Cyanide & Happiness(シアン&ハピネス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Cyanide & Happiness』とは、ウェブサイト「explosm.net」で公開されたアメリカ合衆国のウェブコミック作品および映像作品の名称。2005年に公開・連載が始まり、2006年頃にSNSを通じてシェアされ、著名になった頃には1日で100万を超えるウェブサイトへのアクセスを記録した。
物語は1話完結であり、決まった登場人物は出てこない。英語の言葉遊びやダジャレ、ブラックジョークを豊富に取り入れつつ、くだらない展開や過激な描写などが多い大人向けの作品である。

「Step on a line and it breaks your father's spine♪(線を踏んだらパパが背骨を折る♪)」

『Step On A Crack』では、女の子がケンケンパで遊びながら歌う曲に合わせて、彼女の母親が背骨を折ってしまう怪奇現象が起こる。
彼女が「線を踏んだらパパが背骨を折る♪」と歌い、自分の背骨が折れると思った父親だが、何故か隣人の男性の背骨が折れる。
これにより彼は娘が間男と妻との間に生まれた、いわゆる実子ではないことを知るが、実の娘ではない子を育てる必要が無くなった開放感に満たされ、車を走らせていずこかに消える。

「Am I dead!?(俺、死んでる!?)」

『Dead』で店のエントランスの自動ドアが反応しないため、男性が発したコメント。
色々と彼が死んだと確信する事象が起きるが、いずれもアクシデントで結局彼は死んでいない。
しかし彼は悪魔が用意した”箱庭”の中で、”永遠に死んだと勘違いさせられる状況”に置かれて弄ばれているのであった。
つまり結論としては、彼は死んでいたのである。

「Sorry, god's plan(悪ぃ、神の意思だ)」

『God's Plan』エピローグで自分のスマホを充電するために重篤者の人工呼吸器を止めた医者の鬼畜な一言。

『Cyanide & Happiness』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

互いにリモートワークで制作していた作者陣

左からデンブレイカー、マケルファトリック、ウィルソン。

本作には作者が数名いるが、いずれも別々の所在地にいる状態でプロジェクトが始まった。
2006年当時デンブレイカーはアメリカのテキサス州ダラスの大学に学生として、ウィルソンはワイオミング州フォートブリッジャーに、メルビンはカリフォルニア州サンディエゴにいた。
彼らはコラボする時にはSkypeで連絡を取り合っていたというが、2004年からコラボを始めてから2007年のイベントで会うまで直接面会することは無かったという。
なおメルビンは現在Cyanide&Happinesの制作には携わっていない。

回によって異なるページデザイン

作品は各話毎に1枚ページで異なる制作者によりリリースされ、コマ数や長さは様々である。
日本の4コマ漫画のように上から下に読み進める場合もあるが、左から右且つ上から下に読むパネル式の回もある。

暗い展開の話をアップするイベント「Depressing Comic Weeks」

本作は不定期でDepressing Comic Weeks(陰鬱なコミックの週)というイベントに便乗して、ネガティブで憂鬱な作品を掲載している。
インタビューでメルビンは「普段はブラックジョークで笑いを誘う作品を作るけど、これに関しては単純に風刺も何もない、ただ悲しくなる作品を制作するだけさ」と言っている。

『Cyanide & Happiness』の主題歌・挿入歌

主題歌:Dan Paladin「I Like Your Hat」

挿入歌:Doctor「Lab Results」

厳密には挿入歌ではないが、このエピソードは楽曲調で会話が進められるので、挿入歌として紹介する。

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