて走り去る。部下のパク・グァンボムに地雷を解除してもらったジョンヒョクは、他の部下たちに挙動不審者を見つけたら撃たずに逮捕するよう命令。しかし、勤務中にもかかわらず酒を飲み酔ったまま寝てしまったピョ・チスは、命令を聴き間違え見つけたら撃つものと聞き間違える。全力で走り続けていたセリは、分かれ道でジョンヒョクが教えてくれた韓国への道が嘘ではないかと怪しみ、逆の道を選ぶ。セリは追手に気づき鉄柵目掛けて走っていたが、南に向かっていると思っていた。鉄柵の先は完全なる北朝鮮。隊員たちは必死に叫びセリを止めようとするも、セリには全く聞こえない。チスは最後の手段と発砲し、命を狙われたと思ったセリは鉄柵を飛び越えてしまう。哨所で監視中にも関わらず韓国ドラマを観ていたキム・ジュモクも、野原で母を想い涙するクム・ウンドンも全くセリに気付かない。哨所を走り抜け森の中で枝につまづき転んだセリは、脚を怪我してしまいついに弱気になってしまう。
その頃、3人の盗掘者を乗せた輸送車が平壌へ向かう途中、突然黒い車に後ろから追突され谷底へ突き落とされてしまう。炎上する輸送車。その一部始終を目撃していた女の目の前にも車が現れる。
まだ薄暗い早朝、セリはやっとのことで民家を見つける。ライトが照らされていく中、掲げられている看板を目にした時、セリは自分がまだ北朝鮮にいることにやっと気づく。そこにチョルガンが乗った車がやってきて、セリは車のライトで目が眩んだ。その瞬間、何者かがセリを掴み民家の門の中へ連れていく。ジョンヒョクだと分かった途端、セリは安堵する。

第2話 北朝鮮での暮らし

化粧品を試すセリ。ジョンヒョクが持って来た袋には、セリが欲しがった日用品がいっぱい入っていてた。

間一髪でジョンヒョクに救われたセリ。二人がいた場所はジョンヒョクの家だった。
今はとにかく味方が必要だと確信したセリは、得意の演技力で目の前にいるジョンヒョクを口説こうとし、ジョンヒョクは規則に従い抹殺すべきかどうか思案していた。
チスが家にやって来て、若い女が衝突事故で死んだのできっとあの女に違いないと喜んで報告した。否定しようとするジョンヒョクを遮り、チスは自分たちがセリを逃してしまった失敗を並び立てて話し続けると、セリが目の前に現れ目を疑う。そこへグァンボム、ジュモク、ウンドンもやって来て皆呆然とするのだった。
セリは不時着した場所に戻して欲しいと頼むが、あの日は強風で柵の変圧器が壊れていただけで今は作動していること、この先数ヶ月は勤務がないためあの場所には近づけないことを聞かされる。船渡しをしている叔父の船で逃げるのはどうかと提案するジュモク。船は半月ごとの出港で、次は三日後。わがままなセリにジョンヒョクは、保衛部で取り調べを受けるか我々に従うかと選択を迫り、セリは渋々と彼らに従うと約束した。
出勤するジョンヒョクは、急用の時だけ使うようにと事務室に直接つながる電話番号をセリに教え家を出たが、勤務中セリから何度も電話があり呆れ果てる。電話が鳴りまたセリからの電話かと思ったジョンヒョクだったが、昨夜の事故を招いた盗掘者が全員死亡したという報告を受ける。すぐに保衛部へ向かい、大佐とチョルガンに事故を調査をしたいと申し出ると、予審局の管轄だから明日平壌へ行くよう命令される。ジョンヒョクの媚びない態度が気に入らない大佐が素性を尋ねると、履歴書の家族関係に記載がなく正体不明の男であるとチョルガンは答えた。
突然の停電でセリが不安になっているところへジョンヒョクが帰宅する。ロウソクの明かりの中、セリが30億ウォンの投資に失敗した時よりも今の方がずっと悲しいと言いながら涙を流すと、ジョンヒョクはロウソクの炎をそっと指で消し優しく慰めの言葉をかけた。平壌へ向かおうとするジョンヒョクに、いつか恩返しをしたいからと名前を尋ねるが、「返してもらう恩はない。口外するな。できれば忘れろ」と言われてしまう。
部屋に戻ったセリはジョンヒョクが持ってきた袋の中を覗いた。全部セリが欲しがっていたものだった。ジョンヒョクは市場へ行き、セリが電話で必要だと言っていた品を購入していた。セリはジョンヒョクの優しさに触れるのだった。
平壌駅に着いたジョンヒョクは、ホームで予審局の調査課に連行され、盗掘者が死亡した事故について疑いをかけられる。そこへ部下を引き連れ取り調べを見にきた責任副官のコ・ミョンソクが慌てて尋問中の部屋の中に入ってくる。取り調べをしていた局長に「彼は総政治局長の一人息子だ」と告げ、何度も脚を蹴飛ばす。取り調べから解放されたジョンヒョクは、全ての事故にロシア車が関わっていること、兄の死の真相もそこにあると話し、ミョンソクに事故車両を探して欲しいと頼む。
チョルガンはジョンヒョクが平壌にいる間に、ジョンヒョクの住む村で夜間の抜き打ち訪問調査を行おうとしていた。チスから訪問調査のことを知らされたジョンヒョクは、ミョンソクに車を借り家へと急ぐ。ジョンヒョクの家に着いたチョルガンは明かりが漏れていることを不審に思い家の中に押し入り、庭のキムチ倉に隠れていたセリを発見する。両手を上げたまま銃を向けられるセリ。そこへジョンヒョクが到着する。

