Maison book girl(ブクガ)とは【徹底解説まとめ】

Maison book girlとは、2014年11月5日に結成された日本のアイドルグループ。作曲家・音楽プロデューサーのサクライケンタとBiSのメンバーであったコショージメグミを中心として誕生。サクライケンタの「現音ポップ」と称する変拍子を多用した楽曲をバックにコショージメグミが詞の朗読を行うというパフォーマンスを発展させた形といえる。一筋縄ではいかない「現音ポップ」に合わせてパフォーミングを行う、という独自の世界を持っている。2021年5月30日、活動終了が公表される。

Maison book girl『SOUP』コメント動画

2019年7月31日:『umbla』

『umbla』

1. 闇色の朝
2. シルエット
3. 告白
4. 闇色の朝 (instrumental)
5. シルエット (instrumental)
6. 告白 (instrumental)

Blu-ray (初回限定盤のみ)
01. 7FSE
02. 長い夜が明けて
03. 狭い物語
04. レインコートと首の無い鳥
05. rooms
06. 十六歳
07. faithlessness
08. karma
09. snow irony
10. bath room
11. lost AGE
12. cloudy irony
13. sin morning
14. 言選り
15. おかえりさよなら
16. fMRI
17. 夢
18. 鯨工場
19. まんげつのよるに(アンコール)
20. 長い夜が明けて(アンコール)

前作「SOUP」から約4ヶ月後にリリースされたポニーキャニオンからの第三弾シングル。
Blu-ray付 初回限定盤と通常盤の2タイプがリリースされた。
ジャケットは共通。
Blu-ray付 初回限定盤には、2019年4月14日、東京・昭和女子大学 人見記念講堂にて開催された7thワンマン・ライブ「Solitude HOTEL 7F」の模様がフルサイズで収録されているBlu-rayが付属されている。

●楽曲概説
1. 闇色の朝
作詞:サクライケンタ
作曲:サクライケンタ
編曲:サクライケンタ
7拍子、あるいは14拍子の楽曲で、途中、アンビエント風の間奏が入る。
サビは4拍子になるが、リズムに乗せて歌いこなすのが難しい楽曲となっている。
例えば初期のMaison book girlであれば、このような楽曲は提供されなかっただろう。
あるいは提供されたとしても、よく言われた「無機質」なままの感触で終わっていたかもしれない。
今回、楽曲に有機的な命が宿っているのは、メンバー各自のリズムに対処する技術が成長している証だといえる。
前シングルの「長い夜が明けて」みたら、そこには「闇色の朝」が待っていたということか。
Maison book girlの物語はまだ繋がっている。

「闇色の朝」
MV Director・Animator:藍にいな
Maison book girlにとって、初の全編アニメーションMV。
監督とアニメーションを担当したのは漫画家 / アニメーション作家の藍にいな。
映像が途中でフリーズ、最初から繰り返されたり、歌われている歌詞と違うテロップが表示されたり、といった仕掛けが施されている。

2. シルエット
作詞:サクライケンタ
作曲:サクライケンタ
編曲:サクライケンタ
エリック・サティ風の優しいピアノの調べに乗せて歌われるバラード。
各メンバーの歌唱力の成長がよりよい形で証明されている。
6拍子のまま楽曲は進むが、リズム主体の楽曲ではないため、もしかしたら「闇色の朝」以上に歌いこなすのが難しい楽曲かもしれない。
ここにも次のステップに進んだ新しいMaison book girlがいる。

3. 告白
作詞:コショージメグミ
作曲:サクライケンタ
編曲:サクライケンタ
恒例となった詩の朗読だが、今回はちょっとホラーとコメディが融合した短編小説のような内容になっている。
前半はパーカッシブな音のみで、一種猟奇的でシュールな内容の詩が語られる。
「カーン」という鐘の音で始まる後半、オモチャみたいな木魚のリズムと共に、メンバーによる可愛らしいお経が流れてくると、途端に世界観がコメディ・タッチになる。
ただしそれもゲラゲラと笑えるそれではなく、やはりシュールで本当におかしいのか、不安や恐怖から笑いがこみあげてくるのか、聴き手は上手く処理できなくなる。
各メンバーの朗読の仕方もどんどんと上手くなってきており、この不思議な世界を語りのみで見事に構築している。
僕は死んで、僕は増殖する。
コショージメグミの才能の凄さ。

