ヴァンパイア騎士(ナイト)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヴァンパイア騎士(ナイト)』とは2005年から2013年まで樋野まつりが『LaLa』で連載していた吸血鬼を題材とした学園ラブストーリー漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。
全寮制の「黒主学園」を舞台に起こる人間と吸血鬼の共生に対する問題や、吸血鬼同士の争い、そして主人公・黒主優姫の秘密や過去が明かされていく。
ゴシック感あふれる世界観に、見目麗しい登場人物、少女漫画ながら悲恋もののため、読んでいて切なくなるが、先の展開が読めず、ハラハラドキドキのストーリーとなっている。

錐生壱縷(きりゅう いちる)

CV:宮野真守

零の双子の弟で吸血鬼ハンターの名門・錐生家の人間。
母のお腹の中にいる際、兄である零に力を奪われて生まれてきたため、吸血鬼ハンターとしての能力はほとんど持っておらず、病弱。そのため零を憎んでいた。
閑の虜となり、閑から血を分け与えてもらったことで病とは縁遠い体となる。
閑を密かに思っており、閑の死後一時姿を消していたが、閑の悲願達成と自身の敵討ちのため、黒主学園へ入学。
しかし、仇敵である李土に叶うはずもなく、瀕死に追い込まれ、最後は零との一体化を願い、零に吸血され絶命した。

紅まり亜(くれない まりあ)

CV:中原麻衣

黒主学園に編入してきた吸血鬼。
貴族吸血鬼としての能力は武器を使うこと。
緋桜閑の遠い親戚で、黒主学園への編入時は、病弱な自分の体を強くしてもらう見返りとして閑に体を差し出しており、閑がその体を使用していた。
閑亡き後、意識を取り戻し自宅へと帰宅した。

『ヴァンパイア騎士』の用語

吸血鬼の世界

吸血鬼

人間の血を吸って生きている種族である。
見た目は美しい容姿をしており、人間より遥かに長い寿命と優れた知能と身体能力を持っている。
しかし外見で人間か吸血鬼を見極めることができない。
日中、日光を浴びて灰になったり、死ぬことはないが、人間に比べ日に焼けやすく、眩しく感じてしまうため、夜に行動することが多い。
吸血鬼の中でも純血種・貴族級・一般・元人間とクラスが分けられており、貴族級以上の吸血鬼は特殊能力を持っている。また、人の記憶操作や消去することもできる。

純血種

数少ない純血種の面々
(左から時計回りに)玖蘭優姫、玖蘭枢、玖蘭悠、玖蘭樹里、玖蘭李土、橙茉当主(名前不明)、菖藤依砂也、白蕗更、緋桜閑

吸血鬼の中でも最高位で、先祖代々、人間の血が一滴も混じっていない純粋な吸血鬼。
過去、純血種同士の争いにより大半が滅亡し、現在では玖蘭・緋桜・白蕗・黄梨・標木・橙茉・菖藤の7家しか残っていない。
人間との混血によって失った能力を未だ持っており、その秘めた力は計り知れない。そのため、特殊能力を持っている貴族級の吸血鬼であっても逆らうことはできず、その気になれば、すぐにでも最強の軍隊を作り出すことも容易であることから、王たる存在として扱われている。
自身の牙を用いて直接血を吸った人間を吸血鬼に変える力を持っている。

レベル:E

純血種によって吸血鬼化した人間が必ず行き着く末路のことで、レベルEのEは「END」の意味を持つ。
ただし、自身を吸血鬼化させた純血種の血肉を得た場合はこのレベル:E化を免れることができる。
吸血鬼階級からも外されている存在で、最終的には自我を無くし、理性を失ってただ本能のまま人間の血を求めるようになるため、吸血鬼ハンターや貴族級の吸血鬼によって粛清される存在。
人間離れした身体能力を持ち、老化も遅く長命である。

元老院

一条麻遠や千里の大叔父も所属をしている吸血鬼をまとめる機関。
元々は権力の集中を嫌い、王にばかり権力が集中することがないようにと先々代の玖蘭の王が作ったのだが、現在は元老院内に純血種がおらず、意見が重用されず、正常に機能していない。

血液錠剤(タブレット)

吸血鬼たちが血液の代わりに摂取している錠剤。
人工的に作られたものだけあって味が不味く、これだけで吸血衝動を抑えるためには強い精神力が必要とされている。
全ての吸血鬼が服用できるわけではなく、錐生零のように身体が血液錠剤を受け付けない吸血鬼もいる。

吸血鬼ハンターの世界

ハンター協会

吸血鬼ハンターをまとめている組織。かつては黒主灰閻や錐生零の両親も所属していた。
主にレベル:Eと化した吸血鬼を狩っている。

血薔薇の銃(ブラッディローズ)

吸血鬼を狩るための銃。現在は錐生零が使用している。
吸血鬼に対して有効な銃弾を打つことができ、夜間部にいる際は夜間部の生徒である吸血鬼たちへの牽制のために使用されていた。

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