第3話 ウソの婚約者

村人たちの前で婚約者役になりきるセリに戸惑うジョンヒョク。

ジョンヒョクはチョルガンにセリが婚約者だと話す。婚約者という言葉に驚く村人とセリ。ジョンヒョクは銃がおろされるとすぐにセリを自分の方へと引き寄せた。チョルガンは大尉の婚約者なら平壌から来ただろうと、平壌市民証と特別通行証を見せるよう要求する。ジョンヒョクは南から来た11課の所属で、党の機密事項のため詳しいことは話せないと告げ、その場をどうにか誤魔化した。
ジョンヒョクは今夜訪問調査があるとは思わなかったと謝り、ケガはなかったかとセリに優しく尋ねた。11課とは、南朝鮮で活動した特殊工作員やその家族のことで身元情報は機密だった。セリは結局スパイにされたと嫌がったが、家にやってきた興味津々の村の女性たちの前では役になりきり女性たちををたじろがせた。
その後、眠れずにいたセリは、捕まる前にジョンヒョクの本棚でピアノの定期演奏会のパンフレットを見たことを話し、ジョンヒョクにスイスに行ったことがあるのかと尋ねた。ジョンヒョクはピアノを弾いている自分を思い出した。
一方、ソ・ダンが演奏会のためロシアから帰国していた。ダンは迎えにきた叔父ミョンソクが自分の帰国を婚約者のジョンヒョクに知らせていないことを知り激怒する。
チョルガンは盗聴室にいるチョン・マンボクを呼び出すと、ジョンヒョクがリ・ムヒョクの弟だったと話し、ジョンヒョクを盗聴するよう命令する。チョルガンはジョンヒョクの弱点を掴み、リ家の破滅を目論んでいた。マンボクは7年前、ムヒョクの会話の一部始終を盗聴しチョルガンに報告していた。その直後、ムヒョクの乗る車が黒い車に追突され命を落とした。
翌日、訓練所でジョンヒョクは、チス、グァンボム、ジュモク、ウンドンの4人を呼び出し、セリを婚約者だと紹介したが一種の偽装戦術だと言い訳する。ジュモクには、南朝鮮のドラマではよくある展開で最後は100%恋に落ちると断言されてしまう。
ジョンヒョクはグァンボムと事故の話を聞きに来ていた。哨所を通過するトラックを見ていた哨所長から手掛かりになる情報を得ることができた。
チョルガンは詐欺師で韓国から逃げ身を隠すため北朝鮮に入国したク・スンジュンの隠れ家を訪れていた。スンジュンはブローカーのオ課長を通じチョン社長を雇い北朝鮮で安全に暮らそうとしていた。チョルガンは立場を利用し、裏でカネを貰い犯罪者をかくまっていたのだ。
韓国では、セリの保険担当パク・スチャンがセリの部下ホン・チャンシクにパラグライダー事故で帰還した女性の情報を持ってきていた。セリが乗っていた機体は災害にも耐えられる最高級なのだから助かっている可能性があると説明するが、信じてもらえなかった。
今夜、船で発つセリは、隊員たちにお礼として表彰式をしていた。ジョンヒョクにはトマトの苗を植えてプレゼントし、しっかり水をやって1日10回キレイな言葉をかけてあげるようにと約束させる。ジョンヒョクの家のそばにある電柱には盗聴器が仕掛けられ、すでに盗聴が始まっていた。マンボクはチョルガンにセリが今夜平壌へ戻ることを報告した。
セリと船着場に到着したジョンヒョクは、セリを一人で船に乗せることが心配になり一緒に船に乗り込む。二人はもう会わないからと船上で本名を名乗りあった。そこに警備船がやって来て船が停止させられてしまう。二人は船の下へ降りて行き隠れるも捜索が始まり、地下への扉が空いた瞬間、ジョンヒョクはセリに口づけをする。

