Maison book girl(ブクガ)とは【徹底解説まとめ】

Maison book girlとは、2014年11月5日に結成された日本のアイドルグループ。作曲家・音楽プロデューサーのサクライケンタとBiSのメンバーであったコショージメグミを中心として誕生。サクライケンタの「現音ポップ」と称する変拍子を多用した楽曲をバックにコショージメグミが詞の朗読を行うというパフォーマンスを発展させた形といえる。一筋縄ではいかない「現音ポップ」に合わせてパフォーミングを行う、という独自の世界を持っている。2021年5月30日、活動終了が公表される。

以下、HMV&BOOKS onlineに掲載された「Maison book girl の "偏愛レター"」より引用。
和田輪が偏愛しているものについて、自身の口から語っている。

先日、小沢健二さんの19年ぶりのシングルが発売されましたね!!!
抱いた感想は「小沢健二さんが今も小沢健二さんでいてくれてありがとう」でした。
私が小沢健二さんを好きになったのは、でんぱ組.incさんの「強い気持ち・強い愛」カバーを聴いたのがきっかけでした。2012年、たった5年前です(ぺーぺーなのです)
私が産まれた年に発売された曲なのに現代のアイドルソングにもなりうるポップさと多幸感、そして原曲の爽やかな歌声と当時の私には新鮮だった渋谷系のアレンジに心を掴まれました。
それから小沢健二さんの昔の楽曲を聴きはじめたのですが、その後新曲がリリースされることはしばらくありませんでした。
私にとって小沢健二さんは歴史の教科書に載ってる「聖徳太子」みたいな、どうやらすごい人っぽいし、すごいことした記録も残ってるけど、一生目の前には現れない人、みたいな認識になっていきました。
ところが!2014年頃から活動を再開し、今年シングルのリリース!
テレビ番組での「僕らが旅に出る理由」(1996年発売)、新曲「流動体について」続けての披露で、私の中で半分架空の人物だった「オザケン」と、現実の小沢健二さんがついに繋がったのです。
昨年現実味が湧かなすぎて全国ツアーに行かなかったことを今更後悔しています。小沢健二さんが小沢健二さんとして活動してくれているうちに目の当たりにしたいものです。

出典: www.hmv.co.jp

和田輪はコレでデキている

和田輪の形成内容を示す円グラフ。

以下、M-ON! MUSIC!に掲載された「Maison book girlの井上&和田を円グラフで表すと?【ワタシはコレでデキている】」より引用。
和田輪自身が、自分を形成するうえで欠かせない“コレ”を語っている。

ヤマハ音楽教室…10%
和田:物心ついたときからCMでおなじみのヤマハ音楽教室に通ってエレクトーンを学び、そのあとにピアノも習いました。そのときにかなり耳が鍛えられたので、人よりもちょっと耳は良いかなと思っています。ブクガ(Maison book girl)としてパフォーマンスをするうえで、音楽をやっていて良かったなと思いますね。
井上:グループレッスンだったの?
和田:最初はグループで、個人レッスンでピアノを習っていましたね。楽しかったのは、歌やエレクトーンのアンサンブル大会で良いところまでいって、Zepp Sapporoでライブをやったことがあるんですよ。
井上:すげ~!
和田:すごいでしょ(笑)。あと、中学校に入るか入らないかのときに、ずっと弾きたかったショパンの「幻想即興曲」を最終的に弾けたのがうれしかったです。今は家に買って置いてあるキーボードが埃かぶっているんですけど、指が動かなくなるのはもったいないので、いつか弾き語りができたらいいな。

幼馴染のア子ちゃん…10%
和田:家が近所で、小学生の頃から仲の良い友達で、美大に通うために上京するときも一緒だったんですけど、何も知らなかった私にサブカルを洗脳してきた人です(笑)。例えば、オタクカルチャーだったり、おすすめの音楽を教えてくれたりとか。
本当に思春期にこの子に会っていなかったら、私はこうなっていなかった、っていうぐらい影響力のある子です。
井上:和田を洗脳できるってことは、やっぱり特殊な人なの(笑)?
和田:そうなの。おじいちゃんが画家だし、私の知らないうちにDJをやっていたり、中学生ぐらいのときにロキノン系のバンドを薦めてくれたり、マルチネレコーズを教えてくれたり。
私はア子ちゃんが教えてくれた凛として時雨や、のちに影響を受けるアーバンギャルド、最近よく聴いているChocolat & Akitoみたいな男女ツインボーカルで、歌声に特徴のあるアーティストに惹かれる傾向にあって。自分のボーカルスタイルの理想でもあるんですよね。
井上:だから良いお声をしていらっしゃる!
和田:そうですか? ア子ちゃんは私が音楽にハマるきっかけであり、情報源です。でも本当に友達はア子ちゃんぐらいしかいないんですよ(笑)。

