グリザイアの果実(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グリザイアの果実』とは2011年にフロントウィングから設立10周年記念作品として発売されたアダルトゲームである。愛称「グリカジ」。
「私立美浜学園」を舞台に転校生風見雄二が5人の少女との恋愛をしていくものである。少女と仲を深めていくと見えてくる辛く重い過去を主人公が向き合い救済し人生を共にしていく物語が展開される。萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品。PSP版とPS Vita版はファミ通クロスレビューシルバー殿堂入りを果たした。

由美子ルート

雄二にある時、バイト先の上司であるJBから「榊由美子の護衛をしろ」との任務が下る。
由美子の父・榊道昭(さかき みちあき)が雄二のバイト先と強く繋がっていて、雄二は由美子の素行調査という面目で入学していた。そして、父嫌いで実家嫌いの由美子を更生させ実家に戻らせるために「由美子を道昭が雇った人間に襲わせ、恐怖を味あわせて実家に帰るよう誘導する」という作戦を考えた道昭にJBが「雄二に護衛をさせ、危機に陥ることでより一層の恐怖を植え付けることができる」と提案したためこの案を受け入れたための任務だった。
しかし、雄二には道昭の作戦は伏せられており、JBからの命令は「敵が来たら排除せよ」とのことだった。

雄二は由美子の監視をするようになり、共に行動するようになる。由美子は最初は「自身に価値はないから、襲われることはない」と護衛は不要と言い切ったが、河川敷に趣味の絵を描きに行くと道昭の雇った男たちに襲われる。それらは雄二によりに撃退された。そして、何度も襲われ、守られるうちに由美子は雄二に対して恋心を抱くようになる。
一方、道昭は雇った男たちを雄二が完璧に排除してしまうため、由美子の気持ちが実家ではなく雄二に向いてしまうことに作戦を一任していたJBを怒鳴りつけ雄二の任務を解くことを命令する。
雄二は由美子の周りで不穏な動きがあることを察するが、任務を解かれてしまった以上は由美子の傍に居ることはできないとして雄二は由美子に自身を守るための最低限の周りへの警戒の心構えを説くが、由美子が個人で雄二を護衛として雇うと申し出たため、これを承諾。今後も由美子の護衛をすることになる。

ある時、雄二に護衛されながら河川敷で絵を描いていると雨が降り出し、一先ず鉄橋の下で雨宿りをすることになった二人。由美子は雄二に「聞いてほしいことがある」と言い、雄二は由美子の過去の話を聞く。

由美子は東浜急行社長令嬢として生まれたが、榊家は旧態依然とした家柄であり、跡継ぎになる男子を望んでいたため女児であった由美子の扱いは悪く、父とまともに会話したことすらなかった。
母・美佐子は実家の不動産業の経営が傾いていたため、道昭との見合い結婚により実家は援助を受けることになったが、待望の跡継ぎを生むことが出来ず、最初は大切に扱われていたが産後は粗雑な扱いへと変わっていった。
このことで心をすり減らしたっ結果、精神的に参ってしまった母は6歳の由美子を連れて実家に帰郷。病院で治療することに。
望まれぬ帰郷、望まれない女児である由美子に祖父母の扱いは悪く、由美子の前であろうと家業のこと金のことで揉めていた。そんな嫌な会話から逃げるために由美子は庭の地面に枝で絵を描く日々だった。

そんな家の中でも元家政婦であると志枝だけは由美子の味方であった。と志枝はまだ家業が傾く前に家政婦として雇われていたが、経営が傾いてからは善意で無償の家政婦をしてくれている人だった。由美子の中学校での生活は田舎ゆえの凝り固まった人間関係に加え、家の事情を知っている者たちの集まりだったため決して明るくはなく、学校が終われば母の入院する病院へ見舞いへ行く毎日を送っていた。
見舞いで会う母は精いっぱいの作り笑顔で迎えてくれるが、決して由美子の方を向くことは無く、会話は一方通行で終わってしまう。そんな、見舞いに行く日々の中で母の「あなたが男の子だったらよかったのに」という言葉を受けて傷ついた由美子は女の象徴であるかのような長い髪を乱雑にカッターで切り落とす。それでも「女」であることから逃げることはできなかった。

