BØY(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『BØY』(ボーイ)とは梅澤春人が1992年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた少年漫画、ヤンキー漫画。およびそれを原作としたアニメ作品。
私立楽園高校に通う、世界征服の野望を持つ無敵の主人公日々野晴矢と、その仲間達によって繰り広げられるドタバタ劇や熱い戦いを描き、その度に圧倒的な強さで日々野が敵を蹴散らしていく。最終的には必ず「日々野が強い!」という結果で終わる。
「高校対高校」といった王道のヤンキー漫画の要素はそこまで強くはなく、音楽・バンドの要素が強いのが特徴である。

『BØY』の概要

『BØY』(ボーイ)とは梅澤春人が1992年50号から1999年9号まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた少年漫画、ヤンキー漫画。およびそれを原作としたアニメ作品である。
集英社のジャンプコミックスから単行本が全33巻、集英社文庫より文庫版全20巻が発売されている。
また1997年の4月7日から9月29日にかけて、テレビ東京で毎週月曜日の25時15分から25時45分で全25話がアニメ化され放送された。
1980年代後半から1990年代中盤までの期間は「ジャンプ黄金期」といわれており、1995年には発行部数がジャンプ史上もっとも高い653万部となり、その記録はギネスにも登録されている。
『BØY』そんなジャンプ黄金時代の中核を担った作品でもある。
主人公は私立楽園高校一年の日々野晴矢(ひびの・はれるや)。高校生にして喧嘩の腕は無敵。勉強はからっきしだが運動神経は抜群。しかし弱いものいじめは絶対にせず、困っている人や女こどもには優しい一面も見せる。そんな日々野晴矢が、同級生で画家を目指す岡本清志郎やロックに命を懸ける一条誠らと共に繰り広げるドタバタ劇を描いた作品である。
そのストーリーは主人公・日々野晴矢が悪と戦い、爽快に勝利する勧善懲悪がベースとなっている。
また、コギャルや援助交際など、当時の時代背景が随所に取り入れられている。
喧嘩あり、ロックあり、何でもあり。熱い男たちの友情と少しHな要素が魅力の痛快ヤンキーコメディ。

『BØY』のあらすじ・ストーリー

VSブラック・スカルズ(第1巻)

出典: piccoma.com

工事現場でアルバイトに励む岡本は、資材のあまりの重さにバランスを崩し転倒。それがハレルヤと岡本の出会いとなる。

画家になることを夢見て、夜間の工事現場でアルバイトに励む岡本清志朗。その日の給料を握りしめ、終電に間に合わせるため近道をしたつもりが不良グループ「ブラック・スカルズ」の縄張りに足を踏み入れてしまい、不良達に絡まれてしまう。不良たちによって羽交い絞めにされ、せっかくの給料も奪われそうになるが、たまたま近くを通りかかった日々野晴矢(ひびのはれるや)に救われる。それがハレルヤと岡本の出会いとなり、二人は偶然にも私立楽園高校の1年生だった。同じ喧嘩は弱いが根性があり、夢を真摯に追いかける岡本をハレルヤは気に入る。ある夜、差し入れをしようとハレルヤが岡本のバイト先に行くと、ハレルヤへの復讐を企てるブラック・スカルズのメンバーによってボロボロにされた岡本の姿があった。ブラック・スカルズのメンバーは岡本に、ハレルヤの居所を教えるよう迫っていたが岡本は決してそれを教えようとしなかった。そして傷つけられた岡本の手をみたハレルヤは、1人ブラック・スカルズに乗り込み、一網打尽にする。

VS揉山(第1巻)

出典: igmonostone.com

楽園高校の番長、揉山正象はハレルヤにタイマン勝負を持ち掛ける。

ハレルヤは入学早々に2年の不良生徒3人を病院送りにしてしまったことで停学となっていた。その停学期間が明け、ハレルヤは岡本と共に登校する。校内では入学式の日にハレルヤがボコボコにした2年生たちが1年生を狙ってカツアゲをしていた。案の定ハレルヤと岡本は2年生の不良たちと鉢合わせしてしまう。一触即発の空気だったが、停学明けにいきなりトラブルを起こしてしまうことを危惧した岡本はハレルヤの代わりに2年生の不良たちに頭を下げる。それを見たハレルヤは不良たちに手を出すことはなく、頭を下げる(と称した頭突き)でその場を切り抜ける。このことは楽園高校3年で番長の揉山の耳にも入り、ハレルヤは揉山からタイマン勝負を持ち掛けられる。一人で決闘場所へ赴くハレルヤだったが、実際にはタイマン勝負などではなく、大勢でハレルヤを囲むという揉山の汚い作戦だった。ハレルヤは学校の体育館から持ち出した仕切り網を投網のように使うことで揉山の手下たちを一網打尽にする。ついに揉山とのタイマン勝負となるが、ハレルヤは圧倒的な強さで揉山を仕留める。

