コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)のネタバレ解説まとめ

『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』とは、2015年の英米合作で制作されたスパイ・アクション映画。1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』をリメイクした映画。監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズを手掛けたガイ・リッチーが務めた。アメリカの「タイム」誌は、本作を「2015年の映画トップ10」の第9位に挙げている。
東西冷戦下を舞台に、米ソ両国のエージェント同士が手を組み凶悪テロを阻止するというスリリングなストーリー。

『コードネーム U.N.C.L.E.』の概要

『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』(原題: The Man from U.N.C.L.E.)とは、『シャーロック・ホームズ』シリーズで知られるガイ・リッチーが監督を務め、予算約7500万ドルを使い制作された英米合作のスパイ・アクション映画。
1960年代にヒットしたイギリスのTVシリーズである『0011 ナポレオン・ソロ』をリメイクして映画化した。
しかし、原案を新たにリメイクした今作は、TVシリーズを未見でも十分に楽しめる作品となっている。
撮影では、ローマのベネチア広場やマルチェロ劇場、ナポリ湾のバージャ城など、壮麗な名所の数々を捉えている。
撮影監督は、『グラディエーター』と『オペラ座の怪人』で2度アカデミー賞にノミネートされたジョン・マシソン。
ソロ役を『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カビル、イリヤを『ソーシャル・ネットワーク』のアーミー・ハマーが演じている。
さらに、わきを固めるのが、『アンナ・カレーニナ』などのアリシア・ヴィキャンデル、『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』など多数のロマンティック・コメディ映画に出演したヒュー・グラントといった俳優である。
東西冷戦下を舞台に、米ソ両国の凄腕であるが性格が正反対のエージェント同士が手を組み世界を揺るがす凶悪テロを阻止するためにミッションをこなすというスリリングなストーリー。
2015年11月14日ワーナー・ブラザース映画の配給で日本公開された。

『コードネーム U.N.C.L.E.』のあらすじ・ストーリー

U.N.C.L.Eの出会い

イリヤの追跡から逃げるソロとギャビー

舞台は東西冷戦真っ只中の1963年。
東ドイツの自動車修理工場に、きっちりとスーツを着た男が現れる。
彼は車の下で作業をしている自動車工場の作業員の女性ギャビー・テラーに話しかけた。
急に現れた男を不信に思うギャビーだが、男は自身のことをナポレオン・ソロと名乗った。
ソロは第二次世界大戦中に陸軍軍曹を務め、ドイツに赴任、そのまま戦後もドイツに残りながら裏で闇取引や密売を行っていたことにより国際指名手配をされた。
しかし、彼の能力を買ったCIAがスカウトし、そのままNo.1エージェントとなった。
ソロがギャビーの前に現れたのは任務のため。
今回彼に言い渡された任務とは、行方不明になったドイツの核兵器科学者であるテラー博士を見つけるために、彼の娘であるギャビーを東ドイツから逃がすことであった。貧しくて規制の多い東ベルリンでは、西ベルリンへ亡命したがる者がたくさんおり、この話はギャビーにとって魅力的なものであった。
壁ができたことで、一族や家族が別れてしまうことが多い時代、ギャビーもその例外ではなく、叔父が西ベルリンに住んでおり、家族と引き離されてしまっている。
叔父が行方不明になったギャビーの父親である博士の事情を知っているとの話を入手していたCIAは、姪であるギャビーに叔父と接触する協力を得たいと思い、そのかわりギャビーを逃すとの取引を持ちかけた。