夢眠ねむさん…15%
和田:私が高校生ぐらいのときにPOLYSICSやアーバンギャルドとかテクノ系のアーティストを聴いている時期があって、そのころに電波ソングの存在を知って衝撃を受けたのをきっかけに、でんぱ組.incさんのことを好きになりました。
特に夢眠ねむさんとは音楽の趣味が似たところがある気がして……私が渋谷系の音楽を知るきっかけになったのも夢眠ねむさんですし。すごく影響を受けた人ですね。もし、でんぱ組.incさんを知らなければ、地下を含めたアイドルシーンがあることも知らなかったので、私は今ここにたどり着いていないかもしれません。
井上:アイドル面での和田のスタートポイントだったんだ。
和田:そう! それまでアイドルという世界のことはまったくわからなかった。ア子ちゃんの影響で℃-uteを聴いていたぐらいで。
井上:ア子ちゃん、めちゃめちゃオールマイティ(笑)。
和田:そうなの、めっちゃすごいの、あの子(笑)。

アイドルネッサンスさん…15%
和田:今現在、私の心の支えになっているアイドルグループです。アイドルネッサンスには石野理子さんという人がいるんですけど、彼女の声が大好きなんですよ。好きな歌声男性部門、第1位が草野マサムネさん(スピッツ)なら、女性部門第1位は石野理子さんです。
少年と少女の間みたいな声で、だけど芯がちゃんと通っていて、いつ聴いても心に突き刺さる歌なんですよね。ボーカリストとしての理想です。
井上:ブクガとは対照的なイメージだよね?
和田:そう。アイドルネッサンスは純白な印象で、ブクガはダークなイメージ(笑)。自分がなりたいアイドル像とはちょっと違うんですよね……なれないし(笑)。自分自身ではアイドルに憧れた時期もあったんですけど、Maison book girlはそこじゃないなと。
アイドルという名前が付くのもあまりしっくりこないというか。アイドルという枠の中に納まらないところにポジションを置けたらいいなと思っています。

Maison book girl…50%
和田:実際、生活のほとんどがブクガなので、50%どころじゃないかもしれません。私のすべての行動の根源がブクガなんですよ。
井上:今の生活、想像できた?
和田:あわよくば……と思っていた状態が今ですね(笑)。今は「もっといけるぞ!」という感じですけど。
昔から歌が好きで、小学生のときに合唱団で歌ったりしていたんですけど、人前に立ちたいというよりは歌や音楽を追及することで生きていけたらいいなと思っていたんです。だから偶然にもブクガと出会えたのは運命だったと思っています。
井上:ブクガに入って何か変わった?
和田:加入する2年ぐらい前は人とまったく話せなくて、人見知りどころの騒ぎじゃなかったんです(笑)。でもブクガに入って取材を受けたり、お客さんと話す機会がたくさんあったりで、ちゃんとしゃべれる人間になれました(笑)。友達がいない私にとって、ほぼ毎日顔を合わせているメンバーの存在も本当に大きいですね。

出典: www.m-on-music.jp

他のメンバーなどからみた和田輪の印象

和田輪

井上唯「和田はダンスリーダーです。拍子がちゃんと分かるのが和田しかいないので、『カウントババア』って呼んでて、和田のカウントに習ってダンスを進めてます」
*カウントババアについて和田輪の証言:「振付師がゲイのミキティー本物さんという人なんですけど、私がカウントに口出ししすぎて、『カウントババア!』って吐かれました(笑)」

オフィシャルサイトに掲載された清水大輔氏(CUT/ロッキング・オン)による和田輪の人物像。
和田輪は、自覚的な表現者。「和田ちゃんは、しっかりものを考えて酌み取れる。歌も上手やし、ダンスもリズム感がちゃんとしていて、先生みたいな感じ(笑)。あと、ファンの方がこういうのが好きなんだろうなっていうことをわかってる(矢川)」。黒髪ロングメガネっ娘という「属性」を自覚的に体現し、アイドルとして、パフォーマーとして、受け手のニーズを想像して的確にとらえ、そこにアイドルへの憧れや愛情も注入しながら、最適解を導いていく。言うなれば、そこにいるだけですでに表現として成立してしまう。それが和田輪だ。そして矢川の証言の通り、和田のダンスにはすさまじいキレがある。2015年3月からの途中加入ながら、ブクガのパフォーマンス面を牽引する存在だ。

