僕等がいた(アニメ・漫画・映画)のネタバレ解説まとめ

『僕等がいた』とは、2002年から「ベツコミ」で連載され、第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した小畑友紀の漫画であり、2006年にアニメ化され、2012年に完結後、実写映画化もされた大人気漫画である。舞台は北海道釧路市と東京で、高校生活に期待を寄せる少し天然で一途な普通の女の子高橋七美と、運動神経抜群でクラスの大半が好きになるが、心に大きな影を抱える矢野元晴の高校時代~社会人までの青春と純愛を描いたラブストーリー作品である。

出典: www.marv.jp
CV:中山恵里奈
演:本仮屋ユイカ
11月16日生まれ 身長158cm 血液型B型
矢野の亡き元カノ山本奈々の妹。矢野とは中学からの同級生で七美とは同じクラスだが、人を寄せ付けないオーラがあり、周囲から孤立しどこか闇を垣間見せる女の子。美人だった姉の奈々とは似ていなく、地味で自分を卑下し陰湿な性格。中学時代から密かに矢野のことがずっと好きで、姉の死後に悲しみの最中悩み苦しんでいた矢野と1度だけ体の関係を持ってしまう。それ以降矢野に執着し、七美の前で意味深な発言をし、矢野と七美の関係に亀裂を生んでいた。高校卒業後は東京の大学に進学するが、母が亡くなった矢野を追いかけ、中退し北海道へ帰郷。行方不明だった矢野の居場所を見つけ出し、自分と似た境遇に同情した矢野と付き合い同棲することになる。しかし、自分の矢野に対する想いは、矢野が七美を想う気持ちに勝ることはなく、東京へ移り矢野が七美と6年越しの再会以降に矢野とは別れることになる。
山本 奈々 (やまもと なな)

出典: twitter.com
CV:ゆりん
演:小松彩夏
7月29日生まれ 身長161cm 血液型B型 一部からの愛称はバカナナ
中学時代に矢野と付き合っていた1学年上の元彼女で山本有里の姉。美人で非常にモテるがダメ男ばかり好きになるため、影では馬鹿にされていた。DV男との交際中に、矢野からの告白で付き合うことになるが、矢野との約束を破り別の元彼と会い、ドライブ中に交通事故に遭い亡くなった。矢野にとって初めて本気で好きになった人であり、忘れられぬ存在となる。
千見寺 亜希子 (せんげんじ あきこ)

出典: twitter.com
演:比嘉愛未
9月28日生まれ
矢野が東京へ転校した高校の同級生で、J大卒業後に就職した男性向け漫画の出版社で七美の同期。才色兼備で面倒見がよい性格。七美とは、消息後も矢野のことを振り切れずに想い続けていた姿を見守り支えてきて親友となった。そして仕事で偶然再会した矢野に惹かれていき、竹内と一緒にいた方が七美は幸せだと言い聞かせたり、七美との別れを悩んでいた竹内を励ますなど、どうにかして自分と矢野との距離を縮めようとしていた。だが、矢野が七美のことを一途に想っていることを強く感じ、七美を羨ましく思いつつ自分の気持ちは諦め、矢野のことを応援する側に立ち、2人が結ばれるまで見守り続けた。
矢野 庸子 (やの ようこ)
CV:渕崎ゆり子
演:麻生祐未
矢野の母。親友だった長倉美智子の旦那と不倫し矢野を身籠り、未婚のまま出産。性格はいい加減で、考えなしに自由に生きてきたため、周囲からは成長せずに子供のまま大人になってしまったと言われていた。だが、息子のことは女手一つで立派に育てていたので親子関係は良好だった。北海道で結婚するも、矢野が高2の冬に離婚し上京。息子と2人で新しい生活を送り始めた矢先に癌を発症。後に矢野の実父の妻で親友だった美智子が現れ、息子を取られてしまうのではないかと精神が錯乱し、追い詰められていき首を吊り自殺する。
水口 (みずぐち)
CV:清水香里
愛称は水ちん
主人公である高橋七美の親友。七美が高校入学後に初めて出来た友達で、情報通な矢野の熱狂的ファン。七美が矢野と交際後も何かと問題を抱えていた二人をずっと側で見守り、七美を励まし、時には矢野に喝を入れていた。高校卒業後は北海道の大学に進学し、七美とは離れてしまったが、ときどき連絡を取り合い、良い親友関係を築いている。
アツシ
CV:加古臨王
演:柄本佑
矢野と竹内の中学時代からの友人。七美の友人と結婚した。
功太郎 (こうたろう)
愛称は功
矢野が東京へ転校した高校のクラスメイトで、出会った当初は生意気な転校生だった矢野のことを嫌っていたが、すぐに打ち解け仲良くなる。矢野が消息を絶った後もただ1人行方を知っていたが、千見寺たち同級生には隠していた。高校時代から千見寺への想いを寄せ続けているが、報われてはいない。
長倉美智子 (みちこ)

