トランスフォーマー／ロストエイジ（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

本作のヒロイン。
ケイドの娘で、卒業間近の女子高生。17歳。

ケイドが決めた「恋人は作らない」というルールがあるため、シェーンと内緒で3年付き合っている。（戦いの中でケイドにバレて、さらにシェーンとの年の差もあり、交際を反対される）
自立心が強く、過保護な上にガラクタ同然の発明をしていてばかりのケイドに対して、反発することが多い。

しかし、ダークマターに連れ去らわれそうになった時にケイドに助けを求めたり、オプティマス・プライムの加勢しに行ったケイドを放っておけずに引き返すなど、彼の事を本心から嫌っているわけではない。

シェーン・ダイソン（演：ジャック・レイナー／吹き替え版：早志勇紀）

本作の主人公の1人。
テキサス州出身で、アイルランド系アメリカ人のレースカードライバー。テッサの恋人、20歳。

レースカードライバーとしての卓越した運転技術を持っており、墓場の風から襲撃を受けていたケイドたちを救うなど、度胸が据わった性格をしている。
だが、肝心な時に腰が引けてしまうなど、若さゆえに未熟な一面を見せることもある。

テッサとの年の差を気にして、交際を反対するケイドからは、自分のアイルランド人の外見から「アイリッシュパブ」呼ばわりされて露骨に嫌われてしまう。
物語の最後には、テッサと一緒に助けてくれたことに感謝したケイドから、彼女との交際を認められている。

人間

ルーカス・フラナリー（演：T・J・ミラー／吹き替え版：佐藤せつじ）

ケイドの友人で、一緒に車などの廃品回収・修理業を営んでいる。
決して悪人ではないものの、間の抜けたところがあるトラブルメーカーである。

オプティマス・プライムの存在をケイドから聞かされた際は、賞金欲しさに通報してしまい、「墓場の風」による襲撃を引き起こしてしまった。
その後、ケイドたちと一緒に「墓場の風」とロックダウンから逃亡する。

運動神経は皆無。
その運動神経の悪さが災いし、襲撃してきたロックダウンのグレネード攻撃から逃げ遅れてしまう。
後に爆風に巻き込まれて金属化し、死亡してしまう。

ジョシュア・ジョイス（演：スタンリー・トゥッチ／吹き替え版：梅津秀行）

「KSI」の経営者で、事業の成功によって財を成した資産家でもある。
アティンジャーからの支援を受けて「KSI」を設立し、墓場の風による秘密裏のオートボット狩りも承知した上で協力していた。
墓場の風やCIAとは、お互いに利用し合う関係を保っていた。

トランスフォーマーたちのボディが成す金属から、プログラム変更可能な金属「トランスフォーミウム」を発見する。
それを使い、スティンガーやガルヴァトロンをはじめとする「人造トランスフォーマー」を開発・生産してきた。

だが、センチネル・プライムとメガトロンの頭部から、解析できるブレインを使ってトランスフォーマーの歴史や情報を抽出することを思いついてしまい、それをメガトロンに逆に利用されてしまう。
そのせいで、メガトロンに利用されていることに気づかないまま、彼の生まれ変わりである「ガルヴァトロン」を開発してしまう。

それだけでなく、メガトロンの染色体ををスティンガーたちに入れられてしまい、人造トランスフォーマーたちによる反乱を引き起こしてしまった。
ジョシュア自身はトランスフォーマーを生物ではなく「機械やテクノロジー」として認識している。

そのため、人造トランスフォーマーの開発が成功したことによって、オプティマス・プライムたち「オートボット」は不要な存在だと直接彼らに告げてしまう。
独自のセンスに基づいたテクノロジー観を持ち、プライドが異常に強く完璧主義者。ちょくちょく子供じみた一面や小心者な一面を見せることがある。

本当は「世の中を良くしたい」と考える発明家でもあり、ガルヴァトロンによって民間人の犠牲者が出たことやケイドの言葉を受け、自分のしていることに疑問を抱いた。
そして、アティンジャーや墓場の風にも不信感を抱くようになり、物語の後半で反旗を翻す。

