夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説まとめ

夏油傑とは、『呪術廻戦』の登場人物。
呪術を悪用する呪詛師であり、その中でも特に強力な存在。体内に数千もの呪霊を宿し、それを使役する呪霊操術の遣い手。『呪術廻戦』本編が始まる一年前に起きた百鬼夜行事件の首謀者で、自身の持つ全ての呪霊をも超える力を有する特級呪霊折本里香を我が物にせんと、その被呪者たる乙骨憂太と激しい戦いを繰り広げた。
かつては人々のために尽くさんとする高潔な呪術師を志し、最強の呪術師五条悟とは親友の間柄だった。道を違った現在も、五条とは互いに友情を捨て切れずにいる。

夏油傑のプロフィール・人物像

性別:男
階級:特級呪詛師
肩書き:最悪の呪術師
年齢:27歳 ※百鬼夜行時点

夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物。
呪術を悪用する呪詛師であり、その中でも特に強力な存在。日本に四人しかいない特級の術師の一人で、「最悪の呪詛師」の異名を持つ。

非術師の家系の生まれながら優れた才能を有し、降伏させた呪霊を自分の身に宿して自在に使役する呪霊操術の遣い手。夏油の場合、二級以下の呪霊であれば無条件に取り込むことが可能で、その総数は六千体以上。収集した呪霊の中には戦略級の力を持つ特級呪霊も存在し、夏油がその気になれば単身で都市をも制圧することが可能。なお、呪霊を体内に宿す際は一口大に圧縮した上で直接飲み込む必要があり、その味は「吐瀉物を処理した雑巾」のようだと本人は語っている。
縦横に呪霊を駆使する一方で近接戦闘にも長け、三節棍などの特殊な武器も使いこなす。呪霊を前面に押し出して近接戦闘を避ける風を装い、そこが弱みと見込んで接近してきた相手を徒手空拳で仕留めるなど、学生の頃から様々な戦術を駆使していた。

かつては呪術高等専門学校(以下呪術高専)に通う清廉な学生で、呪いに抗う術の無い非術師のために尽くす高潔な呪術師を志していた。当時の同級生である五条悟とは「二人で最強」と称されるほどの名コンビで、互いの実力と人柄を信頼し合う親友同士だった。
しかし「非術師のために、非術師が生み出す呪霊と戦い、呪術師がどれだけ傷ついたとしても、その死が圧倒的多数である非術師に知られることも報いられることもない」という現実に苦悩した末に自身の両親を含む百人以上の人間を呪殺して失踪。非術師を「サル」と見下し、術師だけの世界を作ろうと画策するようになる。

『呪術廻戦』本編が始まる一年前、呪術高専の教師となった五条たち呪術師に宣戦布告。仲間の呪詛師たちと共に、東京と京都に千体もの呪霊を放つ「百鬼夜行」を敢行する。
しかしその真の目的は自身でも普通に戦えば勝ち目のない“最強の術師”たる五条を呪術高専から引き離し、その間に校内に突入し五条の生徒である乙骨憂太に接触、彼に取り憑いていた特級呪霊折本里香を我が物とすることだった。
折本里香は自身に宿した全ての呪霊を合わせてもなお上回る力を有しており、現在の憑依先である乙骨を排除すれば取り込めるという目算だった。しかし五条の下で呪術師としての才能を開花させた乙骨の予想外の抵抗に手を焼き、さらには彼が折本里香と心を通わせその力を完全に我が物として振るい始めたことで互角の勝負に持ち込まれる。
最終的には真正面からの呪力の撃ち合いに敗れて重傷を負い、なんとかその場は離脱するものの路地裏で動けなくなっていたところ、駆けつけた五条と遭遇。もはや戦う力も無ければ逃げる力も無く、親友との最後の語らいを経て、五条の手で抹殺された。

ところが、せめて人間らしく親友を弔おうとした五条の想いが仇となり、その遺体は密かに盗み出される。現在は脳だけの姿の何者かに肉体を乗っ取られ、なんらかの目的のために暗躍。呪霊だけの世界を作らんとする特級呪霊の一味に当面の利害の一致から協力し、そのための方針として「五条の戦闘力を奪うこと」、「虎杖悠仁の肉体の内に潜む“呪いの王”両面宿儺を味方につけること」を提示した。
十重二十重に策を練り、渋谷事変にてついに五条を封印するも、その際に彼から“夏油の偽物”であることを看過される。この時五条から「そろそろ起きろ、いつまでいい様にされてんだ」と告げられ、突如自身の手で自身の首を絞めるという行動を取る。親友の言葉に夏油の肉体が反応した結果だと思われるが、彼を乗っ取った脳だけの何者かは驚きと共にこれを受け止めつつ、「肉体は魂であり、魂とは肉体だ」と興味深げに語った。

