Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)のネタバレ解説まとめ

『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』とは、Moon Studioが2015年に発売したXbox one、Windows向けのアクションゲーム。「ニブル」と呼ばれる森に命を吹き込む大樹「精霊樹」の力が弱まり、死に瀕した森を救うため、精霊の少年「オリ」と精霊樹の小さな化身「セイン」が強大な敵に立ち向かいながら冒険を繰り広げていく。Golden Joystick Awards 2015やThe Game Awards 2015にて数々の賞を受賞した。

『Ori and the Blind Forest』の概要

実際のゲーム画面

『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』とは、オーストラリアのインディーゲームスタディオ、Moon Studioが2015年にXbox one、Windows用ゲームとして発売したアクションゲーム。絵本のような優しい絵柄の世界観と、フルオーケストラで彩られる心躍るBGM、歯応えのある難易度の高いゲームデザインなどが高く評価され、その年の最高のゲームの決めるゲームアワード「Golden Joystick Awards 2015」では「BEST AUDIO」、「Xbox Game of the Year」の2冠を達成し、同じく「The Game Awards 2015」では「Best Art Direction」を受賞した。「ニブル」と呼ばれる森に命を与える大樹、「精霊樹」の力が弱まり、森が死に瀕してしまう。精霊の少年「オリ」は、精霊樹の小さな化身「セイン」とともに、ニブルの危機を救うため、冒険の旅に出る。

ゲームのジャンルはアクションであるが、正式には「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルである。「メトロイドヴァニア」とは、任天堂開発のゲームシリーズ「メトロイド」とコナミ開発のゲームシリーズ「悪魔城ドラキュラ(英語名:キャッスルヴァニア)」の要素を持つゲームにつけられる副次的な造語である。主な特徴としては、サイドビュー型の2Dアクションゲームである、一本道ではなく複数のルートが用意されている、アイテムや強化などの手段によってプレイヤーキャラクターの能力が上がったり、新たなアクションを手に入れる、それらのアクションによってマップ上の障害物を取り除くことができ、新たなルートを切り開くことができる、などがある。

発売からおよそ1年後、ストーリーや難易度変更機能、新たなアクション、バグ修正などの様々なコンテンツが追加された拡張版『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition』がXbox one、Windows、Nintendo Switch用ゲームとして発売された。
2019年には、正式な続編である『Ori and the Will of the wisps』がXbox one、Windows、Nintendo Switch用ゲームとして発売され、前作の操作感を残したまま、進化したグラフィックと新たなストーリー、新たなアクションの数々を追加し、高評価を受けている。

『Ori and the Blind Forest』のあらすじ・ストーリー

森の住人である「ナル」に抱きかかえられる生後間もない精霊の「オリ」

オリとナルは二人協力して楽しく過ごしていた

精霊樹の新しい芽として生まれた「オリ」は、ある嵐のよる、風に流されはるか遠くへと飛ばされてしまう。そんなオリを見つけたのが、その森の住人である「ナル」。ナルは、幼いオリをまるで我が子のように大切に育てていく。オリもそんなナルに愛情を感じており、ともに協力して楽しい日々を過ごすようになっていった。

ナルのために木の実を取ってきたオリだったが、ナルはすでに冷たくなっていた

ひとりぼっちになってしまったオリも、ついには力尽きてしまう

そんな日が続ていたある日、突如として森に命を与える巨大な大樹「精霊樹」の力が弱まってしまう。森は次第に枯れていき、小さな木の実すらも満足に実らない日が長く続いた。ナルは、残ったわずかな木の実をオリに与える。オリは断ろうとしたが、ナルは強がりを見せる。ナルのために、オリは外に食べ物を探しに飛び出した。枯れかけている木に成っていたわずかな木の実を集め、オリはナルの元へと戻る。しかし、すでにナルは力尽き、冷たくなっていた。悲しみに暮れるオリだったが、どこからか自分を呼びかける声に応え、森の中へと進んでいくことを決意する。だが、すでにオリも弱りきっており、「ギンソウ樹」のある森へたどり着いた途端、ついには息絶えてしまった。

その時、オリの生みの親である精霊樹が、残されたわずかな力を使ってオリに命を与えたのだった。精霊樹は、死にゆく森を救うための最後の希望としてオリを選び、豊かな森を取り戻すための使命を授けたのだった。

オリが見つけたのは、精霊樹の小さな化身「セイン」だった。セインはオリとともに森を救う手助けをする

森の中を進むオリが出会ったのは、言葉を話す小さな光の玉だった。光の玉は、自らの名を「セイン」と言った。セインは精霊樹により産み落とされた精霊樹の化身であり、オリをサポートするためにやってきたのだという。セインによれば、このニブルの森は精霊樹に力を与えられた水、火、風の属性の精霊がそれぞれバランスを保つことで成り立っていたのだという。しかし、精霊樹の力が弱まったことで、それぞれの属性の精霊たちも力を失い、森の均衡が崩れている。そこで、オリにはそれぞれの精霊の元へ行き、その力を取り戻してほしいのだという。水の精霊は「ギンソウ樹」に、火の精霊は「ホルー山」の頂上、風の精霊は「忘れられた廃墟」の奥深くにあるという。オリはセインとともに、森を救うための冒険へと旅立つ。