左より井上唯、和田輪、矢川葵、コショージメグミ。

以下、オフィシャルサイトよりインタビューを引用。
本シングルのレコーディング時の裏話などを知ることができる。

ーーこの取材のタイミングで(※取材は6月末実施)で全国ツアーはちょうど折り返しに入るタイミングですが、調子はいかがですか?
コショージ ー実は、このツアーに合わせてちょうどダンスレッスンとボイトレに行き始めたんです。だから、その成果をツアーで確かめてるところない?
和田 ーうん、確かめてる(笑)。
コショージ ーそういう感じなので、毎公演ちょっと気が気でないというか。「ああ、今日はダメだったなあ」というのがちゃんと自分でわかるようになりました。
井上 ーそうだね。それ以前は自問自答続きだったのが、先生から手を差し伸べられて一緒に手を取り合って頑張りあって。効率的というか、ちゃんと前進できている気がします。
コショージ ーでも、ちょっとがっかりしますよ。だって、このツアーに来てくれている人がまた次のライブにも来てくれるとは限らないじゃないですか。もちろん、今回来てくれたってことだけでもめちゃくちゃラッキーなことだし、そこで絶対にいいものを見せたいという気持ちが強いので、だからこそ思うようにできなかったときは落ち込みますね。
井上 ー沼に引っ張り込むためには、常にいいところをキープし続けるのが大事だと思うので。
ーー沖縄でツアーファイナルを終えたとき、皆さんがどこまで成長しているのか楽しみにしています。さて、そのツアーを進めながら今回のシングル『umbla』がついに完成しました。前作『SOUP』のハードルを越えるのはかなり大変な作業だったと思うんですが、そこを軽く越えるものすごい作品に仕上がりましたね。3曲聴いて、衝撃を受けました。
矢川 ーやった!
井上 ーありがとうございます!
ーーちょっと振り返りになりますが、『SOUP』という作品でMaison book girlはこれまでの殻を破り、外の世界へ飛び出していく。そういう姿勢が楽曲や『Solitude HOTEL 7F』(※4月14日、昭和女子大学 人見記念講堂にて開催。以下、7F)に示されていたと思います。そこから次のステップに進むわけですが、確か『7F』のときに次作のリリースとともに仮タイトルが発表されていましたよね。
コショージ ーふふふ(笑)。
ーー「そして宇宙の宿り(仮)」というこの仮タイトルを知った当時の感想というのは?
井上 ー「どうなるんだろう?」と思ってました(笑)。(他のメンバーを見て)どう思いましたか?
和田 ー……本当にそう思いました(笑)。
矢川 ーあはははは! 私もそう思いました(笑)。
井上 ー「海の次は宇宙かあ」ぐらいの。急にすごい距離があるなって。でも、違うものになりました。
ーーそこから紆余曲折あり、現在の『umbla』に落ち着いた。その間に楽曲も皆さんの手元に届いたと思うんですが?
コショージ ー先に「闇色の朝」ができて、次に「シルエット」だったかな。
和田 ーそのあとに、この2曲のタイトルを知って、シングルのタイトルが『umbla』になることも知りました。
ーーでは、「闇色の朝」から話を聞いていきましょう。この曲、シングルのリードトラックにしてはBPMがかなりゆったりしていますよね。
コショージ ーですよね? 私も「もしかして、そうかなあ?」と思ったんですけど、やっぱりそうですよね。
