GOD EATER 2 RAGE BURST(ゴッドイーター2 レイジバースト)のネタバレ解説・考察まとめ

『GOD EATER 2 RAGE BURST』とは、ドラマティック討伐アクションゲーム。PlayStation 4/PlayStation Vita用ソフトが発売された。近未来、あらゆるものを捕喰する「アラガミ」に世界が喰らい尽くされようとしていた。そしてアラガミを体内に留め、地球を破壊する「終末捕喰」を目論む人物がいた。本作は崩壊しようとしている世界の一部分、極東地域で神機使い・通称「ゴッドイーター」の特殊部隊「ブラッド」の一員として個性的な仲間たちと共に人類と地球を救う物語。

『GOD EATER 2 RAGE BURST』の概要

贖罪の街(しょくざいのまち)

『GOD EATER 2 RAGE BURST』とは、(株)シフトの開発によるドラマティック討伐アクションゲーム。バンダイナムコエンターテインメント発売によるPlayStation 4/PlayStation Vita用ソフトが発売された。
2015年2月にパッケージ版、PlayStation Storeにてダウンロード版が発売された。さらに、2016年12月にWelcome Price版が同じくPlayStation 4/PlayStation Vita用ソフトがそれぞれパッケージ版とダウンロード版が発売されている。本作はシリーズ初の試みとして、携帯機のPlayStation Vitaと据置機のPlayStation 4の2機種で同時発売された。ゲームジャンルはドラマティック討伐アクションゲームで、本作は『GOD EATER 2』のストーリーとその続編がプレイできる。
本作はハイスピードで爽快な討伐アクションと、個性的な仲間と共に紡ぐストーリーが魅力である。『GOD EATER 2』の内容を大幅改良して収録しつつ、アクション・ストーリーにおいて様々な進化要素を搭載している。そして、新たな武器「ヴァリアントサイズ」や新アクションシステム「ブラッドレイジ」など新たなシステムが追加され、さらにはPlayStation Vita版とPlayStation Portable版のそれぞれのデータから『GOD EATER 2』のデータが引き継ぎ可能になっているため、前作をプレイしたプレイヤーも楽しめる要素が増えているのも魅力の一つである。
本作は2074年、巨大移動要塞「フライア」に搭乗する「血の力」に覚醒することで通常のゴッドイーターを凌駕する力を秘めた特殊部隊「ブラッド」の新メンバーの一員として仲間と共にアラガミの脅威に立ち向かっていく。そして舞台は、極東地域。設定ではかつての日本となっているため、苗字が漢字のキャラクターも多く登場する。そして、仲間との絆や仲間を思う気持ちを重点に置いて進むストーリーは今この現代でも重なる部分が多く、キャラクター達の個性的な性格にも感動するストーリーが構成されている。

『GOD EATER 2 RAGE BURST』のあらすじ・ストーリー

『GOD EATER 2』

本作は2013年11月に発売された『GOD EATER 2』のストーリーが収録されており、一部のイベントには改良が施されている。前作はPS vita/PSPの携帯ゲーム機のみの発売だったため、これらを持っていなかったプレイヤーは本作で楽しむことが可能である。
本作は前作の続編でもあるため、こちらのストーリーも紹介していく。

はじまり

移動要塞・フライア

西暦2074年、人類はあらゆるものを喰らうアラガミとの攻防を続けるなか、極東地方では新たな脅威に晒されていた。それは、接触禁忌種で新種のアラガミ「感応種」の出現と未知なる気象「赤い雨」、そして人々の命を奪う謎の病魔「黒蛛病」の発生。そして、時を同じくしてゴッドイーターのなかでも特殊な能力を持つ精鋭部隊「ブラッド」が新設された。そのブラッドに新たなるメンバーが加入しようとしていた。

