TARI TARI(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『TARI TARI』とは、2012年にP.A.WORKS制作によって放送されたオリジナルテレビアニメ及びそれを原作とした漫画。神奈川県藤沢市や鎌倉市などの江ノ電沿線を舞台に、音楽科が有名な高校に通う男女5人の生徒が、それぞれ悩みを抱えながら自分の夢を叶えるために合唱部を発足し、高校生活最後の夏を笑って、悩んで、時には喧嘩をして、そして恋もしながら親友たちと共に成長していく物語である。彼らの青春に多くの感動や称賛を得て、発売されたBlu-rayは放送終了後の週間BDランキングの総合首位となった。

第10話
和奏が教頭に作曲について聞いた際、教頭が思い出した高校時代の記憶の中で、当時和奏の母まひるが教頭へ言っていた言葉。この言葉を聞くまでは、生真面目に厳しく音楽と向き合っていた教頭だったが、自分とは対照的に常に明るく楽しむために音楽をやり、周囲や音楽から愛されていたまひるのこの言葉は、教頭の心に大きく響き長年に渡るまひるへの執着に繋がっていた。

宮本来夏「歌わなきゃやってられないよ!」

出典: imatre.exblog.jp

第12話
白祭の中止が決定し、これまでの努力が無駄になったと絶望し、数日間無気力となっていた来夏や合唱部だったが、和奏が完成させた歌を持ってきて「諦めずにもう1度白祭をやろう」と合唱部全員を説得し、和奏の作曲した歌を聴きながら、来夏もまだ諦めたくない、絶対に開催し全員で歌いたいと強く決意した際に涙を流しながら言った言葉。この来夏の涙と思いに他の部員たちも賛同し、どうすれば白祭の中止を取りやめることが出来るのか議論を始め、開催に向けて動き出すことになる。

校長「何が教育だ!人の弱さも、その弱さを癒す音楽も知らないくせに…あんたにとってはただの資産かもしれんが、生徒にとっては大切な場所なんだ!集まって歌うくらい、やったっていいじゃねーか!」

出典: imatre.exblog.jp

第13話
白祭当日に校舎を封鎖して生徒を困らせていた理事長に対し、これまでは臆病で言いたいことを言えずに我慢し理事長に使われていた校長が、「この学校の校長は自分だ」と言い開催を勝手に許可。その態度に「君の教育が至らない」と言われた際に、自らの身を挺して生徒を守ろうと反抗し理事長に激怒した言葉。この言葉や態度にさらに理事長の怒りを買った校長は解雇となるが、この様子を見ていた教頭は心情が変化し、「今日は声楽部と吹奏楽部を中心に、音楽科がサポートします」と言い協力的になり、来夏に指揮を申し出る。その後合唱部や生徒会を中心に、音楽科と協力してステージを造り上げ無事に白祭は開催された。

『TARI TARI』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

舞台の江の島全域でスタンプラリーが開催

作品の宣伝活動として、2012年8月3日~8月31日まで江の島と協同し「江ノ島×TARI TARIスタンプラリー」が開催。開催場所は江の島全域で、同時に島内の複数の店舗で限定グッズや飲み物が販売された。

声優のキャスティングは、歌唱力が重視だった

メインキャラクターの声優陣は、演技やキャラクターとの適合性はもちろんのこと、本作が合唱がテーマのため歌唱シーンも多くあるため歌唱力を重視してオーディションにより選出された。

テーマ合唱曲「心の旋律」は、楽譜が販売されるなど多くの人に親しまれ実際に合唱されている

「心の旋律」は混声三部合唱曲だが、作詞担当riyaの意向でアニメを観ていない人にも好んでもらえるようにとストーリーの内容を反映させずに自由に作詞し、J-POPの構成と同じように作曲された。また、2013年7月に行われた東京都合唱祭にて有志による「白浜坂高校合唱同好会」によって合唱され、合唱用の楽譜も販売。現在では中学校などの合唱祭で実際に合唱されることもある。

聖地「あぶらや」はアニメ放映後、何年経っても人気が健在

店舗入り口にあるメニュー看板。キャラクターはファンからのリクエストに応えながら季節によって定期的に変更されている。

物語の中で和奏の実家モデルとなった江の島に実在する甘味処「島の茶屋あぶらや」は聖地となり、放送当初からアニメとコラボレーションし、グッズの販売配布をするなど人気となっていた。放送後、何年経っても人気が絶えることはなく、多くのTARI TARIファンが訪れている。ファンにより多くのグッズが寄贈され、店内には作品への愛が溢れるコーナーも設置されている。

10年後の物語が小説化される

出典: animeanime.jp

続編小説「TARI TARI ~芽吹いたり 照らしたり やっぱり時々歌ったり~」

アニメで監督とシリーズ構成を務めた橋本昌和により、卒業から10年後の物語が2018年に小説化され販売された。タイトルは「TARI TARI ~芽吹いたり 照らしたり やっぱり時々歌ったり~」で10年経って久しぶりに集まった元合唱時々バドミントン部の5人と、雪音という女子高生の新しいキャラクターが登場し、前作同様に江の島が舞台となる物語である。

『TARI TARI』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):AiRI『Dreamer』

AiRI『Dreamer』

ED(エンディング):白浜坂高校合唱部『潮風のハーモニー』(第1話、第3話-第5話、第7話-第12話)

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