ーー今までのブクガのシングルからするとかなり抑えている感があるし、このタイミングにこういう曲で攻めるのかと最初は驚きました。皆さん、最初に聴いた感想は?
コショージ ーめちゃくちゃ難しい曲ですよね。『SOUP』が全体的にわかりやすい曲ばかりだったというか……たぶん若干麻痺しているとは思うんですけど(笑)、それでもわかりやすいなあと思っていたので、「急に“めちゃめちゃMaison book girlみたいな曲”出すやん」と思って(笑)。
他のメンバー (笑)。
ーー“めちゃめちゃMaison book girlみたいな曲”ですか(笑)。
コショージ ー「“Maison book girlの曲”みたいな曲」を。
和田 ー深いね。
井上 ーでも、わかる。
コショージ ーある意味、初期の気持ちに戻ったんですよ。
井上 ーああ、めっちゃわかる。
コショージ ー「あ、まためっちゃ難しい!」みたいな意識が芽生えて。そういえばブクガってこうだったよなと思いながらこの曲を覚えました。
ーーなるほど。でも、何年か前の“ブクガらしい曲”と比べたら、さらに難しくなっているじゃないですか。
コショージ ーそうなんですよね。だから、最近はアルバム『yume』があって、そこからの『SOUP』だったので、慣れちゃっていたのかもしれないですね。難しいです。
ーー『SOUP』ってブクガの中でも比較的ストレートで、わかりやすく作った感がありましたものね。と同時に、実際にはトリッキーなことをやっているのに、そう感じさせない技術もあってちょっとイージーに見えたのかも。でも、皆さんのレベル・実力も確実に上がっているから、曲の難しさに比例して進んでいるような。
コショージ ー“アキレスと亀”みたいなことですよね(笑)。
ーーそういうことですよね。で、特に今作のように“聴かせる力”が伴っていないと難しい楽曲がこのタイミングに届けられた。「闇色の朝」はサビでの節回し含め、レコーディングはかなり大変だったんじゃないでしょうか?
矢川 ーはい、本当に大変でした(笑)。今までもレコーディングのときは、歌詞カードに自分にしかわからないようなメモをたくさん書いてやっていたんですけど、今回もそういうメモがどんどん増えていって。でも、今までだったら練習していってもサクライ(ケンタ)さんに何度も「ズレてる」って直されていただろうなってところが、以前よりはだいぶ早く、リズムに慣れて歌えるようになっていたので、少しはこの変拍子にも慣れてきたのかなって思いながら臨みました。
ーービート的には4分の7拍子なのに、節回しが特に3とか4とか関係なく区切ってくるのが厄介そうですし。
和田 ーそうなんです。最初は7拍子だから「cloudy irony」みたいな「Aメロ、Bメロがあってサビがキャッチーな感じのやつかな」と思っていたら、サビがこれだったので「マジか……」って驚きました。ただ、それを歌いこなせるようにもなっていたのもあって、レコーディングでは「もうちょっとこういう表現で」っていう要素がまた新たに付け加えられていって。やることが無限にあるなと思いました。
ーーそもそもの「歌えるか、歌えないか」という次元ではない、別の高みが求められているわけですね。
和田 ーはい。やっとその段階にまで来られたのかなって感じです。