Maison book girl主演映画『マイカット』の監督である小根山悠里香による和田輪の紹介文。
白い夏役・和田輪(Maison book girl)
【プロフィール】
1995年3月14日生
血液型 A
出身:北海道
好きな食べ物:たこやき、馬刺し
【監督からの紹介文】
白い夏はチカと対になっている少女。
和田はまだ撮影当時ブクガに加入したばかりでまだちょっとどこかよそよそしいというか、
メンバーの様子を伺ってる感があるというか。笑
そんなまだ新しい環境の中撮影に臨んでくれたワケですが、
「眼鏡なし」「髪の毛結ぶ」という和田のチャームポイントを全消しするという、
本人にとっては厭でたまらなかったんじゃないかと思います。ごめんね。
私は当初チカと対になる夏は派手でお洒落に気を使ってそうな感じをイメージしていて、だからそうしたんだけど、
でも和田は眼鏡をとって髪を結んでも、良い意味でどこまでも和田のままだった。
そしてその和田感というのは、派手でちゃきちゃきしてるように見えるチカの本当の部分なのかなと思ったり。
チカは前回の人格達編でもちらっと書いたけど本当は見た目と真逆。
きっとすごく本当は真面目で、和田みたいな子なのかもしれない。
和田とチカが対になっている意味は、実はとても深いんだと思います。
和田は他のメンバーと離れて一人のシーンがあったりしたのだけど、
それは私なりに新メンバーという部分を意識していたりもしました。
新メンバーお披露目ライブの時、先にステージにいるメンバーを楽屋袖で一人、凛とした真っ直ぐな瞳で見つめていた和田のイメージが残っていたのかもしれません。
そして、眼鏡の和田ももちろん可愛いが、眼鏡を取った和田の美人度は凄まじいです。
(本人は認めてくれないだろうけど笑)

井上唯のブログに掲載された「魔女」和田輪。

2015年5月23日付の井上唯オフィシャルグログに掲載された和田輪との出会い。
突然和田輪について書こうと思います
まず和田の第一印象ですが
もし同じクラスだったら一緒に行動するタイプの子やないかなといった感じでした雰囲気的に。
でも二度目ましてくらいのときに二人きりで街で暇を潰さなきゃいけなくなってそのときに当たり障りのない会話をして~………
それからなんだっけ……
いつからあんな雑に扱われるようになったんでしょう
心配になるくらい扱い雑なときあるけどめげない和田がとてもおもしろいですね
なにを伝えたいかというと和田さん早く部屋を掃除してってことですね
今度和田の家で餃子焼く会するんで!
布団にニラの匂いめっちゃつけよ~
たのしみ~

和田輪の「無人島に持っていく10枚」

以下、HMV&BOOKS onlineに掲載された「無人島 ~俺の10枚~」より、「和田輪が無人島に持っていきたいCD10枚」を抜粋。

青白く無機質な部屋、霞がかった薄暗い室内、はっきりと顔の見えない4人の女性。孤独を感じさせるこのアーティスト写真が象徴するように、元来のアイドル像からま真逆ともいえるアーティスティックな世界観で異彩を放ち、既にアンダーグラウンドで大きな話題となっているMaison book girl。メンバーは、コショージメグミ、矢川葵、井上唯、和田輪の4名。プロデューサー・サクライケンタのもと、11月30日に1stシングル『river』でメジャーデビューを果たす。リリースを記念して、コショージメグミ、和田輪の2名に「無人島 ~俺の10枚~」に参加して頂いた。セレクトされた各10枚は、やはり従来のアーティスト像とはかけ離れた個性的なものだった。

1)アーバンギャルド 『少女都市計画』
高校時代に一番聴いていたアーティストさん。本当はアルバムシングル全部持っていきたいけど、9曲すべてに思春期の思い出が詰まった少女都市計画は捨てられない!一番が選べないくらい全曲ほんとうに大好き。

