最終兵器彼女(最彼・サイカノ)のネタバレ解説・考察まとめ

『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビックコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。

ただのクラスメイトに戻った2人だが、同じ時間に登校し、普通に世間話をするので、今までとあまり変化がないように見える。しかしシュウジやちせは互いに「クラスメイトに見えるだろうか?」と意識することに必死だった。そんな時、シュウジは日本の戦場第一線のシーンをテレビで見た。そこにはうまく目でとらえられなかったけれど、ちせがいた。そのことでシュウジは閉じ込めようとしていた想いが席を切ってあふれ出す。「ただのクラスメイトに戻れるわけない」シュウジはそう思ったのである。それでも学校ではちせとクラスメイトのように装った。一方ちせは家で父親と話していた。ちせの父親は戦争が始まって以来無気力状態で、廃人の様に過ごしていた。ちせが話しかけても反応しない。そんな父親にアケミと勉強してくると言って仕事にいくちせは悲しい顔をしていた。そして仕事では以前休んだことを挽回しようと学校を休み、兵器として懸命に働いた。しかし、隊員からチョコレートをもらって食べた時、限界だった何かが切れてちせは堰を切ったように泣きだした。ちせは別れを告げてもまだシュウジに恋をしている。それを実感して戦場で大声で泣いてしまったちせ。しかしもう学校に戻ることもちせにはできなかった。ちせのいない学校生活でシュウジはアツシと2人っきりで話すことになる。内容はアツシが依然話していたアケミに告白しすることの結果報告だった。結果として、アツシはアケミにフラれてしまった。それに対してなんて言葉をかければわからないシュウジ。そしてアツシは「アケミを守るため自衛隊に入る。明日にでも学校辞める」とシュウジに言った。シュウジはそのことを肯定も否定もしないが、男同士で話すことの楽しさを噛みしめたのであった。その後、学校が終わって帰宅途中にシュウジはアケミに呼び止められる。必死な表情で何か言いたげなアケミ。意を決して顔を赤くしながら言おうとするが、結局なにも言わずアケミはシュウジの前から走り去ってしまった。なんだと思うシュウジ。そしてその夜、アツシに呼び出されて、アケミがアツシと付き合うことになったことを知る。アツシは札幌空襲から色々自分なりに考えていたことを話した。自衛隊に入って誰かの役に立ちたいと話すアツシ。それを聞いてシュウジは何もできない彼氏である自分を内心恥じる。しかしその時、札幌空襲の時と同じ轟音が周囲にとどろいた。アツシはアケミの所へ走っていく。シュウジは当てもなく歩いていく。そこに居ると思ってなかったちせが目の前に現れた。「シュウジ、君?」といつもと違う呼び方をするちせ。そんなことはかまわず、ちせに向かってシュウジは走っていき、強く強く抱きしめた。「だめ、あたしたちクラスメイトなのに」と言って拒むちせだがシュウジはそれにもかまわず、キスをする。何度も何度もキスをして、ちせは「なんでこんなことするの」と泣きながら尋ねた。答えを言わないままシュウジはキスを続け、次第にちせからもキスをし始めるように。そしてその後、ちせはシュウジに抱き着いて「シュウちゃん」と繰り返し言い泣いた。次の日、学校にはアツシもアケミも来ておらず、クラスメイトの半数はいなかった。ちせはシュウジと目を合わせないまま2時間目で早退した。これはもう、この街の平和の終焉を意味しているのであった。