ハロルド・アティンジャー（演：ケルシー・グラマー／吹き替え版：仲野裕）

CIAの高官。
地球に残留していたディセプティコンの討伐をする傍らで、密かに墓場の風にオートボット狩りを指示し、「KSI」の設立にも携わっていた黒幕。
その事は政府にも内緒にしていたことだったが、ホワイトハウスは彼の秘密行動をかねてから疑問を抱いていたようで、アメリカ大統領の首席補佐官に探りを入れさせた。

ディセプティコンやオートボットを地球に騒乱を招く存在とみなし、国家安全の名目で地球に潜伏する全てのトランスフォーマーたちを殲滅しようと暗躍する。
さらにジョシュアと共に、トランスフォーミウムを生み出す「シード」を手に入れるため、密かにロックダウンと協力関係を結ぶ。

彼の真の目的は、「人造トランスフォーマーを国防、地球外探査用の兵器として売り出して金儲けし、CIA退職後の保身を確保するため」である。
オートボットを討伐対象にしたのも、実は後の自分のビジネスの邪魔になるからという身勝手な理由からだった。「KSI」も最初から彼の天下り先として設立させたのだ。

トランスフォーマーだけでなく、オートボットに協力するケイドたち民間人も「悪」とみなして攻撃するなど、冷酷非情なエゴイスト。
そのため、「人間には手を出さない」ことを信条とするオプティマス・プライムも、殺意を持つほどの激しい怒りと敵意を持った。

ジェームズ・サヴォイ（演：タイタス・ウェリヴァー／吹き替え版：広瀬彰勇）

「墓場の風（シカゴの惨劇で肉親を失い、それを招いたオートボットを否定する人たちで結成された、対オートボット実働部隊のこと）」の現場指揮官。
アティンジャーの指示により、オートボット狩りを指揮していた。

シリーズ3作目『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』で、メガトロンとセンチネル・プライムが引き起こしたシカゴでの戦いで、姉を失ったことから善悪問わずトランスフォーマーを憎んでいる。
彼もまたアティンジャー同様、命令であれば民間人を排除しようとすることも厭わない。
そのため、女性であるテッサにも容赦なく暴力を振るったり、追い詰めた標的をわざと甚振って相手が苦悶する姿を見て嘲笑するなど、非常にサディストな性格をしている。

ミシガン湖でロックダウンと共にラチェットを討伐した後、オプティマス・プライムを追ってケイドの家を襲撃する。
それ以降、ケイドたちを抹殺するために執拗に彼らをつけ狙うようになる。

ケイドたちに対して壮絶な追跡劇を繰り広げた結果、ケイドを侮って戦っていたことが仇となり、彼の機転を利かせた反撃を受けて窓から転落死した。
アティンジャーからは深い信頼を寄せられていたらしく、サヴォイの最後を目の当たりにしたアティンジャーは激昂し、ケイドへの憎悪を抱くこととなった。

ギル・ウェンブリー（演：ジェームズ・バックマン／吹き替え版：かぬか光明）

「KSI」の1人で、ジョシュアの部下。
ひげを生やした肥満体が特徴的な、技術開発主任。

トランスフォーマーたちの生態研究から、「トランスフォーミウム」を発見したジョシュアの指示により、スティンガーやガルヴァトロンをはじめとする人造トランスフォーマーたちの設計・開発に携わった。

ダーシー・トリル（演：ソフィア・マイルズ／吹き替え版：林真里花）

「KSI」の1人で、ジョシュアの部下。
地質学専門家でもあり、北極で金属化した恐竜の死骸を発見した人物。

オートボット狩りなどの組織の闇については何も知らされておらず、解剖されていたラチエットの亡骸もディセプティコンのものだと聞かされていた。
香港戦では、スーと共にジョシュアやケイドたちの逃亡を手助けし、「墓場の風」を欺くために自ら囮となった。

蘇月明（スー・ユエミン）（演：李冰冰／吹き替え版：魏涼子）

「KSI」の1人。中国・北京にある人造トランスフォーマー製造工場の責任者。
警察学校で鍛錬を受けた過去があり、普段はキャリアウーマンだが、非常時には「墓場の風」の戦闘員2人を相手に格闘戦を繰り広げるなど、高い身体能力を持っている。
また、「カワサキ・D-トラッカーX」にシードを持って逃亡するジョシュアを乗せ、墓場の風の追撃をかわしながら、香港の街中を疾走する高度な運転技術も持つ。