そんな中、心を許していたと志枝が亡くなってしまうが彼女の娘に罵られ線香をあげることも叶わなかった。なにもかもが嫌になりかけていた由美子だったが、母が回復の兆しを見せたことで持ちなおす。
しかしある時、ゴシップ記者が由美子に「弟」ができた事実を突きつける。記者が見せてきた記事には、道昭が愛人と子どもを作った上にそれが男児だったというものと、現妻である母と離婚に向けて調整中と書かれていた。母はこの記事を見てしまったために精神崩壊を起こし、記憶障害を患ってしまう。このような状態のため離婚の話は出来ず、離婚話は一旦凍結になった。

それから1年後、由美子は道昭のよこした迎えにより実家へ帰ることに。そこに待っていたのは理想の父となった道昭だった。道昭との触れ合いで戸惑いつつも親子としてやっていけるのではないかという思いから、学校生活でも人とコミュニケーションをとるようになっていく。
しかし、使用人たちが愛人との息子が死んだこと、扱いやすい由美子を呼んだと話しているのを聞いてしまう。道昭は専門家まで呼んで由美子を傀儡にすべく動いていたという事実に打ちのめされながらも学校には友達がいるという希望を持っていたが、その友達も「榊家の令嬢」に媚びを売るために親しくしていただけだと知る。
由美子は居場所がないこと、安住の場所がないことに絶望してクラスメイトの手をカッターで切る事件を起こしてしまう。
このことから自分は「美浜」へ来たのだと、雄二へ語った。

過去を知っても雄二と由美子の関係は変わらず、護衛の日々が続いていてが、道昭の雇った男たちに腕をナイフで刺されたことで雄二が負傷したことで自分のために雄二が傷つくことを嫌った由美子に解雇されてしまう。雄二は由美子を守ると誓ったからと食い下がるが、由美子の意思は変わらず受け入れる。
数日後、由美子は実家からの迎えに同意し、周りに迷惑をかけられないと寮を出て行ってしまった。納得のいかなかった雄二は幸から自転車を借りて、由美子を乗せた車を追いかけることに。

関西弁男の車を借りて運転する雄二

天音と蒔菜の協力により、由美子を乗せた車が向かう場所は榊家所有のヘリポートであることを特定し、自転車で山道を走行しながら追いかけるが間に合わず、由美子を乗せたヘリは空港へ向かう。雄二は諦めず、道中スポーツカーに乗った関西弁の男を説得し、車の運転を変わり空港へ向かう。
飛び立とうとしている飛行機のエンジン部分に関西弁男の荷物である七面鳥の生肉をエンジン部分に投げ入れることで離陸を阻止する。
由美子は迎えに来た雄二に周りへ謝罪するのではなく、感謝を示せと言い、そして由美子がやりたいことを探そうと言う。雄二の言葉に頷いた由美子の手を取り、二人で由美子のやりたいことを探すため実家からの逃亡をすることになった。

雄二と由美子は都心から1時間ほど離れた場所で生活していた。雄二は逃亡後も、秘密裏に上司であるJBと連絡をとっており「風見雄二へ投降するようにとの説得」という連絡の裏では道昭の動向を教えていた。
由美子と生活をしていると、夜中の寝ている最中に由美子からキスをされたことで、由美子へ対する恋愛感情を自覚して恋人同士になる。
しかし、由美子は雄二の役に立ちたいのに家事が不器用であり仕事の負担もかけさせているという事実に思い詰めてしまい、道昭に自分が戻る代わりに雄二を咎めないようにお願いしようと公衆電話から連絡してしまうが、道昭に繋がる寸でのところで思いとどまる。
しかし道昭は、公衆電話の相手が由美子であると気づき、電話の記録を調べることにより由美子の場所を特定しようとしていた。

遊園地で雄二に気持ちを吐露する由美子

雄二が家に帰ると雄二を裏切ってしまうところだったこと、役に立てない自分を責めていた由美子から事情を聞きたことで、追手が来る前にと家を出ることに。逃亡の道中で雄二は以前に由美子が行きたいと言っていた場所を思い出し、そこへ寄ることに。そこは遊園地であった。戸惑う由美子に敵がこんなところで呑気に遊んでいるわけがないから思い切り遊べと促す。
遊んでいるうちに、由美子は自分が生まれてきてはいけない子だと思っていたこと、人と一緒に居るべきでははないのに雄二と共にいるのが楽しいと気持ちを吐露する。そんな由美子に雄二は生まれてきてくれてよかったと告げる。