悪化していく戦場

「最終兵器」として仕事に慣れていくちせ。

戦況は悪化し、アツシが乗る自衛隊の車も雰囲気は最悪だった。皆心が不安定で「日本は終わり」といった様子が漂っていた。学校に登校する者はほとんどいない状態で、「日本にはすごい兵器があるのでは?」という都市伝説めいた噂が流れていた。シュウジはそれを興味無さそうに聞いている。そしてつまらなそうな顔をして早退した。するとアケミが後を追ってきてシュウジの名を呼んだ。「ん?」となんともない、穏やかな声で答えるシュウジにアケミは続く言葉が出てこない。そして場面は変わり、自衛隊の前線。アツシが先輩の自衛官に「ちせってなんですか?すごい兵器とか?」と尋ねると、先輩は渋い顔をする。「あれは兵器なんてものじゃない。死神だ」と先輩は言い放った。そしてところ変わり、前線の本部らしき場所にちせは空から到着する。今後の予定を自衛官に尋ねるちせ。それは次の戦闘内容についてだが、自衛隊のエライ人でもちせの意味をくみ取らない。それに苛立ちを隠せないちせは冷たいまなざしを向けて隊員に指示を求める。以前のちせには見られなかった姿であった。その後戦況はどんどん悪化しているようだった。ちせには待機命令が出る。でもちせは「戦わせて」と言うようになっていた。これはちせの兵器としての成長を意味している。自衛隊の中ではちせは「冷たい」「理解できない」という見解が出ており、兵器としてのちせを見たことがないアツシはテツ二尉に会ってちせについて聞くことにした。しかし話したくないと言う。「お前もどーせ死んじまう」「知らなくていい幸せってのが山ほどあんだ」と以前より険しくなった顔つきで話すテツ。一方残されたアケミはシュウジにに対して今の心境を吐露した彼氏が自衛隊に行くと言う辛さに耐えられないアケミ。それをシュウジは不器用ながらに励ます。ちせはというと、自衛隊から離れて1人泣いていた。それをテツが見つけ、久しぶりに会った「テツせんぱい」に抱き着いて号泣するちせ。そして次に目を覚ますと民家の中でテツに見張られ寝ていた。2人で朝食を取ろうと外に出る。テツは普通に外にあった自販機に発砲してタバコを盗み、それをちせに咎められるがもうこの場は戦場で人などいないし、経営もされていないとテツは答えた。テツはコンビニのシャッターをちせに開けさせ朝食を食べ、ちせの服を買いに行こうと言った。正確には盗むなのだが、もうここに人はいないのでちせも咎めることなかった。しかし試着室で着替えてる途中、ちせは発作のようなものが出てミサイルを体から生み出し血を流す。テツが抱きしめることでその場はおさまり、大量の服を持ってその場を離れた。そして「また、遊ぶべ?」というテツにちせは今までのテンションが急激に下がって泣きだし「またなんてないよ」と言った。そして「まだ帰りたくない」と言って、テツとちせはしばらく自衛隊に戻らなかった。そして誰にも邪魔されない、ちせとテツだけの日常を送った。民家に忍び込み、インスタントラーメンを食べ、笑い合う。そして一緒に眠るとき、ちせはテツを誘った。「どうせせんぱい、しんじゃう人でしょ?」と残酷なことを優しい笑顔で言うちせ。そして2人は抱き合う。「これって恋だよね」とちせは確認するようにテツに聞いたがテツは嘘はつかなかった。そして2人は結局何もせず、民家で別れた。テツは最後に手を振って笑い、ちせは自衛隊に戻っていった。自衛隊ではちせがいなくなって大混乱だった。けれど特に何の前触れもなくちせは服を大量に抱え帰ってきた。しかし部屋に入ったとたん倒れるちせ。2日間も薬なし、メンテなしで動くなんてことはもうちせの構造上ありえない。ちせの気持ちだけでもたせている状態だったのだ。そして同じときの頃、北海道を震源地とした地震が起こった。自衛隊も混乱し、アツシは何もできないふがいない自分に憤りを感じる。そして一方シュウジは崩れた家から母親を背負って街を歩いている最中だった。地震はかなり大きかったらしく、街は崩壊していた。なんとかして総合病院にたどり着いたシュウジ。母親を医者に診せることが叶った。そんな時、アケミの妹、サトミに声をかけられる。「せんぱい、おねーちゃんが呼んでるから」そう繰り返すサトミの様子はどこかおかしかった。サトミについていくと、アケミは自分の部屋のベッドの上に寝ていた。体中ボロボロで、明らかに重症だった。血だらけでシュウジに見せたいものがあると握りしめた手を近づけるアケミ。それをのぞき込もうとするシュウジ。その時、アケミが手をほどいて優しくシュウジの唇にキスをした。昔読んだ少女漫画のまねだったらしい。そして「好きです」とシュウジに告白した。「ちせに謝んなきゃ」と赤面しながら言うアケミ。そしてぽつりぽつりとアケミは語り出す。アツシのこと、アツシと体を重ねたこと、シュウジは黙って聞いた。しかしずっと自分の体を貶すアケミに違和感を覚え、シュウジは布団の中の様子が気になる。「見せられない」というアケミだがシュウジは強引に布団をはぎ取りアケミの体を見た。大量の血が流れていた。シュウジに対して悪態を吐くアケミ。けれどシュウジは励まそうと「きれーだ、かわいい」とアケミに言った。そして女の子として、アケミの体を触る。驚くほど冷たい体だった。アケミはシュウジに「ずーっと好きだった。いつ好きになったかわからないくらい」と言う。「シュウジとずっとこうしてられるって思っていた」と語るアケミだが、その視界はどんどん狭くなっていき、シュウジが目に映らなくなる。そして最後にはしがみついて「死にたくないよシュウジ」と言って泣きわめいた。しかし、勢いよくアケミの鼻から血が出て、目が焦点を合わせられなくなる。シュウジはアケミの家族を呼び、アケミは家族に看取られて逝った。そしてシュウジは病院へ戻る。そこには治療してもらった母親がいた。おぶって帰宅するシュウジは「なんもできない、なんもしてこなかった」と懺悔の言葉を母親に向かって口にする。すると母親は「バカ」と一蹴した「なんもしてない?生きてるべや。生まれてきた」と言ってシュウジに優しく微笑んだのだった。

