【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。
巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。

タイラーとマーラのセックスシーン

左がマーラ、右がタイラー

タイラーとマーラが廃屋の2階で激しい音を立ててセックスしている最中、僕は1階の自室で眠れず歩き回る。しかし電話が鳴るとその音はぴたりと止む。(電話は刑事からで僕のうちの爆破事件について調べている旨の電話である)

自助グループの集まりに行かなくなった僕が街で睾丸ガン患者の会のボブに呼び止められるシーン

ファイト・クラブにのめりこんでいた僕は自助グループに行かなくなるが、街で睾丸ガン患者の会のメンバーボブに「コーネリアス?」と呼び止められる。僕はは自助グループでは偽名を名乗っており、睾丸ガン患者の会で名乗っていた名前がコーネリアスである。
この名前はSF映画『猿の惑星』(1968)に登場するチンパンジーと同じ名前である。この映画の中で、コーネリアスは「人類の敵」であり、「世界の秘密を最後に知る人物」ということになっている。僕は「社会の敵であるテロリスト」であり、「二重人格である故秘密を最後に知る人物」なのでこの名前は格好の名前と言える。

ボブがタイラーについて、「何でも精神科病院で生まれた奴で、睡眠時間は毎晩1時間」と語るがこれもタイラーが僕の別人格なのであながち間違ったことではないとわかる。

タイラーが独白するシーン

「職業が何だ。財産が何の評価に? 車も関係ない。人は財布の中身でもファッションでもない」というセリフをタイラーが独白するシーンの最後で画面がガタガタと揺れて左右にフィルムの切れ端が映る。
これはタイラーが映画の中の人=フィクションであり実在しない人物とだということを暗示している。

キッチンで僕とマーラが会話するシーン

地下室にいるタイラーの呼びかけに対応しながら1階のキッチンでマーラと会話をしているが、同じ画面に僕、マーラ、タイラーの2人が映ることはない。タイラーと僕が同一人物なのでマーラの前では僕とタイラーの2人が一緒に映ることはないのだ。

僕とタイラーが車を襲撃するシーン

僕とタイラーがバットで車を破壊するが、車を叩いた時、アラームが鳴るのは僕が叩いた時だけである。

タイラーが殴られると、思わず僕も反応する

自分のレストランの地下がファイトクラブに使われていると知ったオーナーが、退去するように求めてきたシーン。
オーナーはタイラーの腹にパンチを食らわせる。すると僕もパンチを食らったように下を向く。オーナーはさらに倒れて膝をついたタイラーの顔を蹴り飛ばすが、この時も僕も蹴られたように頭を反らす。

自宅から僕がビールを持って出てくるシーン

プロジェクト・メイヘムの目的が何なのか聞きたい僕だったが、「タイラーだけが計画の全容を知っている。だが質問は禁じられている」と僕自身がつぶやくように、質問をさせないことによって、僕=タイラーであることを悟られないようにしている。

僕がタイラーの足取りを追って、全米中を飛行機で駆け回るシーン

姿を消したタイラーの足取りを追って僕は飛行機で全米中を駆け回る。どこも見たことのある風景ばかりだったというのは、僕の仕事は自動車会社のリコールの調査員であるので、その仕事の傍ら、タイラーとして全米中にファイトクラブの拠点を作っていたと考えられる。

サブリミナル効果が使われている箇所

僕が会社でコピーを取るシーン

僕がコピーを取っている前に一瞬タイラーの姿が映る。

物語の冒頭、不眠症で悩む僕が会社でコピーを取るシーンで「意識が朦朧として、コピーのコピーのコピーのようだ。」というナレーションが入ると一瞬タイラーが映り込む。
タイラーについて語られる前にしっかり潜在意識に入るようにされている。

僕が病院で医師に相談するシーン

不眠症の相談をしに行った病院で担当医師の後ろに一瞬タイラーが映り込む。

不眠症に悩む僕が精神科を訪れ、医師に薬を出してほしいと相談するシーンで、医師が睾丸ガン患者の会に参加することを勧めてくる。
医師の右後ろに一瞬タイラーが映り込む。

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