遊びも終わり、これからも逃亡続けるか、父親と向き合うか由美子に問う雄二。

由美子ハッピーエンド

由美子は少し考えた末に父親と向き合うことを決意。雄二は由美子を連れて「美浜学園」の寮へ帰ってきた。温かく迎えてくれるクラスメイト達と再会を喜んだ。
そして、由美子には内緒で進めていた道昭を社長の座から降ろす作戦を話す。それは、道昭の会社は強引な手法で周りの会社を取り込んでいたことで恨みを買っていたことを利用し、株主総会にて解任させるというものだった。雄二は由美子を助けるためにJBと裏で動き、クラスメイトの協力を仰ぎ道昭失脚に向けて動いていたのだ。
そして、雄二は電話で道昭に宣戦布告として自分が戻ってきたこと、由美子を返してほしければ翌日「美浜」へ来いと告げる。

翌日、「美浜」へやってきた道昭に由美子は自身は人形ではない事、母への思い、父だなどと言われたくないと告げるが、道昭は父から受け継いだ会社を更に大きくしいずれは国をも買うことが父の夢であり、自身の夢であること、道昭自身も父から人形として育てられたから由美子も同じようにすると言う。その姿は、もはや一人の人間でなく「会社」を具現化したかのようだった。それでも由美子は諦めずに立ち向かうが、株主総会では道昭の社長解任に賛成するものが居らず道昭は勝ち誇るが、そこへ国交相の大臣から連絡が入り社長解任を言い渡されてしまう。
雄二は株主総会だけでは周りは動かないだろうと判断していたため、JBに頼み国交相へのルートを確保していたのだ。社長から降ろされた道昭は由美子に何も告げることなく去ってしまう。その姿を由美子は複雑な面持ちで見つめていた。
その後は、道昭は由美子に自身が保有していた株をすべて譲渡し、会社からも自宅からも姿を消してしまった。

そして、三年後。由美子は道昭から譲渡された株を受け入れ、その資金を元手に企業を立ち上げてテレビにも取り上げられる存在になっていた。雄二は3年前からJBに頼んでいたことがあり、その頼み事についてわかったことがると連絡を受け、由美子と由美子の母がいた病院へ行くことに。母は2年前に亡くなっていた。
母が亡くなってから毎週ここに足を運んでいる人物がいると言い、その人物と雄二が話してくるから由美子には病室の外から話を聞いてほしいと言う。過去を忘れるのではなく、受け入れてほしいからと。
病室には道昭がいた。以前とは違い威光も迫力も削げ落ちた姿を前に雄二は何故今になって妻子の辿った場所をめぐるのか問う。その行いは過去を悔いる人間のすることであること、以前の道昭は本心からあのような行動をしていたわけだはないはずだと。
道昭は過去に父からされてきたことを語る。それは道昭に自我は必要なく、父の人形になり、父の死後も働き続けろというものだった。人間としての感情を失ったがために由美子のやることが理解できなかったのだ。
話を聞いていた由美子は道昭にも居場所があることを教えてあげたいと決める。長い道のりになろうとも雄二とともに父との和解へ歩んでいく。

由美子バッドエンド

考えた末に、由美子は逃亡を選択した。名前を偽り、場所を転々とした生活を2年ほど続けていたある日、雄二のもとにJBJから道昭が二人の捜索を打ち切りと、一切の関係を断ったというものだった。道昭はいつまでも進展しない捜索に業を煮やし、男児の養子を取ったのだ。それから更に2年後に二人は三嶋崎へ帰ってきた。二人の間には子どもがいた。そして、家族ができたことで由美子は家族というものに自身の父というものにわだかまりと、向き合わなかったことへの後悔を少しばかり持っていた。雄二はいつか機会があれば道昭との話し合いの場を設けようと言う。

いつか、道昭との和解を夢見て、そして二人の子供が懸け橋になると信じて。

天音ルート

毎日の天音から食事を作る、肌を見せるなどの熱烈なアプローチ受けて根負けした雄二は天音と付き合うことになったが、条件として雄二が突然いなくなったり、死んでも泣くなというものだった。天音はそれを承諾し、自分からも条件があるとし自分のことが好きかこの場で答えてほしいと言う。雄二はそれに好きだと答えた。

しかし、自身のこと、仕事のことを深く詮索せず甲斐甲斐しくお世話をしてくれる天音に「都合が良すぎる」とは思いつつも天音の献身さを受け入れ恋人としての生活を送っていたが、ある時夏祭りに行くことになりクラスメイト達と楽しんでいたところに天音を見る少女たちがいることに雄二は気づいた。彼女たちは天音を「毒虫」と呼び「あの事件を思い出して気持ち悪い」と気持ち悪がる素振りを見せた。その言葉たちが天音の過去に関係することと、訳アリの問題児の集まりである「美浜」へやってきた原因なのだろう気づく。天音から自発的に過去を話してくるのを待つべきか、自分から聞くべきか雄二は悩んだが、自分一人で解決する話ではないと判断して天音に直接聞くことにする。