出典: www.maisonbookgirl.com

左から井上唯、和田輪、矢川葵、コショージメグミ。

ーーこれがこの1年の成果だと思うんですよ。だって、1年前だったらこういう曲も……。
井上 ーできていなかったかもしれない。
コショージ ー1年前って何を出していたっけ?
矢川 ー「レインコート(と首の無い鳥)」
コショージ ー「レインコート〜」でも難しかったのに。
和田 ー「レインコート〜」はもう、始まってるね。
コショージ ー始まったね、あれで。
井上 ー何が?
矢川 ー(笑)。難しさが。
コショージ ーそうですね、1年前なら無理でしたね。でも、成長の度合いが地味じゃないですか?
矢川 ー私たちはじわじわタイプなんだよ。
ーー「レインコートと首の無い鳥」を含むEP『elude』からアルバム『yume』、そして前作『SOUP』までの流れって、リリースごとにちゃんと個々の成長が見えていて、表現しているもののクオリティも比例して上がっていた。それは地味というよりも、普通にすごいことだと思いますよ。
井上 ーでも、確かに作品を出すごとに、自分のやるべきこととのレベルも上がっているなと実感しております。
ーーこのシングルの楽曲はすでにライブで披露しているんでしたっけ?
コショージ ー「闇色の朝」はサビのあとの間奏明けまでやりました。この曲は毎回ちょっとずつやっているんですよ。
井上 ー「シルエット」は新潟で、ダンスなしで歌だけ披露して。
ーーリアクションはどうでした?
和田 ーリアクション、ないんですよ(笑)。
コショージ ーないわけではないけど、薄いというか。でも、「あの曲、めっちゃ好きなんだけど!」って前のめりで言ってきたファンの人はいた。
ーー「闇色の朝」はじわじわ沁みてくるタイプかもしれませんね。
井上 ーそうかもしれ。実は私も、最初はあまりピンときてなかったんですけど、今振り入れでいっぱい聴いているから、ちょっとずつ好きになってきています。
コショージ ーたぶんいろんな音も聴こえているんだろうね、振り入れしながら。
井上 ーそうだろうね。
和田 ーそういえば、前回の「長い夜が明けて」は4拍子だったから、みんな1回聴いただけで「おーっ!」と喜んでくれたんですけど、それ以前のブクガの曲って大体何回か披露するまで「今日はちょっとよくわかんなかった」って毎回言われていたのを思い出しました。なので、これからですね。
ーーきっと何度も披露して浸透していくか、CDが発売されて何度も聴き返しているうちに「これはすごいんじゃないか?」ということになるかもしれないですね。一方、「シルエット」はさらにスローテンポの楽曲です。こちらは最初に聴いたときはいかがでした?
コショージ ー「シルエット」はまた難しいですよね。もしかしたらレコーディングのとき、「闇色の朝」よりも覚えるのが難しかったかもしれないです。譜割りというか歌詞割り、パート分けがすごく変わっているし、今までに歌ったことのない……特にサビとかどういうふうに入って、どういうふうに次の人にパスするかが、今までやったことのない感じだったから、本当に大変でした。しかも、サクライさんの仮歌が本当にわかりづらくて(笑)。
他のメンバー (笑)。
コショージ ーなんだか、より難しく聴かせている気がするんですよ。最初はずっとサクライさんの仮歌で聴いていたんですけど、ちょっと耐えられなくなって、最終的にはピアノのメロで覚えました。
矢川 ーわかる(笑)。
ーー確かにサビの歌割りは、大変なことになっていますね。
和田 ーめちゃくちゃですよ(笑)。
井上 ーだから、サビで4人が畳み掛けるところを、サクライさんの仮歌だとずっとひとりで歌っているから、余計にイメージが掴めなくて(苦笑)。出来上がりを聴いて初めて「ああ、こうなるんだ。いい曲だな」って思いましたから。
ーーこれがやりたかったんだ、と。実際、初めて聴いたときは「えっ? そこで次の人に切り替わる?」と驚いて、何度もリピートしましたから。実際、どういった形でレコーディングは行われたんですか?
井上 ーやっぱり、サクライさんがひとりで考えたのと実際にやるのとではちょっと違ったみたいで、歌詞割りをその場で少し変えたりして。
和田 ーああ、したね。文節の切れ目が変わりました。
コショージ ーまず、普通にひとりずつ歌ったよね。
和田 ーメロディを流してもらって、「ここだ!」ってところから歌いました。で、入るタイミングを見失うと「すみません、もう一回最初からお願いします」って……その繰り返しがめちゃめちゃ多かった曲です。
矢川 ーでも、最初は「『闇色の朝』に比べて、こっちは簡単だから」ってサクライさんは言っていたんですけど、実際にデモを聴いたらすごく難しくて。なのに、完成したテイクを聴いたら聴きやすくて、すごく好きな曲になりました。
ーー違和感や引っかかりはあるものの、楽曲としては自然に聴かせる1曲なんですよね。
矢川 ーなんだろうね、すごく不思議な感じもあるし。
和田 ーブクガの曲は耳障りが良いわりに歌うのがめちゃめちゃ難しくて。そういうところがちゃんと聴く人にも刺さっていたらいいなと思います。
ーー前作の『SOUP』が外に開けていくメジャー感の強いものだとしたら、今回の『umbla』はそのタイトルといい、「闇色の朝」や「シルエット」といった曲名といい、影や闇を意識させる作風です。ジャケットのアートワークも非常に対照的ですし。ある意味では真逆ともいえる今回の方向性については、皆さんどう感じていますか?
コショージ ー私は「長い夜が明けて」から続いている世界があるのかなと思っていて。水の海の底から出てきて着地したのかもしれないけど、たぶんMaison book girlが今までいた部屋から飛び出してみたものの、周りに見える世界、見えているものは今までと同じ感性を持った人だなと。ある意味それが現実世界……外の世界はこうなのかなと思いました。現実の世界は結構暗いんだなって。
ーーそのMaison book girlは、希望を持って外の世界に飛び出して抜けていったんでしょうか?
コショージ ー明るいと言っていたのかもしれないけど、「ああこういう感じか……」みたいな。でも、まだ希望はある感じで、光は見えてますよね。
ーー「闇色」だけど「朝」は迎えるわけですから。
全員 ーはい。