2)SPANK HAPPY 『COMPUTER HOUSE OF MODE』
初めてSPANK HAPPYを聴いた時アーバンギャルドに青春を燃やして大人になった自分に死ぬほどしっくりきすぎてびっくりした!今世界で一番好みのアルバム。Sweets→Riot in Chocolate Logos→たのしい知識 の流れが最高に最高。

3)0.8秒と衝撃。 『1暴2暴3暴4暴5暴、東洋のテクノ。』
人がいない世界で電子音楽が聴けなくなったらだんだんめっちゃつらそう。定期的に来る激しめの音を聴きたくてしょうがなくなるとき用。アジアの無人島だったらマッチしそう。

4)でんぱ組.inc 『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』
たぶん初めて自分で買ったアイドルさんのアルバム。それまでアイドルのことをあまり知らなかったので、こういうのもありなのか……!と衝撃的だった。電波ソングは楽しくなれるだけでなく辛いときや寂しい時にも勇気付けてくれるので一人きりの無人島に持って行きたい。

5)小沢健二 『LIFE』
渋谷系の音楽にほぼ初めて触れたアルバム。上京してから買ったので田舎出身ゆえの都会暮らしの優越感と憧れにガンガン染み渡っていく。いちょう並木のセレナーデはいつ聴いても泣ける。無人島でもたまに東京に想いを馳せたい。

6)清竜人 『MUSIC』
清竜人25さんのアルバムと死ぬほど迷う。エンターテイメント性がやばい、無人島で他に娯楽がなくなってもこれが一枚あればずいぶん楽しめる。Fall in loveに恋してるっ♪を聴きすぎて頭がおかしくなりたい。

7)スピッツ 『ハチミツ』
草野マサムネさんの歌声がとにかく最高に好き。爽やかな曲調や言葉で真理に迫るようなことを歌うギャップがすばらしい。。。甘いラブソングにもロマンチックなようで現実味があって、誰とも関わらない無人島でも大丈夫になれそう。

8)田村ゆかり 『Everlasting Gift』
自分の興味をたどっていくとどうしても通ってしまう田村ゆかりさんのベストアルバム。一生聴けないとするとどれが一番つらいか考えた結果これになった。他のアルバムにも捨てがたい曲がたくさんある。つらい。

9)相対性理論と渋谷慶一郎 『アワーミュージック』
定期的に癒しを求めて聴きたくなる。三曲+それぞれの別バージョンの構成なのだけど原曲だけでなく別バージョンもどちらも好きになれる曲はめずらしい!不安で眠れなくなった日に聴きたい。

10)アイドルネッサンス 『アワー・ソングス』
今一番好きなアイドル!全てカバー曲で、選曲のすばらしさと一人一人の個性が光る歌声が最高。一曲残らず名曲!今すぐ無人島に行くとして、急に手放すことは考えられないほど心が救われているアルバム。

和田輪にきっかけを与えた3冊の漫画

以下、音楽ナタリーに掲載された「アーティストを作った名著 Vol.11」より引用。
「萌え」「眼鏡」「バーチャルリアリティ、人工知能」の3つをキーワードとし、和田輪がそれぞれのキーワードに興味を持つきっかけとなった漫画が紹介されている。

和田輪

01. 「らんま1/2」(小学館)
著者:高橋留美子
“萌え”という気持ちが芽生えた
小さい頃、本や漫画が好きな父親の本棚から借りてよく読んでいた作品です。
らんま1/2は、格闘要素のある少年漫画でありながら、少女漫画のような甘酸っぱいときめきと、青年漫画にある古今東西の萌えを持ち合わせた完成された作品だと思っています。
元祖チャイナ娘とも言えるシャンプーをはじめ、「幼馴染」など記号化できる要素を持ちながらも、心の動きに人間味のあるキャラクターに大きな魅力を感じます。
わたしの萌えの気持ちはこの作品によって芽生えました。もし読まずに育っていたら、黒髪ロング眼鏡っ娘などというわかりやすい見た目にはなっていなかったかもしれません。