天音は雄二の口から出た「毒虫」の言葉に驚きながらも過去を話すことを決めた。それは天音が過去に遭遇した事件である滝園学園マイクロバス転落事故についてと、雄二の姉である風見一姫(かざみ かずき)のことだった。滝園学園マイクロバス転落事故とはバスケ部員14名と顧問教師一人が合宿の帰りに山道で転落して遭難したもので、生存者は天音一人だけだった事故である。
そして、この事故で一姫が死んだことは雄二の家は崩壊してしまった原因だったのだ。

天音は事故当時のことを記した日記を取り出し、雄二に見てほしいと渡してきた。
事故当時マイクロバスに乗っていたのは部員14名、顧問教師1名、部員が飼育している犬1匹であり転落により部員3名が死亡。負傷者4名という悲惨な状況であった。当初顧問は意識がなく部長がリーダーとして話を進めていて、負傷者の治療を家が医者という理由だけで部員の小出葎(こいで りつ)が手当てに駆り出された。医者の家の生まれなだけで医療の知識があるわけではなかったが、部長の手下のような位置にいる小出は言われるがまま負傷者の手当てに当たる。
そんななかで一姫は周囲の探索を申し出る。部長は一人で勝手をするなと怒るが、一姫は天音を行動に誘うことで一人ではないと言い周囲の探索に出る。当時の天音は大人しい性格であり、あまり仲がいいわけではなかった一姫の言われるがまま周囲の探索へ出ることに。天音は一姫に何故同行者に自分を選んだのか問うと一姫の答えは「天音が強く言われると断れないタイプだから」というものだった。
マイクロバスは地割れのような構造の場所に転落しており、足元と両側を塞ぐ岩場は高さ10メートル程であったが、岩壁の表面は素手で登るのが不可能な構造をしていた。そして鬱蒼と生い茂る獣道すら無い森。携帯は圏外。方位磁石も狂う。一姫は迷いなく「遭難」であると結論付けた。
一姫は天才と言われている人物であり頭脳と豊富な知識で状況を把握していく。しかし冗談が冗談に聞こえないタイプであり天音は対応に困るが時期に慣れていき「オトモダチ」という仲にまでなる。傷の状況を見ることしかできなかった小出に代わり本で見たと言いキャンプ用品や釣り道具を使い負傷者の治療にあたっていく。
しかし、一姫自身も腕を骨折しており、これは事故時に咄嗟にシートベルトを腕に巻き付け衝撃に備えていたことで弱ったところを事故時に天音が下敷きにしてしまったことが原因である。この骨折を気にした天音が落ち込んだことで、一姫は励ますように「しかる時に望まれれば、天音は一姫の命令を拒否できない」という貸しにすることにする。

顧問と部長、部員らの集まり

目を覚ました顧問と部長たちとの会話でバスから使えそうなものを取りベースキャンプを作り、救助を待つことになった。行動は2人一組を義務付け、表向きは互いにフォローするというものだが実際はあい方が異常行動に出ないか監視するためであった。天音は「オトモダチ」である一姫と一緒になった。
共にテントをたてて食事を共にしたことで天音は一姫に心少し許していく。天才であるが故に理解に苦しむ言動をすることもあるが天音は頼りになる一姫と半ば依存に近い形で親交を深めていく。

遭難2日目で部員たちは状況を変えるための提案を出し合うがいい意見が出ることはなく、進展しない遭難状況に部長は焦りから半ば怒鳴り散らすよう周りに当たったため、部員から「状況をどうにかするまともな意見があるなら自分で言え」という陰口に立場を失いつつあること、こんななかでも冷静に判断できる一姫に視線が向いたことに苛立ちを見せる。
一姫は天音をうまく使うことで場の鎮静化をはかる。
天音の提案で捜索隊は2週間で捜索を切ることから、1週間思い思いの方法で救助を発進して、なおも救助が来なかったら行動に移していこうということで話がまとまった。

一姫と過ごすうちに弟である雄二の話を聞くことになる。彼女の弟へのともすれば度を越した溺愛ぶりに家庭環境を危惧する天音だが、一姫曰く外でしなければいいと母親に言われた言い気に留めていなかった。

