DECO*27(デコ・ニーナ)の徹底解説まとめ

DECO*27とは、2008年からニコニコ動画・YouTubeにてボカロ曲の投稿を行っているボカロPである。2010年メジャーアルバム『相愛性理論』をリリースし、メジャーデビューをはたす。人間のボーカリストとのコラボも多く行っており、バンドやユニットの結成、活動も行っている。
思春期のリアルな感情を独特な言葉遊びで表現した歌詞が10~20代の若者達の心を多く掴む。「愛言葉」や「モザイクロール」とボカロ界を代表する名曲も輩出しており、ボカロを語る上では外せない人物である。

DECO*27の概要

DECO*27とは、日本のボカロPである。
活動を開始したのは、2008年。活動初期から多くのヒット作を輩出し続け、更には3ヵ月毎にCDを作りあげるなど、異様なハイスペースな活動展開が注目され、ボカロ界にその名を知らしめることになる。

ロックにエレクトロニックミュージックにと様々なジャンルを楽曲に取り入れており、その曲調は際限がない。「愛」や「恋」といったテーマ、誰もが思春期に一度は体験した事のある感情をリアルに、かつ独特な言葉遊びを用いた歌詞で綴り、10~20代の若者達の心を多く掴んでいる。

2010年、1stアルバム『相愛性理論』のリリースを機にメジャーデビュー。
ボカロ曲の制作のみならず、marina、とぴ、mirtoなどのボーカリストとのコラボ、さらには柴咲コウとのユニット結成も行われた。

メジャーデビュー後もボカロPとしての活動を続け、2015年12月にはYouTube公式アカウントを開設。活動の場をさらに広げることとなった。
以降の投稿ペースは全盛期よりもおちるものの、その人気は全盛期時期と変わらない。ニコニコ動画、YouTube共に公開された楽曲は全て10万回再生され、殿堂入りを続けている。ボカロ界を代表するボカロPの一人である。

DECO*27の活動経歴

驚きのスピードで展開が行われた、活動初期

2008年10月8日、初音ミク歌唱曲「僕みたいな君 君みたいな僕」をニコニコ動画へ投稿した事を機に、ボカロPとしての活動を開始する。
処女作となった「僕みたいな君 君みたいな僕」は爽やかな曲調でありながら、切ない「別れ」をテーマにした歌詞の内容が多くの人の胸に刺さり大ヒット。デビュー早々に、多くの人気を獲得することとなる。

その後も、次々と新作を発表。特に活動開始翌年は、その絶頂期とも呼べる期間であり、「愛言葉」「二息歩行」「罪と罰」と、ボカロ界に名を残す名曲を次々と輩出。さらには自主製作によるアルバム制作も精力的に行われ、年間で3枚のCDを出すという異例のリリース展開を見せる。

尋常ならざるペースで繰り広げられる展開はボカロ界で話題を呼び、一躍大人気ボカロPの座にまでのぼり詰めることとなる。

2010年、メジャーデビュー。広がる活動の場

2010年4月21日。インディーズレーベル「U/M/A/A」からアルバム『相愛性理論』をリリースし、メジャーデビューをはたす。
同年12月15日には2枚目となるメジャーアルバム『愛迷エレジー』もリリース。この2ndアルバムは、オリコンデイリーチャートにて最高7位、ウィークリーにて11位にランクインと、発売当初から爆発的人気を誇る1枚となった。

尚、これらのアルバムにはボカロのみならず、人間のボーカリスト達の起用もされている。『相愛性理論』には、女性ボーカリストとぴを、『愛迷エレジー』にはとぴに加え、新たに2人の女性ボーカルmarinaとmirtoを起用。この頃から、DECO*27は次第に人間のボーカリストとのコラボを多く行うようになっていく。当時、ボカロPが人間ボーカリストとのコラボを行うことは異例であり、それまであった「ボカロP=ボカロで曲を作る」という概念に新たな風を吹かせる事となった。

翌年2011年11月に、柴咲コウ、TeddyLoidと共にユニット「galaxias!」を結成。このユニットの結成は、スタッフから手渡された『相愛性理論』を聴いた柴咲コウがDECO*27の曲に惚れたことが始まりとされている。いくつかのコラボを行う中、柴咲コウのシングル『無形スピリット』にDECO*27が楽曲を提供、その曲をTeddyLoidがリミックスした事をきっかけに3人の交流が開始。そこから「galaxias!」の結成へと至る事となった。

さらに同年、Mai、HIRO、Alexと共にバンド「LOVE LASTS FOREVER」を結成。12月にはデビュー楽曲「アイバリィ」のMVを公開する。翌年2012年11月にEddyが新メンバーとして加入。これを機に活動に勢いがつき、2013年2月に楽曲「高所恐怖症」のMVを公開、同年5月には1stアルバム『HASHTAG LADY』をリリースすることとなる。この『HASHTAG LADY』はiTunes Storeにて配信が行われた後、Amazon限定でカード型USBメモリverとリストバンド型USBメモリverと、類を見ない形での音源販売がされる事となった。尚、こちらのメモリverの2種は、音楽をPCにダウンロードした後は、2GBのUSBとしても使用ができる特典つきとなっている。

