Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意志)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意志)』とは、Moon Studioが2019年に開発したXbox one、NIntendo Switch、Windows向けのアクションゲーム。「ニウェンの森」で行方不明となってしまったフクロウの子供「クゥ」を探すため、心優しい精霊の男の子「オリ」が壮大な大冒険を繰り広げる。『Ori and the Blind Forest』の続編にあたり、前作よりもパワーアップしたアクションやグラフィックが高い評価を受けている。

傷ついたオリも、森を救うために最後の決断をする

シュリークだけでなく、オリもまた満身創痍であった。ふらふらとした足取りで、オーブの元へと向かう。光を灯すはずだった精霊樹は、シュリークとの戦闘の中で倒れてしまった。このままでは精霊樹に光を灯すことができない。そうなれば、森を救うこともできず、クゥを生き返らせることもできない。しかし、精霊樹は精霊が成長したものであり、そしてオリは精霊である。ならば、答えは一つしかなかった。オリは、この森とクゥを救うために、自らが精霊樹となることを選んだ。オーブを手に取る、それを優しく包み込む。すると、オーブから強い光が放たれる。オリはその光を拒絶することなく、すべてを受け入れるのだった。それによって光はさらに強くなり、ニウェンの森そのものが、光に包み込まれていくのだった。

精霊樹の光による奇跡により、生き返るクゥ

オリとオーブがもたらした光は、クゥの眠る祭壇にまで届いた。祭壇が温かな光に包まれると、クゥの体がわずかに浮き上がる。そして、クゥのそれまでの傷や、生まれつきぼろぼろの右翼が再生し、そしてクゥも目を覚ました。クォルクの言うとおり、精霊樹の光によってもたらされた奇跡が、クゥを生き返らせたのだった。ナルやグモは生き返ったクゥを強く出し決め、モキたちも驚きながらもその光景を祝福するのだった。

エピローグ

新たな精霊樹となり、芽を出すオリ

ナルとグモ、クゥは、オリを探して森の奥へとやってきた。しかしすでに、そこにはオリの姿はなかった。その代わりに、オリの温かな光を持った小さな芽が、地面から力強く芽生えてきたのだった。オリは精霊樹となり、このニウェンの森に命を与える存在へと成長したのだった。ナルとグモ、クゥは、モキたちと協力しながら、オリを大切に世話していった。次第に年月は過ぎていき、オリは立派な大樹へと成長していく。しかしそれにともなって、ナルもまた年老いていくのだった。クゥは立派なフクロウへと成長し、オリを背にして、新たな子孫を残していくために旅立っていく。グモは年老いたナルを介護していたが、ついには病に倒れ、オリとナルに看取られながら静かに息を引き取った。そしてナルもまた、オリの根本に寄りかかり、静かに目を閉じる。その目は、二度と開かれることはなかった。オリは、今もニウェンの森に命を与え、森を豊かにしていた。そしてついにオリの大きく伸ばした枝からも、小さな木の葉が産まれる。そして木の葉は、精霊の形となって地面に舞い降りていくのだった。

『Ori and the Will of the Wisps』のゲームシステム

概要

実際のゲーム画面

『Ori and the Will of the Wisps』は、精霊の男の子、オリを操作して、精霊が消えてしまった森、ニウェンの森の各種エリアを踏破していくことが目的のゲームである。広大なマップは随所に仕掛けなどもあり、特定のスキルを使わなければ通ることができない箇所が多く存在する。そのため、序盤はまだ進むことのできない場所も、中盤以降スキルが揃ってくると進むことができるようになる。また、前作『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』から比較してもスキルの数が多くなっており、さらにその中から3つまでを各種ボタンに設定することができるため、状況に応じたスキルの組み合わせなどが必要になってくる。スキルの中には、マップのどこかにある精霊が樹の姿となった「長老樹」から入手するものと、中盤以降でオリに協力してくれるNPC「オファー」から対価を払うことで習得できるものの2種類が存在する。
また前作にはない今作からの要素として「精霊のかけら」と呼ばれるものがあり、全部で32個があり、そこからスロットに選択して装備することで、既存のスキルを強化したり、スキルの効果を変えることなどもできる。装備できるスロットの数は初期状態では3つまでだが、特殊イベントをクリアすることで最大8つまで拡張可能。

前作『Ori and the Blind Forest』からの変更・追加点

精霊レースの様子

・スキルの数が、前作の9+2個から22個に増加した。
・エナジーを使ってセーブポイントを作るシステムが廃止され、自動セーブになった。ただし、自動セーブの頻度がかなり多いため、やり直しが苦ではない。
・能力ツリーが廃止され、「精霊のかけら」という形で、状況に合わせた臨機応変な変更が可能になった。
・エリアからの大脱出に加え、前作にはなかった明確なボス戦が用意された。
・NPCが大量に追加され、オリの冒険をサポートするようになった。
・NPCの追加に伴って、本編のストーリーには直接関わらないサイドクエストが用意された。
・「精霊レース」というNPCの精霊とフィールド上をレースするというタイムアタック的ミニゲームが追加された。

サイドクエスト

小さな勇者

小さな勇者

「インクウォーター沼地」にいるモキに話しかけると発生。
勇者を夢見るモキが、勇者としての証を欲しがっていた。そんなモキに、オリが戦った「ハウル」の牙をあげるというクエスト。
クエスト報酬は「森の空き地」の再建に必要な「ゴーレク鉱石」。

手から手へ

手から手へ

「森の空き地」にいるモキに話しかけることで発生する連続クエスト。特定のNPCに順番に話しかけていく所謂わらしべ長者のような内容。
モキから始まり、トッコ、ルポ、オファーやバウルといったNPC達に順番に会いに行き、最終的に手に入れた「地図のかけら」を使うことでクエストクリア。
マップ上のすべてのアイテムの場所がわかるようになる。

家族の再会

家族の再会

「森の空き地」にいるモキに話しかけると発生。
このモキは家族のために新しい住処を空き地に作っていたが、残してきた家族のいる地が滅びによって灰に覆われてしまったという連絡を受けた。モキはオリに家族を連れてきてほしいと頼んだ。オリがその地に行くと、すでに滅びによって地面は灰に覆われ、様々な生き物が石へと変わっていた。モキに教えられた場所へいくと、そこにはボロボロの小屋があり、中にはメスのモキと小さな子供のモキが寄り添うようにして石になっていた。
小屋の中で拾った灰に汚れた人形を空き地にいるモキに渡すとクエストクリア。報酬は空き地の再建に必要な「ゴーレク鉱石」。

7anancyrose
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