遭難8日目にもなると部員の一人である伊吹(いぶき)がビタミン不足から記憶障害を起こしたりなどの健康被害が起きたり、顧問のリュックから食料を盗まれるなどのトラブルが起きた。そしてこの越智の食料盗難事件は周りに「食料を盗んでもバレければ問題ない」という考えを芽吹かせるきっかけになってしまう。
人間が人間であるためのルールである「盗むな」「壊すな」「殺すな」の一つが破られてしまったことで徐々に遭難生活に狂いが生じ始めた。
顧問はこのことで誰も名乗り出なかったことがショックであり、この状況に耐えられないと救助を呼ぶために下山を決意。9日目の雨の中食料を持ち、部員を残し森に入っていった。

遭難12日目に部員の一人である古森が飼育していた愛犬のアリオンが栄養不足による熱で亡くなってしまう。古森は手厚く葬ろうとするが、一姫が食べるないのかと問うと周りは困惑するも空腹だったため部長の言葉もありアリオンを食べることに。その日は過ごすことが出来たが、13日目に飼い主である古森がジギタリスを食し食中毒で倒れる、伊吹の病状が悪化するなど限界が近づいてきていた。
そんななか一姫は雄二の名を口にする。天音に無事帰ることが出来たら合わせてあげると約束をする。
14日目に下山を試みた顧問が下山に失敗して戻ってきたことにより食料不足に拍車をかけることに。そしてついに負傷者の一人が死亡してしまう。そしてそれに続くように15日目には負傷者が1人と古森が自殺してしまう。

天音や一姫を含めた部員たちが衰弱しているなか、顧問と部長だけは動いて「鹿肉」や「ウサギ肉」が取れたといい、スープに入れて配ることがあった。部員たちが喜び食すなか一姫は肉に手を付けることはなかった。そして、一姫が食べないのに自分だけ食べるのは裏切るような気分になったため天音は他の部員に肉を譲渡し口にしなかった。
明け方近くに天音は一姫に起こされ、ここから脱出するからついて来いと言われる。一姫に他の部員に気づかれないように抜け出すと言われ天音は困惑するが、一姫は他の部員を連れていけない理由を見せると言い、顧問と部長がこっそり抜け出して言った方へ向かう。
そこには二人が性行為に及んでいる姿と足元に散らばる死体があった。それは自殺した古森の死体であった。
部長らが「鹿肉」「ウサギ肉」と称して出していた肉は死んだ部員たちのものであると気づいた天音は恐怖から嘔吐してしまう。その音に気付いた部長らに追われることになってしまう。天音は一姫に手を引かれ逃げる最中に佐久間に出会うが、佐久間も人肉であると気づいていた様子でそれを黙っていたことを知る。人としての禁忌である人肉食をしてしまった者たちはもはや人間でなく鬼であり、殺される前に逃げるしかないとして二人は山中を駆ける。
一姫は泣き叫ぶ天音を叱りつけながらも必ず助けるからと約束をする。

自身が囮になると言う一姫

しかし、追われる恐怖から天音は走ることすらできなくなってしまい、一姫を逃がし、囮代わりに持ってきていた包丁で自殺しようとするが、囮の役を一姫が変わると言い、隠していた食料と塩を渡して天音を逃がす。
そして、天音は一姫から渡された食料と生き残るためにと渡されたメモを見ながら数日森を彷徨い、ついに人里に降りることに成功。空腹から畑のキャベツを貪り食っているところを農家に発見され保護された。

一人生き残った天音に待ち受けていたのはマスコミの捻じ曲げた事実の報道、周囲の人間からの奇異の目、そして露骨な嫌悪だった。事故の内容から毒虫を集めた壷の中で最強の毒虫を決める「蠱毒」を連想され「毒虫」と呼ばれるようになってしまう。
生き残ってしまったが故の罪悪感、周りからの容赦のない攻撃。天音は死んだ人間以上に苦しまなければならない生き残ってしまった罰を負ってしまったことで「いつかは許される」という希望を与えてくれる他人を欲した。それは逃げることも自殺することも許されない自分を罰し殺してくれる存在であった。

