薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

緑青館三美姫の最後の1人。三美姫の中では最年少だが、彼女との会話についていければ科挙に合格すると言われるほどの才女。
無表情であまり感情を表に出していないが、妹分である猫猫のことは可愛く思っている様子。
ただし、猫猫の仕事先で良い客がいたら紹介するようにと言うように、緑青館で長く妓女をすると皆やり手婆に性格が似てくる模様。

やり手婆

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

王都の花街の中でも老舗である緑青館の店主。
金に関してすごく細かく、猫猫のことをすぐに妓女にさせたがろうとする。
昔は身長が高く舞が得意で天女と称されるほどの売れっ子の妓女だった。

漢 羅門(カン・ルォメン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

花街で医者をしている。猫猫の養父であり、羅漢の叔父。
医師としても薬師としても優秀な人物だが、損得勘定というものが欠落しており常に困窮している。
元は名家の出身で優秀。ただし一族の中で要領が悪かった。
若い頃に西方に留学し漢方のみならず西方の医術まで心得がある。しかしそのせいで先帝の母から宦官にされてしまった。
後宮で医官として働く。そのため後宮のあちらこちらに彼の植えた薬草がある。
先帝の皇后妃出産の際、幼い身体のため通常出産が無理と判断すると帝王切開に切り替え見事子供を取り出す。
その後阿多妃の赤子の入れ替えに気付かずしかも気付いた時には先帝の子は亡くなっていたため全ての責任を押し付けられる形になり片膝の骨を肉刑としてとられ後宮から追放された。

鳳仙(フォンシェン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

緑青館の元妓女で猫猫の母親。碁と将棋が強く、碁なら羅漢にさえ勝つ腕前の持ち主。
彼女の母親も妓女であり、妓女の誇りを固めた女と称されるほどにプライドの高い女性だった。
愛想なく客の相手をするが、それが一部の好事家に好かれ値が上がる。
羅漢のことを好いており、彼がやってくるのを待っていた。が自身の値が上がったことにより羅漢がやってくる頻度は下がり、身請け話があがる。
その時羅漢と身体を結び妓女の信用を落とすことによって身請け話をなくす。
その後羅門が後宮にて失脚したことが原因で羅漢も都を3年離れたことにより追い詰められた。その間に猫猫が産まれる。
時期的にも悪く、緑青館の看板に泥がかかっていた時で身体を売るしかなく不幸にも梅毒をうつされた。
音沙汰のない羅漢に対して自身の小指とまだ赤子だった猫猫の小指を切り落とし″指切り″という呪いを送ったりもしている。
早い段階で病気の治療をすればまだ治ったかもしれないが、身も心もボロボロにたなってしまい鼻を失い記憶もところどころ失い言葉も喋れなくなった。
緑青館の離れで客の目から隠されているが、治療の方法はもうなく気休めにしかならない薬を飲まされている。

病気になる前の鳳仙。

宮廷の人々

皇帝

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

立派な髭が特徴的な偉丈夫。壬氏の兄であるが、実際は父親。
豊満な胸を持つ女性が好きな好色おやじと猫猫は思っているが、先帝である父親が幼女趣味だったことからの反動であると知りそれに比べればマトモな男性と評価を変更する。が、玉葉妃が懐妊ししばらく夜の営みが出来なくなった際、猫猫が慰めに男女の営み教本を渡したら他のも頼むと猫猫に催促したのでやっぱり好色おやじとして認識された。
東宮時代の妃は阿多妃のみで、愛情深い人。彼女が後宮を去った後も離宮で囲み彼女を頼りにしている。梨花妃の体調が戻らなかった時は猫猫を派遣し、玉葉妃が懐妊した時も何もなくても彼女の元に通い、里樹妃は年齢のこともあり娘のように扱う。他にも病気になった下級妃がいた際、実家に戻っても嫁ぐことが出来ないため後宮で面倒をみたりしている。

李白(リハク)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

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