僕等がいた(アニメ・漫画・映画)のネタバレ解説まとめ

『僕等がいた』とは、2002年から「ベツコミ」で連載され、第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した小畑友紀の漫画であり、2006年にアニメ化され、2012年に完結後、実写映画化もされた大人気漫画である。舞台は北海道釧路市と東京で、高校生活に期待を寄せる少し天然で一途な普通の女の子高橋七美と、運動神経抜群でクラスの大半が好きになるが、心に大きな影を抱える矢野元晴の高校時代~社会人までの青春と純愛を描いたラブストーリー作品である。

復縁後~結末

出典: maikka777.blog37.fc2.com

漫画16巻でホームで待ってくれていた七美に挨拶する矢野。

数日後。七美は実家で先日の結婚式の写真を見ていると、母から草むしりを手伝うように言われる。作業をしていると母が突然、竹内と付き合っていた方が安定していて良かったとぼやきだす。しかし、今回ホテルに宿泊していた矢野のことを知り、「今度は矢野君も泊まらせなさい」と言った。七美は矢野と再び結ばれたことを母に見抜かれていて、恥ずかしくなり赤面するが「身をもって彼に証明して行きたいの。もう愛を疑わなくていいんだよって」と母に伝えた。母は、七美の笑い方が昔のように戻ったことを告げれてくれた。草むしりが終わり、七美は駅へと向かった。まだ電車は着いておらず切符を買い、ホームへ足を踏み入れた七美は、この10年間の出来事は終わりではなく、始まりだったのではないかと考える。ホームで待っていた七美は、矢野に「何やってんの?」と後ろから包まれ、矢野の乗った電車が到着するはずだったホームとは反対側にいたことに気付かされる。その目からはぽろぽろと涙が溢れ出した。矢野は手を繋ぎ七美を抱き寄せ、「ただいま」と言うと、七美も「おかえり」と返す。

出典: ameblo.jp

漫画16巻で矢野の七美へのプロポーズシーン。

その後、2人は広い高原へと向かった。突然矢野は「好きだよ」と、七美に今までずっと言えなかった6年分の好きを何度も伝える。恥ずかしがる七美であったが、先ほど自分が母に言った「これからずっと彼に証明していきたいの。もう愛を『疑わなくていんだよ』って」という言葉を思い返した。そして草原で遊んでいる途中、大きな毛虫を矢野が見つけると、七美は悲鳴を叫び走ってその場を逃げ出した。わずかの間をおいて振り向くと、後ろに矢野の姿は消えていた。ふと、どこからか「好きだよー」と矢野の声だけが聞こえてきた。七美は「もう100回聞いたってばー」と恥じらい、「今日からオレの心はずっと高橋のだよ。受け取ってもらえますかー?」と矢野はプロポーズの言葉を伝える。

出典: comic-review.com

漫画16巻ラストで矢野と七美が、長年のすれ違いを乗り越え結ばれたシーン。

七美は「整理整頓も料理もできない。野菜もすぐ腐らすよ?」と答える。「腐った野菜ごと高橋を引き受ける。だからオレの家族になってください」と矢野が伝えると、七美も承諾し抱きしめ合った。その後、行きたいところがあるという矢野の提案で2人が向かった先は、矢野の亡き元カノ奈々の墓参りであった。墓石の前に着くと、そこには箱と手紙が置いてあった。手紙はかつて矢野と同じく、愛する人を失ったという境遇に同情し、苦しさを分かち合った奈々の妹の有里からのものだった。手紙には「あの夏の贈り物をどうか受け取ってください」と書かれており、中身が以前奈々が矢野に渡せなかった誕生日プレゼントで、矢野が墓参りをした時に受け取ってほしいというものであった。そのプレゼントとは、変わった色をしたペンギンのおもちゃだった。それは矢野が当時集めていたチョコエッグのシークレットだったのだ。矢野は、「遅くなってごめんな 誕生日プレゼントありがとう」と呟き、線香を数本立てて手を合わせる。隣にいた七美も、矢野と一緒に線香に手を合わせ「はじめまして」と言った。
最後に、「思い出は記憶の断片と断片で構築される創造物 思い出すのは幻をみるのと同じことだ」「いくつもの選択をして 今いるこの道の上で 正しかったと思った私も 間違えたように思えた私も これでいいんだ」「思い出はいつもやさしくありますように」という七美の言葉によって、2人のすれ違い続きだった10年間の純真な恋物語は、幕を閉じた。

