虎杖悠仁（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】

“人が人に抱く恐怖”から生まれた呪霊。人類の廃絶を目論む特級呪霊一味のリーダーだが、これは「お題目からして彼を長に据えるのがふさわしい」という理由からで、本人にトップとしての自覚は薄い。
生まれてからまだあまり日が経っておらず、自分自身の力を知るための実験として様々な凶行に手を染める。その中で知り合った順平を介して虎杖と接触、交戦することとなる。
目の前で順平を惨殺したことで虎杖から強烈な憎悪を向けられている一方、真人自身も始めて自分の前に立ちはだかった強敵として虎杖に殺意を抱く。その想いは虎杖が自分に向ける感情に負けず劣らず強く、一味としては「宿儺を宿す虎杖は活かして有効利用する」という方針で動くことが決まっていたが、いざ彼と戦う機会を得た時はこれをあっさりと覆した。
魂の形を歪めることで対象を絶命させる、一触必殺の術式「無為転変」を操るが、内面に自分より遥かに高位の存在である宿儺を宿す虎杖にはこれが通じず、事実上の天敵。だからこそこれを倒すことで自分が新たな領域に進めると考えており、実際に虎杖との戦いの中で様々な力に目覚めていった。

真人（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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真人（まひと）とは、『呪術廻戦』の登場キャラクターで、人の負の感情が形を成した呪霊にして、その中でももっとも高位の特級に分類されている怪物。
“人間への恐怖”から生まれた呪霊で、言動は無邪気かつ快活。人間の命を玩具のごとく捉え、戯れに人を惨殺し弄ぶ危険な存在。人類の廃絶を目論む特級呪霊の一味に属し、そのリーダーを任されるも、導き手たる自覚は薄い。
主人公虎杖悠仁の仲間を次々手にかけ、「絶対に倒すべき相手」と目される。当人もまた幾度も邪魔してきた虎杖に強い敵意を抱き、殺す機会を狙っている。

吉野順平（よしの じゅんぺい）

都内で暮らす高校生。校内で肉体的な暴力を含むイジメを受けており、現在は不登校の状態。
趣味の映画を鑑賞している際に真人に出会い、彼が使う不可思議な力（＝呪術）に興味を抱いて接近し、呪術の手解きを受ける。順平はこれを恩に感じるが、真人からすれば「人間の脳のどこをいじれば呪術が使えるようになるか」を調べるための実験でしかなかった。
この頃虎杖と出会い、共に映画鑑賞を趣味としていたことから意気投合。互いに友情と信頼を抱いていく。しかし母親が呪霊に殺害され、これを「自分をイジメていた少年たちの仕業」だと思い込むよう真人によって誘導される。踊らされるまま覚えたての呪術で復讐を遂げようと学校を襲うも、駆けつけた虎杖の説得で思い留まり、直後にその場に現れた真人によって殺害された。
虎杖にとっては「救えなかった、友達になれるかもしれなかった相手」であり、真人への憎悪をたぎらせる大きな要因の一つとなっている。

吉野順平（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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吉野順平（よしのじゅんぺい）とは、『呪術廻戦』に登場するキャラクターで里桜高校の2年生。もともと術式を持っていたが呪術師とは脳の構造が異なっていたため術式の使用や呪いの視認はできなかった。特級呪霊真人と出会い、自分をいじめていた相手に復讐する為真人に脳の構造を変えてもらい呪術師となる。虎杖悠仁と友人になり復讐を思いとどまろうとするも、母親の吉野凪が呪霊に殺されたことをきっかけに、母校の里桜高校で復讐を決行した。

脹相（ちょうそう）

“史上最悪の呪術師”として名高い加茂憲倫が作り出した、人と呪霊の混血・呪胎九相図の長兄。生まれて以来百数十年もの時を封じられて過ごしていたが、特級呪霊一味によって解放され、さらに肉体を与えられる。
人でも呪霊でもない存在で、どちらにも属せないからこそ、同族に対する仲間意識が非常に強い。「自分たちにとってはその方が都合が良い」という判断から特級呪霊一味に与するも、その中で弟たちが戦死。仇の一人である虎杖に強烈な憎悪を抱く。
しかし後に虎杖もその出生に加茂憲倫（の肉体を奪っていた術師）による作為が加えられていたことが判明し、彼を事実上の“弟”だと認識。この世に残った唯一の肉親を守るため、虎杖と行動を共にするようになる。
壮絶な死闘の末にトドメを刺される寸前まで追い込まれた脹相が自分に力を貸してくれることに、虎杖は大いに戸惑うも、「自分たちは兄弟」という言葉があながち間違いでないことを理解してからは、ややためらいながらも彼を兄貴分として受け入れていった。