出典: www.maisonbookgirl.com

左から矢川葵、井上唯、コショージメグミ、和田輪。

ーーそこから3曲目「告白」へと続くわけですが……このポエトリーはシュールさもありつつ、でも真面目にも捉えることもできる。最初に聴いたときは驚きました。
コショージ ー前半と後半のガラッと変わる感じは、結構意識しました。だからサクライさんにトラックを作ってもらう際も、結構細かくやってもらいましたし。
ーー前半はメロディを奏でる楽器が一切登場しないから、すごく無機質な印象を受けます。
コショージ ーそうですね。最初は付けてくれていたんですけど、最終的にやっぱりなしでお願いして。人が喋っている声とか言葉とか息遣いにも緊張感って生まれるじゃないですか。そこにメロディが乗ると、そっちに耳が行ってしまうし。なので、メロディ楽器を排除することで、前半と後半のコントラストがより出るのかなと思ったんです。
ーー実は僕、このタイミングにNetflixでエヴァ(※アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』)の旧劇場版を観ていて。その直後に「告白」の音源が届いたので、なんとなく自分の中でリンクしたものがあったんですよ。
コショージ ーああ、でも確かにちょっとわかるかもしれない。
ーー別にエヴァのあの感覚そのものってわけではないんですけど、なんとなくリンクしてしまって。にしても、この3曲の流れはブクガのディープな部分が濃厚なまでに凝縮されていますね。
コショージ ーCD単位でいったら、今までで一番ディープかもしれないですね。
井上 ーでも、これが好きっていう人は、きっと一生好きだと思う。
コショージ ーちょっとアクが強すぎるよね。
和田 ー3曲とも全部アクが出るやつ(笑)。
井上 ー鍋に入れたらヤバイね(笑)。
ーーこのシングルを持って、ブクガは2019年の夏を迎えることになります。
コショージ ー実は今回、ブクガは夏のアイドルフェスに出演しないんです。逆に出ていたら、TIF(※TOKYO IDOL FESTIVAL)とかで「告白」をやっていたわけじゃん。怖くない?
井上 ー怖いよ(笑)。
矢川 ーポクポクポク……キャーっていう(笑)。
ーー僕はこういうスタイルのシングルでこの夏に挑むブクガは、とても攻めていてカッコいいと思っているんです。だからこそ、このシングルをどう届かせるかが非常に大切になってくるとも思っていて。『SOUP』のときは届くべきところにちゃんと届いたという感触もあったかと思いますが、その人たちにこの新作をどう受け止めてもらうかは重要になってくるでしょうし、この“めちゃめちゃMaison book girlみたいな曲”が揃った作品が年末へと導いていくのかなと思うんです。
井上 ー確かに。「今もう一度、このスタイルで」っていう感じがしますものね。でも、今なら私たちもこれを扱えるというか、扱えるようになったというか。だからこそ、以前よりも受け入れてもらえる術が少しだけわかってきているんじゃないかなと思うんです。
和田 ー今、週2ぐらいでボイトレとダンスの先生についてもらっているんですけど、このクセが強い曲をパッと聴いていいなと思ってもらうにはパフォーマンス力が普通の曲以上に必要なのかもしれないなと思っていて。この夏、ひと皮むけたいです。
コショージ ー衣装が脱皮したみたいに白くなったことだし。
井上 ーセミも地下から地上に上がって、脱皮したときに白いし。
和田 ーえ、これからだんだんカチカチになっていくの?
コショージ ーでも、7日間で死ぬよ。
井上 ーそうか。
和田 ーでも、実は結構長いこと生きているらしいよ?
井上 ー地面にいる間が長いんだよね。
和田 ー最近、学生が調べたんだって。実は1ヶ月ぐらい生きているって。
矢川 ーへー。
コショージ ーでも、1ヶ月だけなんだ。
和田 ーそうだね(笑)。
井上 ー……カブトムシの幼虫ってさあ……。
和田 ーもういいよ、幼虫の話は(笑)。今はふにゃふにゃなので、この夏でカチカチになれたらいいね。
井上 ー早く羽を付けて。
コショージ ーでも、白いままが良くない?
矢川 ーああ、伸び代を残したままっていう?
コショージ ーそう(笑)。
和田 ー5年やってもまだやることいっぱいなので、本当に一生こうかもしれないですね。
井上 ー極めすぎてサイボーグみたいになったのに、まだ白かったらどうする?
矢川 ーサイボーグの幼虫?
他のメンバー ー(笑)。
矢川 ーめっちゃ強い幼虫(笑)。
和田 ー強いのにブヨブヨ(笑)。
井上 ー……そうなります(笑)。
和田 ー冗談はさておき(笑)、これまでは表現を潰さないために、あえてレッスンを受けない時期もあったんですけど、今は先生に技術を教わりながら、できるようになった技術のどれを選択するかをちゃんと各々に任せてもらえていて。私としてはすごくいい状況だなと思っているし、幸せなことですよね。
コショージ ーなので、この先すごくなるしかないですよね。
井上 ー現状に満足せず、どんどんと。
矢川 ーいつか満足できる日が、来るといいなあ。