テツの死と戦場での「最終兵器」の役目

自衛隊として働くちせ。位もどんどん上がっている。

ちせは2日間テツと過ごして自衛隊に戻った後、意識がない状態となっていた。自衛隊のエライ人が名医に診せても起きることがない。なぜならちせはもうほとんど人間ではない上、3日前に死んだ状態なのである。なぜ動いているのか謎で、それこそ兵器だからなのかどうかすら判断がつかない状態だった。そんな時、アツシが待機していた場所が敵の襲撃に遭う。大量の爆発、次々と撃ち殺される仲間、アツシは必死に隠れた。そして同じとき、テツは後方のから射撃して応戦していた。しかし弾の数も少ない。敵もなりふり構わない作戦でこちらに襲撃してるようで、テツは死を覚悟した。そしてせめて死に場所を選びたいと、ふゆみと住んでたアパートに似た場所へ入る込む。しかしそこには先客がいたのである。敵が数名、怪我した仲間を守って籠城していた。テツは英語で必死に弁明したが、相手は英語圏の人間ではなかった。そして部屋はどちらのものかわからない銃声が轟いたのであった。その銃声を聞いて敵の兵士が反応する。しかいそこにワンピース姿のちせが現れた。敵はこの少女がちせなのかと驚いているが、ちせは淡々と敵の話す外国語で兵士たちを殺すことを優しい笑みで伝える。その後時間は少し前に戻り、アツシの視点へ。あの戦場でアツシは生き残っていた。アツシと生き残った仲間は戦況が全く理解できないが、少し遠くの場所から謎の光が昇るのが見えた。仲間の自衛官が「やりやがった!」と叫んだ。それはちせの出した光線だった。それを見て皆絶望の涙を流しながら「ちせの光」と呼び、アツシもみなと同じように涙を流して眺めた。そして時は戻り、外国語を話す兵士がちせによって倒されたその後、ちせはアパートに入ってテツを探す。しかしテツはもう息も絶え絶えで、瀕死の状態だった。テツに必死に呼びかけるちせだが、テツが答えた言葉は妻の名前だった。「ふゆみ、苦しい、殺してくれ」と泣くテツに「できないよお」と泣くちせ。謝るテツ。そしてちせは優しい笑みを浮かべて、ふゆみのふりをしてテツに接し始めた。胸を触らせ慰め、自分の体をテツに舐めさせテツの血を浴びながら「最後まで私を愛せ!最後まで生きろ!テツ!」と叫ぶちせ。そうしてしばらくしていると、テツはちせの胸の中で静かに息を耐えた。そしてちせは最後まで名前を呼んでくれなかったテツを罵倒しながら、テツの亡骸を抱え泣いた。その後、ちせは自衛隊の作戦本部の上空から登場する。もう兵士は全員下げたことを確認したちせは「そうえらいね」と笑った。そして「どうして戦争が自分の常識通り進むなんて信じてるの?子供みたいに。なんでここまで来て地球のことを、それでも信じてられるんかなぁ?」と自衛隊のエライ人の前で淡々と独り言のように話す。そして目を伏せ、口元は微笑みを浮かべて「そろそろ、あたしの出番でしょ」と言い放った。その後、ちせのモノローグが語られながら、戦場は一気に白い光に包まれた。敵も、土地も、綺麗に寝かされているテツの亡骸も、全て白い光に包まれ、ちせの手によって消えてしまった。

