サイコ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイコ』とは、アルフレッド・ヒッチコック監督による最高峰のミステリーサスペンス映画。
シャワールームでの絶叫シーンは、あまりにも有名だ。
この『サイコ』は、実在の人物をモデルにしたロバート・ブロックの小説『サイコ』が原作の1960年公開の映画。
当時はサイコパスや精神異常といった人物を扱った映画はまだほとんどなく、その後の映画監督たちに大きな影響を与えた作品。
『サイコ』はその意味でもホラーミステリー映画の原点ともいえる映画だ。

『サイコ』における二重人格とは、ノーマンの中にあるノーマンの母親の存在のことだ。
ずっと母親から精神的虐待を受けて育ったノーマン。母親に異常な執着心を持ち、のちに現れる母親の愛人と母親を殺害する。
罪の意識から母親の遺体を掘り起こし自宅に持ち帰るノーマン。やがてその母親の存在がノーマンの中に、もう一人のノーマンとして君臨するようになっていった。

『サイコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シャワーシーン

名シーンは何と言ってもマリオンが襲われるシャワーシーンだろう。
実はそのシーンで実際に刺されているシーンはない。ヒッチコック監督の技法による、ジャネット・リーの演技のみにゆだねられたシーンだ。
襲われたあとに床に血痕が流れるが、そのシーンにはチョコレートシロップが使われた。当時のモノクロ映画ではよく使われた技法だという。

トイレのシーン

マリオンは横領した4万ドルから、いくら使っていくら残っているのか紙に書いて計算した。
その紙を破いてトイレに流すシーンがある。
当時はトイレすら映画で映されたこともなく、ましてや水を流すシーンはなかったという。
検閲で引っかかりそうになったが、重要なシーンであるとヒッチコック監督が必死に説得したという。
マリオンが横領した犯人で、ベイツに宿泊したという重要な証拠となるシーンだ。

ヒッチコック監督のカメオ出演

ヒッチコック監督といえば、ファンの間でも人気のカメオシーン。どこかにチラッと映っているヒッチコック監督を探すのも楽しみのひとつだ。
『サイコ』ではマリオンが不動産会社に戻ったときに、ガラス越しの路上に立っている人物として映っている。

『サイコ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ノーマンのモデルは実在したエド・ゲイン

エド・ゲイン(本名エドワード・セオドア・ゲイン・Edward Theodore Gein)は1906年にアルコール依存症の父親と、狂信的なルター派信者の母親の元、アメリカに生まれた。
兄弟は兄がひとりいる。
人前でも平気で夫を罵倒する母親は、妊娠のため以外の性行為は悪として子どもたちを育てる。
さらには恋人のみならず友人さえも作らせず、同年代の子どもたちとは話すこともほとんどなかったという。
だがエドは母親を愛していた。
父親が病死し、兄は農場で働き始め、エドは近所の子どもたちの子守などをし始め、子どもたちからとても慕われていた。
エドが40歳少し前になったときに兄が不審死。その後はエドと母親の二人暮らしとなったが、翌年に母親が病気で急死する。
究極ともいえるマザコンだったエド。その後家に引きこもってしまう。
その後エドは猟奇的な行動を起こすようになる。
埋められたばかりの墓の遺体を掘り起こし、解体するようになった。
エドは最初の殺人については有罪となるが、そのほかは精神異常とされ、1984年77歳で癌で亡くなるまで精神病院で過ごした。

ヒッチコックは映画の宣伝の一環として途中入場とストーリーの口外を禁止した

『サイコ』の上映にあたりヒッチコック監督は、映画館への途中入場の禁止とストーリーの口外を禁止することを要求。それによって看板や録音テープにより告知された。発売されていた原作もスタッフが買い取りにまわっていたそうだ。
この宣伝もヒットにつながったといえるだろう。

カラー映画の時代にもかかわらずモノクロにした理由は、ヒッチコック監督がバスタブに流れる真っ赤な血を見たくなかったから

ヒッチコック監督は「バスタブに真っ赤な血が流れ落ちるのは気分が良くなかった」と答えている。

『サイコ』の主題歌・挿入歌

サウンドトラック

Psycho(1960) - Main Theme

「Psycho」The Complete Original Motion Picture Score

1. Prelude
2. The City
3. Marion
4. Marion And Sam
5. Temptation
6. Flight
7. Patrol Car
8. The Car Lot
9. The Package
10. The Rainstorm
11. Hotel Room
12. The Window
13. The Parlor
14. The Madhouse
15. The Peephole
16. The Bathroom
17. The Murder
18. The Body
19. The Office
20. The Curtain
21. The Water
22. The Car
23. Cleanup
24. The Swamp
25. The Search
26. The Shadow
27. Phone Booth
28. The Porch
29. The Stairs
30. The Knife
31. The Search [B]
32. The First Floor
33. Cabin 10
34. Cabin 1
35. The Hill
36. The Bedroom
37. The Toys
38. The Cellar
39. Discovery
40. Finale

曲は全てバーナード・ハーマン。主題歌や挿入歌はない。サントラには劇中の効果音などが収録されている。
マリオンが襲われるシャワーシーンに、ヒッチコック監督は音楽はつけないつもりだった。
だがそのシーンにバーナード・ハーマンが激しいバイオリンの旋律を挿入し、ヒッチコック監督もそれを気に入った。

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents