薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
水晶宮に住む皇帝の妃。位は賢妃。
帝の妃にふさわしい気品と、形、張り共に花街に住む猫猫ですらなかなかお目にかかれない超一級品の見事な胸を持っている。
猫猫の警告文に従わず鉛入り白粉を使用していたせいで東宮を亡くし、自身の体調も悪化していた。
東宮が病気になっていた時に玉葉妃に殴りかかっていたこともあるが、言いかえれば愛情深い人物だ(感情的ではあるが)。
猫猫に自身の命を救ってもらった恩や相談に乗ってもらった経緯からか、園遊会で会った時自分の簪を彼女に渡すほど好感を持っている。
玉葉妃が東宮を出産後、彼女もまた男児を出産。
里樹(リーシュ)妃

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
金剛宮に住む皇帝の妃、位は徳妃。
元は先帝の妃として9歳のときに後宮に入った。しかし先帝が彼女の元に通う前に亡くなったため、一度出家した後改めて現在の帝の妃として後宮に入った。
まだ幼い少女であるためか、壬氏に憧れている様子。猫猫の妃教育の時はあまりの情報にショックを受ける。
阿多妃の姑という立場だったが、実際は彼女に対して母親のような感情を持っており、よく柘榴宮へ遊びに行っていた。
一度出家をした身でありながらその息子の妃になったことにより、侍女達からイジメを受ける。アレルギーを持っており魚介が食べれないのを、好き嫌いの我儘だと侍女達から勘違いされており、毒見役である侍女からはわざと魚介を食べさせられていた。しかし猫猫からアレルギーのある食べ物を食べると死ぬこともあると言われてからは毒見役の侍女はしっかりと里樹妃に仕えるようになっている。
また乳幼児期に蜂蜜を食べたことによって生死をさまよったこともあり、蜂蜜を食べないように言われていた。
阿多(アードゥオ)妃

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
柘榴宮の主人で、位は淑妃。
35歳という最高齢で1番後宮にいる期間が長い。皇帝の乳姉弟として育ち、東宮時代に妃となった。
東宮妃の時に男子を出産しているが、皇太后の出産と重なってしまう。その結果、自分はしばらく放置された上難産だったため子宮をなくす結果になる。出産の消耗したまともな判断の出来ない状態で、今後東宮妃の息子として育てるより皇太后妃の息子として育った方が子供のためになるのではないか?と思い、子供の入れ替えを行なってしまう。
皇太后妃の子供もしっかりと育てるつもりだったが、乳幼児の時に亡くす。
人の上に立つ人物で多くの人間に慕われている。里樹妃と親しくしていたのも幼女趣味である先帝から彼女を守るためだった。が阿多妃は母親の顔で里樹妃と接しているため、育てられなかった子供と彼女を重ねている部分もあったようだ。
後宮を出た後も特別処置で離宮で暮らし皇帝の相談役を勤める。ようやく帝の友人に戻れたと笑っていた。
風明(フォンミン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
阿多妃の侍女頭。
実家ぎ養蜂をしており大量の蜂蜜を部屋に所有している。
主人である阿多妃のことを大変慕っており、彼女の子供を大切に育てていたが、滋養に良いと蜂蜜を与えた事によって殺してしまう。幼児にとっては毒になるということを知らなかったのだ。
それから長い間、主人への忠誠心と罪悪感を抱えながら仕えていた。
里樹妃から蜂蜜を幼児期に食べ死にかけたことがあると聞いてからは里樹妃が柘榴宮に来ても阿多妃と会わせないように工作していた。
里樹妃が出家して安心していたが再度後宮に来たことにより新たな妃が来た場合阿多妃が後宮から追い出される立場になってしまったこと。
里樹妃を殺してしまえば全ての原因が解決すると思い里樹妃毒殺を企てる。
楼蘭(ロウラン)妃

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
阿多妃が後宮を去った後に、柘榴宮の主人となった上級妃。位は淑妃。猫猫と同じ年齢。
派手な化粧と異国の服装を着ているため、いつも別人のような印象を会う相手に与える。それは帝も同じで混乱していた。
父親が先帝の時代から力を持つ人物で、先帝の母親である女帝の寵愛を受け今もなお帝の頭が上がらない男。
なので楼蘭妃の扱いは帝も最新の注意を払っている。
小蘭(シャオラン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)
猫猫と同時期に後宮に入った下級女官。明るくお喋りな性格だが、貧しい農村の出身で親に売られて後宮に来た。働いていれば食事に困ることはない後宮の仕事をとても気に入っている。
噂話が好きなので、猫猫が知らない(興味のない)後宮の噂やルールについて彼女に話していた。
文字も読めない書けない状態だったが猫猫に教えてもらいながら少しずつ文字も覚えていっている。
猫猫が真面目で無茶をしがちなことを理解しているため、青薔薇を作るときはお目付役として猫猫の作業の手伝いをしていた。
虞淵(グエン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)
目次 - Contents
- 『薬屋のひとりごと』の概要
- 『薬屋のひとりごと』のあらすじ・ストーリー
- 後宮編
- 皇帝の子の連続不審死と出世
- 翡翠宮での仕事
- 水晶宮への出向
- 園遊会
- 里帰り
- 柘榴宮への出向
- 後宮解雇と再就職
- 宮中務め
- 重なる事件
- 妓女の価値を下げる方法
- 繋がる事件
- 後宮再び
- 青薔薇
- 賭け将棋と妓女の身請け
- 『薬屋のひとりごと』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 猫猫(マオマオ)
- 壬氏(ジンシ)
- 高順(ガオシュン)
- 後宮の人々
- 玉葉(ギョクヨウ)妃
- 紅娘(ホンニャン)
- 愛藍(アイラン)・桜花(インファ)・貴園(グイエン)
- 梨花(リファ)妃
- 里樹(リーシュ)妃
- 阿多(アードゥオ)妃
- 風明(フォンミン)
- 楼蘭(ロウラン)妃
- 小蘭(シャオラン)
- 虞淵(グエン)
- 緑青館の人々
- 梅梅(メイメイ)
- 白鈴(パイリン)
- 女華(ジョカ)
- やり手婆
- 漢 羅門(カン・ルォメン)
- 鳳仙(フォンシェン)
- 宮廷の人々
- 皇帝
- 李白(リハク)
- 馬閃(バセン)
- 漢 羅漢(カン・ラカン)
- 翠苓(スイレイ)
- 『薬屋のひとりごと』の漫画2作の違い・相違点
- ストーリー構成の違い
- 作画の違い
- 世界観の表現の違い
- 『薬屋のひとりごと』の用語
- 世界観を彩る設定用語
- 茘(リー)
- 後宮(コウキュウ)
- 宦官(カンガン)
- 正一品(セイイッピン)
- 東宮(トウグウ)
- 公主(コウシュ)
- 妓女(ギジョ)
- 妓楼(ギロウ)
- 禿(カムロ)
- 作中に出てきた毒や薬
- 鉛(ナマリ)
- チョコレート
- 石楠花の葉 (シャクナゲのハ)
- 煙草の葉(タバコのハ)
- つつじの蜜(つつじのミツ)
- 朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
- 牛黄(ゴオウ)
- 『薬屋のひとりごと』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 猫猫「お父さまに言いつけられないような身体に…してやろうか?」
- 猫猫「高順さまが舐ってください」
- 壬氏「私の身体を見ても同じようにわかるか!?」
- 『薬屋のひとりごと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実は大人向け作品である
- ドラマCD化もされている