02. 「眼鏡橋華子の見立て」(講談社)
著者:松本救助
眼鏡を通してどんな世界を見たいのか
眼鏡店店主の眼鏡美人が、お客さんに眼鏡をお見立てする漫画です。国内外いろいろなブランドの眼鏡の特性がわかりやすく、魅力的に紹介されていて、私が眼鏡自体に興味を持ち、こだわるようになる大きなきっかけになった漫画です。
以前は眼鏡っ娘だったら掛けてるものが高価であっても安価であっても萌えるじゃん、と思っていた時期もあったのですが、眼鏡を通してお客さんがどんな世界を見たいのか、どんな自分になりたいのかの視点に立った見立てから、機能性、デザイン共にその人に合った眼鏡を掛けることの大切さや楽しさを教わりました。
イラストと言葉とストーリーを同時に使える漫画ならではの、写真だけでは伝わらない眼鏡の魅力が伝わってくる、とても好きな作品です。

03. 「ルサンチマン」(小学館)
著者:花沢健吾
バーチャルリアリティ、人工知能へのロマンや畏れ
冴えない中年男性が、仮想現実世界に住むAIの女の子に恋をするお話です。
一昨年頃からキャラクターを使ったバーチャルリアリティが流行りはじめ、私も興味を持って3Dモデリングをしたり動かしてみたりしているのですが、それ以前にもこの作品でバーチャルな存在の女の子に興味を持ったことがあったと思い出しました。
2004年から、2015年の未来を描いた作品。現在も技術が追いついていない点もありますが、開発段階だからこそ、これから人知を超えて大きくなっていくかもしれないバーチャルリアリティ、人工知能へのロマンや畏れが今も感じられます。
研究者の方だけでなく、わたしのような素人でもVR分野の発展に関われるようになった今だからこそ、読み返したい作品です。

出典: natalie.mu

和田輪と眼鏡

和田輪は眼鏡をトレードマークにしているだけでなく、尋常ではない愛を眼鏡に注いでいる。
人前に出る時は眼鏡を常用しているし、眼鏡専門店で配布されているフリーペーパー「NOAeyesの表紙を飾ったり]、「メガロック」(眼鏡固定器具)発売元のハセガワ・ビコーへの会社訪問を行ったりしている。
和田輪の視力は公表されていないが、彼女自身はTwitterで「女性に視力を尋ねるのはスリーサイズを聞くのと同義」とつぶやいており、公表する気はないようである。
また、以前には「コンタクト工場を爆破したい」という過激(?)な考えを持ったこともあるという。
以下「株式会社ハセガワ・ビコー」オフィシャルサイトよりインタビューを引用。
「眼鏡」を自分のアイデンティティの一つに挙げている彼女の、その「眼鏡」に対する愛着度や「眼鏡」に関するエピソードなどが語られている。

珍しく眼鏡を着用していないスッピンの和田輪。

「株式会社ハセガワ・ビコー」を会社訪問した和田輪。

――和田さんがMaison book girl(以下、ブクガ)に加入して初めてのライブは2015年4月でした。その時はメガネをかけたままパフォーマンスをしていても問題はなかったんですか?
和田 その頃は今よりも振り付けが激しくなくて、大人しい曲ばかりだったので大丈夫でした。
――でも、その翌月には「新曲の振りが激しくてどうしてもメガネが外れる」とTwitterで漏らしていましたね。
和田 新曲の振りに下を向く動きがあって、その時にどうしてもメガネが落ちるんですよ。それで「これはいかん」と。でも、どうやってメガネを固定したらいいのか分からなかったんです。そこで最初に思い浮かべたのが小学生のときにサッカーでゴールキーパーをやってたアベくんが付けてたメガネバンド。でも、それだと見栄えが良くないんですよ。そこでインターネットでリサーチして見つけたのがメガロックでした。
――でも、メガロックって一見するとちょっと頼りないですよね。あの形でちゃんとメガネが固定されると思いましたか?
和田 とりあえず使ってみて、ダメだったらメガネバンドを買おうと思ってたんですよ。
――使用してみていかがでしたか?
和田 人間の耳の裏に沿うように作られたフォルムなので、ライブのときだけじゃなくて、着用したまま生活していても耳が痛くならないんです。こういうのって暑い日にデスクワークをしていると汗で滑って落ちちゃうんですけど、メガロックはそういう不安もないので快適です。実は以前に偽物を使ってみたこともあるんですけど、やっぱり純正じゃないと耳が痛くなりますね。
――ハセガワ・ビコーさんがメガロックを開発しようと思ったきっかけは?
工藤 メガネはつるを曲げて調整するものなんですけど、あまり曲げすぎるとフレームにダメージを与えてしまいます。なので、後から取り付けられるような物ならいいだろうと。そこで、耳に負担を与えない柔らかい素材を使用して、誰にでも簡単に付けられように作られたのがメガロックなんです。初めて作ったのはもう30年近く前ですね。その後、何回かバージョンアップして、今は大中小3種類のサイズがあります。
――そんなに歴史のある商品だったとは知りませんでした! 当時としてはかなり新しい発想ですよね。
工藤 うちは元々メガネの鼻あてとか耳あての部品を作っていて、眼鏡の産地である福井県にある工場を中心に売っているんです。そうしていくなかで、後づけできる物であればどんなメガネにも合うだろうし、それによってメガネの売れ行きも伸びるだろうということで、社長がメガネの形を研究して設計しました。メガロックはシリコン製なんですが、それまでもシリコンを使った製品をいろいろ作っていたし、開発は楽でしたね。
――和田さんが最初に購入したのはどれだったんですか?
和田 メガロックVです。ずっとこれを使ってます。
――2009年11月に発売された最新のものですね。
工藤 最初は(パーツが)長ければいいという発想だったんですけど、短くても十分に留まるということが分かったんです。あと、昔はつるの太さがだいたい同じだったんですけど今では様々な種類があるので、メガロックVはものすごく細いものから太いものまで付けられるような仕様になってます。今ではこれが主流ですね。
――初めて使った時は驚きだったんじゃないですか?
和田 そうですね。「これを付けるだけで大丈夫なのかな?」って思ってたんですけど、もっと激しいダンスをするようになってからも問題がなくて。あと、すごく盛り上がっているライブの時とかに、メガロックを使っているファンの方たちが「(大丈夫だったよ!」って言ってくださって、「おお!」ってなります(笑)。