第4話 近づく距離

セリの無線の電波を傍受した偵察隊が目の前に迫り、逃げ道がない二人は山から飛び降りる。

二人のキスを目撃してしまった警備艇長たちは驚き扉を閉めるが、気を取り直して二人を甲板に呼び出す。ジョンヒョクの身分証を確認した警備艇長は二人の嘘を渋々受け入れながらも、ここからは引き返すよう言い残し去っていく。目の前には乗り替えるはずだった船が見えているにもかかわらず、陸に戻るしかなかったセリは悔しくてたまらなかった。家に戻り眠りについたが、自力で帰る方法を見つけると書いたメモを残し、セリはパラグライダーの装備を施し山へ行く。持っていた無線に呼びかけ飛び立とうとしたその瞬間、探しにきたジョンヒョクがセリを止めた。山の麓には無線の電波を傍受した偵察隊のトラックが迫っていた。ジョンヒョクはすぐさまセリの手を取り走り出すと、崖の直前でセリを抱き寄せ飛び降りた。現場へ向かっていたチョルガンは、信号が突如途絶えたことを不審に思ったところに、セリが平壌に戻らず家に戻ってきたと報告を受け取た。
家に戻ったセリはチョルガンのことを思い出し、ジョンヒョクは家に押し入られるくらいだから地位が低いだろうと考えていた。ジョンヒョクの昇進が帰国のチャンスに繋がると閃いたセリは、妻の言いなりだというジョンヒョクの上官である大佐の妻がマ・ヨンエだと知り、断ってしまった祝賀会に行くことにした。ナ・ウォルスクに文句を言われながらもどうにか参加することができたセリは、言葉巧みにヨンエを始終喜ばせる。
その頃、ジョンヒョクは軍の整備所にいた。グァンボムが時間稼ぎをしている間、ジョンヒョクは黒いトラックの証拠を手に入れた。
ヨンエに気に入られたセリは、大佐に口添えをしてもらえるよう頼むことができた。そこにジョンヒョクがこっそり迎えに来ていた。心配されていることが嬉しくなるセリ。自転車で家に戻ると隊員たちが夕食の準備をしていた。庭で貝プルコギを食べながら焼酎を酌み交わし、笑顔と穏やかな時間が流れる。セリを見つめていたジョンヒョクは、セリと目が合うと逸らしてしまう。
韓国では、セリの失踪で次男ユン・セヒョンが会社を任されることになっていた。悔しさで声を荒げる長男ユン・セジュン。セリの足を引っ張ろうとしていたことを暴露し合い、セジュンは婚外子のセリを本当の家族と思っていた者は誰もいなかっただろうと吐き捨てた。席を立ち上がったセリの義母ハン・ジョンヨンは、セリは生きているかもしれないから代わりを決めるのはまだ早いと意見した。
翌朝、セリはジョンヒョクが淹れたコーヒーの匂いで目が覚める。美味しすぎるコーヒーに感動したセリは、感謝の気持だと親指と人差し指を交差させジョンヒョクの目の前に差し出した。その仕草が「好き」を意味するとジュモクに教えられたジョンヒョク。ジュモクは我々には偽装戦術でもセリには胸キュンだったのかもと話す。衝撃を受けるジョンヒョクだったが、実は本物の婚約者がいると発覚し、隊員たちも言葉を失う。
日が暮れた頃、ジョンヒョクの元にウォルスクとヤン・オックムが走って来た。セリと市場ではぐれてしまったと聞いたジョンヒョクはすぐさま走り出す。一人取り残されたセリは捨てられた子供の頃の記憶が蘇えり道の真ん中で立ちすくんでいた。しかし、顔をあげると小さな明かりが見え一歩ずつ踏み出す。その光はロウソクを高く掲げてセリを探しているジョンヒョクだった。二人は人混みの中お互いを見つけ、微笑み合う。
一方、ミョンソクの車を取りに来たという口実でジョンヒョクに会うため、ダンは村へ向かっていた。途中車が故障し、たまたま通りがかったスンジュンに助けられていた。