主人公は、ラケル博士・ジュリウスに見守られながらゴッドイーターの適合試験を受けていた。無事に適合しメディカルチェックも受け、ブラッド特有の偏食因子を持っていることから主人公は特殊部隊のブラッドに配属することになった。基礎訓練を受け、主人公と同期のナナ、少し前にブラッドに加入したロミオ、ブラッドのリーダー・ジュリウスと共に移動要塞・「フライア」に拠点を置きながら、ミッションに出撃していく。ミッションが終わりフライアに戻ったメンバーは、ロビーである少女と出会う。彼女は全国でも有名な歌手の葦原ユノといった。ユノは各地のサテライト拠点の発展を促進すべく世界各地を飛び回っているという。ユノと主人公はこの時が初対面だった。
ある日、ブラッドに新たな仲間が加わるという情報を得る。ギルバート・マクレインと名乗った男は到着早々にロミオを殴ってしまう騒ぎを起こす。彼は挨拶も控えめにギルでいい。というのと、処罰なら何でも受けると吐き捨てその場から立ち去ってしまう。主人公はジュリウスから戦いに支障が出ないように、関係を修復させてほしいと言われ主人公はギルの元へ。彼と話すと素直に悪かったと詫びてロミオにも謝ってくると話し、改めてお互いに挨拶を交わした。
日々ミッションを遂行していく主人公たちに、フライアの進路上に多数のアラガミが出現し討伐依頼がかかる。だが、アラガミは群れとなり数が多すぎるため極東支部からエミールという隊員が応援に来てくれ、共にミッションに出撃する。討伐対象のアラガミを倒した後、予想外の大型のアラガミ・マルドゥークがエリア内に侵入。エミールの神機が動かなくなってしまい、襲われてしまう。攻撃を防ぐのがやっとの強さを持つマルドゥークに圧される主人公。「このままでは…」と思ったその時、主人公の体内から何かがみなぎる感覚を覚えたメンバーたち。主人公はブラッドの秘めた力「血の力」が覚醒し、マルドゥークの撃退に成功したのだ。マルドゥークは血の力によって右目に傷を負い、退散していった。そしてブラッドのなかでジュリウスに次ぐ二人目の血の力の覚醒者が出た瞬間だった。
血の力が覚醒し、主人公はまた訓練に励む日々を送っていた。そしてまた新たな仲間がブラッドに加わるという情報を得て主人公たちはラケルの元へ。シエル・アランソンと名乗った彼女はジュリウスと同じ児童養護施設で育ったという。これでブラッドの候補生が揃ったと言うラケル。続いてジュリウスが今後はブラッドの戦いの連携を重点的に補いたいと告げ、そのために副隊長を決めたいと言った。そしてジュリウスは実力と血の力が目覚めたことから主人公を副隊長に任命した。これからよろしく頼むというジュリウスと仲間たちの期待に頷く主人公だった。
それから新たな仲間・シエルはブラッドと共にミッションを遂行していくが、あるミッションでギルとシエルが衝突してしまう。主人公が間を取り持ってミッションは無事終了するが、シエルは他のメンバーとの間に溝が出来てしまっていた。ぎこちない空気が続いていたある日、オープンチャンネルから救難信号が入る。あるサテライト拠点が感応種に襲撃されているといい、急ぎブラッドは討伐に出た。仲間と共に主人公は感応種の討伐に成功。拠点の被害も最小限に抑えられた。そして、拠点で極東支部に所属しているアリサというゴッドイーターと挨拶を交わし、ブラッドはフライアに戻った。それからフライアとブラッドは感応種を討伐したことで、フェンリルから感応種は優先的にブラッドが討伐するようにという命が下され、周りから注目を浴びるようになっていた。そして主人公はラケルの姉・レアに呼び止められる。レアはシエルのことを気にかけてシエルの様子を伺ってきたのだ。シエルは元々裕福な家に生まれ育ったが、両親が亡くなり、ラケルに引き取られたという。彼女は施設で過酷な軍事訓練を受け育ったらしく、教えられた行動に従い、神機を持つようになったという。だが、自分の意思を伝えることや仲間との連携を取ることにシエルはなかなかうまくいかないことが悩みになっているのではないかとレアは心配していたのだ。けれどブラッドに入ってからは表情が少し変わったといい、主人公のこともとても評価していると告げ、シエルをよろしくと言いレアは立ち去った。
そのことを聞いてから、主人公はジュリウスに仲間との連携をもっと深めたいと言われ、主人公はシエルと二人で話す。シエルは、今まで教えられてきたことを活かし、自分のなかの戦術でアラガミと戦ってきたと話す。主人公はでも一人ではなく仲間もいるからと告げる。これにシエルは考えを改めてみると告げ、それからシエルは仲間と打ち解けるよう努力を始める。そして主人公に最初の友だちになってくださいと言われ、主人公は快く返事をした。二人は少しずつ打ち解け、信頼し合える仲になっていく。

極東支部へ

極東支部第一部隊 左からエミール・コウタ・エリナ

ミッション終わり、ブラッドたちは局長室に呼ばれ向かった。そこにはラケルとレアがいた。ラケルは神機兵とブラッドのデータを取りの為、様々なアラガミを討伐する必要があると告げ、極東支部へ移動したいと申し出る。極東地域はアラガミの数が多く、最前線といわれるほどの地域であるからだった。局長は悩んだが、ラケルに同意しフライアは極東支部へ進むことになった。極東支部へ向かっている途中、再び局長に呼ばれたブラッドたち。そこには、無人神機兵の研究・開発を進めるクジョウ博士とレアの姿もあった。局長は無人神機兵の運用試験を行うため、ブラッドは周囲のアラガミの排除をしろという命令を下す。神機兵とは、対アラガミ兵器で神機使いよりも力はあるため強いとの噂があるが定かではなかった。そして本格的に運用を始めるための第一歩を踏み出そうとしていたが、運用試験はまだ早いのではないかと意見するレア。局長はこれを宥めたが、レアは不機嫌で局長室を後にする。ブラッドたちも神機兵の護衛ということに気分が良くないまま任務へ出た。ブラッドは分かれて神機兵の警護にあたることになった。すると、一体の神機兵が背後からアラガミによって深い傷を負わされてしまうアクシデントが起こる。この護衛に単独で付いていたシエルはジュリウスに指示を仰いだ。だがブラッドたちが上を見上げると空には赤い雲が流れ込んできていた。オペレーターのフランが「赤乱雲」が近づいてきているとジュリウスに報告する。ジュリウスはブラッドに直ちに帰投せよと要請するが、局長はこれに猛反対。神機兵の運用試験を続けろと言うのだ。危険すぎると反論するジュリウスだが、無線で聞いていたシエルは雨が止むまでは各自待機した方がいいと判断し、ジュリウスの命令に意見したのだ。しかし、またこのやり取りを無線で聞いていた主人公は、神機兵に乗り込み、単独でシエルの元へ向かっていった。ナナはこの事をジュリウスに報告、局長は気分を害したことでジュリウスと主人公に処罰を与えると言い、立ち去った。その後、主人公とシエル以外のブラッドは無事に帰投した。シエルは赤い雨が止むのをじっと待っていた。すると中型のアラガミが突如出現。シエルは身動きが取れずにいた。アラガミが攻撃を仕掛けてきた瞬間、アラガミは神機兵によって吹き飛ばされた。神機兵に乗った主人公が助けに来てくれたのだ。この一撃でアラガミは撃退、シエルも主人公も無事だった。戻ると、主人公は懲罰房に入れられ、そのドア越しでシエルは主人公と話していた。シエルは命令違反する主人公がどうしてそこまでするのかを考えていた。そして、主人公の目を見た時、命令違反でも仲間を友だちを救いたい気持ちで動いたことに気付いたシエル。主人公の仲間思いの優しい心に触れ、シエルの血の力が目覚めた瞬間だった。
そして主人公は仲間とシエルの弁護から懲罰房から解放され、新たな感応種が出現したと情報が入る。今回は極東支部に所属するアリサからの応援要請だった。アリサと共に感応種の討伐に成功した一行。するとギルが主人公を呼び止めた。ギルは神機兵に乗り込み、単独でシエルを助けに行った行動について話し、どこか悲しそうな顔をしながら無茶はしないでくれと主人公に注意し立ち去って行った。そのあと神機兵に乗り込んだことで念のためにメディカルチェックを受けた主人公。結果、主人公の血の力は「喚起」という能力を持っており、心を通わせた者の真の力を呼び覚ますことができる力とラケルは告げる。今回、シエルはこの能力によって自身の血の力が覚醒したのだと続けて話す。さらに、他者の意志の力を増幅し、自らの限界を超えることを可能にする力とも考えられているという。ラケルはこの力をブラッドのために活用して欲しいと期待する。

