グリザイアの果実(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グリザイアの果実』とは2011年にフロントウィングから設立10周年記念作品として発売されたアダルトゲームである。愛称「グリカジ」。
「私立美浜学園」を舞台に転校生風見雄二が5人の少女との恋愛をしていくものである。少女と仲を深めていくと見えてくる辛く重い過去を主人公が向き合い救済し人生を共にしていく物語が展開される。萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品。PSP版とPS Vita版はファミ通クロスレビューシルバー殿堂入りを果たした。

蒔菜の母親。作画担当はフミオ。声優はPC版が唯香、他媒体が矢口裕が務める。

蒔菜の母親であり、アイリスグローバル社の社長である。入巣本家の出身である。過去、夫である正孝が入巣家の汚職を告発しようと動いた際に、分家の人間を使いチンピラを雇って蒔菜を誘拐させて囮にして正孝をおびき寄せ謀殺した。この時彼女は分家の愛人と、その間にできた娘である紗里菜と出かけていた。
潔癖の気があるのか、蒔菜がボロボロの状態で救出された際には周りの目があったため母親として手を握ったがハンカチ越しであった。

年齢が40歳手前という年齢であるが、童顔のため若く見える。娘である蒔菜とはうり二つの容姿をしているが、冷酷で人食ったようなつかみどころのない性格をしている。娘蒔菜への愛情はなく、むしろ入巣の汚職の記録を記憶している彼女が邪魔であるとすら思っている。そのため、紗里菜が臓器移植が必要なほどの重症であるから臓器を渡せと言っている。

入巣沙里菜(いりす さりな)

蒔菜の妹。清夏と分家の男性との間に生まれた分家扱いの人間だったが、蒔菜が当主として機能しなくなったことで当主代理という形で本家に連れてこられた。
蒔菜を当主にするために動いている人間たちによって乗っていた車を爆破されて重傷を負う。

入巣正孝(いりす まさたか)

倒れている人物

蒔菜の父。入巣家に婿入りした人間で、入巣家の汚職などを告発するために動いていたが清夏にバレて謀殺されてしまう。

入巣の関係者

沢田寧子(さわだ やすこ)

清夏の秘書を務めている女性。清夏から一定の信用を得ている人物である。蒔菜ルートに登場し、清夏暗殺に来た雄二に拘束されてしまう。

滝園学園バスケ部関係者

坂下啓二(さかした けいじ)

滝園バスケ部部長坂下千秋の父親。IT企業の社長を務めてていたが娘の死をきっかけにやる気を失い、妻と離婚して会社を畳んだために無職である。自身の人生が狂ったのは娘が死ぬことになった転落事故がきっかけであり、その生存者である天音を酷く恨んでいる。一時は天音の行方に懸賞金を掛けたことまである。
ハンティングが趣味であり狩猟銃を使いこなす。天音ルートにてでてきて、恨みの対象である天音を執拗に追いかけ殺そうとするが雄二の機転により敗れ、のちに雄二のバイト先により自殺に見せかけ始末された。

鮮魚超人マグロマン

マグロマン

作中にて日曜朝から放映中の特撮に登場するキャラクター。マグロの体に手足が生えた姿をしている。攻撃の際には自身の体の一部を投げ飛ばす。
蒔菜がこのキャラのファンである。

滝園学園バスケ部

風見一姫(かざみ かずき)

左の少女

滝園バスケ部部員。原画担当はフミオ。声優はPC版が青山ゆかり、他媒体は友永朱音が務める。

風見雄二の姉。天才であり、どんなことでも普通以上にこなす他、豊富な知識を持っておりそれらを使い遭難中に負傷者の治療から山菜を取ったりなどの活躍を見せる。
瞬間記憶法という能力を持っており、物を見ただけで記憶ができる。そのため本を見て記憶し、あとから読むという行為が可能。作中では未読の本が144冊があると言っている。この記憶能力は特殊であるがゆえに脳内の整理にために多くの睡眠時間を取らなければならない。時には立ったまま寝ることもある。

常に不機嫌でアンニュイな表情な表情をしているが、これは彼女の脳内には絶えず思考する複数の仮想人格が存在していることが原因で、臆病な一姫、攻撃的な一姫、冷静な一姫、子供のような一姫、貪欲な一姫、男のような一姫、好色な一姫、陰湿な一姫、嫉妬深い一姫など多数の「一姫」が脳内で相談して、その結果として気怠げな一姫が表に出ているのである。

転落時に衝撃に備えるために咄嗟に腕にシートベルトを巻くなど判断力に優れている。また人の観察に秀でていて心理学を用いて他人の性格をはかることが出来る。天音にも心理テストを利用して性格を把握したうえで相方に指名している。

弟雄二に対して度を越した溺愛をしており、共に風呂に入ったりキスをしたりなどしている。これらを天音に話した際に雄二がまともに育たなくなると咎められたが、一姫自身はまっとうに育てていると主張している。後に自分が死んだときの雄二の身を案じて天音に託す。

部長や越智が捕ってきている肉が人肉であるといち早く気づいており口にはしていない。人間としてのタガが外れた人たちのことを「鬼」と呼び、連れてはいけないとして信頼している天音のみ連れて逃げようとするが失敗する。天音を逃がすために囮になり部員らに捕まる。
後に捜索隊が来た時に現場がバラバラにされた遺体しかなかったことで一姫も死亡したことになったが、頭部が発見されていないことから雄二と天音は一姫の死に懐疑的である。

越智義彦(おち よしひこ)

滝園学園バスケ部顧問。合宿の帰りに運転していたバスが何らかの金属片を踏んだことで崖から転落したことで事故の発端となる。女性が苦手であり、自身の職業が向いていないことに悩んでいた。合宿の際におつまみとして内緒で少しばかりの食料を持ち込んでおり、遭難後も隠していたが盗まれてしまう。

部長と結託して死んだ部員の肉を食べていたが、これが原因で臓器不全を起こして亡くなってしまう。見つかったときに他の部員が遺体を分解されていたのに彼だけ損壊部分がなかったため彼一人の犯行とされている。

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