VSキラー(第1巻)

みちるは兄の形見のバックルを奪われてしまう。

ある日ハレルヤと岡本は同じ楽園高校の1年で路上で自作のアクセサリーを販売している山奈みちるに出会う。みちるのアクセサリー製作への想いを知った岡本は、バイト代が入っていたこともありみちるの作ったアクセサリーを買うことにする。そこへ二人組のひったくりが現れ、ハレルヤたちは襲われる。もちろんハレルヤの相手ではなかったが、逃走したひったくりにみちるの兄の形見であるバックルが盗まれてしまう。それがきっかけでみちるがジュエリーデザイナー夢を諦めようとしていることを知った岡本はバックルを取り返すことを決意する。みちるからバックルを盗んだのは「キラー」というチームのメンバーで、悪名高い不良高校の肩繰高校で新聞沙汰になるほどのリンチ事件を犯して退学になった元アイス・ホッケー部員たちなのだという。アイス・ホッケーの経験を活かし、ローラーブレードに乗って無茶な窃盗を繰り返しているという。揉山からキラーのたまり場を聞き出したハレルヤと岡本はバックルを取り返しに向かう。
ハレルヤは暗闇におびき寄せられ、オイルを塗って走行音を消したローラーブレードとハレルヤの背中にいつの間にか塗られていた蛍光塗料によってキラーからの集中攻撃を受けるがハレルヤはその手の内を見破っており、キラーが使っていたオイルに引火させることでキラーのローラーブレードを封じる。ローラーブレードが使えなくなったキラーはもはやハレルヤの敵ではなく、ハレルヤはキラーを壊滅しみちるのバックルを取り返す。

VS神崎狂(第1巻~第2巻)

ある日の授業中、楽園高校にけたたましいバイクの音が響き渡り、数人の不良たちによって教室の窓に石が投げ込まれる。そして投げ込まれた酒瓶が運悪くハレルヤに命中してしまう。怒ったハレルヤはフライパンで応戦し不良たちを追い返す。その不良たちはハレルヤと同じクラスの一条誠を狙って楽園高校に乗り込んできていたのだった。自分のとばっちりを受けてしまったハレルヤに詫びを入れようとする一条だったが、案の定二人は初対面から小競り合いになってしまう。その後ハレルヤと岡本がたまたま通りかかったライブハウス「ダリ」の中から一条への大歓声が漏れ聞こえていた。試しに「ダリ」に入ってみた二人はそこでステージでギターを掻き鳴らし歌う一条の姿を目の当たりにする。学校では目立たない(ように振る舞う)一条だが、彼はステージでは髪を逆立てロックバンド「ファイヤーガンズ」のギター兼ボーカルを務め、観客たちを熱狂させているのであった。一条率いるファイヤーガンズのステージに見入るハレルヤと岡本だったが、楽高に乗り込んできた不良たちが入っていくのを見つける。彼らは私立戯道高校のトップである神崎狂の指示で、ファイヤーガンズの観客にドラッグを売りつけることを目的としてダリに来ていた。観客にドラッグを渡そうとしているところをステージから観ていた一条は演奏を中断し観客席へ飛び込み乱闘を始める。その後一条はビヨンドというクラブで神崎と対面し、神崎からドラッグを売りさばくためのパーティーで客寄せとして演奏することを要求されるが一条は即座に断る。そしてファイヤーガンズの大ファンである中学生の沢村ナオキがドラッグ漬けにされてしまったことを知ると一条は二度と演奏が出来ぬよう自らの左手を割れた瓶で傷つけようとする。そこへハレルヤが現れ、沢村ナオキらを連れてビヨンドを脱出する。ハレルヤの父で神父でもある日々野晴霽に沢村ナオキを任せ、ドラッグを抜くことを試みているさなかにハレルヤは岡本が神崎らに襲われ病院に運ばれたことを知る。ハレルヤの怒りが頂点に達すると同時に神崎らがハレルヤの家である協会に乗り込んでくる。そして一条と神崎、因縁の二人のタイマン勝負が始まった。ドラッグ「ヘルビジョン」を服用しパワーアップした神崎に一矢報いるものの、一条は敗北する。ハレルヤと神崎の対決となるが、ハレルヤの強さは神崎のドラッグの効果をはるかに上回っており、ハレルヤは神崎に圧勝する。

VS豪田・丸鬼戸零ニ(第3巻~第4巻)