出典: www.maisonbookgirl.com

左から井上唯、和田輪、矢川葵、コショージメグミ。

以下、レコログよりインタビューを抜粋して引用。
本シングルの聴きどころをメンバーが語っており、本シングルを聴く上でのサブテキスト的なインタビューとなっている。

ーー今回リリースされる「umbla」について、曲の聴きどころを教えて下さい。
和田:ポイントとしては、7拍子の変拍子は前からブクガの曲で使うこともあったんですけど、サビのところの歌割りが、レコーディングでも苦労するくらいかなり難しくて。
変わったリズムっていうのがブクガの特徴だな、って思っていて、それが象徴されている曲なのかな、と思っています。レコーディングとかライブとかの時も、「リズム命で」というディレクションを受けたので、そこに注目してほしいです。
――見事に歌いこなされているのを聴いて、やはり素晴らしい、と思いました。
和田:いつも必死で、サクライケンタさんの曲に食らいついてます(笑)。
――タイトル「umbla」の由来は?
コショージメグミ:前回のシングルが「SOUP」というタイトルだったんですけど、その「SOUP」に入っている曲に繋がっていて。「SOUP」に入っているのが「鯨工場」と「長い夜が明けて」。長い夜が明けて、朝になったということで世界観が繋がっています。
「長い夜が明けて」と思ったら、「闇色の朝」で。
――ジャケット写真も拝見させて頂きましたが、「闇色の朝」を象徴するような雰囲気でした。こちらも移り変わっていくところが描写されているのですか?
コショージ:そうですね、「SOUP」の世界観から抜けて、違う世界に辿り着いた。そこで彷徨っている影、みたいな感じですかね。「umbla」は影という意味なので。
――その次の「シルエット」「告白」とストーリーが続いていくのですね。
コショージ:「シルエット」は今までのブクガに「生」が宿った感じがあって。今までは生きているもののことをあまり言っていなかったんです。でも今回は「桜の木」とか、そういう単語が入っていて、生きている感じがしますよね。命が宿っている感じ。今までになくて、新しいな、って思います。
「告白」も、前回の「SOUP」の3曲目に入っている朗読の曲「まんげつのよるに」から繋がっていて。ある意味、今回のシングルを聴いてくれた人は、前回も聴いてもらって、そしてまた前も聴いてもらって…。って、ブクガを辿っていってもらえると嬉しいな、って思います。
――新しいものから出会って遡って、そしてまた新しいのにかけて聴くのも楽しいですね。超大作ですね!
メンバー一同:確かに!そうですね(笑)。
――レコーディングをされていて大変だったことは?
井上:毎回苦戦するはするんですけど、リズム感がないのにリズムって言われて、わからなくて。ひたすら歌って「これでいいのかな?」「もうちょっと」「これかな?」「もうちょっと」って感じでしたね(笑)。
――ダンスされているので、皆さんリズム感はあるかと思いますが。
井上:でも踊っている方がやりやすいです(笑)。立っているだけだと、リズム取るのがより難しいです。
――前作と比較されていかがですか?
和田:前作は2曲とも4拍子で、比較的最初にパッと聴いて分かりやすい曲だったので、「もしかしたら今後こっちで行くのかな?」って思ったら今回はこれで(笑)。やっぱりまだまだ試され続けるんだな、って思いました(笑)。
――未知の世界を切り開かれている感はありますよね。
和田:ずーっと5拍子とかずーっと7拍子とかじゃなくて、毎回新しいことをやらなきゃいけないので、慣れず(笑)。常に試されていますね(笑)。
――できると思われているから、毎回新しい可能性に挑戦できる、という期待感だと思いますが。
和田:励ましてくださってる(笑)。でも、昔の私たちだと出来なかったことを今求められているな、っていう感覚は確かにあります。
井上:あと、今までコーラスみたいなのは録ったことがなかったのですが、今回初めて「シルエット」という曲で、全員でコーラスを録ったんです。
和田:素材的に皆の声を録って、後で編曲したんです。
井上:4人の声を重ねているので、誰がどの声なのか分かるのかな(笑)。
和田:でも、よーく聴いて頂いたら違いが分かると思います。
――ファンの方には良く聴いてほしいポイントですね。今回の制作において、特にサクライケンタさんと特に相談されたことは?
和田:1曲目のサビは特に、リズム命でと言われたことはあまりなかったので、今回はそこが特にポイントなのかな、って思います。
――テンポ感を重視して制作されたということですね。
和田:はい、もうノリノリで(笑)。