脹相（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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脹相（ちょうそう）とは、『呪術廻戦』の登場キャラクターで、人と呪霊のミックス・呪胎九相図の長兄である。
“史上最悪の術師”加茂憲倫によって生み出され、呪物の状態で保管されていた。しかし二人の弟・壊相と血塗ともども人類廃絶を目論む特級呪霊たちによって開放され、彼らに協力するようになる。弟たちを倒した虎杖悠仁を仇と見定め、これを追い詰めるも、「自分たち呪胎九相図と虎杖は家族同然の間柄である」ことを直感的に悟り、混乱して撤退。改めて自分と虎杖の関係を見極めるべく、独自の行動を取り始める。

偽夏油（にせげとう）／加茂憲倫（かものりとし）／羂索（けんじゃく）

脳だけの存在となり、他人の肉体に乗り移りながら「呪術の可能性を見極める（＝呪術という技術が究極的にはどこまで発展しうるのか知りたい）」という探求心の下に暗躍する存在。自身の存在を誰にも気取られぬよう立ち回りつつ、おびただしい悪行を為してきた。
現在は一年前に死亡した呪詛師・夏油傑の体を利用しており、“偽夏油”の名は主にファンから呼称されるもの。明治初期には加茂憲倫という呪術師の肉体を奪い、後に“史上最悪の呪術師”の汚名を流す世に残す。脹相たち呪胎九相図はこの時の創作物。本当の名は羂索といい、千年前に生まれた呪術師である。
自身の目的を果たすためには五条の存在が邪魔だと考え、渋谷事変の中で十重二十重に策謀を巡らせてこれを封印。もはや正体を隠す必要はないとばかり本格的に行動を開始した。

脳を入れるため、彼に操られている肉体には横に走る額に大きな傷跡があることが特徴。虎杖の母親にも同様の傷跡がついており、羂索が「宿儺をその身に封じ得る存在」として意図的に作り出した存在なのではないかという疑惑が浮上している。

偽夏油／加茂憲倫／羂索（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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偽夏油（にせげとう）／加茂憲倫（かも のりとし）／羂索（けんじゃく）とは、『呪術廻戦』の登場人物で、他人の肉体を移り渡りながら千年以上の時を生きる脳だけの怪人。
現在は「百鬼夜行」事件の中で死亡した夏油傑の肉体を利用しており、奪い取った彼の才能と立場を思うままに振るう。加茂憲倫というのも一時期使っていた肉体の本当の持ち主の名前でしかなく、その正体は千年以上前の術師・羂索である。呪術の可能性を見極めることを目的に様々な悪行を計画し、その一環として東京中に呪霊を放って首都機能を壊滅させた。

虎杖悠仁の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「あるじゃねえか、全員助かる方法！」

呪霊の徘徊する学校に突入し、伏黒を援護しながらオカルト研究会の仲間たちを助けようと奮戦する虎杖。しかし不意打ちから彼を庇う形で伏黒が負傷し、さらにそれまで潜んでいた強力な呪霊が現れる。
呪霊にダメージを与えるには呪力が必要で、この場で唯一それを操ることができる伏黒はろくに戦えない状態。なんとか時間を稼ぐもついに捉えられ、呪霊に飲み込まれんとしたその時、虎杖は仲間たちと彼らのために命を懸けてくれた伏黒を救うため、非常の手段を選択する。その呪霊たちを呼び寄せ、彼らが我が物にしようとしている特級呪物“宿儺の指”を飲み込んだのだ。

祖父の最後の言葉を守ろうとする虎杖の覚悟がどれほどのものか、よく伝わってくる名場面。アニメでは迫力満載のアクションシーンが追加され、見る者の心をいきなり鷲掴みにしてくる。この一件により虎杖は宿儺の宿主となってしまい、『呪術廻戦』の物語は動き始めることとなる。

「自分が死ぬときのことは分からんけど生き様で後悔はしたくない」

夜蛾に「なぜ呪術師を目指すのか」と問われ、虎杖が問答の末に辿り着いた言葉。

呪術師とは、人々の怨念から生まれた呪霊と命懸けで戦うのがその務めである。死の危険も高ければ、普通に生きていれば知ることもなかっただろう陰惨なものを見てしまうことも珍しくない。そんな仕事を生業とする者には、「ある程度のイカレ具合は必要」というのが、夜蛾の信念だった。
当初「祖父の遺言だから」と答えて不合格を告げられた虎杖は、思案の中でこの言葉を見出す。自分が呪術師になったとして、“死”という結果を今イメージすることはできないが、“生き様”という「そこに行きつくまでの過程」を悔やみたくない。
虎杖という少年の本質と、彼が呪術の世界に挑む動機を力強く言い表した言葉である。これを聞いた夜蛾は一転して合格だと喜び、虎杖の入学を認めている。