ランボー3/怒りのアフガン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ランボー3/怒りのアフガン』とは1988年にアメリカ合衆国で製作されたアクション映画作品で『ランボー』シリーズ第3作にあたる。ベトナム戦争時代の上官でランボーの唯一の理解者であったトラウトマン大佐がアフガニスタンの戦場でソ連軍の捕虜となってしまう。タイで静かに暮らしていたランボーは、それを知ると大佐救出のためアフガンに向った。
公開当時は「101分の本編で108人の死者が出る」というキャッチコピーでギネスブックに「最も暴力的な映画」と記載された。

戦闘において正当な方法で正面からはたらきかけるのではなく、突如として不意を突くようなやり方で敵を倒す事、またはその戦闘員。ランボーの得意とする戦い方でもある。

アフガニスタン

正式名称アフガニスタン・イスラム共和国で、首都はカーブル。内陸国であり、南および東にパキスタン、西にイラン、北にタジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンが位置し、国の東端(ワハーン回廊)は中華人民共和国の新疆ウイグル自治区に接する。パシュトゥーン人のほか、タジク人、ハザーラ人、ウズベク人、トルクメン人などの数多くの民族が住む多民族国家でもある。

ソ連

ソビエト社会主義共和国連邦とは、20世紀ユーラシアにあった社会主義国である。略称はソビエト連邦、ソビエト、ソ連邦、ソ連など。1917年のロシア革命の後、ロシア内戦を経て1922年に世界初の社会主義国家として成立、共産党による一党独裁体制で冷戦期にはアメリカと並ぶ二大巨大国家として世界中に大きな影響力を持っていた。

ムジャーヒディーン

ムジャーヒディーンは、アラビア語で「ジハードを遂行する者」を意味するムジャーヒドの複数形である。イスラム教の大義にのっとったジハードに参加する戦士たちのことを指しており、近年ではイスラム教によって連携した民兵たちの事を指すことが多い。

パキスタン

アフガニスタンと国境を隣接する国で、ヒンドゥスターニー語でパク(神聖な、清浄な)とスタン(国、地方)が結びついたもの。同時にこの地を構成する5地方、パンジャブ、アフガン、カシミール、シンド、の頭文字とバルチスタンを組み合わせた造語でもある。
国旗の由来として、白は平和を、緑は国の繁栄を、三日月は進歩と発展を、星は光明と知識を表している。基調となる地色の緑と三日月・星は、イスラム教のシンボルとして用いられている。

『ランボー/怒りのアフガン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「最も暴力的な映画」としてギネスブックに登録された

前2作よりもアクションシーンを大幅にパワーアップさせ、戦闘シーンを強力にした結果、劇中で108人もの死者を出したとして、1990年度のギネスブックに「最も暴力的な映画」として認定された。当時の映画としては過激なシーンが見どころであった。

マニアックで豊富な銃火器が随所で登場している

登場する銃火器の種類は豊富で、AK系統のライフルだけで10種類ほど登場する。さらに随所に登場するDShK38重機関銃やSG-43重機関銃は車両同様イスラエル軍から貸し出された本物である。マクドナルド監督はテクニカルアドバイザーとマニアックな銃器を手配して、当時あまり知られてなかったPM-63 RAKやエリコンFF 20mm 機関砲などを借りてきたので、リアリティのある仕上がりになっている。

スタローンがゲリラを助けたためテロが発生したという非難が起こった

本作を語る上で外せないのがアフガンゲリラ兵の存在。自国に平和を取り戻すべくソ連と戦う彼らをヒロイックに描き、クライマックスでは騎馬隊勢として、孤軍奮闘するランボーとトラウトマンの救援に駆けつける。さらにラストでの「この映画をすべてのアフガン戦士たちに捧げる」というテロップで彼らを称えた。しかし現実は、本作公開の数週間前に和平協定が結ばれ、アフガンからソ連軍が撤退。ソ連を追い出したゲリラ兵たちはその後、過激派イスラム主義組織タリバンとなってアメリカで9.11テロを起こすことになったため、スタローンは「ランボーがアフガンゲリラを助けたから9.11が発生した」という、風評被害に近い非難を浴びることとなった。

『ランボー/怒りのアフガン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ランボー「俺はお前の最悪の悪夢だ」(I’m your worst nightmare)

ランボーが無線でソ連軍司令官のザイセン大佐に言ったセリフ。ザイセンを悪の根源と断定し、宣戦布告として抹殺を宣言する言葉。セリフ自体は『48時間』でエディ・マーフィが発したのが最初と言われているが、ランボーの口から出たこのセリフは当時インパクトが大きいとして、ちょっとしたブームとなった。

ランボー「慣れています」

トラウトマン大佐救出に向かうというランボーに対して、グリッグス武官が「これだけは断っておくぞ。捕まったり情報漏れの場合。君の存在について一切否定するぞ」 と伝えた時にランボーが言った言葉。政府の助けなく、単身乗り込むことに慣れているランボーならではのセリフである。

トラウトマン大佐 「近くだ…おまえのけつの中だ」

ミサイルのありかを聞き出すためにソ連軍のザイセン大佐に拷問を受けるトラウトマン大佐が、ザイセン大佐に「君はアフガニスタンで捕まった最初のアメリカ人だ。おめでとう…運び込まれたミサイルはどこにあるんだ?」と言われたときに吐いたセリフ。トラウトマン大佐の軍人魂を見た瞬間である。

『ランボー/怒りのアフガン』の主題歌・挿入歌

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