自動車修理工場に到着したソロはカバンの中をみて、盗聴器が仕掛けられていることに気が付く。
テラー博士を追っていたのはソロが所属するCIAだけではなく、ソ連国家保安委員会、通称KBGもまた博士の調査に乗り出していた。
ソロが盗聴器に気が付いた段階で修理工場はKBGのエージェントに取り囲まれており、一刻の猶予もない状態となっていた。
ソロとギャビーは何気ないふりをしながら工場にあった車に乗り込み脱出を図るが、途中彼らの乗る車に横づけする不審な車が現れる。
今までのKBGエージェントとは格が違う運転技術を持つ男に、運転をギャビーに任せたソロは「銃声がしたらすぐに走り出せ」と告げ相手の動きをうかがう。
車を運転していた男はKBGの中でもエリートのイリヤ・クリヤキン、彼は恐ろしいほどの執念をもってソロとギャビーを追跡してきたのだった。
イリヤが片手をグローブボックスに伸ばしたとき、後部座席からイリヤめがけてソロが銃を撃ったが、イリヤは座席を倒し銃弾を避ける。
しかし、ソロの指示どおり、ギャビーは銃声を聞いた途端車を急発進させる。
ギャビーの車を猛スピードで追うイリヤ。
ソロが狙いを定めてイリヤの車のタイヤを打ち抜き、車を大破させてもまだイリヤは走ってソロたちを追ってくる。
車で細い小路まで逃げたソロとギャビーであったが、道幅が細すぎたため、車は壁と壁の間に挟まってしまったが、ソロは慌てることなく窓から脱出をし、建物に入り屋上から待機していた仲間に合図を送る。
合図を受けた仲間はトラックを発信させ、ソロたちがいる建物に向かってフック付きのロープが発射された。
そのロープを伝いソロは無事にギャビーを東ベルリンから脱出させることに成功。
ぎりぎりまで二人を追っていたイリヤだったが、ここで二人のことを逃がしてしまうのであった。

無事に隠れ家にたどり着いたソロは任務が終わったと思っていたが、上司からまだ任務は終わってないと告げられ、次なる命令が下る。
その命令とは、昨日執拗なまでにソロたちを追ってきたイリヤと組んで、KGBとの共同会合に参加してほしいとのことだった。
昨日のこともあり、いがみ合う二人であったが、上司からの説得を受け、渋々ながら今回は手を組んで任務を行うことに。
CIAとKBGが手を組むこととなったのは、国際犯罪組織とナチスの残党が核兵器を使用したテロを計画していることに気が付いたため、このテロを食い止めるために一時的に協力関係を結ぶことになったためである。
そのテロに使われる核爆弾を作らされているのが、テラー博士のようで、ソロとイリヤは犯罪組織に潜入し、テラー博士と彼の研究データーが入ったディスクを奪還することが今回の彼らの任務となった。

ミッション開始

倉庫に忍び込んだソロとイリヤ

犯罪組織の幹部がギャビーの叔父であることに気が付いたイリヤは、ギャビーに協力を求め、彼女の婚約者である建築家に扮し、ギャビーの叔父に接触を図る。
一方、古美術商に扮したソロは、犯罪組織のボスであるヴィンチグエラ夫妻に情報収集のため接近し、犯罪組織は、世間の目を欺くための表の顔として会社を経営しているということを発見した。
その会社の創立記念パーティーに潜り込むことに成功した三人。
ギャビーの叔父に婚約者として紹介をされたイリヤであったが、叔父はイリヤのことが気に入らない様子。
「ドイツの女は駄馬を見抜くだけの力はあるはずだ」と挑発をされ何とかその場で怒りをこらえたイリヤであったが、トイレで若者3人に絡まれた際に、イライラが爆発し、3人をボコボコにしてしまう。
パーティーで核兵器が倉庫に眠っていることを突き止めた二人は、夜倉庫に忍び込む。
倉庫の中にあった研究所への扉を開けると、そこにはスイッチと放射線作業用の防護服が置いてあった。
スイッチを押すと、スイス製の大きな金庫を発見。
金庫開錠が難しいかと思われたが、以前金庫破りでも世界的に指名手配されていた腕を持つソロがその技術を使い、鍵を開けることに成功する。
しかし、そこで警報が鳴り、警備員が集まってしまったため、研究所の窓から脱出を図る二人。
さらに停めてあったボートで逃げる二人だが、イリヤの運転が荒く、旋回をした際ソロはボートから投げ出されてしまう。
ボートから落ちたソロは陸に上がり、側においてあったトラックに乗り込み、中にあったサンドイッチを食べながらイリヤと警備員の追いかけっこを優雅に見守るがイリヤの乗った船は炎上し沈没してしまう。
そこでようやく重い腰を上げたソロは、イリヤのボートの横につけた船舶にトラックごとダイブし、船を沈めると、トラックのヘッドライトでイリヤを探しだし救出をする。