出典: recochoku.jp

左から井上唯、和田輪、矢川葵、コショージメグミ。

以下、Music Voiceよりレビューを引用。
本シングルの聴きどころと共に、変拍子に触れている箇所もあり、興味深い内容となっている。

芸術性とエモさのバランス
――昨年アイドルグループのイベントでライブを拝見したのですが、アイドルというよりか、“芸術表現集団”という印象を受けました。
コショージメグミ 私達のライブを観に来てくれているお客さんは「ブクガはアイドルとは違う」と思って来てくれていている人達が多いんです。アイドルらしいコールのアクションなどもないですし…。ある曲もあると言えばあるし、お客さんを煽る曲も1曲くらいはあるんですけど、基本的にはそうじゃないんです。ステージでライブを魅せる、曲を聴かせるということに集中してライブをしています。
和田輪 たまたま女の子4人がステージに立っているので、アイドルさんのイベントに呼ばれることが多いんですけど、メンバーとVJさん、プロデューサーもスタッフさんも、グループに関わる人達全てを含めてMaison book girlという一つの集団として考えているんです。そのなかで私達4人は表に立ってパフォーマンスを担当している、という感じなんです。
井上唯 「これがMaison book girlです」というのを、私達がステージに立つことで自信を持って見せることを一番大切にしています。
――スタンスとして、意識的に以前とは違う部分はありますか?
矢川葵 最初の方は「アイドルグループとして」という感じだったんですけど、曲は変拍子を使っていたり色んなアプローチをしているし、やっていくうちに「アイドルっぽくはないよね」と言われることが増えてきたんです。Maison book girとして好きなように観て頂けたらないいなと思います。
――4月に自身最大規模のワンマンライブ『Solitude HOTEL 7F』をおこないましたが、感触はどうでしたか?
コショージメグミ 『Solitude HOTEL 7F』はツアーファイナルだったんですけど、そのときに出したシングルに「長い夜が明けて」という曲があって、それを最初と最後にやったんです。最初は曲のラストのサビ前まで、最後は全部通してやる、という構成でした。その曲がポイントとなっていたライブだったんです。後で映像で最後にやった部分の「長い夜が明けて」を観たんですけど、「そこに全てが入っているな」と思いました。ツアーも『Solitude HOTEL 7F』も、この1曲に懸けていたんじゃないかと思うくらい…これからもっといけるという伸びしろも見えたし、これまでのブクガの最大限の力を出し切ったというのが見えたんです。
――ブクガのパフォーマンスは、静かな迫力のなかにもエモさが含まれていると感じるんです。そういったものは特に意識しているわけではない?
和田輪 ブクガができたばかりの頃は、あまり感情を表に出す感じではなく「無機質だ」と、よく言われていたんです。でも、そういう楽曲やスタイルのなかでどうやって見せようかと模索しているうちに、エモさや人間の熱が出てきて、今そういう「静かだけど、エモい」みたいなところに着地しているのかなと思います。
――表現、パフォーマンスにおいて“エモさ”は大事な点でしょうか?
和田輪 表現のなかで「これもやっても成り立つんだ」ということを、この4年間くらいでいろいろ見つけて、エモさも出していいんだなというジワジワとした気付きがあったんです。
――6月、7月のライブハウスツアーの感触はいかがでしたか?
井上唯 行ったことのない地方が多かったので、初めてライブを観てくれた人がたくさんいて「私の県に来てくれてありがとう!」というファンの方もいて、各地を回った甲斐がありました。北海道のジンギスカンは美味しかったですね。
コショージメグミ 美味しかったよね!
矢川葵 あと、東京にまでライブを観に来てくれる人が地方にもいるんだなということがわかって嬉しかったです。それが凄く実感できました。
――ライブハウスツアーを経て今作「umbla」のリリースですが、コンセプトは?
コショージメグミ 前作「SOUP」のなかに「鯨工場」と「長い夜が明けて」という曲があって、その2つが繋がっているような歌詞と曲なんです。また、その次に繋がっているのが今作だと思います。
――各曲が繋がるストーリー性があるのでしょうか?
コショージメグミ はい。「鯨工場」のなかで<僕らの朝は次の唄で明けてゆくの。>と歌っているんですけど、その次で「長い夜が明けて」の<夜が無い世界が始まってゆく>とあるように。そして今作で「闇色の朝」となるんです。ストーリーが繋がっているなと思います。
――「闇色の朝」に関して、プロデューサーのサクライケンタさんから、どういったディレクションがありましたか?
コショージメグミ サビはリズム重視で格好良く、というのがありました。
――サビは普通の4拍子ですが、Aメロ部分などは7拍子がメインでしたね。変拍子に関してはこれまでの楽曲で多く含まれているので、慣れてきた部分もある?
コショージメグミ いやそんなことも…今回もけっこう複雑でした。和田が「7拍子」って言ったんですけど7拍子だとなんか違和感あるというか。それが何なのかとサクライさんに聞いたら「4・3・3・4」だと言うんですよ。そういう拍子のくくりだったんです。だから「6・8」みたいな瞬間もあるんです。
――複雑ですね! 整理すると7拍子の内訳が「4・3」「3・4」の分け方で感じて、全部足すと14拍子と、同様に「6・8」という感じ方でも14拍子、2つにバラすと7拍子と。
和田輪 そう。14拍子ですね。
コショージメグミ だから「4・3・3・4」と拍子をとると「闇色の朝」の7拍子の部分は、より感じやすくなります。それでサビは普通に4拍子でとるんです。
和田輪 サビのリズムが最初に聴いたときに一番印象に残りました。普通の4拍子のはずなのにちょっと変わった感じに聴こえるじゃないですか? 前回のシングルは2曲とも4拍子だったんですけど、今回は7拍子を使ってきたから、ひとクセあるのはその変拍子のAメロとかの部分なのかなと思ったんです。でも、サビの4拍子でトリッキーなリズムを使ってきたのが印象的な部分だと思います。
――この曲のタイトルは「闇色の朝」ですが、どんなときに闇を感じますか?
井上唯 基本、メンタル健康なのでそんなに感じないんです(笑)。

