ボーン・アイデンティティー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・アイデンティティー』とは、『ボーンシリーズ』の1作目で、2002年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。記憶を失くした男が、皮下に埋め込まれたマイクロカプセルを手掛かりにわかった名前はジェイソン・ボーン。自分が何者かを辿るなか、行く先々で警察やCIAに追われるが、知力と体に染みついた高い戦闘スキルで追跡をかわし、襲ってくる暗殺者を倒し、窮地を脱する。偶然知り合ったマリーと逃げる間に見せる人間らしさや生身の体で対決する迫力の格闘シーンも必見。

出典: jfmovie.jugem.jp

暗殺者カステル(画像左)と戦うボーン(画像右)

パリのマンションで襲って来たCIAの暗殺者カステル。彼のマシンガンを叩き落し、素手で格闘するボーン。足首に隠していた小型ナイフを取り出して向かって来たカステルに対し、ボーンは机の上に会ったボールペンで対抗し、手の甲や顔を刺し、殴り蹴って倒す。身近なものをすぐに武器として巧みに使う、身に沁みついた格闘スキルで戦う名シーン。

パリの市街地のカーチェイス

出典: ameblo.jp

警察のバイクに追われるボーンの乗ったミニ

パリのマンションからマリーの赤い車(ミニ)で逃げる2人。ミニは車体も小さく馬力がない上に、タイヤのバランスが悪く右にぶれる。しかしボーンは巧みな運転テクニックでミニを運転し、追ってくる警察のパトカーやバイクを振り切っていく。小回りの利くミニを操り、狭い路地を抜け、急な階段を下り、逆走したり歩道を通って警察をまく名シーン。

パリの「トレッドストーン」支部への侵入とCIA職員との銃撃戦

出典: jfmovie.jugem.jp

コンクリンに銃を向けるボーン

コンクリンをパリのセーヌ川に呼び出し、彼の車に発信機を付けてパリでの所在地を突き止めたボーン。周囲を見張っているCIA職員の気を引くため、周囲に駐車している多数の車の警報装置を鳴らし、その間に侵入。コンクリンとの会話の後、右手に拳銃を持ったまま、襲って来た職員の銃を奪い、そのまま左手で銃を逆さに持ち小指で引き金を引くという凄い技で相手を倒す。その後も階下に続くらせん階段を上ってくる他の職員を見て、咄嗟に床に飛び降りる決断をする。倒した相手をクッションにするため、つかんで飛び降りながら、途中で登ってくる職員を拳銃で撃ち、床に落ちた時の衝撃を抑えるという荒技をやってのけるボーン。咄嗟の状況判断力と戦闘スキルにうなる名シーン。

マリーとの再会シーンでの赤い袋とユーモアある2人の会話

現れたボーンを見て喜ぶマリーの左側にはボーンの赤い袋が花を活けて飾ってある

ボーンと別れてから、マリーはギリシャのミコノス島ではレンタルスクーターの店を経営していた。マリーの店の中には赤い袋があり、その中に花が飾られていた。この赤い袋は、ボーンがチューリッヒ相互銀行の貸金庫室に行った時にあったゴミ箱にかけられていた袋である。ボーンはこの袋の中に貸金庫の中身を入れて持ち歩いていた。イーモンの家でマリーと別れる時に、自分の持っていた多額のお金から3万だけ抜き取り、残りを全部袋に入れたその袋をマリーに渡したのだ。マリーはその袋を大事に花入れとして飾っていた。マリーの店に来たボーンが「1台スクーターをレンタルしたい」と言うと「身分証明書は?」と訊くマリー。それに対して笑顔で「ないんだ」と答えるボーン。記憶を失い身分証明書もなかったボーンに対し、辛いことをユーモアに変える会話から2人の関係が伺える名シーンである。

『ボーン・アイデンティティー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

主演のマット・デイモンはトレーニングを3か月間受けて、アクションシーンに臨んだ

主役のジェイソン・ボーンを演じるマット・デイモンはアクションシーンの撮影のため、フィリピン武術のカリやボクシングなどのトレーニングを3ヶ月間受けた。監督のダグ・ライマンが「ボーンはボクサーのように歩く。この男の動きには無駄がなくて、均衡がとれている。そういう風にジェイソン・ボーンを演じてほしい」と説明してくれたことをきっかけに、デイモンはボクシングを始めた。

ブラッド・ピットはジェイソン・ボーン役のオファーを断っていた

当初、ブラッド・ピットに主役のジェイソン・ボーンのオファーがあったがピットは断り、マット・デイモンが演じることとなった。

領事館で出動した兵士の大部分は本物の海兵隊員だった

チューリッヒのアメリカ領事館で出動した兵士の大部分はヨーロッパの大使館に配属された実際のアメリカの海兵隊員で、本物のユニフォームで撮影した。

『ボーン・アイデンティティー』の主題歌・挿入歌

主題歌:モービー『エクストリーム・ウェイズ』

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