研究所が襲われたことを知らされたアレグザンダーは妻であるヴィクトリアに話をする。
パーティーでソロと接触していたヴィクトリアであったが、パーティーの入場券を他人から盗む彼の行動を不信に思っていた。古美術商と名乗るソロのことを怪しんでおり、ソロのホテルに電話をかける。
ソロは研究所に潜入していたため、電話に出ることができず、ヴィクトリアはさらにソロのことを怪しみ、ソロのホテルに乗り込む。
慌ててホテルに戻ったソロとイリヤであったが、ホテルのロビーでヴィクトリアを発見。
ホテルの裏口に回り、何とかヴィクトリアがソロの部屋に入る前に帰宅することに成功。
しかし、ソロはボートから落ちてびしょびしょだったため、そのことをごまかすためシャワーを浴びていたふりをし、電話にも気が付かなかったとヴィクトリアに嘘をつく。
その嘘を信じたヴィクトリアは無事にソロへの疑いを晴らし、二人はベッドインする。
一方、ギャビーの元へは叔父から明日のランチを二人でしたいと電話が入る。
電話を切ったギャビーは、304号室に電話をし、エサに食いついたと告げ電話を切る。

翌日叔父とのランチに向かうギャビーに追跡装置を取り付けたソロとイリヤ。
イリヤは婚約者のふりをし、一緒に行動するうちにギャビーの魅力に気がつき、彼女に恋心を抱いていた。
また、同時にギャビーの行動に不信感を覚えていたイリヤはギャビーを尾行する。
叔父と会ったギャビーは、叔父とともに、アレグザンダーと会う機会を得ることになる。
そこで、直接行方不明となっている父親のことをギャビーは尋ねる。
父親の消息を話したアレグザンダーに、ソロとイリヤの正体をギャビーはばらしてしまう。
ギャビーは父親について情報を得るためソロとイリヤに協力したふりをしただけなのであった。
ギャビーの裏切りを信じたくないイリヤであったが、身の安全を考え、ギャビーの尾行を止めその場から逃げ出した。
一方、ヴィクトリアからの疑いもはれ、さらなる接近を図っていたソロであったが、ギャビーの裏切りにより、ソロの正体がヴィクトリアに伝えられ、ソロは睡眠薬を盛られてしまう。
目を覚ましたソロは、自分が電気椅子に乗せられていることに気が付く。
そこで拷問を生きがいとしていた男から拷問をかけられ、絶体絶命のピンチを迎えるソロ。
すると、ソロの靴に追跡装置をこっそり仕込んでおいたイリヤがソロを救出し、ギャビーの裏切りを報告する。
また、ここでソロに拷問をかけようとした男を逆に電気椅子に座らせ、男の口からテラー博士はもう核爆弾を完成させており、明朝8時にナチスに引き渡すという情報を得ることに成功する。

最終ミッション

U.N.C.L.E.を結成したソロとイリヤとギャビー

ソロとイリヤが再び二人がタッグを組んだ時、一人の男性が二人の前に姿をあらわす。
その男は、イギリスのMI6(秘密情報部)のスパイであるウェーバリーという男だった。
彼は以前パーティー会場でソロたちと出会っていたが、身分を明かしたのは今回が初めて。
そしてそこで二人は衝撃的な話をウェーバリーから聞くことになる。
なんと、ウェーバリーはすでにギャビーと接触をしてイギリスに協力を要請していた。
今回の件全てを仕組んでいたのはウェーバリーであり、ギャビーは二人を裏切ったのではなく、彼女もまたMI6のスパイであり、ウェーバリーの部下だったため、彼の指示の元動いていただけなのであった。
ギャビーがホテルで電話をしていた304号室の相手はウェーバリーであったのだ。
正体を明かしたウェーバリーはギャビーを追いかけるため、島へ行くヘリを出す代わりに、ギャビーを奪還してほしいとソロとイリヤに依頼をする。