出典: www.musicvoice.jp

左から井上唯、和田輪、矢川葵、コショージメグミ。

内側から外側へ、開けていくブクガの変化
――これまでの楽曲から今作まで、変化は感じますか?
コショージメグミ 歌詞の世界で、初期の曲は家のなかに引きこもっているような曲が多かったんです。出てくるキーワードも“窓”とか“鍵”とか、そういった世界観のフレーズが多くて。だからパーソナルスペースのなかで終わっている感じが多かったんですけど、今回は家の外に出てたりとか、遠くの砂漠や海に想いを馳せていたりしてるんです。登場人物的にも前を向いている感じがしました。
――内側から外側へ、という変化があるのですね。今作2曲目の「シルエット」についてですが、この曲に関してはどういった印象がありますか?
矢川葵 優しいイメージの曲だなと思いました。初めて聴いたときも良い意味で眠たくなるようなメロディだなって感じました。レコーディングのときも心地良く聴こえる歌い方を心掛けるようにしていました。
井上唯 リズムよりもバラードというかゆっくりした曲なので、「歌を聴かせなきゃな」と思って、歌い方には気を付けて録音しました。
――3曲目「告白」はポエトリーですね。テーマは何でしょうか?
コショージメグミ 「自分と他人」というところでしょうか。例えば<コンビニ袋をかぶっているから本当の顔はわからないだろう>という部分は、今こうして対面して話しているけど、実際はどんな人かは話をしていてもわからないことってたくさんあるじゃないですか? その人の顔は人の心を表しているかもしれないです。
――この歌詞のなかの“顔”は人の心を表したもので、顔そのものを表しているわけではないと。
コショージメグミ そうですね。そういう風に置き換えて考えることもできるかなと思って書きました。
――人の心にフォーカスした内容でしょうか?
コショージメグミ 全体的に心理的な話かもしれないですね。前作のポエトリーとちょっと話が繋がっている感じもあるんです。
――ブクガがパフォーマンス中に特に意識していることは?
矢川葵 基本的なところでは、リズムをとるのが難しいのでその点が一番なんですけど、そのときのテンションの上げ方も試行錯誤しながらライブしています。
――ライブをする前の心境は、以前と現在では違いますか?
井上唯 前までは「間違えないよういに」とか「練習した通りやろう」ということを意識していたんです。でも、最近は4年間やってきてそれなりに技術が伴ってきたということもあって、「今日のライブはどう歌おうかな?」とか、ライブ感を大事にするようになってきました。

参考にしているアーティストはいない
――パフォーマンスをするにあたって参考にしているアーティストなどはいますか?
和田輪 いないんです! Maison book girlみたいな曲をこういう形態でやっている方がいないことに長年悩まされてきて…誰か目標とする人がいたら、その人をお手本にするという目指し方ができるけど、「私達はこの曲をこの形態でやるにあたってどういう見せ方をすればいいんだろう?」というのを暗闇のなかで模索してきたので…以前でも今でも、まるっと参考にしているアーティストがいないんです。
――確かにブクガは前例のない斬新なパフォーマンスをするグループですね。コショージメグミさんにとってライブでパフォーマンスをすることは、自身にとってどういう行為でしょう?
コショージメグミ プライベートで遊ぶ友達も普通に観に来てくれるんですけど、「コショージがちゃんとやってた!」って言われるんです。普段の私を知ってる人からしたら意外なんでしょうね。たぶんMaison book girlをやっていなかったら、めっちゃチャランポランというか(笑)。Maison book girlをやっていることによって、人としてバランスがとれている気がします。
――Maison book girlという存在は大きいのですね。グループ共通の意識は何でしょうか?
矢川葵 総合的にプロデュースしてくれているのがサクライケンタさんで、サクライさんは他のアーティストの方にも曲を提供していたりするんですけど、サクライさんが一番やりたい曲をやっているのがMaison book girlだと言ってくれているんです。だからサクライさんがずっとブレなければ、ずっとブクガなのかなと思います。
――ブレずに進んで行くということには信念が必要という部分もあると思います。みなさんが生きる上で大切にしている信念は?
コショージメグミ 考えたことなかったな…。
矢川葵 「自分がされて嫌なことは絶対しない」という根本的な感じなのはあります。
――そういうシンプルな信念が一番良かったりしますよね。
井上唯 「凄く嫌なことがあっても死にはしない。いつも大丈夫って思ってます(笑)。
コショージメグミ ありました。「できるだけ安い水を買う」
――それはちょっと深そうですね…。
コショージメグミ 500mlのペットボトルでも100円くらい、2リットルでも100円くらいで買えるじゃないですか? 買う場所によってはもっと安くなるし。でも100円で500mlのペットボトルを買うということも、どこでも手軽に買える「便利」という価値があっていいんですけどね。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
コショージメグミ Maison book girlの新作「umbla」を聴いて頂いて、是非ライブに来てほしいです。ブクガの楽曲は今までの作品を全曲辿るように聴いて頂くと、より深みが出ると思うので、是非聴いてください!

出典: www.musicvoice.jp

EP

2016年3月30日:『summer continue』

『summer continue』

yamada3desu
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@yamada3desu

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