そして、普通の学校に通えなくなった天音は「美浜」へやって来て自身に罰を与えるに相応しい一姫の弟である雄二に出会った。奪ってしまった姉の代わりになること、何を言われても逆らわないことを決める。最初は恋愛感情はなく、あくまでも都合のいい女であろうとしたことを雄二に言う。
しかし、今では雄二に対して確実に恋愛感情を抱いていることも告げる、そして、雄二に罰を受けるために自分を殺してくれと頼む。色々な感情が押し寄せてきた雄二だが、天音が自分のことを好きなのか確認し、雄二の結論は自身も過去関係なく天音のことが好きであり、殺してくれということは命を自身に預けるという解釈で今後一生傍にいて生きることを命ずる。それが罰であるという。

雄二は天音の話を聞き、一姫の死に疑問を持ち天音に「風見一姫は死んでいない可能性」を提示する。事故現場で発見された遺体たちはバラバラにされていたが一姫の頭部だけ見つかっていないのだ。見つかった遺体は13人分と数はあっているが、バラバラにされているとなると数の正確な把握が難しく、またDNA調査もされていないことから一姫の生きている可能性が高いのだ。
そんななか天音は脱出時に一姫から託されたメモのことを思い出し「脱出に失敗した場合居留地に戻ってこい」というものと「一姫が隠した非常食場所示した地図」が書かれたものを雄二に見せる。もし一姫が生きているならここにいるだろうと思い、二人は事故現場へ向かう。

事故現場への道は事故後に整備されており、現場には慰霊碑が建てられていた。天音はそこで手を合わせる。彼女たちの死因は食事に使っていた「肉」にが原因の肝炎、大腸炎などの内臓疾患によるものであった。
一姫の隠したものを探しに行こうとすると、二人は部長の父親から襲撃を受ける。これにより雄二は父親の持つ上下二連散弾銃で肩に傷負ってしまう。自身の娘が死んだことをきっかけに仕事を失い、離婚し、両親が死ぬというすべての運に見放された人生になったこと、最愛の娘が死んだのに天音だけが生きて帰ってきたことに恨みを覚えた父親は、以前祭りで天音を見かけた少女らから情報をもらい復讐にやってきたのだ。憎い天音が惨めに逃げ惑い死ぬことを望む父親は天音たちと追いかけっこをするために一度逃がす。

父親をどうにかしなければ生き残ることできない状況に追い込まれた雄二は二手に分かれ逃げることを提案する。しかし、天音はこれを拒否し、雄二を守ると言う。

天音ハッピーエンド

雄二は天音を一人にするのは得策ではないと判断し、共に行動することを決める。
散弾銃を持ちながら森の中で二人を探していた父親を雄二と天音は協力し無力化に成功。後始末は雄二の上司であるJBへと任せることに。

後日、報告書を提出するためにJBのオフィスを訪れ、ケガをした姿を見られ「雄二に命は雄二のものではなく国の資産であることを忘れるな」と言われる。小言をかわしながら父親の顛末を問うと「父親は病院の屋上から飛び降り自殺した」と報じられてるとのことだった。自殺の原因は不明であるとのことだが、JBは転落人生を苦に自殺したんじゃないかと言うので雄二は自殺するくらいなら「事件」は起こさないと怪しむように問うと「事件」など起きていないと笑うJB。「事件」はJBによってもみ消されていた。

雄二は今後の天音との関係を考え、現在のバイトの内容を変えるためにJBに打診していた予備社員のになるために条件として昇格試験を受けることになる。特務伍長から少尉まで階級を上げれば予備士官になるので命の危険が減るため天音との今後の生活に支障をきたしにくくなることから7年「美浜」に通いながら新しい学校へ通うことに。学校に通いながら天音と結婚。子供を一人儲ける。
5年後には無事に予備社員となった雄二は本業として「美浜学園」の教員になる。

結婚から40年後に雄二は癌が見つかり、天音より先に亡くなってしまう。
50年後天音はこの年が最後の夏になるだろうと思いながら孫と旅行へ出かける。向かった先は自身の悲惨な過去の場である遭難した樹海だった。唯一の心残りである一姫の隠された荷物についてのみだった。事故現場への道は荒れ果てており老いた天音では入山できず、孫と共に近くのバス停にて祈りを捧げる。天音は長生きした自分はいつになったら赦されるのか、罰を与えてくれる雄二も存在しないなかで答えを出せずにいた。
孫との会話の中で自分が死んだあとは地獄に行く気がすると言うと、孫は大丈夫だよと朗らかに笑う。孫の手に天音が雄二に作って渡した犬のぬいぐるみが握られていた。それは雄二が亡くなる前に渡された「幸運の犬っころ」のお守りであり、これをあげるから天音にお礼をしろと言われていたのだという。そして、お礼と称して孫が天音に渡したのは手作りの「天国行きのチケット」であった。
天音は様々なことがあったと思いを馳せ、孫との会話の中で「赦された」と感じながら天から迎えに来た雄二の手を取り生涯を閉じた。