シュウジの日常と再会

シュウジは後輩の面倒を見るようになっていた。1年生が学校の後夜祭を復活させようと動き出しており、シュウジやそのクラスメイトは手伝いに駆り出されていたのである。空襲や地震があって暗かった日常も急に色づいて生きて活気が戻っていくようだった。そんな時、自衛隊が後夜祭を中止するよう言ってきた。自衛隊にはまだまだ苦しんでいる人がいる、不謹慎だという主張にシュウジは頭の中で多数の反論が浮かんだ。死んだアケミのこと、苦しんだ自分達が今生きていること、死んでいたのは自分達かもしれないと言うこと、そういったものが沢山頭の中で鳴り響く。けれどシュウジが反論せず、ただ土下座した。「お願いします」と連呼して土下座し、ぞんな自分がかっこ悪いと思いながらも何度も頭を下げた。それによって後夜祭は無事行われた。そしてフォークダンスの時、教室から見ていた重視はある人影を見つける。それを見つけるや否や、勘違いかもしれないと思ったが、シュウジは走り出していた。そしてその人影の手を握る、それは制服を着たちせだった。その後2人はフォークダンスをし、ちせは泣きながら踊った。そして校庭の隅で座り、話す出す。けれどお酒を飲んでいたシュウジは寝てしまった。その間ちせはふゆみの家に行き、テツの遺書を玄関口に置いてきた。これだけはやっておかないと、という使命がちせにはあったのである。目が覚めたらシュウジの隣にちせは居なかった。手持無沙汰でぶらついてると、ちせのメンテナンスをしていた男性と目が合う。そして薬を手渡されるシュウジ。「仕方なかったんです」そう言う男性は去っていった。その背中に「仕方なくなんかない!」と叫ぶシュウジ。この薬はちせの残り少ない寿命を暗示していた。教室で泣きながら叫ぶシュウジ。そこにふゆみが現れる。「テツが死んだ」と無表情で言うふゆみに動揺を隠せないシュウジ。そんなシュウジにふゆみは近づき。シュウジを押し倒した。しかしきっぱりと拒否するシュウジ。そうするとふゆみは残念そうな、何かもっと言いたそうな顔で去っていった。そして朝になり、外に出たシュウジを待っていたのはちせだった。「ただいま、シュウちゃん」というちせは兵器じゃなかったころの普通の高校生のようである。2人は手を握り「色々あった」と互いに言い合った。そして「行くか」とシュウジが言うと「うん」とちせは返事をして、2人はこの街を出ていった。

逃避行

2人は当てもなくただひたすら食料を調達しながら自衛隊から逃げて旅をした。ちせの力で店に穴をあけてそこで寝泊まりしたり、食事しながらどこへ行くかという話になり「海の見えるところがいい」とちせは言ったので、目的の港がある町まで2人で歩いた。ちせもしんどそうであったし、シュウジも空腹だったが2日あるいてなんとかたどり着く。そしてたどり着いた街でラーメン屋を見つけると、ちせの思い付きでちせはそのラーメン屋で働くことになった。そして空き家で2人で住み、シュウジは港の漁師として働いた。初日は給料が出ななかったが、そこで食べたあら汁は涙が出るほど美味しかったシュウジ。仕事は大変ながらもなんとか慣れていき。2人に日常は明るく幸せに過ごし、その象徴のように空き家だった部屋はちせによって彩られていった。しかし時間はもうなかった。ちせの持っていた薬は尽いてきたのであった。そしてシュウジの夢見も同時に悪くなっていく。ちせが暴走し、爆撃機を落として死ぬ夢をよく見るようになった。そんなある日、同僚からちせがラーメン屋に出勤していないことを聞かされたシュウジは急いで家に帰る。そこには倒れているちせがいた。そして家の外にはちせのメンテナンスしていた男性が立っていた。終わりが近づいていることを意味したいるのである。そしてシュウジの仕事場にも変化があった。魚の水揚げがされなくなったのである。これも地球の終わりを意味しているのだろう。そうしたことから、この街を出ていこうと2人は決意した。シュウジは旅のためにバイクを直しているとある日突然敵の襲撃に遭う。目の前で死んでいく街の人々。シュウジは急いでちせのもとへ向かった。家には壊れかけのちせがいた。ちせは放電しおり、謎の光線も出ていたがシュウジは怪我をしながらでも抱きしめた。「どうしようもないほどの愛情」をもって「殺して」というちせを必死に抱きしめ続ける。次に場面が変わると、街は崩壊しており、ちせは廃人状態になっていた。シュウジだけが生きていた。たまに喋っても意味が分からないものだかりだが、シュウジは必死に耳を傾け意味をくみ取った。しかしそれでもちせは長くなかった。自分の意思かどうかもわからない状態で自己破壊し始めた。シュウジは必死に食い止めようとするが不可能だった。そしてちせは崩れていく。その亡骸を持って外に出て、ちせをメンテナンスしている男性を呼ぶ。男性は本当に近くにおり、現れると「ちせはまだ生きてます」とはっきり言った。しかしちせの亡骸は脆く崩れていった。シュウジはそれをただ見ることしかできない。

