陸王(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『陸王』とは作家の池井戸潤が書いた小説『陸王』が原作のドラマで、脚本は八津弘幸、演出は福澤克雄と田中健太が担当。ドラマのストーリーは資金難に苦しむ老舗足袋屋の社長が、会社の未来を考え新規事業のランニングシューズ開発に乗り出し、たくさんの人の助けで苦難を乗り越え、マラソン足袋「陸王」を開発するまでの企業再生物語。ドラマの主人公である宮沢紘一を俳優の役所広司が演じ、たくさんのエキストラを使った駅伝シーンなどは臨場感のあるシーンに仕上がっている。大多数の人たちから感動したと大反響を呼んだ人気ドラマ。

「なあ、大地。お前っていう人間は、この世にたった一人しかいねえんだぞ。代わりはいねえんだ。だから、もっと自分にプライドを持て。ただの部品にはなるな。会社の大小や肩書なんて、たいした問題じゃねえ。本当に大事なのは、自分と自分の仕事にどれだけ胸を張れるかだ」

飯山が病院から自主退院してこはぜ屋で作業している大地の所に来たシーン

第4話。病院から自主退院してきた飯山が、こはぜ屋で夜遅くまで作業をしていた大地の所にやってきて、シルクレイ製造機の部品がある場所を教える。大事なのは部品じゃないという飯山に対し大地がノウハウかと聞くと、部品は代わりがきくが人は代わりがきかないと言った飯山の次の言葉。飯山が大地にこの世にたったひとりしかいない自分に自信を持てと言った名ゼリフ。

『陸王』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

箱根駅伝で有名な青山学院大学陸上部の監督がランナー役を指導

茂木裕人役の竹内涼真、平瀬孝夫役の和田正人、毛塚直之役の佐野岳などの長距離ランナー役は、青山学院大学陸上部の原晋(はら・すすむ)監督が走行方法を徹底指導。原監督は箱根駅伝で青山学院大学陸上部を何度も総合優勝に導いた監督。原監督はドラマに出演する長距離ランナー役のオーディションにも参加。約半年間、選抜したキャストを本格的なトレーニングで指導し、一から身体を作り上げている。そのため、マラソン大会などのドラマシーンは迫力のあるシーンになっている。

有名スポーツメーカーの「ミズノ」がドラマに出てくるマラソン足袋「陸王」を製作

『陸王』のドラマ制作チームはドラマのリアリティを出すために、マラソン足袋「陸王」は本物の陸上用シューズを製作している会社に作ってもらおうと最初から決めていた。有名スポーツメーカーのミズノとのコラボレーションが実現し、トッププロのシューズ担当の「チームミズノ」がマラソン足袋「陸王」を製作。親指と他の指に分かれた足袋型のランニングシューズが完成した。マラソン足袋「陸王」はトップ選手が使うシューズと同じ素材で作られていて、通常のシューズの1.5倍の時間の丸一日かけて作られた。

「フェリックス」の製品は有名アウトドアブランドの「モンベル」を使用

御園社長が経営するアメリカのアウトドア用品ブランド「フェリックス」の製品は、世界的に有名なアウトドアブランド「モンベル」の製品を使ってドラマ撮影されている。キャンプ用品やアウトドアウェアなどのたくさんのモンベル製品が、第7話、第8話、第9話に登場する。

『陸王』の主題歌・挿入歌

劇中歌:Little Glee Monster『Jupiter』

Little Glee Monsterが歌う『Jupiter』は、登場人物の心情を表すシーンや感動的なシーンに流れる劇中歌。Little Glee Monsterは女性5人のヴォーカルグループで、ライブを見に行ったドラマのプロデューサーが5人の力強くて繊細な歌声に感動し、『陸王』の劇中歌に採用した。

挿入歌:TBS系 日曜劇場『陸王』オリジナル・サウンドトラック

音楽担当は『半沢直樹』、『下町ロケット』、『ルーズヴェルト・ゲーム』のドラマ音楽を担当した、日本を代表する音楽家の服部隆之である。全22曲で収録時間は52分32秒。圧倒的で存在感のある記憶に残るドラマ楽曲がそろっている。

トラックリスト

1. 陸王 -Main Theme-
2. それぞれの覚悟
3. 仲間の絆
4. 陸王 ~こはぜ屋の人々~
5. 絶体絶命
6. 意地とプライド
7. それぞれの覚悟 ~運命~
8. 陸王 ~栄光に向かって~
9. アトランティスの闇
10. 因縁の対決
11. 陸王 ~無情~
12. それぞれの覚悟 ~後悔~
13. アトランティスの影
14. 不可解
15. 陸王 ~命運尽きる~
16. 見えない壁
17. 親子の絆
18. 陸王 ~夢を託して~
19. 不退転の決意
20. それぞれの覚悟 ~混沌~
21. 陸王 -Main Theme- (Piano Ver.)
22. 陸王 -Main Theme- (Extended Ver.)

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