絶頂期の傍ら、考えられていた活動停止の可能性

そんな絶頂期の中であったDECO*27だったが、活動5年目の2013年、その音楽活動の停止を考え始めるようになる。

この時のことは、DECO*27初のベストアルバム『DECO*27 VOCALOID COLLECTION 2008~2012』リリースをきっかけに、音楽ナタリーで行われたインタビューにて詳細が語られている。その中でDECO*27は、「DECO*27としてもうやりたいことは全部やりきった」と語っており、このベストアルバムも本当ならばラストアルバムとして制作する予定であった事も明らかとした。

それを覆したのが、同年6月、バルセロナで行われた音楽フェス「Sónar 2013」。観客として参加したそのライブにて、会場の盛り上がりを前にもう一度初音ミクで曲を作りたいという気持ちがDECO*27の中にわく。その後、横浜で開催された初音ミクのライブ「マジカルミライ2013」にて自作「ゆめゆめ」が演奏された際、盛り上がる観客達の姿が「Sónar 2013」で見た光景と重なり、改めてもう一度曲を作ろうと決心する。

そうして2013年9月7日、楽曲「妄想税」を公開。前作「ゆめゆめ」から1年と8ヵ月ぶりのボカロ曲の投稿をもって、ボカロP DECO*27としての活動を再始動することとなった。この「妄想税」は翌年2014年4月30日にニコニコ動画にて、再生回数ミリオン入りを果たす。さらに2016年6月3日にはダブルミリオン、2018年7月5日にトリプルミリオンをはたし、DECO*27はボカロP史上5人目となる「5曲トリプルミリオン持ちP」の称号を手にすることになる。

DECO*27の現在

「妄想税」公開後、毎月1曲ずつボカロ曲を投稿する活動「月刊 DECO*27」を開始する。翌年2014年3月、4thアルバム『Conti New』をリリース。「月刊 DECO*27」で公開した楽曲に、書き下ろし楽曲を加えたアルバムとなっている。「原点回帰」の意味を込め、初音ミク歌唱楽曲のみで楽曲内容が構成されている。これまでにもボカロのみのCDの発売は行われていたが、全曲初音ミクのみという形は初めて。今一度、改めて音楽を作り始めたばかりの頃の自分を思いだそうとする、 DECO*27の強い意思を感じる出来となっている。

その後は「月刊 DECO*27」の活動は幕をおろすも精力的に楽曲投稿を続け、2016年9月には5thアルバム『GHOST』をリリース。2019年5月には6枚目となるアルバム『アンドロイドガール』をリリースした。

絶頂期と比べると些か展開のペースは落ちているものの、変わらぬ絶対的人気を誇るボカロPとして、今も界隈を代表する1人となっている。

DECO*27のプロフィール・人物像

1986年12月16日生まれ。
出身地は福岡。

父の影響を受け、13歳の時にギターを始める。1年後には独学で作曲活動を行うようになる。

バンドの活動にも関わった後、2007年、音楽ユニットlivetuneが制作したボカロ曲「Packaged」に出会い、衝撃を受けたことをきっかけに初音ミクを購入。それから1年後、デビュー曲として投稿した「僕みたいな君 君みたいな僕」がヒット。「期待の新人P」として、その名をボカロ界に轟かせる。その後、「愛言葉」や「罪と罰」「モザイクロール」などいくつもの名曲を輩出し続け、以降、投稿した楽曲全てが殿堂入りをはたすようになる。

使用ボカロは、初音ミク、巡音ルカ、GUMIだが、自主制作盤1stアルバム『奏愛-soi-』にて鏡音リンの使用も確認されている。動画投稿楽曲で用いらないだけで、鏡音リンも持っていると思われる。なお、この中で一番使われるボカロは初音ミクである。

DECO*27のディスコグラフィー

自主制作盤

『僕みたいな君 君みたいな僕』

1. 僕みたいな君 君みたいな僕
2. レインボーダー
3. 砂時計
5. 僕みたいな君 君みたいな僕(Off Vocal)
6. レインボーダー(Off Vocal)
7. 砂時計(Off Vocal)

DECO*27初の自主制作CD。2008年の冬コミで頒布。
ボカロPデビュー曲である「僕みたいな君 君みたいな僕」を表題作としたアルバムであり、その楽曲内に出てきた「アタシ」と「アナタ」の物語を中心に収録された1枚となっている。赤い空の下で紡がれる2人の男女の切ない別れの物語であり、収録楽曲「砂時計」では、「僕みたいな君 君みたいな僕」では明かされなかった「アナタ」目線の物語も歌われた。
ファンの間では「ハイパーもだもだソング」と呼ばれる、DECO*27特有の妙にリアルで繊細な男女の恋愛の機微が描かれた歌詞の恋愛曲ばかりを収録したアルバムである。

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