薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

背の高い官女。素材は一級品だが、化粧が惜しい。
猫猫が壬氏付きの下女としてやってきた時絡んできたメンバーの中にいたが、彼女1人だけ冷静だった。
後に医局で猫猫と再会をしたり、彼女が植えた薬草畑を猫猫が見つけてまた出会ったりする。
王弟暗殺事件において主犯格。一度捕まりかけるが蘇りの薬を使い仮死状態となって死んだと見せかけて逃げた。

『薬屋のひとりごと』の漫画2作の違い・相違点

わかりやすく2作品を比較するためここから先は、作画担当がねこクラゲの『薬屋のひとりごと』をビッグガンガン版、作画が倉田三ノ路の『薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳』をサンデーGX版と明記する。

ストーリー構成の違い

同じ原作の2誌同時コミカライズは珍しいが、ビッグガンガン版とサンデーGX版の最大の違いはストーリー構成にある。
ビッグガンガン版は原作に忠実な内容でコミカライズされており、1話1話の内容が濃密。キャラクターの細かい台詞や表情が描かれていることによってそれぞれのキャラクターの心情が読み取りやすく愛着を持ちやすい。そのためか1ページのコマ数が多いページもある。短所としては複雑な事件の内容をそのまま描いているため、事件を起こした人間の思惑や今後に対する伏線が多すぎて多少伝わり辛いことだ。小さな事件の積み重ねが結果大きな事件に繋がっているため、情報量の多さが人によっては読みづらいと感じる場合がある。
サンデーGX版は作画担当の倉田三ノ路が原作の内容を理解し、ストーリーに深く関わりのないエピソードをカットやエピソードを前後して読者に分かりやすいストーリー展開。作画担当者がわかりやすく追加で表現してくれているシーンがあるので、あのキャラクターがここで気づいたのかとわかりやすい。短所としてはキャラクターの表情や台詞が少ないのでキャラクターに対する愛着が少なめになってしまうところだ。

わかりやすく例をあげると猫猫が入水自殺した下女の事件を追っている際の話。
ビッグガンガン版では毒にもなる花瓶に飾られた花の葉を弄りながら考え事をしていると、壬氏に「何を考えている?」と聞かれる。
猫猫は「ああ」と答えた後「死ぬならどんな毒にしようかと」と言ったため、壬氏は少し焦りながら「死ぬ気か?」と尋ねた。
「めっそうもない」と言いながらも肯定の言葉を続ける猫猫。「ですが、人は何時死ぬかわかりませんので」

衝撃の言葉を言う猫猫。

その後このように壬氏は完全に呆れた表情を猫猫に向ける。

一方、サンデーGX版では入水自殺した下女に対する報告をした後思いを馳せる猫猫。
それに気づいた壬氏は猫猫に尋ねる。
「何を考えていた?」
「……。死ぬならどんな毒にしようかと」
その猫猫の答えに壬氏は驚く。

猫猫がどんな表情で言っているのかはわからない。

猫猫の言う言葉に何とも言えない顔をする壬氏。

猫猫の言葉に頭を抱えてしまう壬氏。

このように同じシーンだが、ビッグガンガン版ではキャラクターの表情と言葉が多く、サンデーGX版では大きなコマを作り印象に残る言葉が目立つような演出をしている。

そして、ビッグガンガン版で6巻最後の話がサンデーGX版では6巻冒頭の話になっているので約1冊分ストーリーに開きが出ている。

作画の違い

ビッグガンガン版では少女であるキャラクター達が丸くより幼い印象を与える。主人公である猫猫も若干幼く見える。デフォルト顔で嫌な表情をするが、そこまでリアルな表情で顔が崩れることはない。
その他キャラクター達も書き分けがわかりやすく出来ており、女性も髪型を大幅に変えて判別しやすい。
シリアスなシーンでの表現がリアルでギャップが激しい場面もあった。

サンデーGX版は頭身が高めのキャラクターであり、全員年が上の印象を受ける。リアルな顔で嫌な表情をするので顔が崩れているがそれがギャグに良いスパイスを加えた。
世界観に忠実なため、中国当時の髪型が多く(被ってる女性が多く、後宮という設定なためか体型もそこまで違いはない)、武官は服装も同じなためたまに誰が誰かわからなくなる時もある。
ギャグもシリアスもとても違和感なく対応出来る作画。

世界観の表現の違い

ビッグガンガン版では日本語を使用して何が書かれているかをわかりやすく表現し、サンデーGX版では中文(監修:黄婧雅/呉妲)で書かれ横に日本語読みを表記して中国という世界観を表現している。

『薬屋のひとりごと』の用語

世界観を彩る設定用語

茘(リー)

主人公たちが暮らす国の名前。
大陸中央部に存在する大国。それ故幾つかの国及び州によって構成される。

後宮(コウキュウ)

帝のために女性を集めた宮のこと。
男子禁制の場所。それ故全ての仕事を女性、または宦官が担っている。
2年で年季が明け、一般の仕事より給金が高いということもありに庶民にも人気の仕事。
身分の高い人物の娘や大店の娘なども奉公に来ているが、後宮で務めることにより自身や親の箔が上がること、または人脈を作るために働いている者もいる。

宦官(カンガン)

kariaka13
kariaka13
@kariaka13

目次 - Contents