地球の最後

自我を失ったちせに自分が何者かを説明するシュウジ。照れて顔が真っ赤だ。

その後、シュウジは自分の街に戻ってサッカーを教えていた。1度は抜け殻のようになったシュウジだったが、道行く人に助けられ心は持ち直せたようである。それでもちせが忘れられないシュウジ。2人の思い出の展望台へ向かうと、そこにはちせのカバンがあり、中身は交換していなかった交換ノートがあった。それはこの星に起こったすべてのことを普通の気弱な女子高生がつづった記録だった。シュウジはとても読めないと思ったけれど、泣きながら読み終えた。そしてその頃にはもう夜になっていた。シュウジが嗚咽していると上空から自衛隊の制服のような服装のちせが舞い降りてきて「お前、誰だ?」とちせとは思えない口調でシュウジに問いてきた。そうして自分がここに居るかもわからない様子のちせに似たそれは、シュウジを見て理由がわからず涙する。もう人間じゃないちせだが、なぜかたくさんの湧き出てくるのを感じていた。最後に「知ってくれてうれしい。ホントは今までずーっとさみしかった」と言った。その言葉を聞いてシュウジはちせを抱きしめた。そして自分がちせの彼氏であることを説明した。それに納得したようなちせは「シュウちゃんのこっこが欲しいよお」っという感情があることを説明した。そこからどんどん「ごめんなさい」「シュウちゃん」といった古い記憶を呼び覚ましていく。そうなるとシュウジはちせと行為を致そうとする。そうすることでどんどんちせはちせは本来の感情を戻していく。初めは感じない上殺そうとすらしてくるちせだが、段々感じ始める。そして最後には自我を取り戻していた。2人で幸せな時間を過ごす。ちせは展望台に落書きまでしていた。

純愛のエンドロール

しかしちせは再び仕事に戻ることに。今は自分がかつて通った学校が作戦本部になっており、そこに帰っていった。そして命令として「全員自分の大事な人の所に帰って」と指示する。それが意味することは、何らかの形で地球の終焉が来るということだ。そしてその夜、世界中で白い光が降り注いで世界中を包み込んだ。シュウジは気がつけば真っ白の世界に居た。まるで夢の中のような場所である。シュウジはその何も無さに思わず恐怖した。しかし地面にちせと致した時に書かれた落書きを目にする。それで確かに自分は生きていたことを確認できたシュウジ。そして次の瞬間、大きな衝撃が走る。そこには巨大な何かがあった。それがちせだと直感で分かったシュウジは、その巨大な何かに入っていく。中でちせは形はないけれど、声だけ聞こえた。そこには元の兵器ではないちせの自我があった。そんなちせは船になり、地球からシュウジを載せて脱出した。シュウジは船の中でちせと高校の時のように話す。そうしているとちせは映像として出現で来た。嬉しさのあまり抱き合う2人。ちせに「地球って本当に」とシュウジは聞き、「うん、ダメ」とちせは言い切った。けれどここで2人は笑っており、ここから2人で生きていこうと決めた。

『最終兵器彼女』の登場人物・キャラクター

主要人物

シュウジ

CV:石母田史郎 演:窪塚俊介
この物語の主人公の1人。北海道の田舎の街の高校に通う2年生。不愛想ではっきりものを言うので女子から怖がられることが多いが、不器用で照れ屋なだけ。ちせのことをかわいいと思っており、それは「最終兵器」になっても変わらなかった。

ちせ

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