第5話 平壌への列車

眠ってしまったセリに肩を貸すジョンヒョク。

市場から歩いて帰る途中、セリはロウソクを持って現れた姿にときめいたと話す。ジョンヒョクはセリが勘違いしないようにと本当に婚約者がいることを告げたのだが、その婚約者が今、家の前で待っていたことに衝撃を受ける。ダンは、夜道は危ないからと平壌まで送ると言うジョンヒョクが、セリのことばかり気にしている様子を静かに見つめていた。
ダンを村まで送り届けたスンジュンは、道ですれ違った女がセリに似ていたことが気になり、セリとの見合いを思い出していた。セリと結婚しユン家の全てを手に入れようとしたが、セリにその場で見抜かれてしまい破談となった過去があった。
セリはすぐ戻ると言ったジョンヒョクの帰りを待ちわびていた。すると、ダンとの一件をずっと見ていた村の女性たちが同情し、酒を持って家に乗り込んできた。セリは、ダンは彼らの両親が決めた政略結婚で、自分たちは愛し合っている織姫と彦星だと話す。ヨンエは二人に協力すると言い、夫に口添えすることを約束する。朝まで飲み明かし待っていたセリは、ジョンヒョクがやっと帰宅すると怒りをぶつけた。しかし、ジョンヒョクはダンの家を出たあと実家に行き、総政治局長である父リ・チュンリョルに国際陸上大会に参加する選手団にセリを紛れ込ませるよう頼んでいたのだ。ジョンヒョクは責任は自分で取ると覚悟していた。
パスポート用の写真を撮りに平壌に行くことになり、身なりが怪しまれないよう市場へ買い物に行ったセリは質店でブランド物の男性用時計を見つけ驚く。店主は金も受け取らず預けたまま何年も取りに来ない時計だと話す。
マンボクはセリが来週木曜に出発することをチョルガンに報告しに行っていた。チョルガンは戻ろうとするマンボクにムヒョクの時計の行方を尋ね、あれがジョンヒョクの手に渡れば自分たちは終わりだと言う。
午後の訓練に出たジョンヒョクは、チスたち4人が保衛部の取り調べに連行されたことを知り助けに行く。ジョンヒョクとセリのことを聞き出そうとウンドンを取り調べしていたチョルガンの元に事故の件で保衛司令部から召喚状が届き、取り調べどころではなくなる。部屋を出たジョンヒョクは、市場で助けたマンボクと再会する。マンボクがとっさに隠した資料に目をやると「録音 書き起こし」と書かれていた。
韓国では、セリが山から飛び降りる直前に無線を使った声が受信されていた。セリを探し始めたチャンシクとスチャンは喜びながらセリの声の入ったUSBを持ち帰る。
北では、その夜、息子がいじめられっ子たちからセリに助けれた話を聞いたマンボクは、9年前ムヒョクに助けられた時のことを思い出していた。
セリとジョンヒョクは平壌へ向かう列車の中にいたが、停電で突然停車してしまう。焚き火にあたって暖を取るため、列車から草原に出て野宿することになった二人。ジョンヒョクはトウモロコシの葉を地面に敷き詰めセリを座らせ、セリはジョンヒョクが焼いたトウモロコシを味わっていた。話しをしているうちに眠り込んでしまったセリに、自分のコートをかけてやるジョンヒョク。夜が明けると列車は走り出し、平壌へ着いた二人は写真館へ向かう。写真を撮り終わったセリは、記念に二人で撮らないかとジョンヒョクに提案したが、ジョンヒョクは記念を残す理由はないと冷たく答える。
滞在していた隠れ家が退屈で、セリと同じ列車に乗り平壌へ来ていたスンジュンは、ホテルに着くとチョン社長に裏切られたことを知る。スンジュンはセヒョンの金を騙し取り逃げていたが、セヒョンはオ課長を大金で雇いスンジュンを中国へ連れ戻すよう依頼、チョン社長も乗り換えたのだ。スンジュンがセヒョンと電話で話していると目の前にセリが現れ、セヒョンにセリの様子を尋ねると死んだと聞かされる。急ぎ電話を切ったスンジュンは、セリの手を取りエレベーターに乗り込む。扉が閉まりかけた瞬間、追ってきたジョンヒョクが扉を開ける。

