僕等がいた(アニメ・漫画・映画)のネタバレ解説まとめ

『僕等がいた』とは、2002年から「ベツコミ」で連載され、第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した小畑友紀の漫画であり、2006年にアニメ化され、2012年に完結後、実写映画化もされた大人気漫画である。舞台は北海道釧路市と東京で、高校生活に期待を寄せる少し天然で一途な普通の女の子高橋七美と、運動神経抜群でクラスの大半が好きになるが、心に大きな影を抱える矢野元晴の高校時代~社会人までの青春と純愛を描いたラブストーリー作品である。

出典: comic-review.com

なかなか矢野と会えずにいた高1の夏休み、いつもの友人たちと夏祭りに行くことになり気合を入れて浴衣を着た七美だったが、矢野は祭りには現れなかった。そんな時、実は今日は亡き元カノ奈々の命日だと知り、その事実を知らずにはしゃいでいたことを凹んだ七美に竹内がかけた言葉。

高橋 七美「え、なんだろ、むずかしいな。えっと…あ、ほこほこするやつ」

寒い冬の日、雪の中で「幸せって何?」と矢野が訊いたときに七美が言った言葉。矢野は「ほこほこ?」と尋ね返すと七美は「うん!肉まんとか焼き芋みたいに、寒い時でもあっためるもの。心をポッとさせるもの!」と奈々の言った言葉を連想させた答えだった。七美から同じ質問をされた矢野は「雪みたいなもの…」と答え手で雪を掴むと、すぐに溶けてしまった切ない場面。

矢野元晴「高橋、一度しか言わないからよく聞いて。好きだよ」

出典: comic-review.com

文化祭のキャンプファイヤーでの告白タイムに、お気に入りの壊れた指輪を、矢野に直してもらいながら「結婚式の指輪交換みたい」とふざけて誓いの言葉を言い、遊び出す。矢野の誓いの言葉に被せるように「誓います!」と叫んだり、「言葉だけじゃ足りないね。あたしだったらこういうよ『指を折ってください』」という七美に、笑いながら伝えた告白の言葉。そして矢野の言葉を聞き、泣き出す七美の手を握り、キスをした。

高橋七美「好きだ バカッ」

亡き元カノ奈々の妹の有里と過去に体の関係を持っていたことを知り、傷付いた七美に謝罪しようと、矢野は七美の自宅へ行くが、まだ混乱し悩んでいた七美は顔を合わせなかった。大きな花束だけを置き、仕方なく帰っていった矢野のことが気になってしまい、家を飛び出し追いかけた七美が矢野へ向かって叫んだ言葉。

矢野庸子 「ひとつだけ、成功があるわ。失敗だと思ってたけど、計算外だけど、当時は後悔したけど、元晴 あんたを産んでよかった」

矢野が高2の時、母から離婚すると報告され、さらに自分は不倫していた男性との計算外の妊娠であり、それを利用して相手の家庭を壊そうとしていたこと、中絶が怖くて思い付きで産んだという真相を知った際、いつも失敗ばかりで、人としても母親としても最悪だという話になった場面での母・庸子の言葉。この言葉に続き「考えなしの小娘だったことに感謝するわ。もう充分。これ以上の幸せはないわよ」と告げた。

矢野元晴「早く大人になる。早く大人になって、守られる側じゃなくて、俺が守る側になる。誰にも文句言わせない。誰にも切ない思いさせない。母親も 家族も 女も これだけは絶対絶対守りぬける人間になる」

高2の冬、矢野が母の離婚により東京へ転校が決まり、矢野と離れ離れになってしまう現実を受け入れきれずに不安になっていた七美に、早く大人になりたいとプロポーズとも取れる言葉を強く伝えた。この言葉を聞いた七美は泣き出し、「彼のために 生きたい」と思った。

矢野元晴「ゼロじゃなくて プラマイプラス だったよ 高橋と出会ってから」

矢野と七美の北海道での別れ際、見送りに来た駅で東京で1年後に再会することを誓い、以前矢野が亡き元カノ奈々のことが振り切れず悩んでいた際、「矢野のすごくすごく好きな人はもういないのかもしれないけど、それはさみしいことなのかもしれないけど、でも矢野のことをすっごくすっごく好きな人間がいるってことは、それはプラマイゼロじゃないかなぁ。だからひとりだと思わないでね」と七美に励まされた言葉を思い出し、「そうじゃなかった」と七美を抱き寄せて囁いた言葉。

高橋七美「『独り』が寂しいのは独りだからじゃなくて、誰かと一緒にいたことの記憶があるから。 一緒にいることの幸せを知ってしまったから」

矢野が東京へ行き遠距離恋愛を始めた当初、 その日の出来事を毎日必ず写真付きでメールし、夜は5分間だけ電話をしていた時に、お互いに寂しさを実感していた場面で七美が矢野へ言った言葉。

矢野元晴「『過去』に負けない『今』作ろーぜ」

出典: twitter.com

亡き元カノの奈々のことが忘れられずに苦しんでいた矢野のことを心配し、過去を変えられないと悩んでいた七美に対し、「オレだって過去書き替えたいよ、できるならね。でもそんなことは不可能だ。過去は変わんない」と言った後に告げた言葉。

『僕等がいた』の裏話・トリビア ・小ネタ/エピソード・逸話

『僕等がいた』の実写映画は本当は三部作の予定だった

2012年映画公開後のインタビューにて、三木孝浩監督と春名慶企画プロデューサーは、「今回公開された映画は前篇後篇の二部作となったが、本音では三部作にしたい作品だった」と語った。理由としては、原作で16巻分の内容を映画1本分約2時間に纏めても総集編になってしまい、至高のエピソードや奥深い恋愛の部分を描きたかった。また、前半の高校時代の部分は、少年少女の淡い青春の純愛物語だが、9巻以降の遠距離恋愛となってからは、壮絶なヒューマンドラマでもあり、大人になるまでの空白の時間を表現するのが難しかった。と語った。

本作の舞台で、原作者の故郷である北海道釧路市で原画展&サイン会が開催

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