そしてフライアは目的地である極東支部に到着した。ブラッドたちは極東支部・支部長であるサカキの元へ向かう。
サカキは快くブラッドたちを迎え入れてくれ、現在極東支部に置かれている状況を説明した。一つは、謎の病魔をもたらす原因である赤い雨。もう一つは感応種の出現である。感応種とは、特異な能力を有するアラガミの総称で、感応現象を起こし周囲のアラガミを呼び寄せ支配下に置くことができる。ゴッドイーターたちの神機にもオラクル細胞が含まれていることから、神機を一時的に使用できない状態に陥れることができるという。この感応種を撃退したブラッドをサカキはとても期待していると言い、極東支部での活躍もよろしく頼むよと告げた。そして極東支部の隊員たちによる歓迎会も行われるといい、準備ができるまで支部内を見て回ることになった。
支部内を見て回っている途中、ブラッドたちはユノとの再会を果たす。ユノは同年代の人たちと話すのは久しぶりだと喜んでいた。さらにエミールとの再会も果たした。彼は第一部隊の一員で、隊長のコウタ、もうひとりの隊員のエリナも紹介してくれた。そうこうしているうちに歓迎会の準備が整い、皆が料理を囲みお互いに挨拶を交わした。そしてユノの生歌も披露してくれた。これから極東支部でブラッドはミッションをこなしていくことになった。

新たな血の力

ギル(右)とケイト(左)

極東支部で隊員たちと共にミッションをこなしていくブラッドたち。ある日、ナナがギルの様子がおかしいと心配し始めていた。人前で居眠りをしないギルがエントランスのソファでその姿を度々目撃されていたからだった。支部でミッションをこなしていると、第四部隊が帰投したという知らせが入る。ギルとブリーフィングしていると、一人の男性ゴッドイーターが話しかけてきた。ギルは彼の顔を見て驚く様子を見せた。彼は真壁ハルオミと名乗り、極東支部の第四部隊・隊長で昔ギルと同じ支部に所属していて同じチームを組んでいたらしい。軽い挨拶を交わし、ハルオミは立ち去っていった。そのあとギルとハルオミはミッション終わりに二人で飲み、昔話で盛り上がっていた。するとハルオミが主人公は「ケイト」に似ていると呟き、そして「いい奴ほど早く逝っちまうのはどうしてなんだろうな」と告げる。ギルは複雑そうな顔をしていた。
ギルの複雑な顔を見たハルオミは別の日に主人公を呼び止め、二人で話がしたいと言った。ハルオミはギルのことだから、自分の過去の話を聞いていないだろうと言い、ハルオミは昔あった出来事を主人公に話し始めた。
昔、ギルとハルオミはグラスゴー支部という小さな支部に所属していた。その支部は、アラガミの被害が少ないことからゴッドイーターがハルオミ・ギルともう一人、隊長のケイトのみで仕事を回していた。ケイトはハルオミの最愛のパートナーでもあり、3人はとても仲が良くお互いを支え合い、アラガミ討伐を行っていた。あるミッションに出ている時、突如新種のアラガミの奇襲を受けた。その日はケイトとギルがペアを組み、ハルオミは後に合流するという作戦内容だったためハルオミはその場におらず、奇襲を受けたと聞き急いでギルたちの元に向かった。ケイトとギルはアラガミに立ち向かうが、ギルはアラガミからの強い攻撃を受けてしまい負傷してしまう。ケイトは回復に専念しろと言い、ケイト一人でアラガミに立ち向かっていく。だがケイトはアラガミの攻撃を避けるのが精一杯で攻撃が出来ずにいた。そしてケイトもアラガミからの強い攻撃を腕輪に直撃受けてしまい、ケイトは侵食され始めていた。それでもアラガミに向かっていくケイトは、アラガミの隙を付き背中に自分の神機を突き刺した。アラガミは暴れ、ケイトは投げ飛ばされてしまったがアラガミは神機が刺さったまま退散した。ギルはケイトに駆け寄り、ケイトはある事をギルに告げる。
「ギル、私を…殺して」
ケイトの腕は既に浸食が進み、アラガミ化していた。そのうちケイトはアラガミになり、自我もなくなり、ギルやハルオミを襲ってしまうと考えたケイトはギルに頼んだのだ。ギルはそんなことできないと言うがケイトはギルを襲いたくないから、お願いと懇願する。
そしてハルオミが来た頃には、ケイトの服と腕輪だけが残っていたという。ギルの神機はケイトの服を貫通し、岩に突き刺さった状態でギルはケイトの腕輪を抱きしめ泣き続けていたとハルオミは語る。フェンリル本部はギルを査問会にかけられたが適切な行動だったと判断された。だが周りはギルを批判する人もいて周りから「フラッキング・ギル」という不名誉な渾名を流されることになってしまったのだ。ハルオミは辛気臭い話をして悪かったといってギルとハルオミの過去の話を語ってくれた。
次の日、エイジスへ任務に出ていた第一部隊の隊長・コウタが大型アラガミの奇襲により孤立してしまい、救難要請が出され主人公たちは急いで向かった。コウタは無事だったが、任務に出た際、見たことのないアラガミの奇襲に遭い、さらにそのアラガミの背中には神機が突き刺さっていたと話す。それを聞いたギルとハルオミは出撃の準備をする。そしてハルオミは主人公にヤツを倒すことに協力してくれと頼まれ、三人で因縁のアラガミの討伐に出る。
攻撃を繰り返し、アラガミが倒れ討伐成功したと思ったその時、ヤツはまだ生きていた。三人で立ち向かうがまたしてもギルはアラガミの攻撃を受けてしまい、立ち上がれずにいた。そして主人公に狙いを定めたアラガミは、主人公に向かって襲い掛かる。神機で防ごうとするが強い力に耐えきれず、神機は弾き飛ばされてしまう。ギルはまた同じことの繰り返しなのかと、また大事な人を失ってしまうものかと最後の力を振り絞る。ハルオミの援護から主人公は隙を付いてケイトが刺した神機を足でさらに突き刺した。苦しむアラガミにギルはもう二度と大事な仲間は死なせないと強い思いから、ギルの血の力が覚醒したと同時にアラガミに止めをさした。
因縁のアラガミ、ルフス・カリギュラを討伐した三人。ギルも、そしてハルオミも止まっていた時間がやっと動き出した瞬間であった。