第6話 チョルガンの襲撃

最後の思い出にとピクニックへ行くセリと隊員たち。ジョンヒョクは別行動で後からやって来る。

セリに二人で記念に撮る必要はないと冷たく言っていたジョンヒョクだったが、実は支払いを済ませる直前にセリの写真をもう1枚頼んでいた。写真館を出ると、セリが男に腕を掴まれていた。セリに追いつくとボディーガードだと説明され不満を持つジョンヒョク。セリはどんな時もジョンヒョクに守られていることを感じていた。
セリと会う約束をし別れたスンジュンは、ホテルの屋上でチョン社長に捕まっていた。殺されると悟り、最後の切り札としてセヒョンにセリが生きていると取引を持ちかける。
部屋中の盗聴器を解除したジョンヒョクは、セリが頼ろうとしているスンジュンは信用できるのかと尋ねる。スンジュンと北朝鮮で再会したことに相当な運命を感じると呟いたセリに、ジョンヒョクは空から落ちてきて自宅で再会した方がよほど運命ではないかと声を荒げてしまう。
一方、ダンは知人からジョンヒョクが女とホテルにいると教えられ、すぐにホテルへ向かった。セリへの不快感をあらわにし、今夜ホテルで両家の食事会をすることをジョンヒョクに約束させる。そのあと屋上に来たダンはスンジュンと再会した。落ち込んでいた二人は悩みを話すと名前を名乗り、握手を交わした。食事会が始まる前、スンジュンとお茶を飲むセリを目撃したダンは二人の関係が気になる。ダンはトイレで会ったセリに結婚の日取りが決まったことを告げ、セリは言い負けまいとしながらも動揺してしまう。
両親とダンを見送ったジョンヒョクの目の前を、スンジュンとセリが歩いていた。一瞬の隙にセリを見失ってしまい探し回っていたジョンヒョクは、セリに追いつくと見えるところにいてくれないと守れないじゃないかと怒るのだった。その後、平壌を去る最後にと、ビールと唐揚げを食べながら初雪を見た二人。セリは初雪を一緒に見ると恋人同士になると教え、韓国に帰りたいが今が幸せだと話した。
一方、スンジュンからセリとの会話を聞かせられたセヒョンは、セリが本当に生きていると分かり、オ課長に北朝鮮からセリを出国させないよう依頼する。
監察局で取り調べを受けていたチョルガンは証拠を突きつけられるが、尋問をしている監察局長はじめ、他の上層メンバーたちがチョルガンのカネの恩恵に預かっていることをネタに脅しをかけ釈放させた。その後、スンジュンと会ったチョルガンは、セリの出国を阻止するよう頼まれる。
セリは村の女性たちに別れを告げ、隊員たちとも最後の思い出にとピクニックへ出かけた。ジョンヒョクがいなかったのは、結婚式の準備でもしているのかと考えていた。
出発の日。家の前で別れようというジョンヒョクは、ここを去った瞬間僕のことも全部忘れて国で元気に過ごしてくれと手を差し出す。握手じゃなく抱きしめてよと言うセリ。泣きながら二人の会話を盗聴していたマンボクは、チョルガンにセリの出発を報告する。
セリはグァンボムが運転するトラックで空港に向かっていた。すると後ろから黒いトラックが猛スピードで追ってくる。トラックから逃れようとしたグァンボムだったが、トラックは執拗に追ってくる。そこへバイクに乗った男が並走しトラックを銃撃。セリたちは後ろからトラックに追突され急いで降りようとしたその時、目の前をバイクに乗ったジョンヒョクが横切った。驚くセリ。ジョンヒョクはトラックを爆発させた後セリの無事を確かめたが、セリをかばい撃たれてしまう。そしてまたセリに銃口が向けられた瞬間ジョンヒョクは撃ち返し、そのまま意識を失ってしまう。

