修羅の門(第壱門・第弐門)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『修羅の門』とは、川原正敏が『月刊少年マガジン』において連載されていた漫画。千年不敗を誇るとされる架空の古武術・陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九を主人公とし、陸奥圓明流が地上最強であることを証明するため、様々な強敵達と戦うストーリーは幅広い層に熱い支持を受ける。前作あした青空においての格闘シーンが好評を得たことで、制作が決定した。1987年5月号から1996年12月号まで連載の後に長期休載。2010年11月号より『修羅の門 第弐門』として連載を再開し、2015年7月号で完結している。

ボブ・キング

アメリカプロボクシング界の敏腕プロモーター。底なしの金銭欲と名誉欲、業界に対する影響力が非常に強く、強引なやり口、狡猾で悪辣さから悪評も多い。早期の世界王座奪取を狙うアリオスと手を組み、世界ヘヴィ級王座統一トーナメントを開催した。

ジルコォー・マッイイツォ

義理堅いジルコォー・マッイイツォ

インディアンの部族、ネズ・パース族の青年。本名ジェームズ。長老ニルチッイの命を受け、かつて陸奥の一族に祖先を救われた恩に報いるため、当時の族長の名であるジルコォー・マッイイツォを受け継ぎ九十九の前に現れた。当初九十九は部族に帰るよう諭していたが、やがて道中への同行を許し、第四部においては付き人として常に行動を共にさせていた。生真面目かつ頑固な性格でナイフと弓矢の扱いを得意とする。
自身が材料を探しニルチッイが調合した塗り薬を携帯している。九十九はそれを「魔法の薬」と呼び、第四部ではその薬を塗られる以外の一切の治療を受けようとしなかった。

ニルチッイ

ネズ・パース族の長老。100歳を優に超える老婆。外伝・アメリカ西部編の少女ニルチッイと同一人物。西部開拓時代、命を懸けて一族の危機を救った(陸奥)雷の遺言を守り、雷の形見の刀を手に、陸奥の一族がアメリカへ渡ってくるのを待ち続けていた。
アリオス戦を終えて訪ねてきた九十九に雷の面影を見出し、九十九の胸の中で長い生涯を閉じた。その墓石には雷の形見の刀が突き立てられている。

エドワード・ヒューズ

世界一の大富豪。孫娘フローレンスを救われた礼をするため、屋敷に九十九とテディを招待する。その席上、フローレンスを勇気づけるためヘヴィ級トーナメントへ出場してほしいと九十九に打診するも断られ、それを自分とフローレンスに対する侮辱と取り九十九を脅迫するが、逆に九十九の迫力に圧倒される。その後、半ば頼み込む形で条件つきの出場を申し入れ、今度は快諾された。

フローレンス・ヒューズ

エドワード・ヒューズの孫娘。溺愛されて育ったためか、我侭で生意気な性格に育っている。スラムに迷い込んでならず者に襲われていたところを九十九に助けられ、その時に会話を交わして以来九十九を強く意識するようになる。心臓に障害を持っており、身体に傷がつくことを嫌がって手術を受けてこなかったが、九十九に触発されて手術を受け、アリオス戦前には退院し祖父と共に観戦に訪れていた。

ジョー五十嵐(ジョーいがらし)

サングラスの男がジョー五十嵐(ジョーいがらし)

ボクシング評論家で、五十嵐利和の兄。弟と同じ外見をしている。ヘヴィ級王座統一トーナメントの中継の解説を担当した。弟と同じく九十九を評価していなかったが、決勝戦のアリオスとの死闘を見て意見を改め、惜しみない賛辞を送っていた。

第四部ブラジルバーリトゥード編

レオン・グラシエーロ

グラシエーロ家の長男。身長179センチメートル、体重88キログラム、30歳。髭が濃く、長髪を後ろで束ねている。
かつて無敗の王者としてヴァーリ・トゥードに君臨していたが、試合中に人を殺してしまい引退、以来ファベェーラの神父として子供達に柔術を教えながら、静かに生活を送っていた。九十九との出会いを機に闘志が再燃、優勝賞金でファベェーラの子供達を救うため、現役復帰と大会出場を決意する。
長いブランクから実力の低下が危惧されていたが、20手先まで見通すと言われる卓越した寝技のテクニックは健在で、準々決勝までの全ての試合を実戦練習のつもりで臨み、勝利を納めた。準決勝のジョニー・ハリス戦で窮地に追い込まれた際、身の内に隠していた「悪魔(ディアーボ)」が覚醒。首折りの技でハリスを倒し、決勝の九十九戦でも無空波を受け止め四門・玄武を放つところまで追い詰めた。試合後に死亡が確認されている。

ラモン・グラシエーロ

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『修羅の門』・『修羅の門 第弐門』は川原正敏による漫画作品。主人公である陸奥九十九が古武術・陸奥圓明流の継承者として様々な格闘家と試合・格闘を繰り広げながら陸奥圓明流が地上最強であることを証明していく。陸奥九十九を初めとして登場人物の多くは戦いを通して相手と分かり合うため多くを語らないがその分、口を開いた時の言葉には凄み・説得力が有り、名言と称されるものも多い。

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