それからしばらく経った頃、ユノのマネージャー・サツキから討伐依頼が入る。ユノが慰問しているサテライト拠点近辺にアラガミの群れが確認された。ブラッドは揃って討伐に向かった。主人公たちは近辺のアラガミを討伐し、サツキに連れられサテライト拠点の見学に入る。サテライト拠点とは外部居住区でアラガミ装甲壁という壁によって守られている。拠点はフェンリル本部からの支援は少なく、極東支部から出る支援でなんとか生活を送っている状況だとサツキは言う。そして拠点の至る所にフェンリルのマークが付いたテントや食材庫が並んでいた。これらを見たジュリウスはそれでもフェンリルの支えがあるのではないかという問いにサツキは足を止めた。フェンリル本部は基本的にサテライト拠点のことは放置で実際に手を差し伸べてくれたのはユノの父と極東支部のみだったと声を震わせながら言った。さらには、支部のなかでも極東は本部からの支援が少ないうえに、最前線で戦って血を流しているのもフェンリルは見て見ぬフリなのだという。それはどう説明するのかとジュリウスに厳しく意見した。ジュリウスはサツキの意見に少し考え、ブラッドでもなにかできることがあるなら協力すると告げた。
そして一行はある場所に着いた。そこは、「黒蛛病」患者が収容されている施設だった。黒蛛病は空気感染はしないが、接触感染があるために重病人ほど隔離が必要なのだという。施設に入った一行は少女・アスナに絵本を読むユノの姿を見た。アラガミ討伐のお礼を言うユノは続けて、黒蛛病の治療は未だに確立されていないと告げ、私が何か患者さんのためにできることがあるのなら力になりたいと呟いた。黒蛛病患者やサテライト拠点の光景を目の当たりにしたブラッドたちは自分たちにもなにか出来ることがあるのではないかと考えていた。