出典: comic-review.com
演:山下容莉枝
矢野の母である庸子のかつての親友だった。庸子が旦那と不倫し、子供を作り矢野が生まれた事が許せずにずっと恨んできた。ある時、家庭内で跡継ぎ問題が生じ、旦那の血を引く実の息子である矢野を引き取りに庸子と矢野の元へ現れる。だがその行為が原因となり、庸子は精神崩壊し自殺してしまい、庸子と矢野のことは許した。
マスター
演:神尾佑
札幌市内でバーと営む矢野の恩人。母親の自殺によるショックでパニック障害を抱え、過去との決別のため周囲からの消息を絶ち、札幌に戻っていた矢野と偶然出会う。自暴自棄となり、闇を抱え社会から孤立していた矢野を店へ雇った。非常に温厚であり、矢野の過去を問い質すこともなく、優しくあたたかい言動で寄り添い、抱えていた心の闇から救おうとしてくれていた。
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目次 - Contents
- 『僕等がいた』の概要
- 『僕等がいた』のあらすじ・ストーリー
- 2人の出会い~釧路での高校時代編
- 上京~社会人編
- 6年越しの再会~復縁編
- 復縁後~結末
- 『僕等がいた』の登場人物・キャラクター
- 高橋 七美 (たかはし ななみ)
- 矢野 元晴 (やの もとはる)
- 竹内 匡史 (たけうち まさふみ)
- 竹内 彩香 (たけうち あやか)
- 山本 有里 (やまもと ゆり)
- 山本 奈々 (やまもと なな)
- 千見寺 亜希子 (せんげんじ あきこ)
- 矢野 庸子 (やの ようこ)
- 水口 (みずぐち)
- アツシ
- 功太郎 (こうたろう)
- 長倉美智子 (みちこ)
- マスター
- ララ美
- 『僕等がいた』の用語
- 『僕等がいた』に登場する学校
- 釧路第一高等学校
- S女子大学
- J大学
- W大学
- その他の『僕等がいた』の用語
- マリモヘア
- 告白タイム
- 『僕等がいた』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 山本奈々「『幸せ』って、寒い日のココアみたいだね」
- 竹内匡史「そういうのがいいんだよ。誰か元気な人間がまわりで騒いでくれるのが 高橋が元気をあげればいい」
- 高橋 七美「え、なんだろ、むずかしいな。えっと…あ、ほこほこするやつ」
- 矢野元晴「高橋、一度しか言わないからよく聞いて。好きだよ」
- 高橋七美「好きだ バカッ」
- 矢野庸子 「ひとつだけ、成功があるわ。失敗だと思ってたけど、計算外だけど、当時は後悔したけど、元晴 あんたを産んでよかった」
- 矢野元晴「早く大人になる。早く大人になって、守られる側じゃなくて、俺が守る側になる。誰にも文句言わせない。誰にも切ない思いさせない。母親も 家族も 女も これだけは絶対絶対守りぬける人間になる」
- 矢野元晴「ゼロじゃなくて プラマイプラス だったよ 高橋と出会ってから」
- 高橋七美「『独り』が寂しいのは独りだからじゃなくて、誰かと一緒にいたことの記憶があるから。 一緒にいることの幸せを知ってしまったから」
- 矢野元晴「『過去』に負けない『今』作ろーぜ」
- 『僕等がいた』の裏話・トリビア ・小ネタ/エピソード・逸話
- 『僕等がいた』の実写映画は本当は三部作の予定だった
- 本作の舞台で、原作者の故郷である北海道釧路市で原画展&サイン会が開催
- 矢野元晴役の生田斗真は、学生服を着て演じたのが 『僕等がいた』の映画が最後か
- 山本有里役の本仮屋ユイカは、原作漫画でも 矢野のことが好きだった
- 実写映画『僕等がいた』観客動員ランキング初登場第2位を記録
- 『僕等がいた』の主題歌・挿入歌
- テレビアニメ『僕等がいた』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング): Mi『君だけを…』
- ED(エンディング): Mi『アイシテル』(第1,8,10話)
- ED(エンディング): 麻生かほ里『ここにいて』(第2,5,24話)
- ED(エンディング):Mi『サンセット-album version-』(第3,18話)
- ED(エンディング): 加藤いづみ『好きだから』(第4,6話)
- ED(エンディング): ささきのぞみ『ふたりの季節が』(第7,9,11,13話)
- ED(エンディング): 加藤いづみ『美しすぎて』(第12話)
- ED(エンディング): 加藤いづみ『キミがいる』(第14話)
- ED(エンディング): ささきのぞみ『メリーゴーラウンド』(第15,16,19,22話)
- ED(エンディング):加藤いづみ『言葉』 (第17,20,21,23,25,26話)
- ED(エンディング):大津美紀『星を数えるよりも』(第16話(挿入歌)、第18話ではスキャット)
- 挿入歌:安原麗子『Milky Way』(第10話)
- 挿入歌:加藤いづみ『青空』(第13話)
- 実写映画『僕等がいた』の主題歌
- 前篇主題歌:Mr.Children『祈り 〜涙の軌道』
- 後篇主題歌:Mr.Children『pieces』