天音バッドエンド

雄二は天音と共にいるより二手別れた方が生存率が高いと判断して、雄二が囮になり天音を逃がすことになった。
雄二はもう一度生きて会うことを約束して天音から離れてしまう。

しかし、天音は逃げずに逆に雄二を逃がす術を探す。武器を探そうと考えていると一姫のメモの存在を思い出す。一姫のメモに打開に繋がる何かがあると信じて荷物の隠された土を掘っていくとクーラーボックスが埋まっていた。中には包丁と食品保存用タッパーが一つと湿気で腐った何かがはいっていた。包丁は一姫と別れた際に彼女が持っていたものだった。そしてタッパーの中には天音にあてた手紙が入っていた。
そこには、天音が脱出したあとの事故現場の経緯とお願いが綴られていた、それは、弟の雄二が路頭に迷っていたら助けてあげてほしいというものと生きていたらまた会おうというものだった。そして、追伸としてもし自身に危機的状況が迫っているなら包丁を使い自身の実力を持って排除しろ書かれていた。天音は一姫のお願いを守るために動く。

一方、雄二は父親に散弾銃による襲撃から負傷しながら逃げていた。足を撃たれ動けなくなっていた雄二のもとに包丁を持った天音が父親に向かって突進して腰に刺した。しかし、父親の抵抗により腹部を撃たれてしまい吹き飛ばされてしまう。激昂した雄二が怒鳴ると父親が雄二の頭部目掛けて撃とうとしたが間一髪致命傷を避けることに組み付くことに成功するが、銃床で頭を殴られてしまい倒れ伏してしまう。その雄二を助けるために天音は父親の腕に噛み付くが銃床で何度も殴られ死んでしまう。しかし、死んでも父親の足を掴んで離さなかったため恐怖から半狂乱になった父親は転んだ拍子に岩に頭を打ち付け動かなくなった。

雄二は天音の死を確認したのち、父親の散弾銃を使い父親を銃殺。雄二は孤独を感じながら天音の遺体を抱きかかえた。

みちるルート

学園でクラスメイトと話す中で「親友」の話になるとみちるは決まって体調を崩してしまうことに気づいた雄二。生活の中で再び「親友」の話にになり、体調を崩したとして外へ出ていくみちるを追いかけると町の高台で猫と戯れているみちるを見つける。しかし、そのみちるは普段と明らかに違う雰囲気を纏っており、みちるではない別の人のような感覚がした。
そして、みちるの姿をした誰かは「キスしたことはある?どんな感じなのしてみたい」と雄二に言い、承諾すると軽いキスをした。彼女は「わからない」と呟くと元のみちるに戻った。しかし、みちるには雄二とキスをした記憶は無かった。

後日、雄二はみちるにキスのことを覚えているか尋ねるが、「接吻」という言葉を使ったためみちるに意味が通じずよくわからないから実践してみてと言われ雄二はキスをする。このことがきっかけでみちるは雄二を意識するようになり、彼の顔を見ると顔を赤くして逃げるようになる。雄二はみちるに「もう一人のみちる」という別人格がいることを把握するようになる。
そんななか学園は夏休みに入りクラスメイト達は旅行や帰省をすることになったたため雄二とみちるは二人きりで寮に残ることになった。寮に二人きりになって3日後それまで部屋に引きこもっていたみちるが雄二の元を訪れたが意識するあまり上手に喋れなかったため、何が言いたのかわからない雄二は手に持った本に目を落とす。しかし、その本は「もう一人のみちる」に叩き落とされる。彼女は雄二の行為を咎めた後「みちるとデートしてほしい」と言う。みちるは緊張して雄二を誘うことが出来ないから雄二から誘えと言われたため雄二はこれを受けて、翌日の日課のマラソンに誘うことに。みちるはデートだと大いに喜んだ。それから、雄二たちはデートと言うには拙いデートごっこを夏休みの間にしていく。そのなかでみちるは雄二に対する恋心を強めていく。
しかし、クラスメイト達が寮に帰ってくるとデートごっこは終りを告げる。みちるはデートごっこが終わってしまったことで「楽しい時間がいつか終わる」ことに恐怖して苦悩している素振りを見せるようになる。そしてみちるが不安定になったことで「もう一人のみちる」が出てくる回数が増えてきていた。「もう一人のみちる」はみちるが雄二に対して依存することを恐れていると言い、精神的に脆いみちるを病院へ連れていくことをすすめられる。そして、これ以上みちるがおかしくならないように見ていてほしいとお願いされる。