支部に戻ったブラッドはジュリウスを中心にフライアとブラッドでサテライト拠点への物資提供、黒蛛病患者の診察、装甲壁などの設備強化を申し出た。ブラッドたち各々で考え、黒蛛病が早く治るようにという彼らの思いが動いたのだ。
そして極東支部にクレイドル所属のアリサが遠征から戻ってきていた。クレイドルはサテライト拠点の護衛や開拓を主に活動している。アリサは今、一番問題視されている感応種討伐をブラッドにも協力して欲しいと主人公に相談してきたのだ。主人公は快諾し、これからもよろしくと挨拶を交わした。
拠点の再構築も一段落したところで、ブラッドたちはミーティングを行っていた。ミーティングの途中でナナが突如、頭痛を起こし倒れてしまう。自室に運ばれ、休息をとるナナはある夢を見ていた。それはナナがまだ幼い頃の夢だったが、ナナ自身もあまり記憶がないようだった。ナナはミッション出撃前にラケルのもとでメディカルチェックを受けることになった。ラケルは近いうちに血の力が目覚めようとしているといい、過去と自分自身と向き合いなさいとナナに告げる。そのあと、主人公はラケルからナナの母親はゴッドイーターであったために、ナナは生まれたときから体内で自動的に偏食因子を造り出すことができる「ゴッドイーターチルドレン」だということを告げられる。そしてそばで支えて欲しいと頼まれたのだ。
主人公はナナを気にしながらミッションへ出撃した。討伐対象のアラガミを倒し、帰投準備に取り掛かろうとした時、オペレーターのヒバリからブラッドのもとにアラガミの群れが集結しているという無線が入る。ジュリウスは戦闘を続行、退路が確保でき次第、帰投すると伝える。だが、アラガミは倒してもキリがないほどに出現していた。第一部隊が応援に来てくれて、退路を確保し、ブラッドの帰投命令が下るがナナは再び頭痛に襲われ動けずにいた。主人公がなんとかナナを支え、ブラッドたちは無事に帰投したが、ナナはサカキの集中治療室で安静にするということになった。サカキは、アラガミを呼び寄せていたのはナナの血の力が原因ではないかと言う。そしてブラッドはナナを除く面々でミッションに出撃する。
ブラッドが支部を空けている間に拠点の崩れかけていた装甲壁がアラガミに破られ、拠点が襲われてしまう。緊急事態の館内放送を聞いたナナは、サカキに部屋から出ないようにと告げられるが、ナナは血の力を利用してアラガミを引き付けようと支部を抜け出す。ミッションから戻ったブラッドは、ナナが抜け出したことを聞き、ナナの元に急いだ。アラガミと戦うナナの元にブラッドは集まり、よく引き付けたとジュリウスは言った。だがナナは、私がいたらみんなに迷惑がかかると呟く。この言葉にみんなは反論。仲間だからそんなの気にしなくていいという言葉と、ナナの大好物であるおでんパンを主人公は差し出した。仲間との絆にナナの血の力が目覚めた瞬間だった。

別れ

感応種・マルドゥーク

ブラッドはロミオを除いたメンバーが主人公の血の力・喚起の能力によって多彩な力に目覚めていくが、これにロミオはひとり遅れをとっていると、焦りを感じ始めていた。それからロミオはミッションに出ても仲間とうまく連携が取れず、空回りばかりしていた。それでもいつも通りに明るく振る舞うロミオにギルは苛立ちを覚え、戦場での戦闘の仕方に説教してしまう。これにロミオは怒り、勢いのまま神機も持たずに支部を出ていってしまう。ロミオはあるサテライト拠点の中をトボトボと歩いていた。頭上には赤い雲が広がりかけており、ロミオは焦る。そこに一人の老人がロミオに話しかけ、雨宿りしていきなさいと告げる。ロミオは老人の家に招かれ、家にはもう一人の女性の老人もおり、老夫婦で生活していた。ロミオは老夫婦と仲良くなり、ブラッドの組織や主人公、ジュリウスの話を自慢げにしゃべっていた。だが自分の無力さや弱さ、自信が持てないことを老夫婦に話す。それに老人二人は、ロミオは自分らしくいなさいと励ましの言葉をかける。この言葉にロミオは自分の居場所はどこにあるのか再確認し、老夫婦にお礼を告げる。赤い雨もあがり、支部へ戻ろうとするが突如、大型のアラガミが装甲壁を破り拠点に侵入してきた。この情報はブラッドの耳にも入り、ロミオの神機を持ち主人公たちはロミオのもとに向かう。ブラッドは無事にアラガミを撃破し、ロミオはメンバーに頭を下げる。主人公やギルたちは快く彼を受け入れた。

ロミオも戻り、いつも通りの日々を送っていると、黒蛛病の研究などの件でラケルがサカキに会いに来ていた。主人公はラケルを迎えにいき、サカキの元へ案内した。部屋の外で待っていると、一人のゴッドイーターと出会う。彼はソーマ・シックザールと名乗った。するとラケルが部屋から出てきてソーマと顔を合わせる。
「あなたのお父様にはお世話になりました」と告げるとソーマは俺と同じ匂いがすると言った。主人公はその会話が分からないままラケルと共にソーマの横を通った。するとソーマは主人公にいい神機使いになれよと言って部屋に入っていった。
そのあと主人公はラケルにしばらくフライアで手伝いをして欲しいと頼まれる。ラケルは黒蛛病の研究の他に無人神機兵の研究も同時進行で行っていて、神機兵の運用化までもう少しだと告げる。神機兵の研究に必要な素材調達をしてきて欲しいとの依頼だった。主人公は必要なコアを集め、ラケルに渡す。すると、ラケルは一通の手紙を無人神機兵開発者のクジョウ博士に渡して欲しいと主人公に頼む。主人公は早速クジョウ博士の元へ行き、手紙を渡し、迎えにきたロミオと共にフライアを後にする。
支部に帰る前にロミオはちょっと付き合ってくれと主人公を誘う。ロミオは自分だけが血の力に目覚めないことに焦りを感じ、イライラしていたと主人公に話す。だが焦っても仕方がないこと、自分らしくいることが大事なのだと実感したと告げる。そして主人公にありがとうと笑顔で言った。

手紙を受け取ったクジョウ博士はラケルのもとに向かった。ラケルは無人神機兵の運用のために必要なコアとデータをクジョウ博士に手渡し、このあとの工程はクジョウ博士に任すと言った。ラケルは、姉のレアが有人神機兵開発責任者であるため、無人神機兵の開発をラケルが関与したと知られれば、たった一人の家族の姉に嫌われてしまうと恐れ、ラケルが研究したデータそのものをクジョウ博士が完成させたということにして欲しいとも話す。クジョウ博士はラケルの儚げな頼みを快く受け入れると共に神機兵運用の喜びも感じていた。クジョウ博士は早速運用のために必要な準備に取り掛かる。そのときのラケルの顔に怪しい笑みが浮かんでいたことにクジョウ博士は気が付かなかった。