前述の通り、五条とは親友の間柄。学生だった頃は、不真面目な彼とは子供じみた理由から時に本気でケンカすることもあったが、任務となれば互いに背を預け、腹の底から信じ合っていた。夏油が呪詛師となった後も、夏油の信念を無条件に信じて生徒たちを送り出すなど、どこか友情を捨て切れない一面を見せる。一方の夏油も、「運試し」と称して一人で五条の前に姿を晒すなど、彼への信頼を全て無にすることができずにいる。
最終的に五条は自らの手で夏油にトドメを刺すも、その際最後にかけた言葉も悪党と成り果てた夏油が「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と思わず苦笑するような内容のものだった。
五条の呼びかけに脳を乗っ取られているはずの夏油の肉体が反応するなど、死という断絶をもってしてもなお二人の友情は続いている。

非術師を見下す一方で、敵であれ味方であれ術師(呪術師と呪詛師)を大切にしており、術師に限れば不必要な犠牲を明確に嫌う。生前の呪詛師の仲間たちからも非常に慕われていたが、夏油の死後その肉体を取り戻そうとする者、彼の遺志を継ぐために引き続き呪霊たちを利用とする者などで分裂。夏油一派と称された呪詛師のグループは事実上瓦解している。

自身の体を乗っ取った、脳だけの何者かの正体は不明。死亡している上に脳を入れ替えられているため完全に自我を失っている状態だが、五条の呼びかけに応えるように脳だけの何者かに反旗を翻すシーンが描かれた。作中では「肉体が魂を上書きする」事例も登場しているため、夏油も同じように「なんらかの形で復活するのではないか」とファンから注目されている。

夏油の呪術・能力

呪霊操術 (じゅれいそうじゅつ)

降伏した呪霊を自身の中に取り込み、使役する術式。
術師と呪霊を階級で換算した時、2級以上の差があれば無条件で取り込むことができる。夏油は特級術師なので、2級以下の呪霊はすぐに使役できる。
主従制約のある呪霊であっても、その主人を殺害して奪うことが可能で、作中では乙骨を殺して特級呪霊折本里香を我が物にしようとしていた。
なお呪霊を取り込むためには、無力化しピンポン玉程度にまで圧縮した上で直接飲み込む必要がある。その味は「吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みにしている」ようだと夏油は述懐しており、彼の精神を少しずつ擦り減らしていった。

特級仮想怨霊「化身玉藻前」(とっきゅうかそうおんりょう けしんたまものまえ)

夏油が使役する呪霊の一体。等級は特級である。
詳細な能力は明らかになっておらず、乙骨との戦いで祓われたと思われる。

虹龍(こうりゅう)

文字通り七色に彩られた龍で、中国では大変縁起の良いものとされる幻獣である。夏油が使役していたものが中国生まれのものか、日本で生まれたものかは不明。
学生時代の夏油が使役する中では最高の硬度を誇っていた呪霊だが、伏黒甚爾が持つ呪具によって切り裂かれた。

口裂け女(くちさけおんな)

夏油が使役していた呪霊の1体。
何の呪霊なのか明らかになっていないが、大きく開かれた口、「わたしきれい?」というセリフから有名な都市伝説の口裂け女がモデルだと思われる。
出現すると簡易領域を展開し、「わたしきれい?」と質問してくる。その問いに相手が答えるまで、お互いに一切手出しできない不可侵の状態となる。質問に答えると簡易領域が解かれ、巨大な鋏が現れて攻撃してくる。

伏黒甚爾が飼っていた呪霊。等級は3級。
自身の体の中に呪具や低級の呪霊を格納できる。甚爾はこの呪霊に大量の呪具を格納している。
また、自身の体の大部分を格納することもでき、それにより人間の口に入るサイズになれる。呪力を持たない甚爾は隠密性に優れているが、この呪霊を連れているとその呪力を辿られてしまう。なので通常時はこの呪霊を小さくして自身の体の中に隠している。
甚爾の死後に夏油が取り込み、使役するようになった。

極ノ番 「うずまき」(ごくのばん うずまき)

夏油が使役する呪霊をひとかたまりにして対象にぶつける。
百鬼夜行の時に使用し、この時は4461体の呪霊を使役していた。

游雲(ゆううん)

前日譚である『東京都立呪術高等専門学校』で夏油が使用していた特級呪具で、売ったら五億は下らない高級品。三節棍の形をしており、“一切呪術的な効果が無い”という稀有な特性を持つ。このため使用者の技量と腕力によって威力が左右され、相応のレベルの者が振るうことで恐るべき破壊力を発揮する。
夏油の死後は呪術高専で保管され、その後真希の手に渡る。伏黒に貸し出されたこともあるが、三節棍という特殊な形状からか「使いにくい」と文句を言われていた。
さらに渋谷事変で霊媒によって疑似的な復活を遂げた伏黒甚爾に奪われ、両端をぶつけて削り合わせることでその部位を刃状に加工した上で陀艮へのトドメに使用された。

夏油傑の来歴・活躍

「二人で最強」の名コンビ

YAMAKUZIRA
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