出典: dokusho-ojikan.jp

零二はボディガードの豪田にハレルヤたちの始末を命じる。

ハレルヤたちのクラスに転校生かやって来た。丸鬼戸グループの御曹司である丸鬼戸零ニ。丸鬼戸は地下プロレスの元チャンピオンである豪田をボディーガードに従え、これまでにも卑劣な手段で自分が欲しいと思ったものは何でも手に入れていた。
丸鬼戸はみちるに目をつけ、無理やりで犯す目的でみちるを誘拐し自分専用の別邸に軟禁する。同時にハレルヤ・岡本・一条の所へも丸鬼戸に雇われた不良たちが送り込まれるがそれぞれが不良たちを撃退する。ハレルヤたちはみちるを助け出すため丸鬼戸邸へ乗り込む。
番犬や丸鬼戸の父親に雇われた兵隊たちを蹴散らし、ハレルヤと豪田の一騎打ちとなる。ハレルヤはその石頭を活かし、頭突きで豪田を倒す。丸鬼戸はみちるを連れて車で逃走しようとし、ハレルヤたちは追いかけるが追いついたのは岡本だけだった。岡本もまた決死の頭突きで丸鬼戸を倒し、みちるを無事救い出す。

VSマッドサタン(第4巻~第5巻)

出典: chansoku.com

集英レコードのプロデューサーは帰ってしまったが、一条にとってそれは大した問題ではなかった。

一条率いるロックバンド「ファイヤーガンズ」の久しぶりのライブが決まった。ベースとドラムに助っ人を迎えた一夜限りの復活ライブではあったが、久しぶりにオーディエンスの前で歌えることで気合の入る一条。当日はライブハウス「ダリ」のマスターの計らいで大手レコード会社である集英レコードのマスターも一条のステージを観に来るという。客のノリが悪いと乱闘騒ぎを起こすことでどこのライブハウスにも出演できなくなっているバンド「マッドサタン」はファイヤーガンズのライブを乗っ取ることを企む。マッドサタンのメンバーはベースの森山とドラムのカズを拉致し人質にとることで一条を港の第4倉庫へ呼び出す。一条はバイクで倉庫へと駆け付けカズと森山を自身のバイクでダリへと返し、1人でマッドサタンとその親衛隊と戦おうとする。二人はダリへ向かう途中でハレルヤを乗せた車に遭遇する。カズはハレルヤに一条を助けるよう頼む。そしてハレルヤが倉庫に到着するとそこに居たのは一条にやられたマッドサタンとその親衛隊。一条は満身創痍の身体を引きずるようにしてダリへと向かう。集英レコードのプロデューサーはしびれを切らして帰ってしまったがオーディエンスは誰一人変えることなく一条を待ち続け、ついにダリへ到着した一条はオーディエンスを熱狂の渦に巻き込むのだった。

VS肩繰高校野球部(第5巻~第7巻)

出典: twicomi.com

肩繰高校野球部は相手にケガを負わせるラフプレーも平気で行う。

ある日、ハレルヤたちの通う楽園高校野球部のメンバーが何者かに襲われるという事件が起こる。野球部の練習中、運悪くハレルヤの顔にボールが当たってしまっていたことと、犯人がバットを使って部員を襲っていたことなどからハレルヤに疑いがかかる。ハレルヤ・岡本・一条は真犯人を捕まえるための囮となりわざと襲われる。ハレルヤたちを野球部員と勘違いして襲ってきたのは不良高校として悪名高い肩繰高校の生徒だった。
一年前、肩繰高校野球部は楽園高校の野球部と乱闘騒ぎを起こし、両校ともに謹慎処分を受けていた。原因は肩繰高校野球部が野球賭博で儲けるため、楽園高校に八百長を強要してきたことが原因だった。その真相が判明したため楽園高校の謹慎処分は解かれたが、肩繰高校野球部は廃部となる。その逆恨みで楽園高校の野球部員が襲われていたということが分かる。楽園高校野球部が晴れて謹慎を終え、再び無事にグラウンドに戻るため、野球部の3年生5人を含むハレルヤたちはケンカではなく野球で肩繰高校に挑むことになる。
肩繰高校野球部の卑怯な戦法に野球部キャプテンの本城勇一は倒れレギュラー選手もほとんど潰されてしまうが、ハレルヤたちは残った5人で戦うことになる。観客席からエアガンでハレルヤの目を狙ったり、ナイフを持ち出したりと非人道的な手段を用いる肩繰高校野球部に対し、(荒っぽくはあるものの)あくまで野球のルールにのっとったプレーでハレルヤたちは勝利する。

VS影野(第7巻)

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