支部に戻った主人公は休む暇もなく次の任務を確認していた。ブラッドの任務として無人神機兵運用のための露払いを頼まれたのだ。さらにアラガミの群れを補足したことから、安全確保のため、居住区にいる住民を支部に避難させることになった。ブラッド、第一、第四部隊の構成で行う今回の任務。ブラッドはアラガミの討伐と、一部住民の避難誘導を行うことになった。アラガミを撃破し、手分けして住民の避難誘導にまわったブラッド。だが避難している途中で赤い雨が降り出し、隊員とブラッドは神機兵に住民の避難を任せるようにしたのだ。だが突如神機兵の動きが止まる。周囲はパニックに陥り、ジュリウスは急いで避難した住民の名簿の照合を行わせた。ロミオが確認すると支部を飛び出し雨宿りさせてくれた老夫婦の名前がないと知り、ロミオは防護服を着て単独で老夫婦たちが住む居住区へ走っていく。ギルが追いかけようとするがジュリウスがギルを止め、代わりに追いかける。メンバーの無線から新たに「白いアラガミ」が現れたと情報が入り、嫌な予感がする主人公だがジュリウスを信じ、主人公たちは小型のアラガミの駆除にまわった。
ジュリウスはロミオに追いつくが、目の前には右目に傷を負った感応種のマルドゥークが多数のアラガミを引き連れて現れたのだ。ジュリウスは複数のアラガミからの攻撃を避けきれず、身体に直撃してしまい、気を失ってしまう。ジュリウスに止めをさそうと狙うマルドゥークの前にロミオが立ちはだり、マルドゥークに向かっていくがロミオも攻撃を受けてしまう。それでも失いたくないという強い思いで最後の力を振り絞り、ロミオはマルドゥークを撃退に成功する。
しばらくして目が覚めたジュリウスは、倒れているロミオにゆっくり近寄り半身を抱き上げたが、既にロミオは弱り切っていた。そしてロミオは弱くてごめんと少し笑って呟き、目を瞑った。ロミオを抱きしめたまま、ジュリウスは一人でも欠けたら意味がないという言葉も、逝くなという叫んだ言葉もロミオには届くことはなかった。
そして、フライアの庭園にロミオの墓がたてられた。フライアの乗組員、極東支部の隊員、ブラッドが墓の前で参列し、ロミオの死を悔やみ悲しんだ。ロミオがファンだった歌姫・ユノは墓の前で歌を歌った。いつかブラッドの為だけに歌って欲しいという約束をこんな形で果たすことになるなんてと悲しむユノ。参列した全員がロミオを思い、涙を流していた。
その横でジュリウスに何かを耳打ちするラケルの姿は誰も、気にも留めなかった。

欠けていくブラッド

ブラッド 手前からナナ・ギル・シエル

そのあとジュリウスは主人公を呼び出し、今回の神機兵の事故とロミオの件でフェンリル本部に行き、直接報告をしなければならないと告げ、ジュリウスは一時的にフライアをラケルと共に離れることになった。そのことを他のメンバーにも伝えた主人公はみながジュリウスの心配をしていることに落ち着いていこうと話す。そして無人神機兵開発責任者のクジョウ博士もフェンリル本部へ移送され、責任追及されることになり、もう研究者に戻ることはできないだろうと周りから言われるようになった。
ジュリウスはフライアを離れ、ブラッドのメンバーともメールのやり取りを続けるが早い返信はなく、みなに不安が募っていく。だがしばらくしてジュリウスがフライアへ戻ると知らされ、ブラッドに少し活気が戻ってきていた。しかし、そんな時は長くは続かなかった。
ある日、ジュリウスは主人公に二人で任務に出ようと誘う。任務完了を報告した後、ジュリウスは主人公と二人で話がしたかったと語りはじめる。ロミオとの思い出話、主人公がブラッドに入ってきてからブラッドは明るくなった、そして主人公の血の力が覚醒して他のメンバーも血の力が目覚めブラッド全員にまとまりが出てきたのも主人公が居てくれたからだとジュリウスはありがとうと言った。そして、「俺が居なくてもブラッドは大丈夫だな」と告げる。ジュリウスはブラッドを抜け、ラケルと共に神機兵の開発に携わっていくと話した。神機兵が本格的に稼働すれば神機使いが命を落とすことがなくなると空を見上げ言った。そして必ず神機兵開発を成功させると、ジュリウスは笑った。

そして後日、ブラッドはフライアの責任者・グレム局長から正式に辞令が出された。フライアに所属するゴッドイーターは各支部へ出向、ブラッドは極東支部へ転属する形になった。そしてジュリウスはみなに挨拶することなく、フライアで姿を見せることはなかった。もう関係者ではなくなったブラッドはフライアを降ろされ、極東支部へ戻ったのだった。
ギルとナナは支部へ戻ってもジュリウスがブラッドを抜けたことに納得がいかず、テレビ回線でジュリウスと話しをしようということになった。テレビに映ったジュリウスに手を振るナナ。だがジュリウスは冷たい雰囲気で話す時間もないとメンバーを突き放し、回線を一方的に切ってしまった。ギルは苛立ちを抑えながら、言葉を飲み込んだ。
ジュリウスは回線を切ったと同時に胸を抑え、苦しみに耐えていた。ロミオを失くしたあの日にジュリウスは赤い雨に打たれ、黒蛛病に感染してしまったのだ。それを横で見ていたラケルはジュリウスを気遣うが、早く神機兵を完成させたいと焦るジュリウス。ブラッドの力を超える神機兵を自分の命が尽きるまでに完成させないといけない。「もうブラッドが戦場に出なくていいように…」と呟くジュリウスだった。