『僕等がいた』の登場人物・キャラクター

高橋 七美 (たかはし ななみ)

出典: www.marv.jp

出典: twitter.com

CV: ささきのぞみ
演 :吉高由里子
9月27日生まれ 身長155cm 血液型A型 愛称はナナ
本作の主人公であり、少し天然でドジな普通の女の子。童顔でトレードマークのお団子ヘアを矢野からは「マリモヘア」とからかわれている。性格は無邪気で明るくポジティブだが、悩みやすく泣き虫。高校入学当初はクラスの3分の2の女子が1度は好きになるというモテ男のイケメン矢野元晴のことを、気にも留めていなかった残り少数の1人で寧ろ矢野のことは嫌いだった。だが、紆余曲折あり告白されて付き合うことに。矢野が亡き元カノの奈々のことを忘れられずにいたことに傷付きながらも、全て受け止めて寄り添い続けると誓う優しくもあり強い女の子。高2の冬に矢野が東京へ転校し、遠距離恋愛になる。その後東京へ行くため、第一志望のJ大学は落ちたがS女子大学に合格し上京。しかし東京で再会するという約束は果たせないまま大学卒業し、男性向け漫画の出版社で編集者として働く。矢野と離れてからもしばらくはまっすぐに想い続けるが、学生時代から傍で見守ってくれていた矢野の親友竹内の気持ちを汲み取り、付き合うがプロポーズは断ってしまう。その後6年越しに矢野と再会を果たし、一度は冷たくあしらわれるが、七美が階段から転落する事故があり、それを機に矢野と七美はこれまで貫いてきた変わらぬ想いを互いに噛み締め合うことができ、再度矢野と復縁する。復縁後に故郷の釧路で矢野からプロポーズされる。そして矢野と共に奈々への挨拶を兼ねての墓参りをし、長年すれ違い続きだった2人はようやく無事に結ばれた。

矢野 元晴 (やの もとはる)

出典: www.marv.jp

出典: prcm.jp

CV:矢崎広
演:生田斗真
7月23日生まれ 身長174cm 血液型O型 愛称はモト
本作のもう1人の主人公で高橋七美の恋人。頭も良く特技は水泳というほど運動神経抜群で、中学時代はクラスの3分の2の女子が1度は好きになったという人気者のモテ男。だが、過去に当時の彼女だった山本奈々を不慮の事故で亡くし、彼女への未練と悲憤から心に大きな影を抱えつつ生きていた。それが原因で何度も七美との間には亀裂が入る。七美のことは最初のうちは面白半分でからかっていたが、七美の優しさやまっすぐな想いに触れ徐々に惹かれていき、文化祭で矢野から告白し交際を始める。高2の冬に両親が離婚し東京へ転校、七美とは遠距離恋愛となる。上京後に母親が癌に倒れ、矢野がバイトを始めたことで環境が一変し七美との間には距離が生じていく。数か月後、母親は精神的に疲弊し自殺し、また大事な人を失ったショックで自暴自棄となりパニック障害に。過去を捨てるため、北海道へ移り住み自ら消息不明になる。その後、学生時代に関係を持っていた奈々の妹の山本有里と再会し同棲していた。東京へ戻ってからは、父親の籍に入り長倉という苗字に変更しデザインの仕事をしていた。仕事で偶然、高2で東京へ転校した先で同級生だった千見寺と再会し、千見寺の同僚だった七美と6年越しの再会を果たす。当時は有里との関係があり、七美への想いは隠していたが、七美が階段から転落した事故を機に七美への想いを確信し出張先から駆けつけ、お互いの変わらぬ思いを確かめ合い復縁する。復縁後に故郷の釧路で七美にプロポーズをする。その後、七美と共に亡き元カノ奈々の墓参りへ行き、挨拶をした。10年かかり遠回り続きだった七美との愛は、無事に結ばれることができた。