出典: www.bicoh.co.jp

「株式会社ハセガワ・ビコー」を会社訪問した和田輪。

――ファンの方にまで広まっているんですね!
和田 「(ライブ中に)メガネ落として割っちゃった」っていうファンの方に、「これ、超いいから使ってみて!」って勧めたら本当に使ってくれたんです。
工藤 ライブで暴れてメガネを落としてしまう方にはメガロックが有効だと思います。先ほどお話したように、これが付けられないメガネはないと思うんで。
――その後、2015年6月29日に「眼鏡屋さんのイメージガールになりたい」とツイートしていた和田さんは、それからほぼ1年後の2016年6月28日に「メガロックのイメージキャラクターになりたい」とツイートするに至るという。
一同 (笑)
和田 メガネももちろん大事ですけど、メガロックに重きを置いた生活を送っているので、これがないと無理なんです。もうメガロック愛がすごいです(笑)。
――和田さんがメガロックを愛用しているという話を聞いてどう思いましたか?
工藤 僕らはパーツメーカーなのでメガネを作っていませんし、うちのパーツを良いって言ってくださる方は今までほとんどいなかったんです。なので、最初は和田さんのパーツ愛をどう受け入れたらいいんだろうっていう思いがありました。
――戸惑いがあったんですね。
工藤 先ほどお話したように、普段はメガネ工場に営業をしていて、使用してくださるお客さんと会って直接販売することがないので、メガロックを使っている方を電車の中とかで見て、「ああ、使ってくださってありがとうございます」って小さい声で言うぐらいだったんです。だから、こういうことは初めてですよ。外からは見えない物なのに、ここまで愛用していただけるのはパーツメーカーとしてすごくうれしいです。
和田 テレます(笑)。
工藤 以前はメガロックには特許があったんですけど今ではそれが切れてしまっているので、探せば100均の物もあったりするんですが、敢えてメガロックを使っていただけることに感謝ですね。
――メガロックのオススメポイントは?
和田 踊っている人のみならず、観ている人にとっても使い勝手がよさそうだなと。あと、ダンスが激しくなるにつれてメガネを止めちゃうアイドルさんが多いんですよ。なので、メガロックの存在を知ることでメガネっ娘のアイドルさんが増えるんじゃないかなと思ってます。みんなに知ってほしいです!
――今回こうやって対面してみていかがですか?
和田 影でメガロックメガロック言ってたことがバレて恥ずかしいです(笑)。いつもお世話になってます!
工藤 もう掛け慣れてますもんね。女性の方はメガロックを付ける時に髪が引っかかることがあるので、髪が長い方のためにHOW TO動画を作ったらいいかもしれないですね。
――ああ、それは面白いですね!

出典: www.bicoh.co.jp

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