支部ではブラッドの隊長が正式に主人公に決定し、副隊長はシエルに任命された。ジュリウスが抜けたことでブラッドの雰囲気は暗くなってしまっていたが、気持ちを新たにして前を向いていこうとみなで士気を高めていた。そしてギルは主人公に「隊長」としてこれからも支えになるつもりだと告げた。
ミッション終わり、シエルが感応種の生命反応があったという情報を知らせる。反応はマルドゥークで間違いないとシエルは言う。サカキはブラッドのみでは厳しい戦闘になるかもしれないとして、フライアで研究開発している神機兵を用いて作戦を行うことを提案。ブラッドはサカキと、神機兵の指揮を執る者とブリーフィングを行うことになった。そしてブリーフィングにやってきた指揮者はジュリウスだった。ブラッドとジュリウスはロミオの仇を取るため共に作戦を実行する。作戦は長いサバイバルミッションになるとし、途中でキャンプを行うことになった。綺麗な星空の下、大きなテントの中でブラッドとジュリウスは近況の報告をしていた。そしてみんなで笑い合っていた頃のようなひと時を過ごした。ブラッドが寝静まった頃、ジュリウスはひとり外で黒蛛病の痛みに苦しみ、耐えていた。
夜が明け、ブラッドはマルドゥークを補足した。攻撃を繰り返すブラッドたち。マルドゥークは少しずつ弱っていった。そして神機兵の援護もあり、ブラッドはマルドゥークを倒したのだ。ブラッドとジュリウスはロミオの仇が取れたと安堵するが、どこか寂しい気持ちにもなった。
マルドゥークを討伐し、ジュリウスは神機兵を連れ帰投準備を行う。ナナはまた会えるよねとジュリウスに問いかける。ジュリウスは振り返ることはなかったが、手を挙げ「ああ。」と小さく返事をした。
支部へ戻ったブラッドたちはマルドゥーク討伐をロミオに報告しに行こうということになり、フライアへ入館許可を申請し、ロミオの墓前へ。しかし、墓には一輪の花が既に供えられていた。ブラッドたちは黙ってその花を見つめた。先客はジュリウスだと、ブラッドは皆分かっていたのだ。

少し日が経った頃。支部の隊員たちが最近ユノの元気がないことを聞かされる。主人公はユノに話を聞くと、支部で一時期療養していた黒蛛病患者のアスナが治療のため、フライアに移されてから全く連絡がとれないことを心配していたのだ。主人公は直接会いに行ってはどうかと勧めると、フライアに打診してみると部屋を出ていった。マネージャーのサツキは、なにかありそうと怪しんでいたため、主人公からフライアの中で信頼がある方はいるかと問われる。主人公が答えた人物のことをさらに聞かれジャーナリストでもあるサツキはフライアのことを単独で調べようと行動を起こす。このことがきっかけとなり主人公も支部の隊員やブラッドにも話を聞いて回った。他の隊員たちはアスナと連絡がとれないことや、ギルはロミオの墓参りに行ったときに感じたフライアの尋常じゃない警備の厚さ、シエルはフライアに残ったオペレーターのフランとも定期的にメールのやり取りはしているがフライアが現在どのような状況下にあるのか知らされていないことから強いストレスを感じていることなどを聞いた。主人公もフライアの現状を気にかけながらもミッションに出るが、ある時フランから極東支部への異動が急遽決まったとのメールが届く。

ラケルの陰謀

ラケル(左)とレア(右)

ミッション終わりに主人公はユノのマネージャー・サツキに呼び止められる。サツキはジャーナリストとしてフライアのオペレーター・フランに取材を申し込み、フライアの現状が少しわかったと告げた。結論から、フライアは黒蛛病患者の治療は行っていないということだった。取材結果は薬品の納品記録には頭痛薬一つ納品されていないということ、フライアに在籍していた医師や看護師たちは本部や他支部に転属し、一人も在籍していない状態であるとことがわかったとサツキは言う。何故、黒蛛病患者を集めていたのかは分からないまま取材は終わり、そしてフランも極東支部に転属してきたのだった。フランは現在のフライアは謎だらけで自分にもなにも知らされず、黒蛛病患者のことも分からないことだらけだと告げた。そして、また主人公たちと一緒に仕事ができることに喜んでいた。