竹内 匡史 (たけうち まさふみ)

出典: www.marv.jp

出典: ameblo.jp

CV:川久保拓司
演: 高岡蒼佑
4月13日生まれ 身長178cm 血液型O型 愛称はタケ
主人公ら2人の同級生であり、矢野とは幼馴染であり大親友。実家は酒屋で矢野と同じく成績優秀で運動神経も抜群。性格は誰にでも優しくて情に厚く、気の利く頼りがいのある真面目な男子。高校入学当初から密に七美へ想いを寄せていたが、自分の幸せよりも他人の幸せを願ってしまうため、高1の文化祭での告白タイムでは矢野のことを考え友情を選び、身を引いてしまう。矢野と七美のことをずっと見守り続け、時には矢野に叱責し、態度を改めさせた。上京後W大学を卒業し、外資系コンサルティング会社に就職。矢野の行方不明となってからの6年間もずっと七美を想い支えていた。矢野よりも自分の方がもっと七美のことを大切に出来ると思い、告白し付き合い同棲期間を経てプロポーズまでするが、心の距離はなかなか縮まらず、自分では七美を幸せにすることはできないと考え別れた。その後も、何度も親友の矢野を助けながら、七美との関係を近くで見守り続けていたが、仕事の海外研修で1年間ニューヨークへ行くことになり、それを機に矢野と七美の2人からは卒業し、影ながら応援すると友人アツシの結婚式で再会した際に伝え、発って行った。

竹内 彩香 (たけうち あやか)

出典: mission12.tistory.com

CV:榎本温子
演:須藤理彩
竹内匡史の7歳上の姉で既婚者。ジュエリーショップで店長をしている。いつも弟の匡史を都合よく扱っている。性格は飾らずさっぱりとしていて、正直で物事をありのまま伝える。弟の友人らが悩んでいるときは、大人目線で的を得た言葉を述べてくれる思いやりのある性格で、彼らの青春を見守り続けた。

山本 有里 (やまもと ゆり)

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

ギャグマンガ日和(ギャグ日)のネタバレ解説まとめ

『ギャグマンガ日和』とは、増田こうすけによるギャグ漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。『月刊少年ジャンプ』にて2000年から連載が始まり、2007年から後継誌である『ジャンプスクエア』に移動した。 増田こうすけが作り上げた架空のキャラクターや、増田こうすけによる脚色が入った歴史上の人物が奇天烈な行動を巻き起こしていく。

Read Article

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』とは、1995年から1997年にかけ、『週刊少年ジャンプ』にて連載されたギャグ漫画及びそれを原作としたアニメ作品。作者は「うすた京介」であり、同氏の連載デビュー作である。奇妙な格闘技「セクシーコマンドー」の使い手である主人公・花中島マサルと、彼を中心としたセクシーコマンドー部員たちとの日常が描かれる。突拍子もない展開の続くナンセンスギャグが主だが、随所で当時のテレビ番組などの固有名詞や、様々なパロディも挟まれるなど、緩急ついた笑いが人気を博した。

Read Article

あたしンち(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『あたしンち』とは1995年6月からけらえいこ原作で朝日新聞より連載が開始された日常コメディ漫画。その後メディアファクトリーよりコミック化される。母、父、長女のみかん、弟のユズヒコの4人家族「タチバナ家」の日常が繰り広げられる。みかん・ユズヒコの学校生活や友達とのやりとり、母の友好関係、父の仕事などからリアルな描写が描かれている。他にも個性的なキャラクターが多く登場。アニメ化や映画化もされており長年根強いファンを獲得している。

Read Article

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんの名言・名セリフまとめ

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』とは、ナンセンスギャグを得意とするうすた京介が、『週刊少年ジャンプ』で描いた伝説的なギャグマンガである。 謎の格闘技「セクシーコマンドー」の使い手である本作の主人公・花中島マサルの繰り出すシュールで支離滅裂なギャグが本作の見所である。 本作に出てくる名言もシュールなものばかりで、名言と言うより、どちらかと言うと迷言に該当しそうなものばかりである。

Read Article

目次 - Contents