グモ族の最後の生き残りである「グモ」

オリとセインは冒険の途中、水の精霊が眠るギンソウ樹の中へと入るための鍵を、何者かに奪われてしまう。それは、かつて「忘れられた廃墟」にて繁栄していたグモ族の最後の生き残りである「グモ」だった。森の命が尽きると知ったグモは、自暴自棄になり、森の動物たちを困らせることを生き甲斐にしていたのだった。グモを追いかけるオリとセインはその途中、グモが自らが仕掛けた罠で逃げられなくなっているのを見つける。しかも、別の罠まで動き出し、大量の石や大きな岩がグモやオリとセインの頭上から降り注ごうとしていた。オリとセインは協力し、グモを罠から解放すると、3人一緒に間一髪のところで石や岩の罠から逃げ出すことに成功する。オリとセインの活躍により命を救われたグモは、鍵をオリたちに返すのだった。

ギンソウ樹の頂上にてオリとセインを待ち受けるすべての元凶「クロ」

ギンソウ樹にいる水の精霊の力を取り戻し、迫りくる水から間一髪逃げ切ったオリとセインは、ギンソウ樹の頂上まで来ていた。そこに現れたのは、真っ黒な巨大なフクロウ、「クロ」だった。突然精霊樹の力が失われてしまったのは、どこからともなく現れたクロが精霊樹の力の源を破壊してしまったからだった。なぜそんなことをしたのか、何が目的だったのか、そんな一切のことをオリとセインは知る由もなく、クロに襲われるまま、ギンソウ樹の頂上から投げ出されてしまう。あわや地面に激突寸前といったところを救ったのは、先ほど助けたグモだった。グモは自らの寝床にオリとセインを運ぶと、「忘れられた廃墟」へと通じる扉の鍵を残し、その場を去ってしまう。

水の精霊が復活したことにより、ギンソウ樹の周りの水は澄み切っている

ギンソウ樹の精霊が再び光を取り戻し、復活したことにより、ギンソウ樹一帯の水は澄み切っている。オリは水の中へと飛び込み、次なる目的地、「忘れられた廃墟」への道を探し始める。

グモ族の秘宝である光の玉を、ある目的のために持ち出すグモ

「忘れられた廃墟」は、かつてグモ族が繁栄を誇っていたころに建てられた巨大な建物だった。グモ族に伝わる精霊の力を帯びた不思議な石「光の玉」のエネルギーを活用し、グモたちは生活していた。しかしその繁栄も長くは続かなかった。精霊樹の力が失われたことにより属性のバランスが崩れ、大寒波が忘れられた廃墟にもたらされた。それによりグモ族は、グモ一人を残し全滅してしまったのだった。
オリとセインは、グモ族の遺した様々な仕掛けを突破していく中で、グモ族の秘宝である光の玉を見つける。さらに、この遺構に残された仕掛けは光の玉を使うことで制御できることを突き止めたオリとセインは、遺構の奥深くにある制御盤まで光の玉を運び、そしてついに、風の精霊のもとへとたどり着いた。一方、グモも、オリとセインのあとをつけて、この忘れられた廃墟へとやってきていた。そしてオリたちのあとをつけていたグモは、遺構の奥の制御盤に置かれた光の玉を見つける。グモは、とある目的のためにその光の玉を持ち出した。その瞬間、光の玉によって保たれていた遺構の均衡が崩れ、忘れられた廃墟は崩壊を始める。風の精霊の力を取り戻したオリとセインも、その崩壊に巻き込まれそうになるが、風の精霊が力を取り戻したことによって生じた風脈に乗って、間一髪のところで建物から脱出することに成功する。

忘れられた廃墟周辺に再び風が取り戻されたことにより、オリとセインはより高い場所へと行くことができるようになった。目指す目的地は「ホルー山」、その頂上。オリたちは風脈に乗ったまま、そびえ立つ最後の関門に挑む。

オリとセインは風に乗って、ホルー山へとたどり着く

ホルー山への道中でも、危険なトラップやクロの介入などもあり一筋縄ではいかなかったものの、その頂上へとたどり着いたオリとセイン。そのさらに最奥に、火の精霊が眠っている。オリとセインは、意を決して進み始める。
一方そのころ、忘れられた廃墟にて光の玉を持ち出したグモが向かった先は、ナルの亡骸がある洞窟の中だった。グモは、光の玉が持つエネルギーを使い、ナルに再び命を吹き込む。深い眠りから覚めたナルに、グモは優しく手を差し出す。そして、オリが森を救うためにホルー山へ向かったことをナルに伝えた。ナルは、グモの静止も聞かずに一人、大切なオリを迎えに行くためにホルー山へと向かい始める。

ホルー山にて、クロの隠された過去が明らかになる

火の精霊が眠る場所へと進んでいくオリとセインが見つけたのは、散乱した卵の殻と、生後間もないフクロウの子供の死骸、そして、クロの羽だった。知らず知らずのうちに、クロの巣へとオリたちはたどり着いていた。そこでオリたちが知ったのは、クロが精霊樹の力の源を破壊してしまう原因だった。
クロには、4匹の子供がいた。そのうちの3匹は既に孵っており、クロは大切に育てていた。そして精霊樹もまた、その力を使い次世代の精霊樹となる精霊たちを生み出していたのだった。そこで生み出されたのがオリである。しかし、精霊樹は新たな精霊を生み出す際、その周囲に膨大な光の力を放出していた。クロが子供たちのために餌を取りに巣から離れているときにそれが起こり、強い光の力が子供たちに向けて放たれてしまった。まだ幼い子供たちはその光の力に耐えられず、3匹ともが光に焼かれ、死んでしまった。残されたのは、未だに孵っていない卵が一つのみ。強い悲しみに暮れたクロは、次第に激しい怒りに駆られ、精霊樹のもとへ飛び立ち、精霊樹の力の源を破壊してしまう。それが、すべての顛末だった。クロがオリの命を執拗に狙うのは、オリもまた精霊樹になる精霊だからだった。

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