突如、ブラッドに救難信号が入り、ブラッドは出撃した。アラガミを掃討し、遭難者を探したブラッドたち。倒れている遭難者はフライアにいるはずのレアだった。
レアは精神状態が不安定のため極東支部で保護、このことは極東支部外秘となった。保護されしばらく経った頃、レアが話をしたいと主人公とシエルを指名し、二人はレアの元へ。
フライアの現状を詳しくは聞けなかったが、レアはラケルとジュリウスが神機兵の開発を行うようになってから開発研究棟にも入れてもらえず、研究にも参加させてもらえなくなったこと、レアの居場所がフライアにはなくなってしまったことからフライアを飛び出したと語る。そしてこうなってしまったのは私のせいだと続けて話すレアは苦しみながら二人に話してくれた。
レアとラケルがまだ幼かった頃、レアはおしゃべりで活発な子どもで妹のラケルはレアと正反対の性格で寡黙で何を考えているのか分からない子どもだった。ある時、ラケルがレアのお気に入りの人形を黙って持ち出したのだ。ラケルはこれが癖になってしまっていて、レアはこのことに怒って家の階段からラケルを突き落としてしまう。まだ幼かったラケルはこの事故で脊髄の損傷、脳死状態に陥ってしまう。レアとラケルの父親は医師になんとかならないかと相談する。すると医師は、確証はできないがP73偏食因子を体内に投与するという治療を提案する。この偏食因子を投与することで神機使いが投与する偏食因子より強力的で最もアラガミに近い存在になること、そしてこの治療はある実験から生まれたもので死者も出ていることから、慎重に考えることを勧めた。レアたちの父親は考えた結果、ラケルにP73偏食因子を投与することを決意。ラケルは一命を取り留めた。
レアはラケルのことを話すと泣きだしてしまい、シエルは気を遣って日を改めることになった。それから主人公とシエルは数回に分けてレアの話を聞きに行った。
大人になったレアとラケルは二人とも科学者となり、ラケルはアラガミによって親族を失った子供たちを保護・教養するため、児童養護施設を設立した。その施設で行われていたラケルのある行動が父親に知られたことでクラウディウス家の歯車は狂ってしまう。ラケルは児童養護施設に収容している子供たちが「ある実験」の犠牲者になっていると父親の耳に入ってしまい、レアたちの父はこのことをフェンリルの査問会にかけると言い、部屋を出て行ってしまう。ラケルはいつか来る未来のためにと告げるが、レアはラケルの隣でなにも言うことはできずに佇んでいた。フェンリル本部へ向かうためレアたちの父は車に乗り込もうとする。しかし、父の目の前に見たことのない「化物」が現れ、一瞬にして殺されてしまった。炎上する車を見たレアは全てを悟り、私のせいでこんなことになってしまったとラケルに膝をついて謝るがラケルは恐ろしいくらいの優しい声でこれから共に歩んでいきましょうと告げた。それからレアはたった一人しかいない家族のラケルの言いなりになってしまっていた。
そしてシエルはフライアは今現在どのような状況になっているのか尋ねた。すると、黒蛛病患者は何らかの形で神機兵の技術開発に使われているかもしれないとレアは答えた。シエルは急いでこのレアの話をサカキに報告し、ブラッドは事実を確かめにいくとフライアに潜入する作戦を練る。

作戦会議をしているとユノが一緒に付いて行くと言い、彼女の意思は固くブラッドはユノとサツキを連れてフライアへ潜入する。潜入したブラッドたちが目にしたものは黒蛛病患者たちが一人ずつ収容されている収容所だった。彼らは患者たちの救出に急ぐが、その行動を止めるようにジュリウスの冷たい声が響いた。ブラッドの前に立ちはだかる神機兵を倒したブラッドたちは患者を救出していたユノたちと合流しようとする。だがユノが収容所で眠っているアスナを発見する。アスナを抱え、収容所を出ようとするがユノは急に意識を失い倒れてしまう。トラブルが起きる中、無事に患者たちは支部へ搬送し、ブラッドとユノたちも支部へ戻ってきた。だが支部の医務室でユノとアスナが隔離されることになった。ユノはアスナを抱えたことで黒蛛病に接触感染してしまったのだ。ユノの様子を見に行くと、ユノの腕には黒い痣が既にできていた。それでも気丈に振る舞うユノにまたお見舞いにくると約束し、部屋を後にした。

フライアに潜入し数日経った頃、支部の面々はテレビである報道を見ていた。それはジュリウスがフライアを乗っ取り、クーデターを起こしているという内容の報道だった。フライアの乗組員を人質としていたが、一部の人質を解放、その中にグレム局長の姿があった。グレム局長は本部にて記者会見を行っていた。そしてジュリウスはフェンリルから独立を宣言し、神機兵によるアラガミ討伐を掲げ、その量産を増やすために黒蛛病患者を各地で集めているとも報道で発表された。また、これにフェンリルは非人道的な要件とし、ジュリウスの行動を問題視しているとも発表された。
これにブラッドたちはジュリウスは間違っていると判断、そして仲間を力ずくでも助けに行こうと決意する。それからブラッドと支部の隊員たちは神機兵に負けぬよう日々鍛錬と任務をこなしていっていた。
ある任務終わりにコウタが主人公を呼び止め、過去にあった「アーク計画」の話をしてくれた。コウタは今回起きた事件とアーク計画を重ね、昔のことを思い返していた。ジュリウスは、一部の人間を犠牲にして残りの人類を助けようとしている。アーク計画は「人類の生存策」として多くの人間を犠牲にし、一部の人類を助けようとする計画だった。箱舟という宇宙船で選ばれた人々のみを一時脱出させ、アラガミもろとも世界を滅ぼす大きな計画だったとコウタは話す。これは極秘の裏計画で任務で行くエイジス島は過去では隠れ蓑に使われていたという。当時の極東支部の神機使いたちが全力で阻止したが、最後はヒト型アラガミの「シオ」という子どもに助けられたとコウタは告げた。シオは旧世界を滅ぼす終末捕喰を引き起こす特異点だったといい、彼女はコウタたちを助けるために自ら犠牲となった。
そしてコウタは、これから何が起きるか分からないけれど必要であれば手を貸すから頼ってくれと主人公に優しく言った。

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