第7話 命がけの愛

一度だけでもジョンヒョクを守りたかったからと帰国のチャンスを断念したセリにキスをするジョンヒョク。

意識を失ったジョンヒョクの名を呼び続けるセリ。負傷しながらも出発しなければと言うグァンボムの代わりに運転するセリは、空港ではなく病院へ向かった。到着すると、医師からジョンヒョクはショック状態で心停止の恐れがあり、今すぐ輸血が必要だと言われる。いま出発すればまだ間に合うとグァンボムに言われたが、セリは血液型が同じだからと病院に残った。
選手団はギリギリまでセリを待っていたが、時間になり出発してしまう。空港にいたスンジュンはセリが来ないことを確認していた。
輸血が終わり手術室の前でジョンヒョクを待つセリ。ジョンヒョクの荷物を渡され撃たれた跡の残る軍服を取り出すと、平壌で撮ったセリの写真が落ちた。銃弾の摘出手術は成功したが、まだ目覚めないジョンヒョクに話しかけるセリ。約束もなく守ってくれたあなたは私にとってよっぽどの存在なのかしらと呟いた。目が覚めたジョンヒョクは、飛行機に乗らなかったセリを怒り、あの計画にみんなが命を賭けたと責めた。涙目で部屋を出たセリの後に医師たちが病室に入ってきて、セリのおかげで命が助かったこと、セリがずっと泣き続けていた様子を聞かされる。セリを探しに行ったジョンヒョクは謝り、なぜ残ったのか尋ねた。一度くらいあなたを守りたかったと言われたジョンヒョクは、セリを見つめキスをした。
その頃、チョルガンは武器搬出台帳にジョンヒョクの名前を見つけ、部隊に復帰しないのはケガをしたせいだろうと病院を探し出すよう指示を出していた。
セリの事故を知り心配したスンジュンはがジョンヒョクの家の前で様子を伺っていると、ダンが現れた。ここは婚約者の家だと言うダンに、今は留守だと教えた。
チョルガンはジョンヒョクの居場所を突き止め、部隊を引き連れて病院へ現れた。武器を持ち出しスパイを守ったのかと問い詰め、ジョンヒョクは自分の女を守るため故意に事故を起こしたものを撃っただけだと話す。セリをスパイ呼ばわりするのは統戦部第3課長から聞いた話ではないのかと尋ねると、手の内を読まれたチョルガンは緊急逮捕するよう部下に命じる。しかしそこに現れたのはチュンリョルだった。総政治局長の登場にチョルガンは渋々退散し、部屋では親子の会話がされていた。そこにダンと母コ・ミョンウンも駆けつけた。ダンは窓際に置いてある軍服に赤いハートのアップリケが付いているのを見逃さなかった。説明もなく心配をかけたことを詫びるジョンヒョク。ジョンヒョクと二人になったダンは、一緒に作戦を遂行する人が看病もするのかと尋ねる。ジョンヒョクはセリに好意を持っていることを伝え、好きでなくても結婚はできるが他に好きな人がいる状態で結婚はできないと告げる。ダンは、彼女が好きでも構わない、結婚は予定通り進めると言い残し病室を出て行った。
チョルガンが到着する直前、病院の外の公衆電話からスンジュンに電話をかけたセリは、父に消息を知らせてくれたのかと確認していた。直接話したいと病院へ来たスンジュンの車に乗り、セリはスンジュンの隠れ家に向かった。
一方、韓国では定期株主総会が開かれ、ユン会長がセリの死亡届を提出したことを発表していた。セリの死去が報道され、セヒョンが経営権を握ることとなった。
挙式の準備を進めるためドレス選びに来ていたダンは、南朝鮮のウェディング雑誌を眺めているとセリ失踪の記事を見つけ病院へ戻る。
隠れ家のベッドで眠り込んでしまったセリ。目が覚め電話を借りようとするが、あの男はもう必要ないとスンジュンに言われてしまう。スンジュンはセリがいるせいでジョンヒョクが危ない目に遭うと言い、ここで暮らすしかない人に迷惑をかけるなと迫っていた。
セリを探すため病院を抜け出そうとしたジョンヒョクも目の前にいるダンに、正体を知っていてかくまっているのか、セリのせいで命を失うことになってもかくまうのかと答えを迫られていた。

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