最終兵器彼女(最彼・サイカノ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビックコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。

スター★チャイルド

鬼っ子

物語の主人公。幼い少女だが身体能力が異常に高い。あーちゃんと呼ばれており、過剰なまでの母性愛と粗暴な面を併せ持っている。御子が死んだ際に、呪われた神の名である「ちせ」を引き継ぐことになるが、本能的に「ちせ」の名を次いだ者は死ぬと思い、集落から脱走する。マーと共に着いてきた集落の追っ手をすべて殺害した後、地上に出てマーと共に真の世界へと旅立つ。

マー

鬼っ子と御子の友達で、御子の許婚である。鬼っ子のことを「おねーちゃん」と呼んでおり、鬼っ子からは「バカマー」と呼ばれている。別の世界ですごしていた鬼っ子の所へ付いてきてしまったから鬼っ子は集落の追っ手に見つかってしまった。

御子

鬼っ子とマーの友達。鬼っ子から「ちーちゃん」と呼ばれている。本名は「ちせ」。この名前は集落で恐怖の神として崇められている「ちせ」から取られた物。とあることから鬼っ子と仲違いを起こしてしまうが、仲直りせぬまま帰らぬ人となってしまう。そして「ちせ」の名は鬼っ子に引き継がれた。

『最終兵器彼女』の用語

最終兵器

最終兵器とは自衛隊により兵器として改造されたちせのことを指す。人間と兵器の混合で成長する兵器。最終的に人間の手でコントロールできないほどの兵器と化した。その弾丸は威力は地球を壊すほどで、また宇宙で生きられるほどのオーバーテクノロジーである。しかしなぜちせが選ばれ、そのように最終兵器とされたのかはいっさい描写されておらず不明である。

自衛隊が戦う敵はおそらく外国の様々な国だったが、明確な敵対理由はわからない。国は英語圏だけではない状態だったことは描写されているがそれ以上は不明。「なんのため」「誰のため」戦うかは最後まで謎である。

『最終兵器彼女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シュウジ「これからふたりで、好きになってみねぇ?」

シュウジが展望台でちせに告白し直すセリフ。「好き」や「付き合って」ではなく不器用なシュウジが等身大の自分の気持ちを伝えているところが高校生らしくていい名言。

ちせ「シュウちゃん私、成長している」

ちせが交換日記に書いた文章。このセリフは最後の最後までちせの兵器としての在り方を成す言葉である。変化することで殺した命も多いが同時にシュウジと共に居られるラストをつかみ取ることが出来た。

ちせ「次の戦闘のことを聞いてるんだけどなあ」

今日の戦闘の予定を聞いているのに、違うことを答える自衛隊の年配の人を一蹴した名シーン。ちせの冷たい表情は歴戦の兵士のようでシュウジには絶対見せない印象深いシーン。

自衛官「かあちゃん」

テツに運ばれていた自衛隊の隊員の最後の言葉。「苦しい」「いやだ」「ごめんなさい」といったたくさん弱音を吐いた後、最後に出てきた言葉が「かあちゃん」だったことがリアリティがあって印象的なシーン。この後、テツによって彼は苦しまないよう拳銃で頭を撃ち抜かれ死亡したこともまた心に残る一因である。

シュウジ「じゃ、オレ行くわ」シュウジの父「がんばれ」

シュウジがちせによる滅亡の日に崩壊した実家に駆けつけ、父母の安否を確認したときのシーン。「じゃ、オレいくわ」と言ったシュウジは力強い目をしており「がんばれ」と送り出した父親は事情を知らないながらに納得した表情で送り出した。親子の絆や世界最後の日に何がしたいかを選び取る人間の描写として逸材のシーン。

ちせ「たくさんの罪の上に成り立ちあたしたちの生を生き、せめてせいいっぱい恋をする。きっとそのことだけは人は許されている」

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@himeyura0924

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