その頃、ギャビーはアレグザンダーに連れられ、ヴィクトリアの持つ島へ渡り、テラー博士との再会を果たしていた。
そこで、ギャビーから自分が作っているものは世界大戦の引き金になるであろう核兵器だということを博士は聞かされる。
それを聞いた博士は、最終調整と言って核兵器のレンズをすり替えるが、ヴィクトリアに見つかってしまい射殺され、ギャビーは手錠をつけられたまま連行されてしまう。
ギャビーが連行された後、島に到着したソロとイリヤは博士の射殺体を発見する。
そして、ギャビーが連れ去られている車を発見し、ソロは車、イリヤはバイクに乗りギャビーを追いかける。
バイクで小回りがきくイリヤは先回りして、ギャビーが乗っている車のタイヤをパンクさせ、横転した車から放り出されたアレグザンダーをナイフで始末する。
同時に、ソロは研究データを見つけ無事に回収する。
しかし、核兵器はすでにヴィクトリアが持ち出し、島から脱出を図っていた。
船で逃げてしまったヴィクトリアを探し出すことは困難かと思われたが、ヴィクトリアの家を訪れた際船の写真を見たことを思い出したソロが、その記憶からヴィクトリアが乗っている船の名前を思い出す。
ソロは無線でヴィクトリアの乗る船と通信をし、アレグザンダーは「みじめに死んでいった」と夫であるアレグザンダーの死でヴィクトリアを挑発する。
その挑発に乗ったヴィクトリアは「お前を殺す」と返答をするが、この会話により、無線信号をロックし、ヴィクトリアが乗る船に向かって爆弾を発射させることに成功した。
この爆弾はヴィクトリアが持ち逃げした核兵器と連動する装置が取り付けられており、ヴィクトリアの乗っている船は盛大な爆発を起こすのであった。

無事に任務を終えたギャビーはイリヤと再会をする。
任務のためとは言え、裏切ったことを詫びながら、偽の婚約指輪を返そうとするが、イリヤは「いつでも追跡できるように、君が持っていろ」と言って指輪を受け取ることはしなかった。
そして見つめあう二人。
そのままキスしそうなところで、客室係の邪魔が入ってしまう。
その時、イリヤの元に、研究データを持ち帰れとの命令がKGBから入る。
同じころ、ソロの元にもKGBに奪われずにデータを持ち帰れとCIAからの命令が下っていた。
一触即発の雰囲気が流れるが、今回の任務により互いに情がわいていた二人は、データを奪いあうことをやめ、どちらの国に持ち帰ってもいい結果になることはないと判断を下し、データを燃やしてしまう。
これで、本当に二人のタッグは終了と思われたが、別れの乾杯をするソロとイリヤの元にウェーバリーが現れもう少しタッグを組んで任務をして欲しいと依頼される。
こうして、ウェーバリーを指揮官とし、ソロ、ギャビー、イリヤが手を組みコードネーム「U.N.C.L.E.」(United Network Command Law Enforcement「法執行のための連合網司令部」の略)として活動することが決まったのであった。

『コードネーム U.N.C.L.E.』の登場人物・キャラクター

ナポレオン・ソロ(演:ヘンリー・カヴィル)

CIAのNo.1エージェントで言語に堪能で5か国語を話すことができる。
知的でスマート。
彼の経歴は特殊で、元・陸軍軍曹でありながら、金庫破りや芸術品の強盗などを行う天才犯罪者であった。
しかし、彼ほどの能力を持っていながら投獄させるのはもったいないとばかりにCIAにスカウトされた。
ダンディでクールを気取っているが、尊大で見栄っ張りな面もあわせ持つ性格。
美しい女性には目がない、プレイボーイ。
普段はクールだが、時には威張ったり、見栄を張ったりすることがあるため、イリヤからは「カウボーイ」とあだ名をつけられた。

イリヤ・クリヤキン(演:アーミー・ハマー)

KGBに史上最年少で入り、たった3年でNO.1となる経歴を持つ優等生。
さらに、柔道4段を持ちチェスの名手でもある。
ソロとは正反対の性格で肉体派の堅物。
父親はスターリンの友人で共産党の高官だったが、横領の罪で失脚した。
そのため、イリヤ自身も子ども時代を労働収容所で過ごした過去を持つ。
父親の汚名を返上しようと厳しい訓練と勉強を重ねて現在の地位まで上りつめた努力型。
父親について触れられるとキレてしまい、手が付けられなくなるという困った一面も持っている。
作戦の為にギャビーと婚約者のふりをしていたが、いつの間にか彼女に本気になってしまうようにまっすぐすぎる男。
「赤」はソ連を表す言葉で、そこから現れた驚異的なほど優秀な人材、ということでソロからは「赤の脅威」と呼ばれている。

ガブリエラ(ギャビー)・テラー(演:アリシア・ヴィキャンデル)

犯罪組織に囚われた元ナチスの天才科学者の娘。
勝ち気で自立心旺盛な女性である。
イリヤと作戦のために婚約者のふりをする。

ヴィクトリア・ヴィンチグエラ(演:エリザベス・デビッキ)

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