しかし、その後みちるは雄二の姿を認識すると「もう一人のみちる」に人格が変わってしまうようになる。雄二は精神的に不安定になっていくみちるに「もう一人のみちる」の話をすることに。みちるは別の人格がいることはうっすら気づいていたが、あくまでも夢遊病のようなもので自分がしていることだと思い込もうとしていた。みちるは雄二に「もう一人のみちる」とはどんな人物なのか訊ねる。
雄二から「もう一人のみちる」について聞くと、彼女のおかげで何もかもがうまくいっており、自分では何もできていなかったのだと自嘲する。みちるは一人にしてほしいと言い、部屋にいた飼い猫であるニャンメルを冷たくあしらってしまう。

タクシーで動物病院へ行く途中でニャンメルが死亡してしまい泣くみちる

翌日になりニャンメルがいないことに気づいた二人は必死に捜索していると、車に轢かれ瀕死のニャンメルを道路で発見する。二人は動物病院へ連れて行こうとタクシーを拾うが、道中で猫は息絶えてしまう。
大切な「友人」を無くしたことで泣き崩れるみちるを寮へ連れていく。猫の亡骸を適切に処理した雄二がみちるの部屋へ向かうと薬物を過剰摂取して倒れているみちるを発見する。これ以降みちるは「なにも望まない」をことを決める、最期に恋人ごっこでもいいから抱いてほしいとお願いし、雄二は願いを聞き関係を持つ。
そして、みちるは自身の過去を雄二に語る。

みちるの家は裕福な家庭であり両親はみちるを立派な大人にするために様々な家庭教師をたくさんつけたが、要領が悪く何でも時間と手間のかかるみちるは教えられてもうまく成績を上げられなかった。そのため父親は家庭教師の教え方が悪いと彼らに怒鳴り、悪口をぶつけるようになる。これが原因で不満を持った家庭教師たちに陰でみちるは「教育」だと暴力を振るわれるようになり、徐々に心を閉ざしていく。
成績がなかなか上がらないことで、父親は家庭教師をすべて解雇し「みちるが元気ならそれでよい」と言ったがみちるの心臓に疾患が見つかったことで落胆してしまう。
みちるはなにやってもダメな自分は黙って生活することだけを得意として生きることになり、中学に入っても存在感の薄さから誰も話しかけに来ることはなかった。みちるはそんな日々を送る中で「死んでしまいたい」と思うよになり、死ぬきっかけが来ることを待ちながら屋上へ通うになったなか一人の少女に出会う。
その少女は屋上のフェンスを乗り越え死のうとしていたのだ。みちるは先に死ぬ彼女に対してずるいと思い声をかけたことがきっかけで「親友」と呼べる仲になっていく。
「親友」できたことでみちるの世界が変わっていく。少女との携帯のアドレス交換、ファーストフードでの食事、一緒にプリクラを撮るなど楽しい生活を送るが長くは続かず、少女は妻子ある男性と付き合っており、さらに暴力を振るわれ捨てられたことで世界に絶望して「先に行くね」と言い学校の屋上から目の前で飛び降り自殺してしまった。

「親友」が亡くなったショックでみちるの心臓疾患は悪化してしまいアメリカで脳死状態の同年代の少女の心臓を貰い移植をすることになった。しかし、その後からみちるは記憶の欠落が起きるようになり、記憶がない間は別人のようにふるまっていることを知る。その「もう一人のみちる」はみちるより器用な人間だったため本当のみちるは「調子の悪いみちる」という扱いを受けるようになる。
ある時、みちるの中の「もう一人のみちる」がみちるの弱さを受け入れるから「親友」になろうと言われるが、みちるは気持ち悪さからカッターなナイフを心臓に突き立ててしまう。その現場を父親に見られ強制入院させられてしまう。
その後、入院生活を送っていると自分が変な自分を演じると周りの人間が笑ってくれることに気づき自信を偽り、みんなのために道化を演じて生きていくことを決める。そして問題児の集まりである「美浜」へやってくることになった。

みちるから過去の話を聞いた雄二は精神的な状態から精密検査をした方がいいと判断して、みちるに助言し彼女は承諾し病院へ行くことに。

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