ランボー/最後の戦場(ランボー4)のネタバレ解説・考察まとめ

『ランボー/最後の戦場』とは、2008年5月24日に公開されたアクション映画で、『ランボー』シリーズの第4作。主演、監督、脚本はシルヴェスター・スタローン。前作の『ランボー3/怒りのアフガン』から20年ぶりの続編にあたる。
タイ北部で静かに暮らしていたランボーは、ミャンマー軍に捕らえられたキリスト教系NGOの一行を救出するために、敵地へ向かう。本作はミャンマーを舞台にランボーが再び戦いの地に舞い戻ることとなった。

戦後独立してから1988年までの間、鎖国政策を採り、また最近の民主化の動きが出てくる前の軍事政権の間も閉鎖的な政策が取られていたため、欧米文化がほとんど入っていない東南アジアの国。
男性も女性も、日常的に民族衣装ロンジーを身につけており、上半身はチャイナ服のようなボタンのシャツで、独自の文化を放っている。
また現在のミャンマー軍事政権に対して反感を抱いている者は、「ミャンマー」ではなく以前の国名である「バーマ(Burma)」と呼ぶ傾向がある。

マチェット

主に中南米の現地人が愛用している良く使用している山刀のこと。サバイバルや生活に欠かせない刃物であり、本作ではランボーが自作して、ミャンマー軍に応戦した。

傭兵

金銭などの利益によって雇われ、直接に利害関係の無い戦争に参加する兵またはその集団の事。現代でも傭兵は存在しており、民間軍事会社のような新しい形態の傭兵も登場している。
本作ではNGO救出のために金で雇われた多国籍の兵士が登場する。

NGO

Non Governmental Organization(非政府組織)の略で、政府以外の民間団体を指す用語であり、人権、環境など地球的規模の課題を解決するために 非政府かつ非営利の立場で活動している団体を指して用いられる。

カレン族

タイ北部、西部からミャンマー東部、南部にかけて居住する、カレン系言語を母語とする山地民の総称で、半農半狩猟である。カラフルな民族衣装を身にまとった山岳民族であり、 美しい刺繍で編まれた民族衣装や、手づくりの工芸品、お茶などの農作物に囲まれた素朴な暮らしを送っている。

『ランボー/最後の戦場』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ボツになった初期設定は、次回作に引き継がれた

当初の脚本の案は、誘拐された少女を助けるためにランボーがメキシコに飛ぶというものであったが、スタローンはこれでは「ランボーらしさ」が無いと考え、不採用となった。この初期案は、続編である『ランボー/ラスト・ブラッド』に受け継がれることとなった。

ティント大佐を演じた俳優は、実際にカレン族解放戦線の兵士だった

極悪非道で卑劣なミャンマー軍大佐パ・ティー・ティントを演じたマウン・マウン・キンは、実際にカレン族解放戦線の兵士だった男である。ミャンマーを敵役とした本作に出演することで、ミャンマー政府からは家族を投獄すると脅されたが、これに屈せずに出演を決めた。マウン・マウンは演技の経験はなかったが、スタローンが彼を気に入って起用した。

本作のレイティングについて

暴力や流血映像、性的暴行、卑猥な表現があるため、アメリカではR指定(17歳未満、幾つかの州では18歳未満の場合は、保護者の付き添いが必須)を受けた。また日本では『ランボー』シリーズすべてがR指定を受けている。

米国での原題は『Rambo』である

米国における原題は『Rambo』であるが、多くの国では主人公ランボーのフルネーム『John Rambo』というタイトルで公開されている。これは第1作の米国での原題が、原作に沿って『First Blood』であったのに対して、 他の国でのタイトルは『Rambo』で公開されたことによる。

作中ではミャンマーをバーマと呼んでいる

作中ではランボーをはじめ、登場するほとんどのキャストがミャンマーのことをバーマ(Burma)と呼ぶ。これはミャンマー軍事政権以前の国名であるビルマのことであり、現在のミャンマー軍事政権に対して反感を抱いている者は「バーマ」と呼ぶ傾向があるからである。

『ランボー/最後の戦場』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ランボー 「男なら、無駄に生きるか、何かの為に死ぬか決めろ!!」

本作のキャッチフレーズにもなっているフレーズ。ミャンマー軍に恐れをなした傭兵たちが逃げようとする際に、ランボーが弓矢を向けて放ったセリフ。
NGOメンバーを救出に来て、何もせずに生き延びる人生には価値がないという事を意味している。このセリフに傭兵たちの心に火が付き、救出作戦を実行する事になる。

ルイス 「やつらは勝手にここに来た。『人類は兄弟』とか言って。だが違った。それで俺達悪魔に神の仕事をさせる気だ」

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